もう動けな~いというほど、東港小吃を食べつくしました!!
こんにちは、台北ナビです。
「食べる」ために生きている。そんなナビはおいしいものを「食べる」ことが旅行をするときの第一目的だったりします。だから、「大鵬灣電子旅遊套票(大鵬湾Eチケット)」を利用しての旅の締めくくりは「東港小吃」を食べつくすこと。台北では食べられないここだけの小吃を思う存分食べて大満足♪東港を代表する観光スポット「東隆宮」にも立ち寄るので、ちょっぴり観光も楽しめちゃいますよ~。
今回利用したのはこちらのプランです!
スケジュールは下記のようになっていますが、当日の状況に応じて順序が前後することもあります。実際、ナビも全く違う順番で巡りました。
大鵬灣大飯店集合→電動バイクレンタル→「蝦仁肉圓」→「東隆宮」観光→「青草茶」→「肉粿」→魚市場&漁船見学→「旗魚黑輪(カジキのさつま揚げ)」→「刺し身」→「櫻花蝦冰」→大鵬灣大飯店にて解散
東港を代表する小吃「肉粿」に感動!思い出しただけでもヨダレが出てくるほどおいしい♪
この笑顔に会うために、絶品肉粿を食べるために、また東港へ来るぞ!
地元民が通い詰めるという「東港鹽埔橋頭肉粿」。朝9時から営業していますが、平日だと14:00に、休日ともなるとお昼には売り切れるほど大人気です。その人気は、林家肉粿や葉家肉粿などにも引けをとらないですよ!
肉粿とは、すりつぶした台湾本土の在来米を蒸しあげたもの。これに虱目魚(ミルクフィッシュ)と在来米から作ったとろみのあるスープをかけ、最後に蝦猴、香腸(台湾ソーセージ)、豚バラ肉をのせれば完成です
このお碗に……
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特製とろみスープをたっぷりかけると出来上がり!
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肉粿はふわっと柔らかくぷるんぷるん♪お米を食べている!というのを確かに感じられるザラっとした舌触り、優しい味の虱目魚スープと甘い香腸の絶妙なバランス、噛めば噛むほど味が染み出てくる豚バラ肉、味のいいアクセントとなっている蝦猴……。それぞれがそれぞれにおいしいのに、すべて交わるとよりおいしくなる魅惑のハーモニー☆
これを朝ごはんに食べられる東港人はなんて幸せなんだ!
おいしいのはもちろんですが、こちらは観光客が多いというよりは、地元民が圧倒的に支持するお店。だから、店構えもローカル感満載で、そこが返っていい感じなんです♪
娘さんを育てるために始めたというこちらを、今はその娘さんも手伝っています。家族みんなで支えあいながら、笑顔いっぱいに営業している様子をみると、気づかぬうちにほっこりしてしまいますよ。
東港の「肉丸」は食べやすいミニサイズ!
第二市場内にある「東港正宗肉丸」。ここも東港を代表する人気店です。東港の肉丸(肉圓)は小ぶりなので、友達と取り分けるのに便利なんです。実はナビ、肉丸ってあんまり好きじゃないんです。ぶよんぶよんとした食感と油を吸いきった皮がどうにも苦手で……。でも、ここの物はナビがおいしいと感じながら食べられる数少ないお店なんです。
市場の中の人気店
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忙しそうにしながらも、優しい口調で色々教えてくれるラオバン親子
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しゃきしゃきとした食感のたけのこがおいしい!!
肉丸(肉圓)は地瓜粉(甘藷澱粉)や片栗粉などを糊状に練ったものに、餡を入れて形を作り、低温の油で加熱もしくは蒸して作られます。東港では蒸して作るところが多いのですが、こちらの蝦仁肉圓は油で加熱したもの。
ソースとたっぷりのにんにくすりおろしをかけ、最後に香菜(パクチー)がのってきます。にんにくや香菜が苦手な方は注文時に伝えてくださいね!大きめにカットされた豚肉、たけのこがたっぷりギューっと詰まった餡は、あっさりとした味付けです。えび入りと謳っていますが、えびは少なめ~苦笑。肝心の皮はもちもち!低温の油で加熱しているのに、油臭さを感じませんよ~。
思いっきりガブリと噛むと、中から熱々の具が飛び出してきますので、やけどに注意です。小さいのにすごい食べ応え!肉丸デビューをするならここがおすすめですよ。
もしお腹に余裕があれば試して欲しいのが、香腸、糯米腸、粉腸の盛り合わせ。
台湾ソーセージと言われる香腸は甘めの味付け。糯米腸はもち米とピーナッツの腸詰めで、ここまで白いものはあまり見られません。薄めの味付けで、香腸と一緒に食べるのにちょうどいいんです。
また、ここだけでしか食べられないという粉腸は、マグロ肉と豚の赤身肉の腸詰め。たっぷりのにんにくとの相性が抜群です。
華僑市場で行列のできる人気店といえば……「旗魚黑輪」
市場の奥にあるのですが、この行列!
