台湾東部で感激の茶葉に出会う!
2012年始は、台湾東海岸と、海岸山脈の西側をドライブ旅行してきました。
東側は交通が少々不便。レンタカーを借りればらくらくマイペースで旅ができるのが嬉しいところ。GPS(カーナビ)は日本語表示ができるし、田舎は交通量も少なく快適に運転できます。日本で運転に慣れている人だったら、のびのび楽しめることうけあいです。
■台湾の温泉満喫の旅スケジュール
2012年1月1日~1月7日(今回は●の部分です!)
01/01日 高雄駅前「御宿商宿」宿泊
01/02月 レンタカーで高雄→多良(廃駅)→安通温泉
01/03火 東海岸11号線で景色を堪能→瑞穂温泉
●01/04水 舞鶴観光茶園→紅瓦屋→成功、海沿いの民宿。
●01/05木 富岡漁港→知本温泉
●01/06金 太麻里山→枋寮・漁港→高雄で海鮮
01/07土 高雄→成田 JL812便(0830-)で帰国。
舞鶴でリピート必至の蜜香紅茶に出会う
瑞穂の温泉宿を出たのが、10:00。ご主人と話し込んでしまって、出発がゆっくりになりました。昨夜の雨がまだやまず、空はどんより曇っています。写真撮影にはいまいちな天候とあって、ダーリンものんびり。
ところで、私が最初に台湾にほれ込んだ理由は、「台湾茶がおいしい」から。
台北ナビの記事を読んで、瑞穂温泉のそばには「舞鶴観光茶園」があり、「蜜香紅茶」が名産であることを知っていた私。それにしても、舞鶴観光茶園と名がついたエリアには沢山のお茶屋さんがあります。どこに行ったらいいのやら~。原卿温泉民宿の林さんの推薦は「富源茶荘」と「東昇茶園」のふたつ。車を走らせていると、ここ?それともあそこ?っとキョロキョロしてしまいます。約1.2kmほど続く茶園&民宿ロードを行ったりきたりして、「東昇茶園」に入ることにしました。
早速試飲をさせてもらいます。
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名物は、蜜香「緑茶」と「紅茶」
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店内はひろびろ。猫ちゃんがいました。
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茶包は、60包700元
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柚子の花が入ったお茶も試しましたが、一番気に入ったのは「蜜香紅茶」です。台北のお茶屋さん2件でも購入しましたが、そことは風味が違うんです。マスカテルといいましょうか、華やかで甘みがあるんです。その味と香は、インドでオーガニック農法をしている「マカイバリ茶園」の夏摘み・マスカテル、に似ています! ウンカが茶葉をかじることで発酵が起こるというものです。
異なる価格の2種を試した結果、高い方、一斤3200元の茶葉を、1/4斤(150g)ずつ2パック購入。日本に戻ってきてからこれを飲んでいるのですが、そのうまさにはもう、感涙です。もうじきなくなってしまうのがつらい。でも今日もどうしても飲みたい…というぐらい、私にとってストライクでした。ティーバッグよりも茶葉のほうが断然おいしい。
どうしても、もう一度買うぞ!と心に決めました。
■東昇茶園
花蓮県瑞穂郷舞鶴村256号
宅配電話 03-8871-878
手機 0933-486-946
u0933486946@yahho.com.tw
北回帰線~紅瓦屋でランチ(11:35-13:15)
長居したくなるお店でした
首尾よく茶葉も購入できました。せっかくなので、すぐそばにある北回帰線のモニュメントを見学します。昨日は海岸沿い、今日は海岸山脈より西側にあるもの。2ヶ所あるんですね。その後、9号線を北上、昨夜滞在した瑞穂を通り越して、光復を目指します。光復の町に、お目当てのレストランがあるんです。アミ族の原住民料理が食べられる「紅瓦屋」です。
お店の雰囲気もいいし、少人数で行っても一人用のセットメニューがあるので安心。気配りの行き届いたお店でした。パッションフルーツジュースは、生のフルーツを絞って加えて作っていましたよ。コーヒーもサイフォンでいれているし、贅沢な時間が流れる空間でした。
一人用セットメニューは300元
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サイフォンで入れるコーヒーです!
