「今日は短い距離だから楽ね」環島5日目を迎えました。
こんにちは、一青妙です。
「今日は短い距離だから楽ね」
環島5日目を迎えました。4日目に120キロ以上を走破できたことが大きな自信となり、 気がつけば、こんな言葉をスタートで隣に並んだ仲間に話しかけていました。
11/8(火) 環島5日目:高雄→車城(屏東) 87キロ
5日目、高雄市内から台湾最南端の県•屏東へ!
朝はまだ涼しいから元気一杯
今日は高雄市内から台湾最南端の県•屏東をめざします。95キロの道のりです。
高雄は工業地区が多く、大型のトラックが走り、自転車を乗るのには結構神経を使います。
「ラッキーだね。去年はまだ工事中だったから自転車で走るのが大変だった」
GIANTの羅祥安CEOによれば、最近は高雄市もGIANTにいろいろとアドバイスをもらいながら、自転車道路の整備に積極的に乗り出しているとか。特に今回のルートに入っていた「西臨港線自転車ロード」は今年できたばかり。かつて、漁人埠頭に停泊した船から荷下ろしした貨物を輸送し、その後使われなくなった旧鉄道道路に、木材やブリックを敷き詰めてできた自転車専用ロード。昔の鉄道道路の道幅が、自転車ロードにはちょうど良いらしい。これからも台湾各地で同じような自転車ロードができるそうです。確かに、他の車を気にすることなく、道沿に広がる埠頭や台湾で2番目に高い「高雄85大樓」、ショッピングセンターの「夢時代」を眺めならゆったりと自転車を漕ぐことができたので、とても気持ちがよかったです。
人目を引くデザインの自転車道「高雄前鎮之星」
西臨港線自転車ロードは、美しい設計で有名な自転車道「高雄前鎮之星」に連結しています。高雄で2つめの自転車と歩行者の専用橋です。日本ではなかなか見かけることのできない専用橋のおかげで、信号待ちすることなく、幹線道路を渡ることができます。
それにしても、今日の走行距離が95キロだったのにはある理由が隠されていました。
明日の環島6日目は、ツアー中で最も厳しい一日だからです。全体の走行距離は110キロ。何より、出発地の屏東の車城から台東までの山越えで、数十キロにわたって坂道がつづきます。だから今日中に、自分が乗る自転車のサドルの位置やギアチェンジの仕方、走り方などを確認し、微調整を行い、なおかつ体を休める必要があったのです。
走る姿を見て、適切なアドバイスを随時もらえるのが嬉しい
昨日、サドルの微調整をしてもらったおかげで、両腕が大分楽になったため、今日はGIANTスタッフから長い直線や坂道を走るときの効果的なギアチェンジの仕方と、呼吸方法を教わりました。
楽々持ち上げられるくらい軽い車体のENVIE
GIANTが貸し出してくれる自転車
今回ツアーに参加するにあたって、私が乗っているが、GIANTのレディース専用ブランド「Liv」から出されている「ENVIE」というタイプのロードバイク。Livとは、フレームからパーツまで女性専用に開発されたスポーツサイクルブランドであり、小柄な日本人女性にも乗れるようなXXSサイズもあるのが嬉しいところです。
これまで近所のお買い物などに使っているGIANTのクロスバイク「ESCAPE」に比べて、ENVIEはカーボンフレームのため、とにかく軽くて、漕ぎ出した直後にぐんぐんとスピードが出るのに驚きました。最初はそのスピードが正直怖かったのですが、環島しながら徐々に慣れていきました。
環島ツアーに参加するのに、自転車はGIANTでなくても勿論大丈夫。今回の参加者は、見渡す限りGIANTが多かったけれども、それもそのはず。ツアー参加者が希望すれば、自転車の貸与もしてくれるサービスがあるのです。だからロードバイクがなくても、日本からわざわざ台湾まで運んでこなくても、安心して参加できます。
ヤシの木よりも細くて高いビンロウヤシ
屏東県に入り、直線がひたすら続きます。両側には、ビンロウ産地として有名な屏東らしく、ビンロウヤシが無数に植えられていました。道端のビンロウ屋さんの数もとても多く、面白い看板もたくさん見かけることができます。
空き地となっているところが多く、空軍基地もあるので、ラッキーなことに、ヒラヒラとクラゲのようにパラシュート部隊が飛行機から飛び降り、降下している姿を眺めることができました。
ものすごい早さで作る湯圓。まさに職人技!
上にかかっているシロップがおいしい潮洲冷熱氷
もちろん今日もいろいろと美味しいものを堪能しています。
イチオシは屏東の潮洲で食べた「潮洲冷熱氷」。茹でたてアツアツの湯圓や小豆、タロイモなどがをお皿に乗せ、上からかき氷とシロップをかけたもので、下の具が温かく、上の氷が冷たいことから冷熱氷とつけられたそう。おいしくて、おかわりしてしまいました。
昼食後のお昼寝。みんな気持ちがよさそう!
なんとか環島5日目を無事に終え、いよいよ台東、そして最大の難関、標高差455メートルの「壽峠」越えに向けて明日出発する予定です。
どれくらい大変なのか想像もつかないけれども、とにかくこれまでの5日間の努力と自分を信じて、チャレンジしてみます。
海岸線が美しい屏東
屏東・車城の宿泊地に到着したあと、ツアーのスタッフが自転車のタイヤの空気圧などにも万全のチェックを加えてくれています
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果して台東に無事にたどりつけるのか?!
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★★★明日に続く~☆☆☆
台湾は11月11日(金)が、12日(土)の孫文誕生日の振替休日となったため(ただし、会社員や労働者に限り、学校や公務員は仕事しています)、明日はお休みです。
一青妙さんの6、7、8、9(最終日)日目は、月曜日と火曜日にお届けします!乞うご期待!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-11-10