日本人観光客が少ないとっておきの体験ができる民宿ばかりです
こんにちは、台北ナビです。
台北ナビに寄せられるご要望でとても多いのが「ディープな場所に行ってみたい」「日本人観光客のなかなかいかない場所に行きたい」というもの。確かに、何度も台湾へ足を運ぶリピーターさんになると、台北、台中、台南、高雄の大都市だけだと物足りなく感じてしまうこともあるかもしれませんよね。そんな皆さんに台北ナビが全力でお薦めするのは、地方の民宿に泊まること!
最近では個性豊かな民宿が増加していて、地元の人たちと触れ合えるほか、その土地への理解がとっても深まります。今回は、数ある民宿の中でも、中部「南投県」と南部「嘉義県」の民宿を大紹介しちゃいます!忘れられない思い出ができるはずですよ!
台湾で唯一の内陸県「南投」
台湾中部の南投県は、台湾にある県で唯一海に接していない内陸県。日月潭や九族文化村があり、ローカル線の集集線が走ることでも知られています。水と空気がおいしいことでも有名で、山の幸にも恵まれているんです。烏龍茶で有名な「凍頂」も実は南投県にあるんですよ。
マイナスイオンを浴びて、リフレッシュしちゃいましょう!
ネコと触れ合える癒しの民宿「DORIS HOME」
ネコ好きのオーナーが、ネコと人が一緒に共有できる空間を作りたいとして始めた民宿で、民宿中をネコが闊歩します。台湾だけでなく、シンガポール、タイ、香港、中国からもネコとふれあいに宿泊する人がいて、その多くがリピーターとなって戻ってきます。
リビング、客室、いたるところにネコの絵柄がかかれたグッズが置かれているのも楽しく、愛猫家にはたまらない時間が過ごせるでしょう!
ありそうで少ない「お洒落な中華テイスト」の民宿「渓頭聴涛園渡仮山荘」
元々はオーナーの父親が経営していた大赤字のレストランを大改造した民宿です。台湾に民宿は数あれど、自分たちの文化である中華テイストが少ないことに気付き、あえて中華テイストを前面に打ち出しています。結果として台湾人だけでなく、外国人観光客にも喜んでもらえる落ち着いた雰囲気になっています。
宿泊プランによっては地元の食材をふんだんに使った夕食と朝食、またはいずれかが食べられます。メニューもオーナーが考案。南投産の食材をふんだんに使い、自分が食べて美味しいと思ったものを提供しています。
凍頂烏龍茶の故郷でまったりできる「騰芳居民宿」
オーナーが空気のいい場所でセカンドライフを送ろうと移住したのをきっかけに、この素敵な環境を多くの人に広めたいと開いた民宿です。茶畑に吹き付ける風の音を、鳥のさえずりを聞きながら、流れる雲を眺めていると、心が洗われる様な、すがすがしい気持ちになれますよ。
ダイニングでは地元で採れた野菜をふんだんに使った朝食が食べられるほか、オーナーの奥様がいれたお茶が飲める機会があります。客室はカントリー風。ファミリーでの宿泊にぴったりです。
人里離れた古民家で宿泊体験できちゃう「友竹居古厝民宿」
かつてはほぼ自給自足の生活を送っていた人々が暮らしていた古民家を改築した民宿で、近くには数軒の民家がある以外何もないのですが、だからこそ非日常の宿泊体験ができます。
標高は900メートル。建物の裏の斜面には自家農園があり、さまざまな農作物が栽培されていて、この民宿で提供される夕食や朝食に使われます。少し見晴らしの良い高台に上れば、天気がいい日には名峰の合歓山が望めるそう。高台の東屋には薪で火を起こしてお茶が飲めるようになっていて、ほっと一息つける空間になっています。
秋から冬にかけては頻繁に雲海が見られるほか、春にはたくさんのホタルが観賞できます。また、夏の気温は25~27度と比較的涼しく、避暑には最適です。そして夜は天気さえ良ければ一面の星空が鑑賞できちゃいますよ。
旅行者は民宿に何を求め、どんなことを楽しみたいのかをしっかりとリサーチした上で、快適な部屋作りを追及したオーナーの配慮が行き届いた民宿です。
ロフトがある部屋やバスタブ付きの広い浴室がある部屋など、旅行者が喜ぶ部屋のつくりになっているほか、何かと必要になるコンセントを多く設置し、ウォシュレット付きトイレや極力段差をなくしたバリアフリー設計を取り入れるなど、利便性を追及。見ても食べてもおいしい朝食のサービスは、南投県から表彰を受けるほどのクオリティで好評です。
民宿の近くで農業体験ができたり、朝食に地元食材を使ったりと地元の生活と触れ合える機会もたくさんありますよ。
阿里山の大自然が満喫できる「嘉義」
日本統治時代に林業で栄えた阿里山。阿里山森林鉄道でゆったりと鉄道の旅が楽しめるだけでなく、桜、紅葉、雲海、日の出、神木など大自然にまつわるさまざまな見所がたくさんあります。また、標高1000メートル前後の地点で栽培された高山茶は、その香りと味で多くの人々を魅了して止みません。
山の中で暮らす人々の生活に溶け込んで、都会での疲れを吹き飛ばしちゃいましょう!
