台湾南部、ビーチ・温泉・山間部をレンタカーで巡る!
親を連れて旅する台湾レポート3部作、いよいよ台湾南部ドライブ編に突入です!
私が親しんだ南台湾は、高雄の市街地を抜けてしまえばあとは交通量も少なく、運転らくらく!
平日を選んで旅をすれば、宿は安いし道はすいているしと、いいことづくめ。日本ではありえない、年末年始の宿のおトクさを満喫できるんです!日本で車の運転に慣れている人なら、リラックスして旅が楽しめることうけあいです。
■はにわ一家の台湾旅行スケジュール
2011年12月23日~12月31日・8泊9日(今回は●の部分です!)
12/23金 成田→桃園。DL275便(1920-22:45)タクシーで市内のホテルへ
12/24土 市場めぐりと紗帽山温泉。台湾茶と小籠包。
12/25日(予定)故宮博物院。行天宮と足マッサージ
12/25日(実際)双連市場→台湾歌壇にゲスト参加。茶屋訪問。
12/26月 台湾新幹線で南部へ。屏東の幼稚園を訪問、会食。
●12/27火 台湾南部、海辺のドライブ。海鮮と墾丁夜市。
●12/28水 墾丁観光、四重渓温泉。三地門泊。
●12/29木 三地門の水門、佛光山。高雄泊、海鮮。
12/30金 旗津散策。新幹線で台北へ移動。
12/31土 桃園→成田 DL276便(0830-)で帰国。
いざ、台湾でレンタカー!
今回の親子旅、台湾南部は「レンタカーで巡ろう」と決めていました。
契約したのは「オリックス」さん!
ナビでの紹介記事はこちら
日本人旅行者が台湾で車・バイクの運転ができるようになったのは、2009年より。事前準備として必要なのは「免許証の翻訳書」です。日本ではJAFの窓口で作ってくれます。
台湾は右側通行で、車は右ハンドル。ウィンカーは左で、ワイパーは右についています。(慌てたときにこれを間違うんです!ウィンカーをだそうとして、ワイパーが窓をザザーッとこする!)
…とはいえ、運転そのものは、心配するほど難しくありません。
高鉄左営の駅にある観光案内所
|
|
この案内所で無料の地図をゲット!
|
GPSを取り付けて、出発!
車の受け渡しは、オリックスが提携している、小馬(PONY)高鉄左営店で行われます。実は以前、PONYの高雄空港店で受け渡しをしたこともあるのですが、左営営業所の方が、運転しやすいですね。
航空券は台北往復→最短90分で高鉄移動→左営でレンタカー、というのは便利な方法じゃないかと思います!
とはいえ、はにわ一家は、大人4人での移動。レンタカー3日間の前夜(12/26)と、戻ってきた日(12/29)を、高雄駅前のホテルに泊まって、すぐ使わない荷物をスーツケースにまとめ、ホテルに預かってもらうという作戦を取りました。これで「荷物が車に乗り切らないかも問題」は解決!
レンタカー窓口では、かたこと英語と筆談でやりとり。あらかじめ、今回泊まる宿の住所と電話番号をメモし、カーナビ(台湾では「GPS」という方が通じる)に入力してもらいましたよ。以前、文字の入力方法がわからなくて苦戦したので、頭を使ってみました。頭を使うといえば、広げるタイプの広域地図もひとつほしいところ。高鉄左営駅内の観光案内所で、もらっておきましょう。
■小馬租車 左営高雄
左営区重信路623-2号
電話 07-343-4188
営業時間 08:00~20:00
レンタカー窓口そばのガソリンスタンド
|
|
95(ジョウウー)を、加満(ジャーマン)!
|
カーナビは日本語表示&日本語音声です!ばっちり!
今回は、高雄駅前のホテルに両親と妹を残し、私が一人で車を受け取りに行きました。往路は高雄→左営へMRTで。復路はガソリンを満タンにしてから、市街地を運転してホテルの前に乗りつけ。御宿商宿は入り口前に宿泊者用停車スペース(3台分)があり、そこに停車して荷物を積み込みます。車を受け取って帰ってくるのに、だいたい60~70分かかりました。
11:20、高雄駅前からレンタカーの旅に出発です!
