MRT信義線の開通に伴い、新たに4つの駅が開業!MRT淡水線とも直結して沿線には観光スポット目白押し
こんにちは、台北ナビです。
2013年11月、「中正紀念堂駅」と「象山駅」を結ぶMRT信義線が開通しました!
有名だけど今までアクセスしにくかった台北のシンボル「台北101」も駅を下りれば目の前に!!そして、MRT淡水線とも直結しているので、夕陽のきれいな淡水、温泉で有名な新北投、夜市の剣潭・士林、観光客に人気のおしゃれな中山などがぜーんぶこの沿線に大集結なのです。今回は観光に利用価値大のこの路線をご紹介します!!
赤い路線の「中正記念堂」から「象山」までがMRT信義線
今回新しく開通した信義線は、路線図のほぼ中央に位置する「中正紀念堂駅」から東に伸びる「象山」駅までの赤い路線部分。淡水線の延長上に建設された路線で、市内を南北に走る新蘆線の「東門」駅、文湖線の「大安」駅と交差します。
そのため、この信義線の開通により、乗り換えすれば東西南北市内のいろんなところへMRTで行けるようになりました!
この信義線区間には7駅あり、そのうちの4駅「大安森林公園」駅、「信義安和」駅、「台北101/世貿」駅、「象山」駅はこの路線の開通に伴い新設されたもの。これらの駅周辺の観光スポットへもアクセスしやすくなりました。
まずは、中正紀念堂から象山に向かってスタート!
それではさっそく、新しく開通した区間の出発点「中正紀念堂駅」から終点の「象山駅」に向かって、順番に駅とその周辺スポットをご案内します。
中正紀念堂駅・信義線の目印は赤色と「象山」
中正紀念堂
しょっぱなからなんですが、あらかじめ申し上げておくとこの駅の「信義線」はとても分かりにくいです。
ナビ、改札口の目の前に立って、「信義線信義線…」の文字を探すも、見つかりません。小南門線と淡水線の表示はあるのですが、どこでしょう??
信義線が開通したばかりのせいか、信義線は淡水線に直結しているため“淡水線”とみなしているのか、信義線という表記がないのです。目印は信義線のカラー「赤」と、終点の駅「象山」の表記です。台北101という表記もないので、観光客にとっては余計分かりにくいかもしれません。
そして、B3フロアの象山行きのホームに立って、また「??」。
このホーム、信義線「象山」行きと、新店線の「新店」行きがランダムに乗り込んで来ます。間違わないように、電車の行き先と、上部に設置してあるテレビ画面などでチェックしてから乗りましょう!!
同じ路線でもB2とB3に分かれています。
ちょっと余談ですが、この駅には「信義線」、「淡水線」、「新店線」、「小南門線」が乗り入れていて、ホームはB2とB3の2フロアに分かれています。東京の地下鉄などから比較すればそう複雑ではないはずなのですが、かなり分かりにくいので要注意です。
なぜなら、通常日本では同じ路線ならば上りと下りで同じホームを利用しますが、ここは台湾。違います。
信義線の象山行きはB3フロア、反対方面の淡水行きはB2フロア…などなど混乱しています。何も考えず、表示をただ見てそれに従うことをおすすめします。
永康街の最寄り駅・東門
路地裏にはかわいい雑貨屋さんが点在
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鼎泰豊の本店もここにありまよ!
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こちらの駅は、鼎泰豊の本店をはじめ、茶葉店や雑貨店が点在する永康街に隣接しています。一時期、人気が若干衰退したように見えた永康街も、新蘆線や信義線の開通により、またにぎわいを見せ始めた様子。今度の新たな発展が楽しみになりました。
また、新蘆線が乗り入れていて、ここも中正紀念堂と同じく、同じ路線でも行き先によって乗るフロアが違うのでお間違えなく!