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瑞穂公路(花64号)から成功の海岸宿へ(15:30)
海の見えるベッドルームは2階に!
細長い部屋が連なる建物です。
ランチを堪能した後は、今宵の宿に向けてドライブです。
光復から豊濱につながる11号線が一番近いルートですが、これは昨日走った道。せっかくだから、違う道を通ってみたい。地図上では細~い線で書かれている、花64号(瑞穂と、大港口を結ぶ。所要40分)を通ってみることにしました。所々道路が崩落していて、ちょっとドッキリ。でも交通量は少なく、ゆっくり運転していればまったく問題なし。
昨日は北上した11号線を、今度は南下しながら、成功の町を目指します。
昨日はあんなに美しかった海も、太陽が隠れてしまうと、どんより寂しい藍色。写真家にとってはつらい天候となりました。かくなる上は、さっさと宿に入ってのんびりしようではありませんか。
午後の早い時間、宿に到着してびっくり。インターネットのHPでは、その魅力を伝え切れていない!というほどすばらしい物件だったのです。すべての部屋は、1・2階のメゾネット形式で、合計30坪という広さがあります。
1Fはひろびろリビングルーム
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海が見えるお風呂ですよ!
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オーナーの愛犬は3匹。かわゆ~い。
大型テレビとインターネット回線完備。あまりに部屋が快適だし、雨が降っているしで、夕食はお弁当にしました。
ちょっと車を走らせると成功の町。幹線道路よりも海側に住宅やお店が集まっているんです。セルフサービスのお弁当屋さんで好みのものを選び、ビールとともに楽しみました。ちなみに本日の夕食は、お弁当2つで130元。
この時期ちょうど、テレビでテニスの試合(スペインオープン)を見ることができて、ダーリンはご機嫌でした。
オーナーと記念写真。
チェックインのとき、「朝ごはんは8時にドアの外のポストに入れておくからね」とオーナーから英語で説明がありました。この宿はレストランが併設されていないのです。コンビニで買ってきてくれたとおぼしき朝ごはん、ありがたく頂戴しました。
せっかく海が見えるお風呂があるので、朝風呂にも入りますよ。だって昨日は暗くて外が見えませんでしたからね!
お風呂に入っている人間の姿を、犬がのぞきにくる姿がかわいかったです。
■丁一的家海景民宿
電話 0988-349-899
台灣台東県成功鎮鹽濱路31-8号(台11号120公里)
平日:2人:2000元、3人:2500元~
東河で名物を(11:00)
大満足の海岸民宿をチェックアウトしたのが、10時。今宵の宿は台東・知本温泉です。
成功から、11号線をずずーっと南下していきます。途中、東河の町で名物の「東河包子」に立ち寄りました。肉まん、あんまんのほか、漬物や野菜あんなど中身はバリエーション豊富、1個15元からというお手軽さ。魚丸湯というスープをつければ立派なお昼ご飯になってしまいます。が、時間が早いので、今回はおやつとして。本店の隣には、団体を受け入れられる大型の新館があり、その前では、果物の屋台が出ています。
トイレもあるので、いい休憩ポイントですね。大型観光バスからガイドさんが降りてきて、お客さんの人数分の包子を買っていく姿も見かけました。ガイドさんは事前に電話で予約していたようです。手回しがいい!感心!
