今回は24カ所、見どころ満載の永福路二段を中心にご紹介します!
こんにちは、台北ナビです。
台南の街を引き続き歩きます。中西区はお店や寺廟など見所あるところが、密集している感じですね。
お店は個性的、寺廟周辺の新美街沿いは、昔ながらの伝統的な目が軒を並べます。
では、今回は②つめのルート14件をお楽しみください!
民生路一段沿い 2件
店名:破屋(Wire)
住所:台南市中西区民生路一段132巷5号 電話:(06)228-7219 営業時間:18:00~2:00(土日祝日10:00~)
オーナー林文濱さんは台南でも有名な古家屋改造者。青年路と鐵支路の傍にある<Kinks>、<鐵花窗>から最近の作品<順風號>まで、すべて古い家屋を改造した空間です。また個々の空間のテーマや風格も違っていて、例えばKinksと破屋はどちらもバーの営業形態ですが、内部の家具の配置や雰囲気もそれぞれ特色があります。林さんは笑いながら「私は家そのものが持っているストーリーから当時との関連性を見つけ出し、またその頃自分が好きだったものなど、いろんな素材を積極的に詰め込んでいるんです。」彼はまた、<破屋>の1階にある薬ダンスを示して、「最初、偶然にこのタンスを見つけ、その朽ちた黄色に惹かれました。それから段々と<破屋>の配置ができていったんです。」<破屋>を改造している時は、ちょうどパンク系や退廃的な音楽にハマっていたそうで、これらの要素もインテリアに活かされています。<破屋>に一歩入ると、まるで自分自身の世界に入り込んでしまったような不思議な感覚に。怖いような、でも知らず知らず好奇心に引き込まれてしまう。そんな魅力が<破屋>にはあります。
店名:阿田フルーツ
住所:台南市中西区民生路一段168号 電話:06-228-5487 営業時間:11:00-24:00
台南のフルーツ屋さんは、それぞれのお店にファンがいるほど。阿田フルーツは、ネットユーザーの間で台南一人気のパパイヤミルクのお店です。民国28年生まれのオーナーの黄安連は台中で兵役を過ごし、当時台中でパパイヤミルクが大人気なのを見て、退役後台南に戻ると自分でも作ってみることに。試行錯誤の結果、パパイヤの自然な香りを残した独自の味を作り出しました。
おかげで民国51年の開業以来、幾つかのテーブルがあるだけで豪華なインテリアもないお店ですが、台南っ子の夜食フルーツとしても人気。メニューも少なく、フルーツジュースや果物盛り合わせがあるだけで、かき氷さえ置いていませんが、皆深夜も出かけてきてフルーツ盛り合わせや飲み物を楽しみ、満足して帰っていきます。パパイヤが一番美味しい時期は8月から10月の間、甘くて香り高いそうです。店内ではしょうがソースのトマト盛り合わせも常連さんに大受けだそう。この2種はぜひ試したいですよね。
西門路二段沿い 2件
店名:金格食品
住所:台南市中西区西門路二段275号 電話:(06)224-2400 営業時間:9:00~21:30
西門路と民権路の交差点に立つ一棟のオレンジ色の洋館。その美しい色彩と装飾は人目を引きます。1階は有名な金格食品―長崎カステラの台南店で、その建築様式は日本統治時代後期の現代主義風で、シンプルで機能的、実用性を重視。建物の持ち主さんによれば、この洋館は日本統治時代に年配の家人が買ったもので、当時この附近にはこのような建物がたくさんあったそうです。周辺は賑やかな市場や夜市があるところ。かつて布屋、薬屋、フルーツ店などに貸したそうですが、民国54年に長崎本舗に貸して以来ずっとそのままで、近年建物の内装を新しくするなどして、元の優雅な様子に戻ったそうです。
店名:府城百年ゲタ店
住所:台南市中西区西門路二段318号 電話:(06)225-0372 営業時間:9:00~22:00 月曜日休み
人や車が頻繁に行きかうロータリーの傍、幾つかの店が軒を連ねています。その一つの店先に一足一足、美しい下駄が並べられ、近くのテーブルでは数人の人がミニ下駄のキーホルダーを作っています。赤や青、緑のミニ下駄には金の縁取りがついていて、とっても可愛らしいキーホルダー。百年ゲタ店は引き継がれてもう三代目。店頭にはまだ最も昔の古いゲタが掛けられています。おかみさんは昔のゲタ職人の技を賞賛と懐かしさをもって語ってくれました。今ではもう失われてしまった技術も多く、昔はゲタの中に鈴を仕込んでいたり、ゲタ底の滑り止めが外せるようになっていて坂の上り下りに便利だったりしたそうです。
