民國100年ということで新しい試みも!盛大に開催されました♪
こんにちは、台北ナビです。今回は客家文化と自然が魅力の苗栗に来ています。日本の方にはまだまだあまり知られていない苗栗ですが、民國100年の台湾のランタンフェスティバル会場に選ばれました。ということでランタンフェスティバルを今まで写真や映像でしか見たことのなかったナビが楽しんできた様子をレポートしたいと思います!
気合入ってます!苗栗県
民國100年の記念すべきランタンフェスティバル。会場に選ばれた苗栗では半年も前から準備が進められてきました。メイン会場となる竹南運動公園と頭份運動公園は合わせて17.23ヘクターにも及び、ランタン数が最多の1542個も展示されています。そのため、会場内に42インチのタッチパネル式モニターを5台設置。ランタンの説明やシャトルバスの情報などを手軽に検索することができます。また、最近台湾ではi Phoneが大ブーム!ということでi PhoneかAndroid端末を持っている方はランタンフェスティバルのアプリをダウンロードすると自分の携帯で情報をチェックできるとか。ナビも説明を聞きましたが、このハイテクさにはナビもビックリ!というかほぼついていけていない状態・・・。その甲斐あってか、2月27日の開幕以来、台湾はもちろん、海外からの参観者も多く、過去最高の802万人が詰めかけました。。この勢いで苗栗も人気になればいいなぁ・・・。
ビッグランタン
ランタンフェスティバル初参戦のナビ。ナビの予想をはるかに超えるビッグランタンを発見。これは「主燈」「副燈」と呼ばれるもので、プロが作り出す目玉ランタンのこと。今年の「主燈」は「玉兔呈祥(うさぎが幸せを運んでくる)」というおめでたい名前がついています。また、ナビスタッフに今度苗栗のランタンフェスティバルに行くんだよ~というと、「あぁあのしっぽがないウサギねっ!」ってランタンフェスティバルが始まる前から「玉兔呈祥」は人気者のようでした。さっそく「玉兔呈祥」にお目にかかりにいってきましたよ~。このうさちゃん、台湾で絶大な力を誇る電話会社「中華電信」が提供しているということもあり、ワイヤレスイヤホンをつけているんです。そんな現代的なうさちゃんの手には伝統的な元寶(ユエンバオ)。これは金塊なのですが、風水では、お金で金運UPという意味が込められているのです。現代的なものと伝統とのコラボレーションですね!また、30分に一度光を放ちながらにぎやかに回ります。なかなかの迫力です。その他にも鳳凰や龍、鶴など縁起の良いものをモチーフにした「副燈」も飾られていました。
初の試み!室内テーマ館
上海国際博覧会、花博などの影響により、台湾でも室内テーマ館というものが根付いてきました。今年のランタンフェスティバルにも室内テーマ館がお目見えしました。
苗栗県の人口は56万人。そのうち65%は客家人であるといわれるほど、台湾で一番客家文化が根付いている場所。そのため「客家創意テーマ館」が作られ、人気を博しています。「2011台灣ランタンフェスティバル」の総合プロデューサーである賴聲川さんは2009年に台北で開催された「台北デフリンピック」のアートプロデューサー。「客家創意テーマ館」も賴さんがとても力を入れたテーマ館です。3つの円柱の館からなるこちら。これは伝統的な客家圓樓をモチーフにしているんですって!こちらに入るには入場予約券を取って、チケットに書かれている時間に入場ができます。
1号館となる「天降甘露(天から降る甘露)」は360°のスクリーンが回りに設置され、3分間の映像が流れます。最後に雨の降る様子が放映され、色とりどりのボールが降ってきて、本当に雨に降られたよう!!もちろん水には濡れませんよ!でも、なぜか心がすっと軽くなるようです。きっと甘露が悪いものを洗い流してくれてたんでしょう!!
360°スクリーン!
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スクリーンの前には使い終わった光ファイバーを垂らしています
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街の様子が映し出され・・・
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雨が降ってきました!!
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では2号館に移りましょう!2号館は「百獣獻瑞(おめでたい百獣」と名付け、49種類、100匹の縁起のよい動物が壁に貼られたネオンによって表われます。正直1号館の壮大さで2号館が少しかすんで見えるのはナビだけなのか、ここの滞在時間は周りの方も結構短かったです。でも、小さなお子さんがいたら楽しめるかもです。
気を取り直して3号館へ!3号館は「灯海祈福(ランタンの海で福を祈る)」と名付けられているだけあって、館内は上にまっすぐのびた竹に囲まれたランタンと3号館内側面に飾られたランタンでいっぱい!実はこのランタン達のランプを点けることができるんです。周りの人と呼吸を合わせて一緒にボタンを押すと、「恨み、愚かさ、貪欲さ、偏見、確執」を消し去ってくれるとか。ナビも挑戦しましたが、どうにもこうにもうまく息が合わず・・・。
また、建国100年記念館というものもあり、この100年において台湾にとって重要な人物を100人紹介している館もあります。館の中には木のオブジェクトが!これは木の幹が100人の偉人築いてくれたもの。そこから枝が分かれ、若葉が芽吹く。その若葉こそ現代の人たちを表しているのです。こういう方たちがいたからこそ今の台湾があるんだなぁとしんみり。でも、ナビが入った時には民國10年の時に活躍された方がスクリーンに写されていたのですが、ナビ全くわからず・・・。勉強不足でした。
水と光のショー
水と光のショーと名売っていますが、炎もかなり使われていましたよ~。この舞台は会場内にある蓮の池を利用して作られました。池の中に花道を設置。これにより、花道を歩いているのにまるで水の上を歩いているように見えるから不思議!ナビが訪れた時はなかなか寒い日だったのですが、演者は寒さにも目をくれず元宵説の伝統的な神話を表現しており、その世界に引き込まれます。あっという間にクライマックス!その時にチビッ子が魚に化けて登場するのですが、ナビの周りからは「可愛~(かわいい~)」との声があげられていました。
交流ランタンエリアには江蘇省揚州市から送られてきたランタンが展示されていました。揚州市のランタンは漢の時代にまでさかのぼるとっても歴史あるランタンなのです。規模の大きさ、中国大陸を思わせる雄大さ、大きな違いは色遣い!また、伝統を重んじているんだなぁと思わせる作りです。台湾のランタンは伝統的なものでも遊び心と創作力に溢れているものがたくさん。どちらがいい!ということではなく、どちらもそれぞれに見応えあります。でも、国民性がランタンにまでそのまま表れているのがとっても興味深いです。
個性溢れる作品たち
言葉だけで見ていたってやっぱり実際見ないと雰囲気が伝わらないですよね?ということで、ドーんとランタンの写真をご紹介します!!
【台湾版伝統ランタン】
客家をモチーフにしたランタン
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苗栗はイチゴも有名!
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交通安全を呼び掛けるランタン
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台湾中部は列車も魅力的!
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【絵本の世界】
白雪姫に出てくる小人たちが建国100年をお祝い!机やイスが客家の花でかわいい
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シンデレラ
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【キャラクター大好き!】
【台湾らしい!!】
【イルミネーションがステキ!】
「2011台灣ランタンフェスティバル」では新しい考え、ものを取り入れ、伝統も大切にしたおもしろいイベントでした。ディスカバリーチャンネルが「世界におけるベストイベント」の一つに数えるのも頷けます。毎年開催場所が変更され、脚光浴びる場所も変わる!そして開催地によって毎年特色が違うらしいので、来年も訪れたいなぁと思いました。以上台北ナビでした。