新鮮なお魚が並ぶ華僑市場で、行列ができるほどの人気を誇るお店「瑞字號旗魚黑輪」。ナビが訪れた時も平日にも関わらず行列が出来ていました。
彼らがこぞって買うのが、看板メニューである旗魚黑輪(カジキのさつま揚げ)。なんと1本10元というお財布に優しい値段設定なのです。しかも、100元で11本買えるとあっては、みんな100元単位でお買い上げ~♪
4人体制!
台湾で旗魚(カジキ)といえば、台東の成功鎮が有名ですが、実は東港でもカジキがよく獲れるのだそう。
そのカジキをすり身にしたものに、ゆでたまごを器用にヘラで包んでそのまま油へIN。こちらはまず低めの温度で揚げたあと、注文が入ってから、やや高温の油で再度揚げます。だから、いつもできたて熱々を食べられるんです!
きれいなキツネ色!
2度揚げされた旗魚黑輪はこんがり色。見るからにおいしそう!!揚げたてはかなり熱いので、少し冷ましてから食べてみると……う、うまぁ~~~い♪
弾力のあるさつま揚げは胡椒との相性がばっちり!中に入れられたゆでたまごはしっとりとしていて、味のアクセントにもなっています。1口食べると、またもう1口食べたくなりますよ~。食べて納得!100元分買っちゃう気持ちがわかりました。
お腹に余裕があれば、自腹になりますがここで追加注文して欲しいのが「花枝排(イカフライ)」。老闆娘も、「旗魚黑輪よりも花枝排がおすすめ」と笑いながらおっしゃっていました。花枝排はイカのすり身にパン粉をつけて揚げたもの。イカがゴロっと入っていてかなり食べ応えありますよ~!
うちの旗魚黑輪はおいしいよ~!花枝排もおいしいから試してみてね~♪
せっかく鮮魚が多く並ぶ市場に来たのだから、お刺身を食べたい!と思いますよね?もちろんこのツアーの中にもお刺身のお食事が組み込まれています。
市場の中には何軒かお刺身を提供しているお店がありますが、ツアーで訪れるのは「王匠」というお店。地元民が「刺身はやっぱりココ!」とおすすめする優良店ですよ~。
ナビがいただいたのは本まぐろ(黒まぐろ)の漬け、まぐろの炙り、ボタンえびのお刺身という3種類盛り。本まぐろの漬けは、たっぷりのわさび&大葉と一緒にどうぞ。まぐろの炙りは間にネギが挟んでいて、まぐろとよく合います。ボタンえびのお刺身は、身がぷりっぷりで甘~い!新鮮さを充分に感じられて、一番気に入りましたよ~。
日本語も添えられているガラスケース
東港に来たのだからやはり食べたいまぐろの王様・本まぐろですが、4~6月以外は冷凍物。新鮮な本まぐろを食べたい場合は4~6月を狙ってきてくださいね。
こちらのガラスケースにも本まぐろが並べられていました。メニュー表を見てみると本まぐろの手巻き寿司が1貫90元で食べられるようです。日本だとかなり高級で手が出ませんが、これくらいなら試せますよね~♪
次回は本まぐろの時季に来たいです。
このツアーに参加した人だけが食べられる!!「櫻花蝦冰(桜えびかき氷)」♪
外観
華僑市場の目の前にある「東港味益鮪魚鬆」でいただくのは、このツアーのためだけに開発されたという「櫻花蝦冰(桜えびかき氷)」です。
こちらで販売している桜えびを、仙草や愛玉が入った氷へ入れて混ぜ合わせ、黒糖ソースをかけたものなのですが、説明を聞いただけでは食欲が沸かず……(失礼!)。
いざ、実食!あれ?全然甘くないかき氷なんですが、これがなかなかイケる~♪パリパリのドライ桜えびと香ばしいアーモンドが黒糖かき氷のアクセントになって、スプーンが止まらな~い!!