伝統工芸店が立ち並ぶ新美街 5件
店名:德昌五金行(金物店)
住所:台南市中西区新美街29号 電話:(06)222-4849 営業時間:8:00~19:00 日曜日休み
德昌五金行のある新美街の辺りは昔、正義街といいました。德昌五金行は、以前民生路197号附近(現在の瑪亞婚紗辺り)にありましたが、道路の拡張に伴って新美街に移転。金物量販店の流行で、こちらのような伝統的な専門金物店は衰退していきました。
店主によると、伝統的な金物店が流行ったのは民国50~60年頃で、当時は遠く屏東恆春からお客さんや大工さんが材料を探しに訪れたそうです。現在ではそんなこともなくなりましたが、かえってプロにはこんな伝統的な金物屋が人気なのだとか。というのは昔の部品には特殊なものが多く、そういう金物を探すには昔ながらの金物店でないとダメなんだそうです。
店名:泉興たたみ店
住所:台南市中西区新美街46号 電話:(06)222-5227 営業時間:8:00-21:00
初代店主李金水さんは台南佳里の出身で、病気で学業を断念、生活のため日本人の職人についてたたみ作りを学びました。第二次大戦の後、永福路で職人として独立、その後当時帆寮という地名だった新美街に店を開いて既に60年が経ちました。現在は孫の李宗勳さんが店を継いでいます。李金水さんは日本人職人の厳格さとこだわりを覚えているそうで、硬軟度、裁縫時の縫い合わせ、針を落とす時の正確さなど、どれ一つもおろそかにはできませんでした。店内にある古い工具や針と糸、どれもこの店の歴史を物語っています。イグサのいい香りが漂っています。
店名:古早的二手貨(懐かしの古道具)
住所:台南市中西区新美街72号 電話:0917-783289 営業時間:12:00~20:00 日曜日休み
新美街には昔からの技術をもつ店や歴史のあるお店の他に、幾つか古道具を売るお店があります。その一軒、入り口に大きなレトロ人形が置いてあり、柱の上にある木の板を見れば懐かしの古道具売買ということが分かります。こちらのお店は入口もきれいで清潔、古物などが積み上げられていることもなく、訪れる人もいい気分で入ることができます。オーナーは民国49年生まれの陳さん。趣味の関係から骨董品の売買に着手、骨董品を見る眼力と能力を養いました。その後、骨董品の供給源の問題に加え、台湾の眷属村再建にともなって多くの古い家具や建具が壊されたり、捨てられるのを見て、レトロブームの流行とも合わせて、段々と台湾の古道具を扱うようになったそうです。
名称:開基武廟 住所:台南市中西区新美街116号
新美街にある開基武廟、明朝永暦初期(西暦1669年頃)に建てられたとされる台湾で最初の關帝廟です。
この廟と祀典武廟はともに關公(關羽)を祀っていますが、大關帝廟と呼ばれる祀典武廟より小さいため、一般に「小關帝廟」と呼ばれています。元々は明朝寧靖王府の鐘楼でしたが、清朝になって開基武廟とされました。廟の前の新美街は多くの占い師が軒を構え、お御籤を引いて占ってもらう人たちがたくさん訪れるため、お御籤横丁とも呼ばれています。第二次大戦時に米軍の空襲を受け、壊滅状態となりましたが、地元の有志が資金を集め、元の場所に再建。正殿に残る額など文物も相当豊富で、細長い建築様式には、正殿、三川殿、過水廊があります。馬使爺と虎爺(共に武将)が三川殿右壁の小さな神棚に祀られています。
店名:隆興亜鉛(あえん)店住所:台南市中西区新美街148号 電話:(06)222-7621 営業時間:09:00-21:00
亜鉛(あえん)は溶解点が低く、加工が容易であったため皮膜にするなど金属の加工に用いられ、昔は生活必需品でした。民国60年前後のプラスチック製品の出現によって亜鉛店は急速に没落、台南でも現在営業している亜鉛店は数軒しかありません。十九歳で修行を終えた蔡東憲さんは、木炭炉の高温に耐えながら数時間も座り続けました。いつも鋭利な鉄片でけがをする危険性にもさらされながら、数十年の月日が流れ、父親譲りの技術をしっかりと受け継ぎました。もしこの辺りを通ることがあれば、主人の蔡さんが街角で黙々と素朴な容器作りをしている姿を見ることができるでしょう。
