ミニアルバム「下一個 炎亞綸」をリリース、ソロ歌手としてデビューを果たした炎亞綸(アーロン)を、台北で直撃!
こんにちは、饒波貴子です。飛輪海(フェイルンハイ)ファンのみなさま、お待たせいたしました! ミニアルバム「下一個 炎亞綸」をリリース、ソロ歌手としてデビューを果たした炎亞綸(アーロン)を、台北で直撃!子どもの頃からピアノを習い、音楽志向の強かったアーロン。念願のアルバムリリースは、ファンにとっても待望だったと言えます。こだわり抜いて完成させたアルバムについて、そして台北ナビならではのお気に入りスポットなど、たくさんの質問をぶつけてきました。真っ直ぐで努力家のアーロンの素顔が伝わってくる、インタビューとなりました。
アーロンからのメッセージ
Q:東日本大震災の後、メッセージやチャリティー活動で日本のファンを励ましてくれましたね。まず最初にお礼を伝えたいです。ありがとうございました。
いいえ、どういたしまして。日本のみなさん、がんばってください!
新アルバムについて…
Q:3月にソロアルバム「下一個 炎亞綸」をリリースしましたね! どんな心境でしたか?
日本からの応援、ありがとうございます! リリースした頃は緊張と期待が入り混じっていた、というのが正直な気持ち。1人で取材をこなして、今まで飛輪海(フェイルンハイ)の3人の仲間にどれだけ頼っていたか……ということに気づきました。宣伝効果なども、今まで以上に考えるようになりました。でも考え過ぎたみたいで、テレビに映った僕は緊張感でいっぱい!
Q:ではアルバムを実際手にした時は、どういう気分でしたか?
飛輪海のアルバムの時とは、まったく違った気持ち! 僕をよく知っているレコード会社のスタッフが、僕の個性を形にしてくれたと実感しました。自分自身に感じている矛盾やアイドルというフィルターをはずした姿を表現したい、という思いを込めた作品が完成しました。みんなに僕の歌声が十分届くといいな、と思っています。
Q:ドラマではかわいかったりクールだったり、飛輪海では弟のイメージが強かったアーロン。アルバムではセクシーで男らしいですね!
(日本語で)そうですね(笑)。でもそれらはすべて僕! 飛輪海にいる時も、ソロになっても僕は僕。飛輪海として活動している時は、弟役を上手く演じられるようにがんばります! でもね、僕も成長しているわけで……19歳から25歳の現在まで、最初からアーロンという人間を見てくれていたら、少年から1人の男になったことがわかるはず。だけどアイドルというフィルターを通して見ていたら、気づかないことがあるかもしれません。
Q:飛輪海の3人は、ソロアルバムについて何か言っていましたか?
ヌードになったMVを見て、「大胆!」って騒いでた(笑)。それから、歌が覚えやすくていいねって褒めてくれました。3人の励ましは、家族に認められたのと同じ感覚です。
Q:アルバムの曲について教えてください。
僕をよく知っている作詞家の先生が詞を書いた「下一個我」は、僕自身を表している曲。僕は失敗を怖がらずに成長してきたから、みんなもがんばってというメッセージも込めています。「只看見妳」はファンと僕の関係がわかる曲だと思います。家の前で僕を待つファンがたくさんいる、というような日常に重なるんですよ。忙しい仕事を終えて疲れていて、遅い時間になっていることで心配するけれど、みんなの姿を見てうれしく思う自分がいる。そんな矛盾が曲になっています。「一觸即發」は、アップテンポ曲がほしい時にできた曲。タイミングよくできたので、神様からのプレゼントのように感じました。「最後一眼」は、Kiroroの玉城千春さんに作ってもらった曲です。Oliviaさんという素晴らしいシンガーと一緒に歌えて、記念すべき曲になりました。そしてカレン・モクさんの曲をカバーした「忽然之間」。カレンさんの個性が出ているこの曲が大好きで、僕の個性を入れた新しいテイストにしたいとチャレンジしました。インストルメンタル曲「The Truth That You Leave」は6歳から習ってきたピアノを弾いて、今の気持ちを表現しました。
Q:「只看見妳」のMVではずっと走っていますが、ロケ地はどこですか?台湾中を走った(笑)。台北101近くに始まって、東北海岸までね。朝6時から走り続けて、昼ちょっと休んだ後にフェンシングをやって、東區でまた走って。最後は夜12時頃101で終了。でもすごく楽しかったんだ~(笑)。監督に「プロだね」って褒め言葉をいただいたのが励みになりました。新人時代の経験で、ずっと心に残っている記憶がある。それは昔撮影中に「立っていないで、出番のない時は座って休んでください」とスタッフに言われて、その通りにしたんだ。そしたら別の人が「新人のくせに、どうして座っているんだ」と言った。それ以来、出番がない時でも座らないように心がけているんです。
Q:芸能人って大変ですね!