最初の休憩ポイントは「亀ゼリー」(12:50-13:30)
お店のお薦め薬膳排骨湯。
さて、カーナビの指示通り高速道路に乗り(乗り口のアップ画像も出るので間違えません)、国道1号線を南下します。90分ほど走ったところで、「亀ゼリー」の店に到着。ちょうどお昼時だったので、このお店でランチにしました。
写真入りのメニューもあって、選択には困りません。漢字だから見当がつくんですよね~!
このお店のウリは、亀苓膏(亀ゼリー)1個60元。でもとっても大きいんです。ひとつ頼んでみんなで味見するぐらいでちょうどいいですね。付属のハチミツをかけて食べるとおいしいです。実は、私の好物です。
このほか、店の名物だという、「五香豆干(60元:食べきれない場合は持ち帰りにしてくれます)」、薬膳麺線(35元:ソーミンチャンプルー風)、青菜のいため、薬膳スープ(90元)などを頼みました。今回は薬膳スープに縁があるなあ。
身体にいい薬膳スープをこんなお手軽価格で味わえるのは、本当に嬉しいことです。
なお、このお店の隣が長距離バスのバス停。広い駐車場を囲んで、セブンイレブン、果物屋さん、レストラン、トイレが集まったエリアになっています。果物を買うのもいいですよ~。
■東隆堂(支店多数)
屏東県枋山郷加碌路159号
電話 08-872-0330
車城・福安宮へお参り(14:00-14:30)
神様に供えるお金が舞い上がります。
道は、楓港を過ぎると、26号線に変わります。さらに南下し、車城で神様にお参りすることに。
台湾の道路標識は、見所のエリアは茶色いボードで示してあります。車城福安宮ももちろん、有名なスポット。
境内はちょっとした市場になっていて、このあたりの名物である玉ねぎ(風が強くて他の野菜は育たないのです)、ピータンやしょっぱいアヒルの卵を山積みにして売っています。簡単なご飯を食べられる食堂もあるので、ここを昼食ポイントにしてもいいですよ。
建物に入ったら、お供えセットを入手します。100元で、お線香、お供えのお菓子、紙のお金がセットになっているんです。そして「ご自由にお持ちください」とあったお数珠を、父、妹、私とそれぞれ1本拝受してきました(そばにある募金箱に100元ずつお布施)。父、帰国後もその数珠を身につけています。いいお守りを頂きました。
さて、福安宮の最大の特徴は、この紙のお金を燃やすための塔にあります。空気が上に向かって抜けるしくみになっていて、入り口に置いた紙のお金がパラパラパラ~っと自動で送り込まれていくんです。何度見ても飽きることがありません。訪れた際にはぜひ、体験してみてください。
■福安宮
屏東県車城郷福安村福安路51号
08-882-1345
宿坊は2人部屋1000元より。
福安宮は巨大!信者のための宿坊もあります。
|
|
金楼の前で記念撮影
|
白砂湾を散策(15:00-15:20)、ホテル着(16:00)
にわか雨の後に虹が!
福安宮を出た後、国立海洋博物館の外観を見学。(内部に入らずとも、駐車場代金40元が必要でショック…)
この水族館は、日本でたとえれば、沖縄のちゅら海水族館。とても見ごたえがあります。今回は、体力、メンバーのノリを考えてパス。雨の時や日中暑くて困るときなどの見学ポイントにぴったりです。
続いての立ち寄りスポットは、白砂湾。海水浴場ですが、この日はぱらぱらと雨模様で、気温も低め。寒さに負けず欧米のご家族が水着姿で波とたわむれていましたが…。寒そう!