永福路二段沿いは、紹介するところがたくさん! 11件
店名:My飲料
住所:台南市中西区永福路二段142‐1号 電話:0935-311949 営業時間:11:00~22:00
最初は台南駅の傍で若者向けのテイクアウト飲料を売っていましたが、2011年に全美戲院(映画館)の向かいにある小さな建物に移り、店舗を開きました。元々のテイクアウトドリンクを基調とした飲み物とスナック、最近はコーヒーもメニューに。店内にはたくさんの雑誌などが置いてあり、特に最新流行の漫画など、若者が安心して飲食したり、時間をつぶせる場所となっています。金牌紅茶(ビール入り紅茶)、搾りたてグレープフルーツ入りヤクルト緑茶、南極氷など等、お客さんの人気も上々。店長の南さんと丹さんはともに動物好きで、ペットを飼っている人たちがここで集会を開いたりしています。運がよければ店の看板猫マグルや看板犬の円円に会えるかもしれませんよ。
店名:草埕文化芸術工作室
住所:台南市中西区永福路二段142‐1号2F 電話:0975-091323 営業時間:11:00~22:00
「埕」というのは台湾の人にとって、集まってお喋りしたり、お互いの繋がりを深める公共空間のことでした。しかし現代化する都市の中で、次第に個人的になり商業化されてきました。草埕文化芸術工作室は2011年に台南で設立、芸術を通して台南の文化に関心を持ってもらおうと、地元の芸術及び文芸活動を推進しています。伝統的意義のある「埕」という言葉を使うことで、現代社会において新しい形式として生存し、芸術を解釈し、アーティストがお互いに対話と交流をする空間を造ろうとしています。毎回展示内容に合った空間を作り、様々な形式で対話やコミュニケーションを行っています。また幾つかの展示場とアート鑑賞の路線を結びつけることで、参加者が散歩しながらこの都市の隅々を探索したり、アートを鑑賞しながら自分と台南の新しい結びつきを体験してもらうという試みも行っています。
店名:齁空間Howl Space
住所:台南市中西区永福路二号163号 電話:0987-497491 営業時間:14:00~20:00 月曜火曜休み
永福路にあり古い民家を改造し展示場とした「齁空間」。それまで何の変哲もなかった古い家屋にアートの要素が加わったことで人目を引くようになりました。名前の「齁(発音Hou、うなり声)」には多くの意味があり、不満な時や何か困った状態に陥った時、驚いた時や突然何かを悟った時などに発する声なのだとか。どれも一つの芸術作品に出会った時の情緒的反応を表しています。モダンアートを主としている「齁空間 Howl Space」、自由に対話ができる場として、展示はもちろんパフォーマンスや実験的な創作などの場所を作り出そうと考えています。不定期にアーティストや評論家、キュレーターや有識者を招き、台南でアートに関する対話や創作の交流拠点となることを目指しています。
店名:旧永瑞珍喜餅(伝統菓子)
住所:台南市中西区永福路二段181号 電話:(06)222-3716 営業時間:9:00~21:00
店に足を踏み入れれば、二軒間口の広い間取りに、伝統的な飾り棚に並べられた中国式のお菓子。きれいにパックに詰められています。しっかりした材料でいいお菓子をという風格が、簡素で実用的な中に見受けられます。多くの台南人のご指名の菓子店として、結婚式の引き出物にこちらのお祝い菓子が出るといいご縁談だと言われるんだとか。旧永瑞珍の起源は清朝光緒年間に遡ります。創始者の張炎さんは技術を学んだ後水仙宮附近に菓子店を開きました。その後移転を繰り返して現在の永福路に。台湾社会の変遷に伴って西洋的なお菓子が好まれるようになった現在、それでも手作りにこだわり、伝統的な台湾のお菓子を作り続けています。パイナップルケーキ、クッキー、黒餡クルミ菓子なども伝統的な味で、中でも肉入り菓子は今も昔も変わらぬ人気があります。
店名:光彩繡莊(刺繍店)
住所:台南市中西区永福路二段186‐3号 電話:(06)227-1253 営業時間:8:00~22:00