質素だけれど温もり感じる「仲明居陶芸坊民宿」
青々とした竹林や茶畑の広がる絶景が広がる自然豊かな民宿。阿里山に精通したオーナーによる自然観賞ツアーや天体観察ツアーが人気のほか、週末に開かれる台湾の民謡のパフォーマンスは一見の価値ありです。
オーナーの地元愛がひしひしと伝わってくる素敵な空間で、阿里山への認識が深められるばかりか、心までじんわり温まるような感じすら覚えるはずですよ。
田舎暮らしが体験できる「竹崎百樹脚駅桟」
築60年以上の農作業小屋をリノベーションして快適な居住空間に仕立てた部屋が自慢の民宿で、いわゆる「田舎」の暮らしが疑似体験できます。
民宿の周りはリュウガン(龍眼)などの果樹園があり、農業体験が可能。約1ヘクタールの敷地内には季節の草花や昆虫などと触れ合え、想像力次第でたくさんの遊び方ができます。自転車の貸し出しも行っているので、健康的にサイクリングに出かけるのもいいかも知れません。また、敷地内で豪快にバーベキューもできるので、一日中民宿の中で過ごせます。
阿里山で初めて高山茶栽培を始めた茶農家に宿泊できる「大山自在民宿」
1970年代に初めて阿里山周辺で高山茶の栽培を始めた茶農家の建物を再利用した民宿です。現在も茶葉の栽培と製茶が行われていて、茶畑や工場が見学できるのがポイントで、さまざまな高山茶の飲み比べもできます。
民宿は嘉義と雲林の県境を流れる清水渓に向かった谷に面しているため、目の前は開けた土地になっていて、視界はとても良好。天気の良い日には南投と花蓮の県境にある合歓山も望めるので、爽快感があります。リフレッシュできるだけでなく、お茶にも詳しくなれる場所です。
お茶をじっくり楽しめる「欣采民宿」
オーナーの許建智さんの父親が自宅を改築したもので、阿里山で暮らす人々の生活に触れられます。許さん一家は元々林業に携わっていましたが、その後お茶農家となり製茶工場も経営しています。自家製の高山茶も販売しているので、お土産にしてもいいでしょう。
おいしいお茶を多くの宿泊客に知ってもらおうと、客室の裏手にはかつては豚舎だった建物を大胆にリノベーションした茶室があります。「茶席」と呼ばれる比較的正式な作法でもてなしてくれ、日本の茶道とは違ったお茶の楽しみ方を知ることができますよ。
ログハウス調のお洒落な建物に泊まれる「阿漢的家民宿」
古い民家を改築した民宿ですが、増築に増築を重ねた建物は、どことなく西洋のおとぎ話に出てきそうな雰囲気。オーナーの葉勝漢さんは嘉義県民宿発展協会の理事長を務める嘉義県観光の牽引役。奥様は得意の料理だけでなく、お茶やコーヒーにとても精通していて、さまざまな形で宿泊客をもてなしてくれます。
「茶席」でお茶の香りと味をしっかりと楽しめるほか、木を使って小物を作るワークショップも開かれるので、興味がある方は問い合わせてみてくださいね。
茶摘体験ができる「阿里山天一休閒農業民宿」
茶摘みから製茶までお茶作りの一連の作業が体験・見学ができる民宿です。烏龍茶のほか金萱茶、蜜香紅茶などが栽培されています。茶摘のシーズンは毎年4~9月。ぜひ時間を合わせて訪れてみてくださいね。
また、民宿は西向きの斜面に面していて、天気がよい日には遠く離れた台湾海峡に浮かぶ船が見えるほか、夕日が美しいそう。また、清らかな水と誘われて初夏にはホタルがたくさん出現し、幻想的な光景が広がります。もちろん満天の星空だって見られちゃいます。
登山客に親しまれるレストラン併設の「瑞里茶壷民宿」
茶壷民宿は元々、阿里山の道路事情が悪かった頃、登山客が食事・休憩できる小さなお店でした。その後ご当地の食材を使ったおいしい料理が食べられるレストランに変わり、その隣に建てられたのがこの民宿です。
自宅を改造したアットホーム感のある民宿と違い、ベッドメイキングを含め、丁寧に手入れがされているのでとても清潔で快適。1階ではお茶関連商品の販売があります。阿里山登山の通過点として旅行者を見守り続けていた民宿でオーナーの温もりが感じられますよ。
いかがでしたか?交通アクセスのよい場所ばかりに行きがちですが、ちょっと足を伸ばすと、今まで知らなかったとっておきの風景や情熱的な人たちとの出会いがあるはずです。
今度のお休みには忘れられない思い出を作りに、南投や嘉義に出かけてはいかがですか?
以上台北ナビがお伝えしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-11-14