2018年は嘉義で開催!過去最高規模の台湾ランタンフェスティバルには日本からのランタンも数多く出展され、人気を博しました
ポケモンGOにドラえもん!伝統だけにとらわれない、新しい取り組みが盛りだくさん♪
こんにちは、台北ナビです。
毎年盛大に開催される「台湾ランタンフェスティバル」。ランタンというと、最近では熱気球の要領で空に放つ「ランタン(天燈)」を思い浮かべる人も多いのですが、今回ご紹介するランタンは「花燈」と言われるランタンです。ミニねぶたのようなもので、その温かな光を見ていると、「この年もよい一年になる」と感じられます。
今年はどんなイベントだったのか、ナビがレポートしたいと思います。
嘉義は北回帰線23.5度が通っています
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温かな光に癒されます
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海外メディアも大注目!
ナビは過去2回、台湾ランタンフェスティバルの開幕式に参加したことがありますが、今年は特に海外メディアが多かったのに驚きました。開幕式当日朝には、外国プレス向けにも記者会見が開かれたほどです。英語、日本語の同時通訳まであって、超国際的!海外からも注目されているんだなぁと改めて感じました。
この会見の中で最も心に残ったのは、「来場者が何人とかそういう数字的なことでなく、このイベントの質を高めて、来場者の満足度が高いものになれば……」という発言。こういう心がけで作られたランタンフェスティバルだからこそ、海外からこんなにも注目が集まるのでしょうね!
毎年元宵節(小正月)に開幕する「台湾燈會(台湾ランタンフェスティバル)」。今年の会場は嘉義県にあり、50ヘクタール以上の大きさを誇ります。国立故宮南院もその会場の一部になっていますよー。
今回のランタンフェスティバルは「水、陸、空」の全方位で展開しました。「水」は国立故宮南院前の池でのレーザーショー、「陸」はあたたかな光を届けるランタン、「空」は最新のハイテク技術を使ったランタンが見られるという今までにないランタンフェスティバルになるとも宣言しました。
F16の航空ショーもありましたよ~
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インターネットラジオのブースも!
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そして、嘉義といえば阿里山へ行くのに立ち寄るところ。最近だと映画「KANO」で注目されたけど……くらいにしか思っていない人も多いですが、実は色々と観光資源があるんです。のランタンフェスティバルを訪れるついでに、阿里山はもちろん、嘉義市のご当地グルメ雞肉飯などの美食を食べたり、東石、布袋などの観光スポットにも立ち寄って、嘉義の魅力をもっと知ってほしいと伝えていましたよ!
ナビは嘉義市まで移動して嘉義人のソウルフード雞肉飯を食べました~!
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「Hinoki Village - 檜意森活村」でお買物を楽しみましたよ~
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「メインランタン」は今年も巨大化!
今年のメインランタンは「忠義天成」と名づけられました。これは「生まれつき正義感があり、人に誠実である」というような意味。人に誠実な犬をあらわしているようであり、何だか誠実で優しい嘉義の人をあらわしているようでもあります。
毎年メインランタンのモチーフはその都市の干支の動物だけでしたが、今回ははじめて原住民の子どもも一緒です!ハ~イと手を振って、喜びの笑顔で愛と祝福を伝えているのだとか。そんな子どもと台湾犬が阿里山の雲海の上にたたずんでいますが、このメインランタン、21mもの高さがあります。ランタンというレベルでない大きさですが、年々そのサイズが巨大化しています。しかも、今年から照明デザインに全く新しい4D屈折方式を用いて、レンチキュラーレンズのような効果、つまり立体感が増しているのだとか。正直、数字や難しいシステムのことを聞いてもイマイチわからないのですが……汗、とにかく大きさだけでなく、見せ方もパワーアップしているということなのです。
文字で伝えるよりも「百聞は一見にしかず」。ライトアップの様子を録画してみたので、 是非ご覧ください!
ランタンらしいランタンが楽しめるのは「サブランタン」!
個人的に毎年メインランタンよりもサブランタンの方を楽しみにしているのですが、今回もステキです。ふたつに共通しているのは「阿里山」。やはり嘉義県を代表する観光スポットですものね!