光彩刺繍店の林玉泉さんは「台南の刺繍名人」と呼ばれています。その技術は民権路の誠福刺繍店の名職人嚴訓祥さんから伝えられ、嚴さんの下で伝統刺繍の技を学び、台北で刺繍職人として勤めた後、家庭代工の芳苑刺繍店を経て光彩刺繍店を立ち上げました。最初に針を持ってからすでに50年。林さん曰く、刺繍は多くの人の協力で出来上がるもので、刺繍の良し悪しには型、体、色のどれもが重要であり、図案の精神を表現するには形の掌握や按配、そして刺繍の特色を最高に現したものがいい作品だそうです。お店には伝統的な八仙彩から、テーブル掛け、神衣からコンピューターで描かれた図案で作る現代的なバッグまでそろっています。
店名:全美戲院(映画館)
住所:台南市中西区永福路二段187号 電話:(06)222-4726 営業時間:12:30~21:50(日祭日10:30~)
今では数少なくなった手書きの映画看板を持つ映画館で、看板画家顏振發の筆によるもの。この看板に隠れるように全美戲院のバロック風壁面があります。映画館の前身は「第一全成戲院」で、元のオーナーは歐雲明兄弟。当時人気だった西門路や友愛街などの映画館街ではなく、オランダ人の作った街の中心で、府城の十字大街の交差する場所に建てたことは大変歴史的意義があります。西暦1969年に呉家に引き継がれ、全美戲院となりました。1971年以降は2本立て専門の映画館となり、半額で2本立てが見られると観客を呼びました。台南出身で世界的映画監督であるアン・リー氏も「自分は全美で映画を見て育った。」と言うほど。全美戲院がどれほど台南の人に愛されていたかが分かります。
店名:吳萬春香舖
住所:台南市中西区永福路二段217号 電話:(06)222-6842 営業時間:7:30~19:30
吳萬春香舖は、清朝光緒二十一年(西暦1895年)からお線香の製造販売を始め現在に至ります。お香は人々と天上を繋ぐ大切な媒介で、香を点すことは人々の願いを神仏や祖先に届けることでした。そのため吳萬春香舖は敬虔な態度で昔からの製法を百年も守っているのです。おかみさんによれば、線香作りは天気の良い日に限り、もしこれを守らなければ湿けってカビが生えてしまうのだそう。本当にお天道様頼みの家業で、太陽が出るとすぐに、お店の前では年配の職人さんが手際よくお線香を製造している様子を見ることができます。手作りのお線香の香りは、機械製ではまねの出来ない良い香りなのです。
店名:魏俊邦雕刻社
住所:台南市中西区永福路二段223号 電話:(06)211-3929 営業時間:9:00~18:30
祀典武廟傍の魏俊邦雕刻社に入ると、両側にはたくさんの彫刻や道具が置かれ、通路が細く感じられますが、活き活きとした彫刻作品を見ると思わず驚嘆の思いを感じてしまいます。彫刻作品の傍に座っていた入門3年目というお弟子さんの説明によると、彫刻と一口に言っても相当な種類があり、紙製の塑像、粘土製、木彫などそれぞれの材質や像の種別によって各自の作り方の特性があるそうです。店主である魏俊邦さんは根っからの台南人。父親と共に多くの職人さんについて、儀式用の紙人形作り、仏像の塗り、絵画などからはじめ、伝統的な祭儀式典に関するあらゆる美術的な技術を学びました。その作品は台湾各地の廟に納められている、国宝級の技術者です。
名称:大天后宮
住所:台南市中西区永福路二段227巷18号 開放時間:5:30~21:00
大天后宮は、元々明朝の朱術桂の住居であった寧靖王府で、台湾が清朝の領土とされていた時期に、天后宮として官製の大廟となりました。台湾で最初の官製の媽祖廟であり、歴史も長く、外観や建物の中にある古蹟も相当の年代があり、一見の価値があります。大天后宮の外観部分は4つの中庭と、3つの入り口を持つ広さ。拝殿、観音殿、三宝殿、及び正門、正殿、後殿、三川門と歩廊などの部分があります。このうち拝殿は梁に十の捲棚棟架構造を用いており、これは現存する台湾の廟で唯一です。また観音様を祀る観音殿は寧靖王が生前から祀っていたもので、古い歴史があります。
名称:祀典武廟
住所:台南市中西区永福路二段229号 開放時間:05:00-21:00
