4つめのルートは、新光三越付近、セレブな樹林街二段もすぐ近くです♪
こんにちは、台北ナビです。
台南の街、引き続き中西区を歩きます。
今回は、新光三越周辺、中西区の南の方を散策してみましょう。樹林街二段は、最近セレブな通りとして、人気が高まっているところ。おしゃれなショップやカフェもちらほらあります。
では、今回は4つめのルートをお楽しみください!
店名:1982 Life House
住所:台南市中西区永福路一段68巷9号 電話:0935-711982 営業時間:13:00~19:00 火曜水曜休み
1982 Life Houseがある場所はもともとアイスクリームの製造工場で、ここで製造されるアイスクリームは台南の人々の懐かしい思い出でした。若いオーナーのMikyさん曰く、「昔うちの藍鷹という名前の販売店が中正路にあり、今で言えばハーゲンダッツの走りみたいなものです。」Mikyさんは若い頃、台南を離れ台北で勉学や仕事の日々を送りました。でも毎回実家に帰るたびに一階の工場が古びていき、思い出の中の工場が廃棄されそうになったとき、子どもの頃の味を思い出して台南に戻ることを決意したのです。
台南に戻った後、彼女は工場を新しく建て直すとともに、各種のアイスクリームの製造方法を研究、最後にフランス風の手作りアイスクリームにたどり着きました。Mikyさんは、1982 Life Houseはオーガニックの実験場だといいます。ここには彼女が届けたい食材とこの土地に対する思いが詰まっています。彼女の作る黒砂糖アイスクリームは、台南菁寮後廍の黒砂糖を使用。しっかりした理念と食材がコラボした時、ここには新しい意義が生まれ、変貌し続けるオーガニック空間となっていくでしょう♪
店名:Room A(ブックカフェ)
住所:台南市中西区西門路一段607号3F 電話:(06)220-9797 営業時間:12:00~24:00
a roomカフェが路地の中にあるのに対して、Room Aカフェは賑やかな道路沿いにあります。でも3階なので独特の落ち着いた雰囲気。階段を上がっていくと2階の美容室からはシャンプーの香り。時間制カフェといっても色々ありますが、Room Aの蔵書量はかなり豊富で、一般的な雑誌から珍しい洋書類まで、目につけばつい手にとってページをめくってみたくなります。本好きにとってはまさに天国のような夢の空間。オーナーによると、座り心地の良いイスは必需品。こちらでは使う人の立場を考えてさらに機能的になるよう自由に使える文具なども置いています。静かに読書をするもよし、仕事をするもよし、それぞれがお互いを尊重しながらこの空間の雰囲気を楽しんでいます。
名称:愛国婦人館
住所:台南市中西区府前路一段197号 開放時間:8:30~17:00
莉莉フルーツ店の隣にあるこの日本式建築は、いつも道行く人の目を引きます。
早期の修復時も、この「愛国婦人館」には、人々の関心が向けられていました。現在この建物は台南市政府文化局の「文創Plus-台南創意センター」として台南の文化やクリエイティブな産業の支援を主に、不定期に展覧会などを開催しています。
愛国婦人館の成立は、日本の「愛国婦人会」に遡ります。第二次大戦中、日本で設立した婦人団体の一つで、社会的地位や教養の高い婦人の集まりとして地域建設や社会福祉を目的としていました。台湾での総本部は明治38年に台北で成立、台南支部としてこの「愛国婦人館」が建てられました。台南の愛国婦人会館の前棟は初期の頃、中国国民党台南市党本部として使われたこともありましたが、その後赤十字社からアメリカ政府報道局に貸し出され、領事業務と文化方面の業務を行いました。当時は「台南アメリカ報道局図書館」も併設されていました。
名称:地方法院(地方裁判所)
住所:台南市中西区府前路一段307号 開放時間:内部は未開放、外観撮影可