「台湾幸福駅」
まず目に入ってくるのは馬が馬車を引いており、馬車の上に列車が走っているという様子。よく見ると、馬車の上に表現されているのは阿里山で、走っている列車は「阿里山森林鉄道」なのですね。ナビが見ている時には気づかなかったのですが、土台はレーザー光線により台湾の形が浮かび上がっていたのだとか……。
「朝日合鳴」
真ん中にあるのは阿里山の有名なご来光。それを一対の台湾固有種のミカドキジが挟んでいます。阿里山に住む原住民「ツォウ族」の柄や山林の美しい景色が描かれてもいて、これひとつで見事に阿里山を表現しています。
日本からの参加も年々増加中。今年も日本を訪れる台湾人観光客が増えるといいなぁ……
日本からもたくさんのランタンが出展していました。特に美濃和紙の灯篭は、嘉義県長が名指しで絶賛するほどの美しさ。
そのほか東武鉄道、スカイツリー、名古屋城、吉野熊野国立公園、瀬戸大橋、北海道、近鉄グループなどのランタンには多くの方が足を止め、写真に収めていましたよ!
名古屋城のしゃちほこに見入っていたら……
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台湾や中国で活躍するねんどさんに遭遇!
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「海灣旅遊年(離島旅行)」の魅力を存分にアピール!
蘭嶼
大きな会場内には七大テーマ18ランタンエリアがありましたが、ひときわ美しかったのは「海灣旅遊(離島旅行)ランタンエリア」!今年から台湾の「離島旅行」を推しだしていくと観光局がPRしていただけあって、ここのランタンはすべて気合が入っていました。
台湾にはそれぞれに魅力のある離島があると見て理解できる秀逸なエリアだと思いますよ~!美しいランタンの数々を写真で見てみましょう。
各ランタンの近くにはQRコードがあり、これを読み込めば離島の情報が得られるようになっていましたよ~
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海灣旅遊年にあわせて白熊の新キャラクターができていました!
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ポケモンGOに、ドラえもん!キャラクターがランタンフェスティバルをより盛り上げました♪
台湾のニュースでも話題になっていたのはポケモンGO!会場で「Pokémon GO Safari Zone 嘉義ランタンフェスティバル」というイベントが3月3日まで開催されたんです。なんとヨーロッパ限定で出現するポケモンやレアキャラも大量出現するということで、台湾各地からポケモンGOユーザーが会場に集まりました。
ナビが訪れた日もたくさんの方がポケモンGOで遊んでいましたよ。もちろんナビもインストールしなおして、何匹か捕まえてみました。
もうひとつの新たな取り組みが、入場有料エリアがあったこと。空気で膨らませているドラえもんランタンのある会場も有料でした。ここには、以前台北などで開催された「ドラえもん誕生前100年特別展」の魅力をぎゅっと絞り込んだかのような展示がたくさんで、ドラえもん好きのナビは大興奮してしまいました。ここだけでしか購入できないドラえもんグッズも販売していましたよ。
ビッグドラちゃん
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ドラちゃんが秘密の道具を持っています!
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そのほか日本のゆるキャラエリアもあって、これには子ども達が大興奮!有料だからということもあり、ほかの会場よりも比較的ゆったり見られたのもよかったです。
元々ランタンに興味がない人にも足を運んでもらおうという取り組みの数々。どんな形であれ、多くの人にランタンの魅力が広まればいいですよね!
ナビが気になったランタン写真集を大公開!
「会場には合計いくつのランタンがあるのですか?」これは記者会見で海外メディアから出た質問です。これに答えられる人はいなかったというのも驚きですが、それほどランタンの数が多かったということなのでしょう。
そこでナビが気になったランタンの数々を写真でご紹介したいと思います。
いかがでしたか?旧正月を締めくくるにふさわしい光の祭典「台湾ランタンフェスティバル」。実は台湾に来たばかりの頃はこのランタン(花燈)よりも空を舞うランタン(天燈)の方が気になっていたのですが、今では花燈を見ると、旧正月が終わるんだなぁと感慨深くなっちゃうほど、ナビにとって旧正月には必ず見たくなるものなんです。
今年は高鉄「嘉義」駅から車で10分というアクセス抜群の場所にありましたが、来年は屏東での開催です。今年よりもアクセスは不便になりますが、原住民のアーティストなどがたくさん住む屏東だからこそのランタンが多く見られるのかなぁ……と今から楽しみにしています!
以上、温かい光に心まで温かくなった台北ナビがお届けしました。