清朝の時代、雍正帝は反清思想を押さえるために、当時民間で盛んだった宋朝の抗金英雄「岳飛」と關公(關羽)を共に祀る風潮を極力排斥しました。そのために關公の格をどんどん上げて關帝祖宗三代を公爵とし、全国の大きな關帝廟を官製廟として三代殿を附設するなどしました。この影響の結果、当時「大關帝廟」と呼ばれたこの廟は現在の「祀典武廟」に昇格し、今に至っています。以前廟の後ろの庭園には文昌帝君を祀る西社や横の建物には庭園、日本統治時代には舞台なども作られていました。
名称:大井頭
住所:台南市中西区永福路二段と民権路二段の角
じっくり路面を見れば、大きな半円形をしたマンホールのフタのようなものがあります。実はこれ、「井戸のフタ」。以前ここには一つの井戸があり、昔の地名は大井頭。かつてここは外海から府城に入ってくる重要な船着場だったんです。元々は大井戸の傍の船着場を指した「大井頭」ですが、そのうち井戸そのものを指すようになったそうです。しかし、時が流れるにつれ海岸には土砂が堆積し、大井頭と海岸の距離はどんどん遠くなり、その後船着場は現在の接官亭と風神廟の辺りに移りました。大井頭は商業の繁栄で府城八井戸の一つ「井亭夜市」として栄え、日本統治時代も多くの人が水を汲みに来ましたが、その後水道の普及によって段々少なくなりました。民国54年、道路拡張のために井戸は埋め立てられ、現在の姿になりました。
民権路二段沿い 3件
店名:明興商行
住所:台南市中西区民権路二段198号 電話:(06)222-2783 営業時間:9:00~18:00
民権路にある明興商行は時代感いっぱい、店頭の看板を見るだけでその歴史の古さが分かります。店の門口にはカラスミの模型がぶら下げられていて、本物のカラスミを乾しているかのよう。主人の蔡燦耀さんは60年来、カラスミの自家製販売に携わり、多くの飲食業界や食通がこのお店で購入しています。有名な阿霞飯店で出されるカラスミもこの明興商行のもの。日本統治時代、大きな市場の中に西南商行という店がありました。これが蔡燦耀さんの父親が開いたお店。産地でのボラの卵の選別から塩漬け、天日乾しのどの行程もおろそかにしない、父親からその経験と技を受け継いだ蔡燦耀さんは、その後海安路に明興商行を開き、民国82年に現在の民権路に移りました。
店名:小象樹イタリアンジェラード
住所:台南市中西区民権路二段225号 電話:(06)511-5678 営業時間:12:00~20:00 火曜日休み
大井頭の傍にあるジェラード店。小象も樹も大好きという桂さん、店の名前を考えた時、すぐ2つを組み合わせました。ジェラードが大好きで、職人さんについて作り方も勉強、アイスクリームの領域にも広がりました。旬の新鮮なフルーツを使うことにこだわり、お客さんに健康で自然なジェラードを味わってもらいたいと考えています。アイスケースの前を通ったらぜひ彼女の腕前を味わってみてください。
店名:蛻變
住所:台南市中西区民権路二段261号 電話:(06)221-7346 営業時間:11:00~20:30(日~19:00)
古い家並みの中にあるヘアサロン「蛻變(羽化して蝶になる)」。ひかえめな看板は見過ごされてしまいがちですが、一旦お店の中に入ると、その広々とした空間とレトロ風のインテリアは見る人に深い印象を与えます。民国72年生まれのオーナー林献祥さんは18歳でヘアデザイナーになりました。アルバイトのシャンプー係だった彼は次第にヘアデザインに興味を持ち、アシスタントデザイナーとして経験を積み、自分の店を持とうと決意してから3年、この「蛻變」ヘアサロンが誕生したのです。
民族路二段はこちらです
名称:赤崁楼
住所:台南市中西区民族路二段212号 開放時間:8:30~21:00
その昔オランダ人はこの地を防衛するため、普羅民遮(プロバンシア)城、別名省城、攝政城、紅毛樓と呼ばれる城を建築。その洋風な外観から当時の人は「番仔樓(外人城)」と呼びました。これが現在台南で最も有名な古蹟「赤崁楼」です。その内の海神廟、文昌閣と会わせて国の一級古蹟に指定され、歴史上に大きな意義を示しています。ここはかつて台湾全土支配の中心地であり、鄭成功がオランダ人を駆逐した後、この城を承天府としました。現在は元の場所に建てられた中国式の廟と、戦後大南門から移された九座の贔屓(ひいき)の上に建てられた碑がその姿を留めています。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-11-24