台湾の多彩な食文化を知られる素敵なイベントです
こんにちは、台北ナビです。
毎年夏になると行われる台湾観光協会主催のイベントといえば「台湾美食展」。ナビはこのイベントを楽しみにしています。理由はなんといっても台湾誇るグルメの数々が一堂に介し、おいしさや美しさが一度に楽しめるから!今年はどんな様子だったか、皆さんにご紹介しますね。
グルメを通じて台湾の魅力を発見しよう!
「美膳台灣(美味しい台湾)」「探索廚藝(キッチンで発見)」「美味食光(美味しいギフト)」「土地台灣(台湾の大地)」「異國美食(異国グルメ)」の5大テーマに開催された今年の美食展。4日間の会期中、昨年よりも多い14万人もの人が来場しました。
7月26日に行われた開幕式で陳建仁副総統は「台湾のグルメは美味しいだけでなく、国際的にも高い評価を受けている」「レストランであれ、屋台であれ、いずれも世界レベルの美味しさ」「イスラム国家以外では、ムスリムに最も友好的な旅行先」と台湾グルメの魅力をアピール。
台湾観光協会の葉菊蘭会長は、飲食文化は国家の文化と歴史を反映したものとし、台湾観光の光になり得ると台湾グルメのPRの重要性を訴えました。
確かに台湾旅行でグルメは欠かせない楽しみの一つですよね。星の数ほどある飲食店の中で特に選りすぐりのグルメが集う美食展では、台湾が自信を持ってオススメする美食に出合うことができるんです。こんなイベント、行かないわけにはいきません~。
イメージキャラクターは俳優の速水もこみちさん!
そして、今回注目を集めたのはイメージキャラクターの速水もこみちさん。俳優としての知名度はさることながら、出演する料理番組は台湾でも放送され、幅広い層から支持されています。実は速水さんが美食展に来場するのは2年ぶり2度目。27日にはファンミーティングが行われました。
登場するなり割れんばかりの黄色い歓声で迎えられた速水さん。「大家好(ダーゲーホー/みなさんこんにちは)」と台湾語で挨拶して登場しました。ナビは勝手にクールな印象を抱いていたんですが、実際には優しい話し方で、司会者に「オシャレで格好いいですね」と言われると「知ってます(笑)」とユーモアたっぷりに回答。気さくな話で会場が速水さんに引き込まれていくのが分かりました。
また、「大腸包小腸」「山豬肉」「臭豆腐」「雞腳凍」「豬血糕」「仙草」「紅龜粿」「土魠魚羹」「蚵仔煎」「皮蛋豆腐」「碗粿」「四神湯」などのオススメフードが紹介され、その中でネット上で人気の高かった「豬血糕」「四神湯」「紅龜粿」をファンの前で速水さんが実際に試食するというコーナーもありました。
ちなみに「臭豆腐」については、過去の訪台時に挑戦しようと思ったそうなのですが、独特のにおいに「僕は手が届かなかった」とポツリ。一方で、鶏の足を煮込んだ「雞腳凍」については、「実は抵抗がないんです」と話し、司会者に「食通ですね」と感心されていました。
山豬肉の写真を見て「単純に唐辛子で炒めたやつですね?」、豬血糕を見て「もしかして血が入っていますか?」、皮蛋豆腐の紹介では「ソースはなんですか?」、四神湯では「ホルモンかなんかですか?」と積極的に質問して、やはり料理に凄く興味があるんだなぁと思いました。
そして、速水さんは8月10日が誕生日だということで、特別サプライズとしてちょっと早めにバースデーケーキが観光局キャラクターの喔熊(OhBear)から速水さんに渡されました。速水さんには知らされていなかったらしく、喜んでいましたよ~。
それでは会場内をしっかりと見ていきたいのですが、まず最初に訪れたいのが、「小吃大器」と名付けられた食器のブース。
食べて美味しいものこそグルメの真骨頂なわけですが、ナビは気付いてしまいました。見て美しい料理は食器が非常に大きな役割を果たしていることに。
このブースでは新進気鋭の職人やアーティストによって作られたユニークな食器の数々が展示されていて、ただ料理を盛り付けるだけでなくて、食器を通じて食文化を感じさせる作品がたくさん並べられていました。
こんなに洗練された食器が使われた料理が出てきたら、食べる楽しさが倍増しちゃいそうです。
国家風景区のグルメを味わえる「鎮點台灣」パビリオン
台北ナビで何度もご紹介している台湾に13カ所ある「国家風景区」のパビリオンです。自然や景観の素晴らしさが特徴ですが、それぞれにその地域ならではの文化を反映したグルメや食材があり、それが一堂に介している場所なんです。
山の幸、海の幸、原住民の食材などなど、台北ではなかなか味わえないものもあり、わざわざ現地へ行かなくとも、ユニークな食品に出合えるのは美食展の醍醐味ともいえます。
特に今年は地方のかき氷店が会場内に特設店舗を設けて特別販売していました。厳しい暑さの続く台北で涼を感じられるだなんて嬉しい限り。
苗栗の民宿はウコン入りコーヒーを振舞っていましたよ
|
|
可愛いパッケージのお茶も売っていました。これは贈答用に重宝しそう!
|
豪華さが競演するホテルパビリオン
たまにはホテルで豪華な食事を楽しみたい……そんな方にお薦めするのがホテルブースです。普段は敬遠してしまいそうなコース料理のお食事券が、ここではお買い求めやすくなっています。
実際に提供される料理のサンプルが置いてあったり、試食のチャンスもあるので、複数のホテルの料理や価格を比べながら決められるのが嬉しいですね。
グルメのことならやっぱり農業委員会のパビリオン「台湾農業館」!
ナビが個人的にオススメしたいのは、農林水産省に相当する農業委員会のパビリオン「台湾農業館」。「餅は餅屋」というように、やはり台湾産食材に強いのがこのエリアなんです。どのブースも自慢の食材・商品を威勢よく販売していました。
オールドストリートを髣髴とさせるセットが組まれた客家パビリオン。失礼ながら台湾農業館のような華やかさはないものの、素朴な生活を反映した商品などが出展していて、ナビが大好きなパビリオンです。
台湾料理を作る時に欠かせない調味料
|
|
たくさんの烏龍茶葉もありました。試飲もできましたよ
|
お腹が空いたらフードコートで台湾中のグルメを味わおう
広い会場の一角には、台湾全土から出張してきたお店がたくさん並ぶフードコートがあります。ナビは毎年楽しみにしている場所です。台北にいながら全国の味が楽しめるだなんて貴重な機会だと思いませんか?
まだまだあるある魅力たっぷりのブース
美食展はこれだけでは終わりません。魅力あるブースがまだまだあります。写真でお伝えしていきますね~。
一日中いても飽きない台湾美食展。今年も内容盛りだくさんでした!百花繚乱のグルメを楽しむこともさることながら、お店の人や生産者とのふれあいができて、商品にかける情熱やストーリーを通じて、理解が深められるのも美食展だからこその楽しみ方です。
来年も変わらず実施される予定なので、夏に訪台を予定されている方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?
以上、台北ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-08-13