台湾小吃の最もスタンダード「擔仔麵」の超老舗店!台南では絶対ココに行かなきゃ!
こんにちは台北ナビです。
台湾料理で最も有名な小吃(伝統的な軽食)といえば、おのずと知れた「担仔麵」ですが、その「担仔麵」の中でも最も知名度があるお店が、この「度小月」です。もちろん台北にも支店があったり、最近ではいろいろな所に支店を開設し始めている度小月で、台北でも台南でもここの「担仔麵」にありつける機会がグーンと多くなりました。で~も、本場中の本場はココ台南の中正路本店!グルメ天国台南の象徴とも言えるこの店に行かなきゃ、台南のグルメ紀行は始まりません!!
担仔麵」 (そぼろ肉の麺・タンズーメン) 50元
これが、かの有名な「担仔麵」です!!
日本の「台湾ラーメン」(中部地区ではどの中華料理屋さんにもあるんですが)の元祖ともいわれています。しかし、日本の台湾ラーメンは、非常に辛くて脂っこいのが特徴ですが、その点この「擔仔麵」は味があっさりしていて、麺がするすると喉越しよく通っていきます。あっさりしているのですが、このそぼろ肉の独特の深みある甘辛い味はしっかり感じ取ることができ、麺にもしっかり味が絡みます。上に載っているのは、中華料理の薬味‘香菜’です。多くの日本人はこの‘香菜’の独特の香りが苦手なので、初めて食べる方は香菜をなしにするのも良いかもしれません。慣れてくると、この匂いが麺の味を引き立てるんですがね…笑。量もお茶碗一杯と多くはありません。でもそのほうが、お腹一杯で苦しくなることもなく、余裕を持って味を噛み締めることができました。
もちろんサイドオーダーを頼めばバッチリお昼のご飯にもなりますよ。
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麺は、黄色の普通の中華麺のほかに、ビーフン「米粉」もあります。
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麺の中に煮卵(アヒルの卵)や肉団子を入れる人も多くいるそうです。煮卵やその他のウインナーなどは、特性のたれに漬け込んで味をしみこませています。台湾で[魯味]といわれているこの台湾風の煮込み物ですが、ココのは甘すぎず、肉のうまみがぐっと深みがあって、上品に収まっています!
「滷蛋」(煮卵) 一つ15元 /
「貢丸」(肉団子) 一つ15元/
「香腸」(腸詰め) 30元
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「肉燥飯」(そぼろ肉どんぶり) 35元
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これも有名な肉ご飯です。豚肉のそぼろご飯とその肉汁をご飯にかけて食べます。日本のそぼろご飯は醤油の辛さがありますが、台南式のは、日本に比べてあっさりと上品としていて、ほんのりと深い香りがします。肉のうまみはしっかりあるのですが、見た目ほど脂っこくもなく、量もすごく多いわけではないので、小腹がすいたときにさらっとお茶漬け感覚で食べられます!
特別に出してくれたおつまみです!日本のお酒のつまみにあるあのイカの燻製。でも日本のものよりもっと後味がさっぱりです!かかっているマヨネーズも台湾のマヨネーズで、みずみずしく、さっぱりとした味です。麺とご飯でちょっと油っぽいなぁと感じたら、このイカのおつまみで、お口直しも良いと思いますよ!
お土産☆☆
なんと、あまりの人気のためにそぼろ肉の缶詰が売っています!パッケージは2種類あり、アメリカ用と国内用とあります。アメリカ用の外見はニンニクの写真がついていますが、中身はちゃんとそぼろ肉です。オーナー曰く、税関チェックを簡単にするためにパッケージの写真をニンニクにしたそうです(笑)
左アメリカ用 右台湾国内用
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箱詰めにもしてくれます。
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お店の様子☆☆
ココ「中正路」のお店は、度小月の最も老舗の場所です。お店の中には、茶器や、中国的な置物がさりげなく展示してあり、さすが老舗、絶えずお客様で溢れています。やはり午後4時前後がお客さんが比較的少ない時なので、ゆっくりしたいならこの時間を狙ってみてくださいね。
由来☆☆
台湾は昔も今も漁が盛んに行われています。ただ、台湾は日本に比べて、七月八月には台風に頻繁に襲われ、一昔前は漁師にとって、この夏場は非常に生活しにくい時期だったとか。そのために、この時期に副業として麺やその他のお店を出す人がたくさんいました。
この「度小月」の一代目のオーナーもかつては漁師で、この苦しい夏場(小月)を乗り越える(渡る=度)ために、この「担仔麵」を売り始めました。これが「度小月」の意味です。「担仔」とは担ぐという意味で、当時はお碗や食材のほかに椅子や机まで全てを担いで屋台を開いていたとの事。今でも伝統を守り、担仔麵も、お店も、机や椅子も大きくはありません。でもお客様は決して絶えることなく、百年以上の歴史を刻んでいます。
日本語メニューもありますので安心です!
行き方☆☆
タクシーで行くのが最も確実ですが、徒歩での行き方をご説明します。(約15分で到着。)
以上、台北ナビでした。