■東河包子
電話:089-896737
台東県東河郷東河村10鄰266号
東河包子。通りに面しています。
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かんきつ全種を1個ずつ購入。量り売り。
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伽路蘭遊憩区でアートに触れる(11:00-11:30)
海岸沿いをさらに南下。途中で、海を見渡せる公園を発見しました。
トイレのために寄ったのですが、景色とともにアートが楽しめる場所だと気がつきました。
ああ、天気がよければなあ。すばらしい絵が撮れるに違いありません。
全体図。植物の解説板もありました。
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見晴台。1Fがトイレになってます。
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富岡漁港を散策(11:45-12:30)
お昼にぴったりな食堂も。
続いては、富岡漁港へ。漁港ですが、緑島や蘭嶼島へ行く船のターミナルもあります。ああ、ここでお昼にすればよかった。魚料理がおいしそうなお店が何軒かありますよ。でもさっき、東河包子を食べたからおなかが空いていない。
船のターミナル周辺には、一泊500元と看板を出している宿もありました。
船に乗って移動するなら、レンタカーはもったいない…と考えていると、主要駅へと結ぶバスルートが掲示されていました。おお、電車とバスと船、という組み合わせが可能ですね。いずれ、緑島に渡って海岸沿いにあるという朝日温泉に入ってみたいです。
知本温泉でお昼&森林遊楽区を散策(13:00-14:30)
地元のお客さんが入っているお店にします。
漁港の散歩から戻り、車で知本温泉へ移動します。この温泉は市街地が近く、宿の種類も豊富。大型温泉ホテルが多いのも特徴ですね。まずは、町の入り口付近の食堂でお昼に。
メニュー書き込み方式
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ハマグリの潮汁「ハマータン」
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食後は、車で知本温泉地区を通りぬけてみました。河に沿って伸びる道に、宿が林立しており、宿が途切れたところに森林遊楽区があります。おお、時間もあるし、腹ごなしにお散歩でもしてみましょうか。
森林遊楽区は、入場料が必要です。平日だから?1人80元でした。一番短い散策コースは30分、園内をすみからすみまで歩くと90分、3種のコースが設定されています。受付時は、山登りの時と同じように、名前を書いて箱に入れます。遭難防止?ドキドキ~。
日帰りSPA(14:40-16:30)
入り口はこちら。
散歩を楽しんだ後は、温泉で汗を流そう!ということでやってきたのが「四面佛SPA」。海岸宿のオーナーが教えてくれたんです。「新しい大型ホテルのSPAがいっぱいあるけれど、泉質がいいのは 四面佛SPA。ちょっと古くておしゃれじゃないけれど、お湯がいいのはここだから!」と。
そこまで推薦されたのです、温泉好きは素直に従いますよ~。入浴料は一人200元、コインロッカーは20元です。個室風呂もありますが、手狭で寂しい感じ。ここは水着で、野趣あふれる露天プールを堪能するのが正解でしょう。お湯の温度はぬるめ、適度、あつめ源泉の3種類です。ついつい長居をしてしまいました。
■四面佛温泉SPA
台東県卑南郷温泉村龍泉路32号
(08)951-4316
ひろびろ、露天温泉プール。
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温泉卵を作ることもできるんです!
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打たせ湯もありま~す。
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温泉プールには必ずある脱水機。
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温泉付コテージでのんびり!
ひとっぷろ浴びたところでおもむろに予約しておいた宿、「知本雲山湯屋」に移動します。
大型ホテルは風情がないと思っている私達が選んだのは、コテージタイプの温泉民宿。お部屋の内部はちょっとさみしいのですが、中庭に造られたお風呂がすばらしかった! 湯量は豊富、ヌルヌルして温まるお湯です。
この宿もまた、レストランがないタイプ。その代わり、大通りにぶつかるところに、いい感じの食堂があります。そこを推薦されていたのですが…。
隣のコテージに入ったお客さんが、フロントのところでなにやら話しています。オーナーが私を呼んで「あなたのだんなを呼んできなさい。ここで一緒にご飯を食べよう」と誘ってくれました。隣部屋のお客さんは台湾のご夫婦で、英語がペラペラ。ダーリンは英語で、私はカタコトの中国語で会話に混ぜてもらいました。
この日ご馳走になったのは、焼酒鶏(サオジョウチー)。お酒だけで煮込んだ鶏のスープです。美味!本当に美味!さらに、オーナーに勧められて、マッカランのウィスキーをショットグラスで…。
うわさには聞いていましたが、台湾の人が「お酒を飲むときは、必ず目を合わせて乾杯の言葉を口にしてから」は、本当でした。一口飲もうと思ったらその都度「今日の出会いにカンパーイ」「今日の料理にカンパーイ」という具合。
文化交流です。
私達が、安通温泉の加賀屋に泊まったという話をしたら、ご夫婦は「日本の加賀屋が台湾に宿を作ってから、加賀屋と名のつく民宿がとっても増えたのよ~」と教えてくれました。名前だけでも便乗か~。なるほど~。ところで、この宿の立ち寄り湯(家族風呂)は、しつらえもよくロマンチックなムード。裸で入りたい人にはお薦めします!