細い道を抜けると白砂のビーチ
|
|
左奥に水遊びファミリー。見ている方が寒い。
|
民宿3Fから見たビーチ。
天気が雨模様なこと、長旅の疲れが出てきたこともあり、その後は予約していた民宿へ直行。西側の海が見渡せる、オーシャンビューのお部屋です。私と妹は2F、父母は景色のいい3Fに部屋割りしました。ベッドから夕陽が見える素敵な民宿なんですよ!墾丁夜市のすぐ近くですが、1本海寄りに入ったところなので静かです。写真を撮るのを忘れたので、HPの画像を参照してください。父母ともにこのお宿が気に入りました。
「大型ホテルより、特徴のある民宿は楽しい」とのこと。階段しかないことも苦にならないようでした。大型ホテルとちがって、団体さんと一緒にならず、静かに過ごせるのもいいですね。
なお、このあたりの民宿街には「本日空室あります」という看板がちらほら。
やはり、台湾の人にとっての平日かつ冬場は空いているんですね。
■金沙湾暇渡旅店
屏東県恒春鎮墾丁里大湾路132号
電話08-886-2899
面海二人房:平日2000元より。
あこがれの海鮮を目指して!(19:00-19:45)
ホテルで一休みしたら(ベッドにころりとすると、ちょうど、夕焼けの空の色が見えるんです!)夕食へ。今回の旅、初の海鮮レストランです。当初予定していたお店がお休みのようなので、急遽、もう1件、ガイドブックに載っている店に行ってみることにしました。このお店も、屏東県主宰のツアーで訪れておいしかった覚えがあります。
実際、この日も、地元のお客様でにぎわっていました。よかった~。
席に案内されつつ、「何を注文するか」現物を見て決めていきます。サツマイモ入りの白いご飯は自由によそって食べる方式。飲み物として、甘くない緑茶のペットボトルを1本追加。(油切と書いてあれば無糖。うっかりすると緑茶が甘いので注意です)
値段が書いていないので(時価?)、お会計のときはドキドキでしたが、家族4人でおなかいっぱい食べて、1110元でした。リーズナブル~!大満足でした!
■阿利海産
屏東県恒春鎮大光里砂尾路20-1号
電話 08-886-6474
営業時間 11:00-14:00,17:00-21:00
セットメニューを参考に料理を選びます
|
|
煮魚はどれがいいかな~
|
いざ、にぎわう夜市へ!(20:30-23:00)
ホテルに戻ると、父はもうお風呂に入って寝る、といいます。さすがにちょっと疲れてきたかな?
胃腸を手術した人によくある後遺症に、食後に起こる下痢があります。そのため、旅の間は常にトイレの位置を確認。車で自由に巡ることにしたのも、トイレ事情を考えてのことでした。
といっても、せっかくの夜市です。少しは歩いてみたい。私と妹が先に夜市を偵察して、1時間後に母を迎えに行くことにしました。いびきをかいてぐっすりの父を置いて、女3人で夜市に出発です。
平日なので屋台は少なめ。それでも1.6kmにわたって伸びる夜市ストリートは活気があります。
中国語の流暢な説明。なんとなくわかる!
妹が買ったのは、「たった1つで髪の毛がビシッとセットできるクリップ」。実演するお姉さんの技に見とれてしまいました。「使い方はインターネットの動画でも見られるわよ!」と名刺をくれました。こういう品物は、よさをわかって上手にプレゼンしてくれる人がいて初めて、欲しくなる物だなあ!と実感しました。1個200元、2つ買えば300元。
何小姐は、やり手のビジネスウーマンですよ。
■墾丁[青見]晶晶髪来
「私この髪留めがほしい…」妹釘づけ。
|
|
言われたとおりにやってみたら、できた!
|
母を誘って出かけた脚マッサージはここ。混んでいて「30分後に来て」といわれたので、先に予約を入れてから夜市歩きをするといいかもしれません。足湯中は肩もみ、脚マッサージ30分で一人500元でした。
■鄧老師 脚底按摩全身推手養生館(支店多数)
屏東県恒春鎮墾丁路251号
電話 08-8856-839
営業時間 24時間
夜市のはしっこにある、足マッサージやさん。
|
|
メニューには日本語もあって安心。
|
南部2日目は好天!ビジターセンター(09:30-10:10)経由で最南端(10:20-11:20)へ
天気がいいと暑い!水を忘れずに。
今回の民宿は朝ごはんナシ。部屋で果物を食べて朝食がわりにしました。
今日は朝から天気がいいので、見所を2カ所はしごする予定なのです。その前に情報収集ができる「墾丁国家公園管理所/遊客中心(ビジターセンター)へ。自然景観や動物を解説したDVDなども販売されています。コーヒーが飲めるテラスもあって、ちょっとした休憩ポイントですね。この日は、中学校の移動教室のメンバーがやってきていました。つづいて、26号線を東に走り、台湾最南端を目指します。駐車場から最南端までは800メートル。途中から車が入れない歩道になります。
鵝鑾鼻 の公園を散策(11:30-12:30)
すばらしい景色!尖山が見えます!