台北のMRTのホームには、「夜間婦女候車区」という青い線で囲まれたゾーンがあります。監視カメラが起動しているエリアで、女性が夜間に犯罪に巻き込まれることを防ぐ目的です。夜市や足つぼマッサージなどナイトライフが充実した台北だからこそ、こういったゾーンをうまく利用して、楽しく安全に観光を楽しみたいですね。
こちらはMRT信義線開通に伴い、新しく開設された駅です。
ホームに下りれば、ピカピカ!新しい駅って気持ちいいですね。ホームにも扉が設けられていて、安全対策も強化されています。構内には色鮮やかなアートも施されるなど、乗客の目を楽しませてくれます。
上から見ると段差のある庭になっています。そして中央の通路のすぐ横が大安森林公園です。
ホームから改札口のほうへ上がっていくと、地下にも関わらず、光が差し込んできます。凹式庭園と呼ばれる、地下一階から地上にかけて層になった庭があるからなんです。手前はガラス張りになっていてひなたぼっこに最適。雨の日でもへっちゃらです。ナビが訪れた日にもたくさんのお年寄りや子供でにぎわっていました。ここに来たらぜひ、地上に上がり、上のほうからこの庭を眺めてみてください。放射線状に広がった美しい庭が見られますよ。
出口2~5に出れば、市内最大規模の公園「大安森林公園」に直結しています。観光に疲れたら緑豊かな公園でひと休み、もいいかもしれません。また、公園横の建国南路高架下では、週末に約500メートルにも及ぶ建国暇日花市が開催されています。
東西南北の路線が交わる大安駅
次の駅は「大安」駅。忠孝東路や松山空港、動物園に行く場合は、南北に走る文湖線に乗り換えです。ここはB2フロアに信義線が走り、地上のMフロアに文湖線が走っているので、乗り換えには少々歩きますが、表示がきっちりしていて路線も分かりやすいので、問題ないと思います。
エスカレーターはもちろん、エレベーターやスロープが完備されているので、ベビーカーや車いすの方も安心です。
ここにもアート発見。
どうやら、新しい駅には台湾のアーティストの作品がそれぞれ展示されているようです。
そして、「大安」駅で降り立ってお腹がすいていたら、ぜひお粥横丁へ!台湾ならではのサツマイモがごろごろ入ったお粥に、約100種類にも及ぶお惣菜が食欲をそそります。
こちらの駅はあまり馴染みがない方が多いかもしれませんが、近くに臨江街観光夜市・通称通化街夜市があります。市内中心部で手軽に夜市を楽しみたいなら、ここがおすすめです。
台湾B級グルメを中心に、ファッションや雑貨、エビ釣りなどの店が長さ約300メートルのメインストリート沿いにコンパクトにまとまっています。夜市に行くなら出口3、4を利用してください。夜市に行く途中には、家具屋が立ち並ぶ文昌家具街もあります。
改札口付近を探してみてください!
ここでちょっと便利なサービスをご紹介。旅行中、携帯やスマートフォンで道やお店について調べ物をしたい時ってありますよね?海外で使用すると料金が高くて気になるところですが、市政府が提供する無料WiFiの表示を駅の改札口付近に発見!ネットワーク名は「TPE-Free」です。
ありがたいことに、コンセントもあります。ほかの駅でもほぼ改札口付近に設置されていますので、どんどん活用して、快適な旅を楽しみましょう。
101タワーが目の前にどどーん!!台北101/世貿駅
「台北101/世貿」駅に到着~。やはり観光名所、混み合ってます!「台北101」に向かう出口4の方向へ歩いてみると、またまたアート発見。
変化するアート。パネルが動いて表情が変わります
こちらのアートはパネルが動くアートで、映し出される人の表情がどんどん変わっていきます。皆さん、足を止めて興味深そうに見られていました。
そして、出口を出ると「台北101」の地下一階。どどーんと101タワー、真下から見上げると迫力あります。
旅行中一度は訪れたい鼎泰豊も目の前にありますよ~。
多くの観光客が訪れるこの駅には、改札口の近くに「旅遊服務中心」という観光案内所があります。日本語のパンフレットも置いてあり、ほしいものをスタッフに伝えるといただけますよ。
観光パンフレットは、各駅の改札駅付近の棚にも置いてあります。
また、最近人気のスポット「好,丘」は出口2を出て、徒歩5分。台湾製のおしゃれなお土産や雑貨を探したり、カフェでお茶したりするのにピッタリな素敵な場所です。
終点の象山までやってきました。この駅にいったい何があるのかよくわからずやってきたナビですが、皆さんが出口2に向かっているのでそれに追随。出てみると目の前は緑豊かな「中強公園」でした。あまり広くはありませんが、樹が生い茂る素敵な公園です。
駅名にもなっている象山は海抜181メートルの低い山。出口2の裏にある象山親山歩道から登れます。たった海抜181メートルの山と侮ることは出来ません!!山頂からの眺めは絶景。
年末の「台北101」の花火もバッリ見えるので大勢のカメラマンで賑わいます。「私、ちょっと山を登る気力はないわ…」という方は、出口2の裏側の信義路に出てみてください。ここで人物とタワーの写真がうまい具合に撮れますよ。
信義線と直結する淡水線の見所も一気にご紹介!
中正紀念堂を出発して象山に向かって紹介してきましたが、反対方向の淡水に向かう淡水線上にも観光スポットはたくさん。ここで主要な駅をピックアップして一気にご紹介しておきたいと思います。