台湾東部で温泉民宿に感激!
2011-2012年末年始、はにわの旅は、2部構成。
年末は「老齢の家族とめぐる旅行」。
年始は「彼と一緒に温泉を巡る4泊5日のレンタカー旅行」です!
年末年始や、GWといった長期休暇を台湾で過ごすのは本当にお薦めです。その理由は3つ。
1)日本から近い。冬でもあたたかい。
2)台湾ではほぼ平日。道がすいていて、宿が安い。
3)コストパフォーマンスのよい温泉民宿がある。
日本でお正月やGWを過ごすとなると、何でもかんでも高いですよね? 混雑もあるし。
でも、台湾に来てしまえば、そんな苦労とはおさらば。実は台湾に旅するまで、私達の年末年始は沖縄が定番でした。1泊2500円という安宿に滞在したり、キャンプ道具を持っていってビーチで自炊を楽しんでいました。
ところが、台湾の魅力に触れてから「長期休暇は台湾で!」が合言葉に。
今では、せっせとためたマイレージを使って、台湾を訪れているんです。
予約の取りやすい「成田-高雄便」を選ぶのがツウの技!(台北便は人気があって特典航空券では席が取りにくいんです)
さて、そんな私達のお正月ドライブ旅行をレポートします。
■台湾の温泉満喫の旅スケジュール
2012年1月1日~1月7日(今回は●の部分です!)
●01/01日 高雄駅前「御宿商宿」宿泊
●01/02月 レンタカーで高雄→多良(廃駅)→安通温泉
●01/03火 東海岸11号線で景色を堪能→瑞穂温泉
→石雨傘→北回帰線→石門→
01/04水 舞鶴観光茶園→紅瓦屋→成功、海沿いの民宿。
01/05木 富岡漁港→知本温泉
01/06金 太麻里山→枋寮・漁港→高雄で海鮮
01/07土 高雄→成田 JL812便(0830-)で帰国。
いざ、台湾でレンタカー!
実ははにわ、台湾でのレンタカー旅経験はのべ4回目。
最初は、高雄→花蓮・タロコ渓谷→日月タンをめぐる壮大なコース。
2回目は、高雄→シラヤ地区をのんびりドライブ。3回目は、年末の親子旅です。
平日を選んで旅しているので、まったくといっていいほど渋滞がありません!快適そのものです。
今回も「オリックス」さんと契約し、提携している小馬(PONY)高鉄左営店で車を受け取ります。つい何日か前にもお世話になっているので、係りの女性も覚えていてくれました。
持ち物は、広域地図。オプションでGPS(カーナビ)をつけてもらいましたが、やはり、全体像と距離感を確認するためには、広げて一望できる地図が便利です。高鉄左営の駅にある観光案内所にある、無料地図はぜひともゲットして欲しい品です(仔馬のカウンターには地図がなかったのです…残念)。
そして、出発時にはガソリンを入れることをお忘れなく。満タン返しが義務ではないため、ガソリン残量は多くないケースがほとんどなんです。転ばぬ先の杖ですね!
ガソリンスタンドでは「95(ジョウウー)、加満(ジャーマン)!」です。ガソリンタイプは3種類、日本で言うレギュラーに相当するのが、95なんです。
■小馬租車 左営高雄
左営区重信路623-2号
電話 07-343-4188
営業時間 08:00~20:00
バスストップで果物をゲット(11:00-12:00)
9:20、ホテルに戻り荷物を積んで高雄を出発です!
実は今回、台東方面に出るのに、今まで通ったことのない道を走りたいと思っていました。そう、山脈を横切る「南横公路」に挑戦したかったのですが…。レンタカーの窓口で聞いたら途中で通れない部分があるとのこと。山を越えて池上の近くが封鎖されているそうなんです。がっかり。
やむなく、途中までは、数日前の親子旅と同じルートを使うことになりました。
休憩ポイントは私の好物、亀ゼリーの店周辺。今回は、隣のバスストップ周辺にある、果物屋さんにも寄ってみました。セブンイレブンでホットコーヒーも買っちゃうぞ!
写真付のメニューでらくらくセレクト。
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今回は2人で210元。
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レンブも釈迦頭も西施柚もバナナもあります~!
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セブンイレブンの「CITY CAFE」が入ってます。カフェラテがお薦め!