うん、そうだね~(苦笑)。
アルバムにまつわる…を語るアーロン
Q:「只看見妳」はせつなくてかわいくて、フェンシングがかっこいい素敵なMVでした。話題になった「下一個我」のMVは、ギターやドラムをやってロッカー風でしたが演じていてどうでしたか?楽しかった! ロックテイストのところが特にね。床でゴロゴロしながら歌って、自由に思うままに動いたから、監督を驚かせてしまったほど。僕の本来の姿に一番近い部分が映し出されていると思います。飛輪海のアーロンと比べると「下一個我」(Nextアーロン)かもしれないけれど、僕にとっては、自分そのものという感じのMVです。
Q:台湾では脱ぐ事ばかり話題になりましたが、平気でしたか?
(日本語で)ダイジョウブです。メディアの取り上げ方には慣れなきゃいけないし、決意を誓った映像としての意味も持つ。アーロンがミニアルバムを出すってことで、活発でアグレッシブなイメージがあったかもしれないけれど、僕がやりたいのはこのアルバムそのもの。真剣に音楽を追求していきたいんです!
Q:アーロンはいつも真摯な態度でファンに接していますよね。怒ったりもするし、男らしくて正直な人だと思っています。
そうですね……僕は表面的な人間になれないんです。芸能人はステージでは楽しく笑うべきというイメージが一般的だったりしますが、できないこともある。上手くいかないことだって時々あって、そういう時は心から笑えないんです。それは僕のウィークポイントだと言えます。
Q:そういった面も含めてアーロンなので、知った上で応援しているファンの方も多いですよ。
でも困っています。本当の僕を知ってくれている人が多いのは、もちろんうれしいですよ。
Q:台湾のアーロンファンの年齢層は若いですが、日本ではお姉さんタイプにアピールできると思います。年上女性と恋に落ちるドラマに出演、なんていいと思いますが……。
日本語)ほんと?! あはは~(笑)。わかった、OKです! 実は前から、年上女性に恋する役を演じたいと思っていて、脚本をもらったこともあります。僕の考えは日本向きだと知ったから、また考えてみるね(笑)。
今までを語るアーロン
Q:デビューして今までいろいろなことがあったかと思いますが、今浮かぶ特別な思い出はありますか?
今年1月に日本に行ったけど、ラゾーナ川崎に1万人集まって“アンビリーバブル!”という気持ちだったよ! だってしばらく日本に行っていなかったし、行ったとしても数日間の滞在しかしなくて、十分だとは言えませんから。だから本当にビックリしました。そしてもっと日本語を勉強しなきゃ、と強く思いました。もっと多くの日本人の方にアピールできる、っていう計算が働いたんです(笑)。
Q:日本では、ドラマ「パフェちっく!〜スイート・トライアングル〜」が好評放送中。見どころを教えてください。
僕が演じる新保壱は、愛を求めているけれどまだ本当の愛を知らない人。必要とされることが愛だと勘違いするけれど、ヒロイン風呼に出会うことで、本当の愛に目覚めていきます。若い人が初めての恋を経験して、傷ついたり傷つけたりてしていく様子を描いています。ケルビンとの共演は笑いにあふれてとても楽しく、心強かったです!
皆、台湾へ来たら行ってほしいところは…
Q:台北ナビは観光サイトで、レストランやショッピングスポットを紹介しています。アーロンがよく行くお気に入りのスポットを教えてください。
僕は食べることが大好きで、店の食材もチェックしています! 僕のお薦めレストランに、みなさんを案内できるといいですね~。最近は東區にあるイタリアンレストランが好きで、よく行っています。開店から長い人気店ですが、小さくて宣伝もしていないから目立たない。看板をよく見ていないので店の名前も覚えていないんです。場所は、市民大道と敦化南路の交差エリアにあります。具だくさんのおいしいリゾットはフォークを刺しても倒れない、と教わったけれど、そのレストランはもちろん合格! スタッフのプロ意識が高くて、料理をむやみに勧めないしワイン選びもばっちりだし……日本の料理人のスピリッツに似ていると思います。そのほか日本料理店も好きです。高級店のスタッフは、料理に詳しいお客かどうかオーダーで判断するでしょう。僕が日本料理店で必ず食べるのは、魚のかま焼き。どの季節にどの魚を頼むのが通か、スタッフは知っている。フォアグラやずわいガニなどの高級食材もいいけれど、グルメかどうかの判断は、やっぱりかま焼きで(笑)! いい食材をオーダーできると見栄が張れるし、自己満足できて楽しい(笑)。しっかりオーダーできれば、店長が特別料理をふるまってくれたり……そんな楽しみもあります。おいしいレストランを見つけたら、すぐに友達を誘ってまた行っています。
Q:日本の観光客が気軽に行ける、台湾の穴場レストランを知っていますか?
