史上最大の規模で行われたランタンフェスティバルはスケールがハンパない!!
こんにちは、台北ナビです。ランタンフェスティバルと言えば、台湾の方々が毎年楽しみにしているお祭り。台湾に住んで早5年が過ぎたナビも、旧正月が少し過ぎ、元宵節が近づいてくると、その年のランタンフェスティバルはどんなものになるのか気になってきてしまうほど、魅力的なお祭りです。毎年開催地を変更し行われている「台湾ランタンフェスティバル」は、その年一番の盛り上がりを見せます。今年は南投で開催。さて、どんな台湾ランタンフェスティバルとなったのでしょうか。
広大すぎる敷地
前年に開催地が決まり、一年かけて準備すると言われる「台湾ランタンフェスティバル」。ナビは今まで2つの台湾ランタンフェスに行ったことがあるのですが、今年の開催地「南投」の会場は以前の会場と比べて相当広いのです。敷地の端から端までなんと3㎞!!会場内を走るシャトルバスも運行するほどだったんですよ。しかも、3㎞なら歩けるはず…とナビは思ったのですが、台湾の方々は歩くのがちょっとお嫌いのようで…。会場内シャトルバスは最寄駅へのシャトルバスと同様に長蛇の列ができていました。
広~い会場なのに、人が溢れ返っていました!
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ピカピカビジネスも大繁盛♪
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台湾でも見かけるようになってきたティッシュ配りにも出会えました
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このティッシュがあって、トイレの時にとっても助かりました~!ありがとう!!
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2014年は午年!高みを目指して駆け回る古代の名馬「焉耆馬」をデザインのテーマとしたそうです。「焉耆馬」とは聞き慣れない馬なので調べてみると、モンゴル馬と密接な血縁関係があり、優れた「焉耆馬」は毎日300㎞走ることができ、1㎞を23.4秒で走ることができたそうですよ。そんな駿馬が台湾で最も高い玉山の頂上に登っている様子を表現したのが、今回のメインランタンです。
年々大きくなっていて、今年は高さ23m、重さ約30トンと過去最高を誇ります。そして、使用された照明システムもこれまでで最高の5120回路に達し、20万個を超えるLED電球を使用しているのですが、30分に一度行われるライトアップでは毎回違った光の組合せでした。ナビが気になったのはライトアップされていない時のメインランタン。今までは銀色だったのに、今年は金色!ライトアップされていない時にも楽しめるようにと、金色にしたそうなんです。来年は何色になるのかな…今からちょっと楽しみです。
金色のメインランタンがライトアップされると…
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ランタンのように見えるでしょ?
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ナビはサブランタンがお好き♪
メインランタンはその度肝を抜かれる大きさで見る価値ありなのですが、個人的に毎回楽しみにしているのがサブランタンと各エリアに作られた門ランタン。どれも、ランタンの優しい光に包まれているのはもちろん、精巧な造りで見入ってしまうのです。
「珍禽爭艷」
日月潭孔雀園の孔雀をメインに、ヤマムスメ、サンケイなど珍しい鳥類をデザインのモチーフとしています。気高く、品があり、凛としたたたずまいに、ずっと見ていても飽きることがありません。孔雀の羽根は少しずつ色が変わっていましたよ。また、南投の竹山の竹もあるのが見えますか??これは逆境を恐れず日々向上していくということを表現しているんですって。
「福祿安康」
南投の信義郷と国姓郷に生息していると言われる水鹿(サンバー別名スイロク)と梅をモチーフにしているため、茶色、ピンク、緑と温かみのある色を使用しています。そのためか、見ていてほっこりする作品です。中国語の鹿と祿は発音が同じであることから、鹿は縁起のよい動物と考えられています。また、春の訪れを感じさせる梅のランタンも相まって、富と安泰を願い、さらなる繁栄を願っているそうですよ。
「台湾酷比熊」
台湾固有種の「タイワンツキノワグマ」(通称:台湾黒熊)をご存知ですか?昨年台湾観光局がこの台湾黒熊をテーマにしたLINEスタンプ用画像「Oh!Bear」も製作したほど、台湾国内では人気が高まり、その保護も注目されています。台湾黒熊は胸にある白いV字が特徴の黒熊です。台北なら台北動物園で見られちゃいます。愛らしい表情の台湾黒熊は戦隊物のヒーローのようでちびっこからの熱~い視線を浴びていました。
「財旺門」
台湾のおみやげといえば真っ先に浮かぶパイナップルケーキ。マンゴーが人気になる前は、台湾フルーツといえば「パイナップル」でしたよね。街中でもよく見かけるパイナップルですが、台湾語でオンライと言って、「財運を呼ぶ」「福が来る」「子孫が栄える」など縁起のよい「旺來」と同じ発音であるため、縁起物として考えられています。そして、「財旺門」という文字は元寶(昔の貨幣。現在は財運アップの縁起物)に書かれていて、これまた幸せになれそうな門ですよねぇ。しかも、元寶の下に飾られている提灯はパイナップル型をしているんです。この提灯どこで売っているんだろう??ナビかなり気に入ってしまいました。
船の様にも見えるけど、元寶だそうです
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ナビはこの提灯が欲しい~
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地元を愛するランタンがいっぱい!