白い灯台が美しい。
最南端を見学したら、車をちょっと移動して、近くにある鵝鑾鼻公園へ。
白い灯台が美しく、見晴らしの良い公園です。また、出口周辺にお土産やさんがずらりと並んでいて、ショッピングも楽しい場所。12月末だというのに、あまりの暑さ。カキ氷が食べたくなった私でしたが、残念ながら季節外れ。パオピン(カキ氷)にありつくことはできませんでした。代わりに、身体を冷やす効果がある、椰子水(ココナツウォーター)をゲット。
父は、部屋着として短パン(150元)を、私は靴で暑くなったので、サンダル(290元)を1足購入。
■鵝鑾鼻公園
屏東県恒春鎮鵝鑾里鵝鑾路301号
電話 08-885-1101
入場料大人40元。駐車場1台40元。
猫鼻頭でランチ(13:10-14:00)
お姉さんの笑顔がよかったので、このお店でご飯。
続いては墾丁の西側の半島へ移動。猫がうずくまっている形だという岩を見に、猫鼻頭(マオビートウ)へ。ここも気持のいい公園になっています!おなかが空いてきたので、観光の前にご飯を食べることにしました。
ちょうどいいぐあいに、海鮮系の食堂が2件並んでいますよ~。いろいろ頼んで、500元!これまた大満足な昼ごはんになりました。食後は散歩がてら見学。でも、この時間は団体さんのバスがどっかんどっかん到着していて、ゆっくり観光するムードではなくなっていました。早々に次のポイントへ移動します。
四重渓温泉を堪能!(14:30-16:00)
見所を見学した後は、お待ちかねの温泉です。昨日立ち寄った福安宮のある車城の町を、西側に折れて199号線を走ります。温泉の先には、石門、牡丹水庫と見所がありますが、階段が多くて親にはきつそうなので今回はパス。
変わりに、体が喜ぶ温泉でのんびりすることにしました。
夕方、国道一号線ぞい西海岸に沈む夕陽を眺めながら、うとうとしている間に、泊まる宿に到着するという計算です。温泉でリラックスしたあと約90分の運転はちょっときついかも…と私は途中セブンイレブンでブラックコーヒーを補充しながら移動しました。
■茴香戀戀 Fennel Resort
屏東県車城郷温泉村大梅路1-16号
電話 08-882-4900
水療SPA:280元
日本にはこんなところあるかな?父大喜び。
|
|
水圧で按摩?
|
ドクターフィッシュの池があります!
|
|
くすぐったいっ!
|
母、大興奮!三地門、原住民の民宿(18:45-)
この日の宿に着いたらもう真っ暗!カーナビがあったから安心して運転することができましたよ~。屏東県、三地門は山間部。原住民文化区というパビリオンがあり、屏東県観光ツアーで訪れた経験あり。
長野県の山出身の父には、フィーリングが合うのでは…と思って選んでみました。
本日は、旅程の中で一番、部屋代が高い宿です。でもでも、いざ、お部屋に通されてみたら、ステキでびっくり。石造りの天井が高いお部屋で、まるで教会の中にいるみたい!母は「大型ホテルよりずっといい!この宿を拠点にしてドライブしたい!」と大興奮です。
分厚い板で作られた重厚なドアもすてき…。残念ながらバスタブはなくてシャワーだけなのですが、お部屋のすばらしさがそれを不満とさせません。暑い国台湾だから、夏でも涼しい石造り。さっぱり汗の流せるシャワーがあればそれで十分なんですよね。実は父は「シャワーは苦手」だそうですが、今日は温泉プールに入ったので十分でしょう。
さて、この民宿は部屋数4つ、(大型の別棟1つ)と小規模ですが、評判のよいレストランでもあります。せっかくなのでこのお店で夕食にしました。これだけ食べて850元。さらに、店内にあるおみやげ物にも目が光ります。ビーズや刺繍が美しい、原住民アート(この宿はルカイ族)の品々を、いろいろ買いました。
オープンエアの席もあります。
|
|
おいしい食事に大満足!
|
門扉もアート。
一夜あけて、朝食タイム。朝食は、籠に入って届けられました。
せっかくだから外で食べよう!と、部屋を出てみてびっくり。すばらしい中庭が広がっているんです!