台湾料理は早く安く食べたいと思った時、「100元快炒」と書かれた大衆食堂でもおいしく味わえると思う。観光客向けに紹介されるレストランでも僕を始め台湾の人も結構行っていて、それぞれ店の特徴を出しつつ台湾の味もしっかり楽しめるのでいいと思いますよ。庶民的な味を楽しみたい時は、夜市の屋台がお薦め! 台湾ムードが満喫できます。特に「薬膳排骨(スペアリブ)」なんてヘルシーでいいんじゃないかな。MRT士林駅近くの中正路沿いには、「素食庚湯(野菜系とろみスープ)」のおいしい屋台があります。夜中に行っても開いているし、食べても太らない。お腹がすいた時、僕はよくそのスープを飲んでいます。その界隈はおいしい屋台が多く一列に並んでわかりやすので、ぜひ行ってみてください。スープ屋台の主は若い男性なんだけど、「屋台を続けていくのは大変でしょう?」と聞いてみたら、「仕事はどんなことでも大変」と言う答えが返って来て感激しました。“台湾にこんなにしっかりした若者がいるんだ!”とはっとしたんです。それ以来応援したくて、ひいきにしています。具は豆腐皮、ゆば、大根のせんぎり、きくらげ、ニンジンなどで……健康的。その隣には薬膳臭豆腐もあるので、臭豆腐の匂いが苦手な人はトライしてみてほしい。エラそうな態度の女性店長がいるから、すぐ見つけられると思います(笑)。
Q:ママの家庭料理で好きな料理は何ですか?
麻油鶏。甘みがあっておいしい。お酒がつんとくるような味よりも、甘い方が好みです。
Q:自分で料理を作ったりしますか?
あまり作りません。でも料理の勉強はしたいと思っていて、チェレンジするなら徹底的にと思っています。一番作ってみたいのは、サラダかな(爆笑)。簡単かもしれないけれど、野菜選びに始まって、添えるパンを焼いたり……こだわるポイントをたくさん作れます。この前はシーザーサラダを作りましたが、料理という感じに仕上がって、とてもおいしかったです。
Q:アーロンは食材にこだわりそうですね。
そう、徹底的にこだわります! 新鮮な食材を使うと、おいしさも保証できるでしょう。ステーキも得意! でも簡単だから、これまた料理とは言えないかな(笑)。この前は肉を選びに選んで香辛料も買って、本格的に焼きました。なかなかの味でした。
Q:体への影響を考えて、食べ物に気遣ったりしていますか?
はい。ハードスケジュールが続くので、体の負担にならないように、揚げ物や油っこい食べ物は控えています。中国に行くと辛い料理が多いけれど、それは仕方ないと思ってます。しゃぶしゃぶのように水をくぐらせて、辛さや油を落とす場合もありますね。ロケ弁も同じように、油を落として食べることが多いです。
日本が大好きなアーロン!
Q:日本に行った時、必ず食べる料理はありますか?
もちろんラーメン! そして空港でもレストラン巡りを楽しんでいます。空港の売り上げに貢献していると、自信たっぷりに言えますよ(笑)。毎回本当にたくさん食べて、買い物もしています。自分が食べようと思って買ったおみやげを、ママが友達にプレゼントすると言ってケンカしたこともあるくらいです(笑)。
Q:日本の好きな所はどこですか。
何かに取り組む時のスピリッツ。お手本になりますね。東日本大震災に関する報道を見た時、さらに痛感しました。日本の方は辛抱強いですね。取材を受けた被災者の方が、つらさに耐えて、涙をこらえながら話していました。ストレスを感じても我慢強さがあり、がんばっているみなさんに、プロ意識を感じます。
Q:好きな日本の場所はありますか?
たくさんあります! いろんな場所に行く度に、ここに住みたいって毎回思っています。なつかしいのは名古屋。ひつまぶしはおいしかった! 名古屋は台湾にはない雰囲気の場所ですね。東京に行く機会が多いので、いつか大阪にも行ってみたいです。
Q:では、台湾の懐かしい場所はどこですか?
学校かな。特に高校ですね。悩みがなく自由な毎日でした。学生の頃は単純な生活を退屈に感じるかもしれないけれど、シンプルで一番いい時代。社会に出ると痛感するし、もう戻れないという現実も感じます(笑)。
Q:最後に、目標や日本ファンへのメッセージをお願いします。
ミニアルバム「下一個 炎亞綸」をリリースしましたので、曲を聞いてMVやパッケージを見て、僕のいろいろな面を感じてください。後半には俳優活動もありますし、飛輪海としてのユニット活動も続けます。アーロンという1人の人間の可能性を見守りながら、応援してくださいね。よろしくお願いします!
アーロンのインタビューいかがでしたか?
この日はロングインタビューとなりましたが、真剣な表情を見せたり声を出して笑ったりと、一問一問丁寧に答えてくれたアーロン。誠意と真心を感じました。
台湾で3月リリースのミニアルバム「下一個 炎亞綸」は、日本では「THE NEXT ME」というタイトルで6月15日にポニーキャニオンより発売! 日本語ヴァージョンの「The Next Me/下一個我」も収録された、スペシャル盤となります。
今後歌手として俳優としての個人活動、そして飛輪海のユニット活動と幅広く活躍するアーロン。大注目です!
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取材協力:華研國際音樂(HIM International Music Inc.)
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記事登録日:2011-06-24