最近人気の日月潭紅茶
毎年開催地に関するランタンは、対外へもその魅力を伝えてくれていますが、南投は魅力的な場所が多いからか、地元をアピールのランタンが例年以上に多かったです。南投と言えば、自然豊かな場所。その風景はもちろん、自然豊かだからこその産業なども紹介されていました。ランタンフェスティバルを見るだけで、その土地を知ることができるとは…。恐れ入りました!
南投は台湾茶がおいしいですものね!
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集集駅も南投県!
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ライチの提灯は本物の木に飾られていました!
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日月潭と言えばフクロウ
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原住民エリアはかなり充実♪
現在、政府が認定している原住民は14民族。原住民と言っても、部族が違えば文化が違います。この原住民エリアでは、そんな原住民の部族が信じる&毎年行う行事の様子をランタンで表現していました。一目見てどこの部族の風習なのかわかるものや、おなじみでないお祭りも…。まだまだ知らない原住民文化も多いんですねぇ…。
セデック族(賽徳克族)の白石山伝説
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サイシャット族(賽夏族)の矮靈祭
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その他にはどんなランタンがあったかな?写真で確認~!
帰りのバスの都合上、2時間という限られた時間でしか巡ることができなかった今回のランタンフェスティバル。地図を見る限り、ナビが見たのはたったの半分…(会場広すぎるよ~~涙)ですが、気になるランタンを色々撮影してみました。少ない写真ですが、雰囲気が伝われば嬉しいです。
ちびっこに人気なのは「森林狂想曲」エリア
三重県は今年も参加!「はまちゃん」という新キャラクターも
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ランタンとは言えないかもしれませんが…。台湾の切手を紹介していました!
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新たなスイーツ??発見!
台湾には「人が集まるところには必ず屋台がある」のですが、もちろん台湾ランタンフェスティバル会場にもたくさんの屋台が出ていました。その中で気になったのがこの「盆栽冰淇淋(盆栽アイスクリーム)」。1つ注文してみると、バニラのカップアイスクリームを盆栽へIN!その後バケツに入った(驚!)クッキークランチをアイスの上に乗せ、ミントの葉をトッピングすれば…盆栽アイスクリームの完成。そのお値段なんと100元。値段を聞かずに注文してしまったナビ、値段を聞いて少し後悔するも後の祭り…。量が多いので、友人とシェアして2人で食べましたが、4人くらいで食べるとちょうどいいくらいの大きさと値段でした。どこかで見かけたら、話のネタに是非試してみてください。
ビールも売っています!
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しかも結構種類が豊富!カップラーメンまで!!
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どこからどう見てもアイスクリームには見えず…。クッキークランチをバケツに入れているところも本格的~♪
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ミントもそのままカット!フレッシュです
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見て~~!盆栽アイスクリームです☆
今年の台湾ランタンフェスティバルはひと言で表すと「大きい」!会場もさることながら、ひとつひとつのランタンもいつもより大きい気が…。南投の大らかな人柄を表しているようなランタンで、ナビはとても気に入りました。来年の台湾ランタンフェスティバルは「台中」での開催が決定しています。来年は今年よりも交通が便利だといいなぁ…。
以上、ランタンを見て心が温かくなったナビがお届けしました。