旧台南地方裁判所は國の二級古蹟に指定され、府前路一段と永福路の交差点にあります。明朝鄭成功の時代、この附近は馬兵営と呼ばれ、歴史学者連橫の邸宅もこの一帯にありました。
この建物は大正元年(西暦1912年)に落成、設計者は小野木孝治(一説には森山松之助)と言われ、その全体建築は日本統治時代の台湾3大建築の一つとされています。また台湾で現存する唯一の大型裁判所建築で、大正4年(西暦1915年)に起こった西來庵事件(抗日事件)もここで審議が行われました。終戦後、台南地方裁判所として引き続き使用され、民国90年(西暦2001年)になって裁判所は新しい場所に移りました。建物は修復が進められ、司法博物館となる予定です。地方裁判所公証所の結婚式場が3階にあり、使われ始めてからすでに19,505組のカップルがこの場所で結婚を誓いました。そのため元の3階の床板が「愛情の証人」の記念として裁判所の角の壁に取り付けられ、堅苦しいイメージの裁判所に甘い雰囲気を添えています。
店名:鹿柴
住所:台南市中西区樹林街二段190号 電話:(06)214-2899 営業時間:13:00~21:00 木曜休み
鹿柴とは中国の詩人王維の作品に出てくる鹿を飼う場所のこと。キリン(長頸鹿)というアダ名のオーナーが、自分がコーヒーを淹れ、お客さんと趣味やコレクションなどを語り合う空間にしたいと名づけました。シンプルなインテリアにゆったりとした空間、これが第一印象。壁にはオーナーが友人と各地で撮影した写真が飾ってあり、どこに視線を向けても美しい景色が目に入ります。店内にはあちこちにキリンの小物が。オーナーのMyカップもキリンの模様、とにかくキリンが大好きなんですね。鹿柴カフェがオープンして約半年、常連さんも増えてきました。キリンさんはお客さんと語らう時間が大好き。コーヒーや撮影についてお喋りしたり、日常生活の小さな発見を教えあったり。どこに美味しい物があるとか面白い活動があるとか、すべてがカフェの中の話題です。
店名:小西脚碗粿
住所:台南市南区夏林路1‐29号 電話:(06)224-5000 営業時間:10:30~19:00 定休日未定
台南で一番古い歴史を持つ小吃と言えば「碗粿(ワークイ)」。もう300年ぐらい前から台湾にあるもので、在来米ともち米をすりつぶしたものを、蒸して作り上げたでんぷん質のプリンのようなものです。似たようなものが中国南部、インドネシアの方まで伝播しているのですが、台湾のものは「お碗」に入っているのが特徴的です。
蔡さんは、お父さんから店を受け継ぎ、お店を構えることになったのは約10年前から。外車の営業マンから一転、今は奥様と2人で仲良く手を取り合って、お店を経営しています。先代のお父様は1955年、お母様の嫁入り道具の「金」を売り払い、小さな碗粿の屋台を始めました。当時その屋台は、「小西門」(現在の新光三越新天地付近)のふもとにあったことから、二代目蔡さんは、現在の店名を「小西脚」(小西門の足元)としたのでした。
中国語で「円満」とは、○=円満=物事が滞りなくスムーズに行く=幸福という意味で、そのため、食卓はほとんどが円卓。玉も丸いものが多いのはそのせいです。碗粿も「半球形」をしているのですが、その形はやはり「円満」を表します。さらに、蒸しあがったばかりの碗粿を手にとると、ジワリと伝わるその暖かさに、「ほっ」とする母の愛が感じとれます。
名称:大南門城住所:台南市中西区南門路34号 開放時間:8:30~17:30
かつての大南門は、南門路にある公園の中にひっそりと残っています。道を歩いたり、バイクで通過しても、公園の中に入らなければこの大南門城の存在に気づきません。この大南門城のほかにも、近くの碑林亭には価値のある台南の各時代の石碑があります。この大南門城は別名「寧南門」と呼ばれ、三級古蹟に指定されています。その造型は二重屋根の端を燕の尾のように伸ばした建築で、三方向に面しています。外城の門の題字は「台南門」、内側の門は「南寧門」と書かれ、両方の城壁とも花崗岩としっくいで作られています。