■知本雲山湯屋
電話:089-510769
台東県卑南郷龍泉路146巷1号
雙人湯屋:平日2000元~
立ち寄り湯:平日1時間350元~
部屋は独立したコテージタイプ。
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夏場はプール・キャンプ場も。
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太麻里山から海を見下ろす(11:00-13:30)
山の中腹から見下ろした景色。平野です。
いよいよ今日はレンタカー最終日。まっすぐ高雄に戻るのも芸がない、ということで、東海岸を見下ろせる山「太麻里山」にドライブしてみることにしました。
以前、台東空港から蘭嶼島に飛んだとき(年末に行ったのですがシーズンオフ過ぎて失敗)、お土産やさんで太麻里の民宿パンフレットを見たのです。それ以来、ずーっと気になっている民宿、兼、カフェでお昼でもどうかと思ったわけ。この山は、金針(カンゾウの花のつぼみを乾かしたもの)の名産地。花のシーズンは10月ということですが、下見を兼ねて行ってみました。
あーっ!電車だ~っ!
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途中、道路工事の標識が。通っていいの?
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ぐるぐると細い山道を上っていきます。途中、民宿やカフェの看板が沢山目に入ります。どうやらこの山は、自然を楽しむリゾートなのかも。標高が高くなってくるにつれ、雲の動きが早くなります。カフェに到着したときは晴れていたのに、ランチを食べている間に雲が上がってきて真っ白に!
このあたりにはトレッキングルートがあるようで、山歩きを楽しむ人、写真を撮りたい人にはよさそうな場所だと感じました。周辺にはカフェ、お茶所、民宿がいろいろありますが、山道はくねくねしているので隣の建物が目に入りません。非日常的空間にうっとりです。
■深山亜都
住所:台東県太麻里郷大王村佳崙42-12号(金針山)
電話 (089)783723~9
2人部屋:平日1800元~。カフェのみの利用可。
山の景色を堪能…ところが。
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あっという間に雲で真っ白!
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枋寮で海に沈む夕陽を鑑賞
いつまでも眺めていたい。
太麻里山を降り、高雄に戻るには、達仁から西海岸へ向けて山を越えます。
道中には、金崙(ジンルン)温泉、金峰温泉の標識が。時間があるので、少し下見をしてきました。うん、次回このあたりにきたら立ち寄ってみたいところを発見しましたよ~。ふっふっふ。さて、ドライブ最終日、天気が回復してきたので、ダーリンはそわそわしています。
「西海岸にいって海に沈む夕陽を撮影したい」というわけです。了解、撮影ポイントを探してみましょうか…。
山を越えて西海岸の1号線に出ると、海辺にカフェが点在する枋山というエリアがあります。あ、それよりも、もっといいのは漁港かも!ということで、枋寮漁港にほど近い場所のカフェに腰をすえて、夕陽を待つことにしました。枋寮には駅周辺にアート村があると聞いているのですが、今回は時間が足りずにパス。次回への宿題となりました。にわか雨がパラついて心配しましたが、この日は無事に夕陽をカメラにおさめることができました。
終わりよければすべてよし!いい旅のしめくくりとなりました。
■愛琴海岸(カフェ)
住所:屏東県枋寮郷徳興路1号
TEL:08-878-7770
営業時間:月~日 11:00-02:00
夕陽を見た後は、左営にレンタカーを返却。ここでまさかの渋滞にはまって、びっくり。そうか、高雄は都会だから、帰宅ラッシュがあるんですね。ここだけが計算違いでしたが、それ以外は渋滞のないドライブ旅行でした。
夕食は、友人、有川真由美さんに誘われて、高雄で海鮮料理を堪能しました。
次回、はにわの旅は、2012年ゴールデンウィークを予定しています。再見!