結婚式の前撮り写真のロケ地としても人気だそうですが、なるほど!花が好きな母、庭の手入れが好きな父も早起きして敷地内の散策を楽しんでいました。
■山中天
屏東県三地門郷三地門村中正路1段10之1号
電話 08-799-3440
2人房2800元より(平日)
三地門の水利公園(09:20)、民族衣装の店に…(09:40-10:30)
河の左右に広がる公園です
朝9時にチェックアウトし、三地門の村に移動します。ここには水利公園があります。南部の農業の要である水。水利を整えたことは日本統治時代にした「よいこと」の代表例なのです。
店主が「どうぞ中へ」と声をかけてくれました。
そういえば、屏東県のツアーでは、この公園は夕方に来ました。夕陽がきれいな場所なのです。ちょっとスケジュールの組み方を失敗したかしら。それに、このエリアには洋服屋さん、小物屋さんがあって買い物も楽しい。ちょっと朝が早すぎた…と後悔していると、民族衣装のお店がオープンするところでした。
中に入ってあまりの美しさにため息。観光客向けではなく、地元の原住民の方が、祭礼の時やおめかしの際に買にくるお店だそうです。どうりで…。
私は、店主がお薦めしてくれたベスト(1800元)を、妹は、ベスト(1500元)とスカート(3500元)を大人買い。昨日ATMで現金を下ろしておいて本当によかった。お支払いは現金のみなのです。
■唐朝手染服飾
屏東県内埔郷三地門村成功路17号
電話 08-799-1671
三地門のエリアは、山の上からの景色がよく、蜻蛉玉やアート作品が買える店が点在しています。その多くはカフェを併設していて、休みの日にのんびりコーヒーを飲みにくるのに最適だ、と屏東在住のイヴァンが教えてくれました。自分で運転するなら、マイペースで散策ができますよね。
父母、感激の佛光山(11:00-)
金色に輝く…
まばゆく明るいお寺です
三地門から車で30分、今日のハイライトは佛光山(フーゴァンシャン)です。
屏東に2ヶ月いる頃、このお寺に案内してもらったことがありますが、大変、印象に残った場所でした。高速道路に乗っても、茶色い見所標識でばーんと「佛光山」の表示が出ます。
山ひとつがどーんとお寺になっていて、金色に輝く巨大な仏像や、ディズニーランドのように人形が踊る洞窟など、「仏教エンターテインメント」な場所なんです。しかもこの設備は信者からの喜捨で作られており、35周年を迎えるところ。たった35年でこんなにすごいものができてしまうなんて…。とびっくりしてしまうのです。
さらに、ナビ編集部から「2011年12月25日に、新しい設備がオープンしたんですよ。ぜひ見に行ってみて」と推薦されていたのです。
目で見てわかる仏教
実際訪れてみると、新館オープンの影響か大型観光バスが大量に押し寄せていました。
であれば、初回訪問の私達は、もとからある施設を見て回ることにしました。とにかく敷地が広くて、一日ですべてを見るのは難しい!というほどなんです。さらにお土産屋さんも充実。母と妹は、買い物にいったきり30分帰ってきませんでした…。食事ができるお店もあり、一日過ごしても飽きることのない場所です。今度は、ゆっくり時間をとって、「写経」もしてみたいと思う私なのでした。
ちなみに、父母とも、「日本のお寺とちがって、明るい!」と驚き、あっけらかんとした大きさ、きらびやかさに、感心していました。
「日本に帰ったら毎日散歩して、足腰を鍛えて、また、台湾にこよう!故宮博物院もまだ見てないし、佛光山ももう一度ゆっくり見たいものね!」と話した私たちなのでした。
台湾家族旅行を終えて
健康第一!佛光山にまたこよう!
父は、がんがわかるまでは元気に庭仕事をして働いていましたが、治療が終わってからは別人のようでした。仕事もしなくなり、これという趣味もなく、自宅で寝ている時間だけが多くなっていく。そんな中、物忘れが強くなってきていることが心配だったのです。専門病院では、ごく初期のアルツハイマーで、「空間、時間認識が苦手になってきている」と診断されていました。これ以上進行しないようにと、アリセプトという薬を毎日飲んでいるのです。
今回の旅行について母は「知らないところに行って、帰り道がわからなくなるのでは?」「どこにいるか認識できずにパニックになるのでは?」と心配していました。
ところが、実際はまったく逆。
台湾を旅して、人と会話をし、台湾の新聞から取材を受け(!)、しっかり、しゃっきりしてきたのです。
帰国後の父は、自ら、写経道具を欲しがったり、台湾の地図を広げてみたり、と行動が前向き。それに、以前よりよくしゃべるようになりました。
旅行がよい刺激になったのですね。「また台湾にいけるようにがんばろう」という目標ができたのもよかったです。
旅は人を元気にする。人生を豊かにしてくれるんですね。
台湾の神様を訪ね歩いたので、神様が応援してくれているのかもしれません。感謝です。