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■東隆堂(支店多数)
屏東県枋山郷加碌路159号
電話 08-872-0330
9号線で東海岸の「一番美しい駅」へ(14:00)
駅とその周辺の説明看板。ホームには入れません。
今回は、途中で9号線を東へ折れ、台東を目指します。山道を走ること約45分。達仁(ダーレン)という街で海岸線に出ます。ここからは、電車「南回鉄路」の線路と海岸線の間に伸びる9号線をドライブ。台湾は右側通行なので、東海岸の海を眺めながら走るなら、北上するのがいいみたい。
途中、屏東のホストファミリー、香さんのお薦めポイントに立ち寄ってみることにしました。それは「多良(ドゥオリァン)」という駅。今はもう使われていない駅ですが、今でも「台湾で一番美しい鉄道駅」と呼ばれているそうなんです。鉄道ファンにはたまらないポイントに違いない…。私も、若干の「乗り鉄」傾向あり。ワクワクの寄り道です。
あまりメジャーな場所ではないらしく、幹線道路からどう入っていくのか道に迷いましたが、なんとか到着。平日ということもありとても静かな場所でした。天気がよければいい写真が撮れそうな場所でした~。(この日は曇りでいまひとつ)
山を分け入り「安通温泉」へ(16:30)
東海岸は、知本から道が二手に分かれます。海沿いが11号線。そして9号線は南北に伸びる山脈の西側を回り込むルートになります。途中、鹿野(ルーイエ)駅周辺で、セブンイレブン休憩。
1日目の宿、安通(アントゥン)温泉についたのは、日が陰りかけた頃でした。
安通温泉地、入り口の看板が見えてから、宿までずっとずーっと細い山道を登ります。ほんとにここでいいの?と不安になるころ、温泉宿が2軒見えてきました。この温泉地は、レストランやお土産屋とは縁のない、静けさを楽しむところです。
見よ!この大型浴槽を!
予約しておいたのは2人部屋でしたが、大きなスーツケースをゴロゴロしていったら、フロントの方が「あーら、あなた達の荷物すっごく大きいのね。2人部屋だと荷物を広げられないから、3人部屋にどうぞ」と流暢な英語で、アップグレードしてくれました。平日だから、お部屋が空いていたんですね~。感激!
なお、ほかに食べる店もなさそうなので、こちらで夕食をお願いしました。6種の定食(300元)から選び、18:30開始と予約しました。
さて、案内された温泉付のお部屋、最高だったんです~!
広々とした半露天風呂がついていて、シングルベッド、ダブルベッドが各1台。
お部屋についているお風呂なので、水着を着る必要もありません。コックをひねって浴槽にザーザーとお湯をためますよ~!ここのお湯は無色透明。温度をぬるめにして長湯を楽しみました。
宿外観。なんとはなしに日本風。
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入り口真上が3Bの部屋。左奥に新館建造中。
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3人部屋の「3B」。カップルにお薦め!
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共同露天風呂は水着で入るスタイルです。
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すがすがしい山の景色!
翌朝はとってもいい天気!
窓際の席で、コーヒーを頂きます。優雅な旅の朝ですわ。朝ご飯はビュッフェ方式です。
朝食後に、あらためて周辺の景色をみてみました。青く連なる山々が美しい!
ところでこの宿で働いている女性は英語がとっても上手です。どうして?と思ったら「フィリピンから来ているんです」。
私のダーリンは英語が堪能なので、いろいろインタビューをしていました。
「来年は隣に新館が完成するから、またいらっしゃい、って言ってたよ~」だそうです。
この温泉は、2人部屋も沢山あるんですが、3人以上の広いお部屋の方が断然ステキです。予算を多めにとって、個室温泉の宿を堪能してください。
■加賀屋温泉山荘
住所:花蓮県玉里鎮樂合里温泉41-2号 (花蓮県安通温泉区)
電話 (03)888-2686
精緻雙人湯屋:1800元~、雅緻三人湯屋:3300元~平日(週日~週四)
梅香る山の道、23号線から東河へ(09:30-11:00)
今回の旅程で気になるのは、お天気。ダーリンの趣味は写真撮影なのですが、青い海を取るなら、晴れていないと絵になりません。それなのに、晴れの確率が高いのは2日目だけ。「距離を長く走る事になっても撮影優先」と決め、この日は海岸線を攻めることにしました。そのためにはまず、海岸山脈を越えなければなりません。
山越えの有名ルートは2種あります。
南よりには、富里(フーリー)と東河(トンジェ)をつなぐ23号線。所要90分。
北よりなら光復(グァンフー)と豊濱(フェンビン)をつなぐ11号線。所要45分。
山道はカーブが多くてスピードが出せないため地図で見るイメージよりも、走行時間がかかります。のんびり走りながら景色を楽しむのがいいですね。
山道は景色がごちそうです。
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甘い香りの梅。ミツバチの羽音が聞こえました。
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海岸線で青い海に出会う!(11:00-12:40)
閉じた傘が海に伸びている…
23号線を走り続けると、東河の町で海にぶつかります。11号線を海岸に沿って北上。
途中の見所ポイントには、三仙台(サンシェンタイ)があります。すごくステキなところですが、見学には1~2時間が必要。前回途中まで歩いて挫折しているんです。今回は素通りし、石雨傘(シーユーサン)で休憩。
東屋があるだけでトイレはなし。静かに景色を楽しむ場所です。
教会前で海産を食す(12:45-13:15)
それにつけても、海岸線にはあまりお店を見かけません。点在する町は11号線から海岸へあるいは山側へ少し入ったところに開けているみたいなんです。お昼をどこで食べようか…と思っていると、よさげな海産の店を発見!