前半で食べすぎてしまい満腹状態で挑んだため、正直乗り気じゃなかったのですが、パクパク食べてしまった自分にビックリ!!
しかも、桜えびは「杏仁櫻花蝦」という名前で販売されているので、家でこのかき氷を再現できちゃいます。
桜えびをた~っぷり投入♪
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これを購入して家で再現しちゃおう!
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うちの商品はと~てもおいしいよ!是非食べに来てね~♪
こちらは桜えびのほかにも、マグロやカジキのでんぶ(田麩)など、海鮮加工品を販売しています。海鮮加工品は肉加工品と違い、日本へ持ち帰ることができるので、お土産に購入するのも◎。
また、台湾観光局が認める旅のお助けスポット「借問站」でもあるため、東港の観光情報をゲットできます。
それだけでなく、二代目にあたる女将や三代目の娘さんたちはと~っても親切。だから、何か東港で困ったことや聞きたいことがあれば何でも頼れますよ~。
でんぶの数々
輝く笑顔は多くの旅人を癒します!もちろんナビも癒されました~♪
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感謝の手紙やポストカードが送られるほど、旅行者の心に残るお店
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「小改」は旗を降り降り~♪
溫王爺をまつっている東港人にとって重要な場所「東隆宮」。3年に一度に行われる「東港迎王平安祭」と金箔が貼られた豪華絢爛な門で有名ですよね。
そして、ほかの廟では見られない「祭改」という習俗もあります。「祭改」とは悪い運気を変えるのですが、「大改」と「小改」に分けられ、「大改」を受けるには王爺にお伺いを立てて(擲茭)OKがでなければならないといわれています。
ナビが訪れた時、運よく男性が「大改」を受けているところを見られたのですが、これが驚き!!神様の前で寝転び、お尻をパンパン叩かれていたのです。
「東隆宮」のことならこの人に聞け!という方にちょっとだけお話を聞けました
東港は漁業で生計を立てている方が多く、また造船技術が高いことでも知られていますが、この造船技術は日本が伝えたものなのだとか。
だから、「東港迎王平安祭」のために作られる王船は、一見古くから伝わってきたような見た目ですが、これにも日本の造船技術が取り入れられているそうです。機械さえ装着すれば、実際海に出て走らせることもできるんですよ。
地元民が集まる廟にはおいしいものが集まってくる!ここにも「龜苓膏(亀ゼリー)」で有名な「東隆堂」本店があります。
「東隆堂」は台湾中南部に展開する漢方食品屋さん。中国大陸へ修行に行って作り上げたという「龜苓膏」がクチコミで広がり、東隆堂に来た参拝客が買って帰り、さらに多くの人に広がっていったといいます。龜苓膏はその苦さゆえ、苦手な人も少なからずいることから、このツアーでいただくのは「青草茶」です。
もちろん自費で龜苓膏を買うことも可能ですよ!
ペットボトルで持ち運びにも便利ですよ~
飲み易いよ~!と優しい笑顔で注いでくれました
立っているだけで、汗が滝のように流れていたのですが、この青草茶を飲むと、すぅ~っと暑さが和らぎました。ナビが今まで飲んだ青草茶の中で最も濃厚で甘さ控えめでした。
成分を見てみると、白鶴靈芝、半枝蓮、蛇呑草、薄荷、砂糖が入っているとのこと。あまり聞きなれない漢方ばかりでしたが、何だか身体に良さそうと思うのはナビだけでしょうか?
台湾の方々が夏の暑い日に飲むハーバルティともいえる青草茶を是非試してみてくださいね。
真っ黒い「青草茶」
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台湾の廟のまわりでよく見かけるのはなぜだろう?
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旅の締めくくりは送迎車!きっちり高鉄駅まで送ってもらえて安心です
この後、電動バイクレンタルを大鵬灣大飯店で返却したらこの行程は終了!ここから予め予約しておいた往復送迎で高鉄「左營」駅まで送ってもらいました。
今回の「大鵬灣電子旅遊套票(大鵬湾Eチケット)」を利用した旅は、ちょっとスケジュールを詰め込みすぎちゃったという面もあってとても疲れましたが、かなり充実したものになりました。このシリーズ記事で、ひとりでも多くの方に「大鵬湾は、墾丁への通り道ではなく、様々な魅力が詰まった場所」だと認識してもらえば嬉しいなと思います。
そして、多くの方に「大鵬灣電子旅遊套票(大鵬湾Eチケット)」を利用して、自分好みの旅を楽しんで欲しいなと願っています。