大南門城は、1725年に建てられた清朝台湾府城における14基の門の一つです。日本統治時代に城門と周辺の城壁は多く壊されましたが、大南門は辛うじて残りました。現存する唯一の甕城であり、その目的は曲がりくねった道を作り、敵の侵入をくい止めるためのものでした。台南には大北門、小北門、小東門、小南門などがありましたが、現在では全て消失しています。
店名:福吉雅
住所:台南市中西区南門路209巷16号 電話:(06)213-5818 営業時間:11:00-19:00 月曜休み
微かな甘い香りは路地から漂ってきます。香りに誘われて行くと鮮やかなオレンジ色の看板が目に入り、上には「福吉雅手作布丁(フジヤ手作りプリン)」の文字。こちらのプリン、包装は一つ一つ店主の手作業。丸い色紙を上に被せ、綿糸で縛って可愛いチョウチョ結び。ガラス容器に入ったプリンの淡い黄色と底のコーヒー色をしたカラメルソース、見ただけで思わずよだれが出そうです。プリンをお皿に開けたらキャラメルも一緒に食べてください、と店主は言います。微かな玉子の香りとトロっとした食感はスルっと喉に入って行きます。最後はカラメルソースのくどくない甘さで仕上げ。福吉雅のプリンは防腐剤、人工色素、凝固剤など一切使用せず、鶏卵や牛乳などの食材は全て自然でヘルシーな環境で育ったオーガニックのもの。自家製のカラメルソースとプリンの相性もピッタリ。台南の人気スイーツとして多くの旅人のお土産にもなっています。
名称:保安宮
住所:台南市中西区保安路90号 開放時間:5:00~21:00
西門路の小西門の跡から保安路に入ると、この一帯は小吃店が密集しています。阿明豬心、浮水魚羹、鍋燒意麺など、外から台南に遊びに来た人が「外せない」という小吃街。「保安街のグルメを味わいたければ、保安宮から行けば間違いなし」と言われるほど。正式名称を「代天府保安宮」という保安宮は、保安路と海安路の交差点に位置し、創建は康煕3年(西暦1663年)。神聖で荘厳な門構えは周囲の低い家々とは不釣合いにも見えますが、信仰する人も多く、参拝客の供える線香が絶えない、この地の信仰の中心です。
延平郡王(鄭成功)の家臣が台湾支配権の回復と、戦船の護りを感謝して五府千歳とよばれる五王の神像を納め、創建しました。五王の神像の他に「贔屓(ひいき)」という亀に似た神獣も奉納されています。伝説によれば贔屓は元々10匹でしたが、中国から台南の安平港へ運ばれてくる途中、中の1匹が海に落ちてしまいました。残りの9匹は福康安祠に運ばれ、その後赤崁樓に納められましたが、海に落ちた1匹は泳いで保安宮に属する石亀池に着いたところを信徒によって保安宮の中に納められ、白蓮聖母と名付けられたといわれています。
店名:林檎古書店
住所:台南市中西区国華街一段24号 電話:0988-732833 営業時間:13:00~19:30 木曜・日曜休み
国華街というと、すぐ有名な小吃グルメが連想されるかもしれません。林檎古書店は国華街とはいえ、小吃激戦区とは離れた一角にあり、雑多な喧騒もなく、落ち着いた雰囲気の場所で、ここに古本屋があっても全然不思議ではありません。林檎古書店には特別なインテリアもありません。古本が最高の飾りであり、さらに店主が集めた古い家具や幾つかの椅子が置いてあり、思わず浸ってしまう人も多いでしょう。店主は日本の物にも興味があるらしく、「林檎(りんご)」という名と合わせて、日本風の感じが漂っています。
どの本にも価値があり、特に古本には人の温もりが感じられると信じる主人は、本がそれを必要としている人の元に届き、読まれ続けることを願っています。その本当に本を愛する気持ちをここに足を踏み入れると感じることができます。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-12-05