10人ほどの地元のお客さんが、昼間からお酒を飲みながら楽しそうに宴会をしていますよ~。お店のおじさんと筆談で相談しながら、食べるものを決めました。いつもに比べてゴージャスなお昼ご飯になりました。しかし、こういうレストランで食べるなら、最低でも3人、できれば4人以上はメンバーをそろえたいところです。
このお店は、バス停「界橋」の近く。そしてバス停の目の前には、由緒のありそうな教会がありました。
■欣達平價海鮮
台東県長濱寧埔村界橋17-15(台11線100公里)
電話 089-801180 携帯0910-549656
海と岩をながめに(13:30-15:20)
北回帰線のモニュメント!
おなかがいっぱいになったところで、再びドライブ。茶色い標識(見所)を見つけては小休止です。
11号線を北上しながら、北回帰線、石門坪遊憩区の2ヶ所に立ち寄ります。15時を過ぎるころから天気が下り坂に。15:30に豊濱でセブンイレブン休憩、11号線で山を越え光復から9号線へ。豊濱から宿までは約1時間15分の道のりでした。
石門坪遊憩区
こちらは石門坪遊憩区付近!1Fがカフェ&お土産屋さんです。
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奇岩が並びます
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別名は黄金温泉、「瑞穂温泉」の宿に到着!(16:45)
原卿温泉民宿の、外観
ぱらぱらと雨が降ってきて、宿に着いたら暗くなりかけていました。
この日の宿は、楽しみにしていた「黄金温泉」。鉄分を含むお湯が、空気に触れると黄金色になるという、効能が期待できそうなお湯です。
温泉民宿、温泉ホテルが点在していますが、それぞれ、敷地が広くとってあり、のびのびしたムード。予約しておいた「原卿」は、まるでお城のようなたたずまいでした!
広く取った駐車場のそばに、管理棟&レストランがあります。受付を済ませると案内されたのは、大型アパートメントのような建物の玄関ドア。天井が高くて広いお部屋でした。お部屋についているお風呂も大きい!ひゃあー、なんて贅沢なんでしょう。私は、雨にもまけず、水着を着て外の露天風呂にも挑戦してきましたよ。天気がよければ、山と星を見ながらお風呂に入れます。ずばり、ステキです。気に入りましたよ!
宿のレストランで夕食をとることもできます。メニューは「火鍋」で、一人250元。
「外のレストランでお薦めを教えて」と相談してみました。この温泉地は平野にあり、駅と市街地が近いのです。レストランに食べに行くのもいいかなあと考えたのでした。すると答えは「統冠」。簡単な地図を書いてもらい、車で出かけてみると…そこはスーパーでした。なるほど。せっかくなので、夜飲むお酒を購入~。
そして、スーパーの並びに「池上飯包」の看板を発見! そうそう、この土地は台湾有数のおいしいお米の産地です。晩御飯はお弁当に決まり!
記事が載った新聞。奥にあるのはナツメ(無農薬)
部屋の中ではインターネット接続もばっちり。FACEBOOKやらメールチェックやらしていると、12/30に取材された内容が、1/2の新聞に掲載されたことがわかりました。
「日本の作家、がんを克服した父母を連れて夢の台湾旅行を実現」という記事です。
翌朝、朝ごはんの時に、宿のご主人・林さんに「1/2の新聞はありますか?」とお願いし、該当記事を発見。「これこれ、これ、私なんですよ~」って説明をしたら林さんはびっくり。
「へー、いい話だなあ、と思って読んでいたよ。昨日泊まりにきた日本人と名前が似てるなあ、っと思ったら…君だったんだね!」(おそらく、こういうことを言ってくれたと推測)
ちゃんと実家の両親に届けました!
朝ご飯の後、台湾高山茶をご馳走してくれた林さんは、私の質問に答えてくれました。筆談も駆使しますよ!
問「なぜこのあたりのお米はおいしいの?」
答「1)好空気 2)好水 3)用心 4)良心」
この土地には工場がない。汚染がなくて土質がよく、人は心を込めて、農薬などを使わずに育てているからだよ~、とのこと。台湾では年に2回、お米の収穫ができます。収穫時期は、6月と11~12月。12月の収穫後には、畑の肥やしになる植物「油菜花」を咲かせるのだそうです。花の時期、青い苗の時期、収穫の黄金色の時期…。親を連れてくるなら、どんな時期がいいかなあと思いをめぐらせました。
「この土地のお米はおいしいから、あなたのご両親にもって行きなさい」と、20斤(12kg)入りのお米「玉渓米」をプレゼントしてくださいました。本当に感謝です。
ちなみに、この宿では夕方、夜、朝と3回温泉につかりましたが、本当に温まりました。ダーリンは朝風呂で湯あたりしたほど!効能の高いお湯だと感じました。
朝の外観。
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ご主人の林 貴彬さん(facebookユーザーです)。
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■原卿温泉民宿
住所:花蓮県瑞穗郷瑞祥村5鄰五福路325号
TEL:03-8876308
二人部屋:平日2100元~