抜群の透明度!コバルトブルーの海と絶景を巡る、チャータータクシーで行く花蓮の海岸線の旅をご紹介します!
こんにちは、台北ナビです。
花蓮攻略シリーズ第四弾では、チャータータクシーで行く海岸線の絶景の旅をご紹介致します!
花蓮はコバルトブルーの海が非常に美しい場所。台湾の地元っ子しか知らない素敵な絶景がたくさんあります!花蓮の青く透き通った海を初めて見たら、世の中にはこんなに綺麗な海の景色があるのかと感動するはず。何を隠そうナビもそう感じたひとりです。そんな素晴らしい美しい自然の景色を、是非多くの方にも見てもらいたいです!
今回ナビが巡った海外沿いの超おススメスポットはここ!
海岸線の絶景として花蓮で一番人気のあるスポット「清水断崖」、日本統治時代の神道の神社とキリスト教がまざった「新城教会」、花蓮の原住民によるバナナの繊維を使った伝統雑貨を作る「新社香蕉絲工作坊」、海岸沿いの水田と海の組み合わせが美しい棚田、「新社梯田」、花蓮の絶壁にある歩道「親不知子天空步道」
どのスポットも公共交通機関では行きづらいのですが、そんな時は一日チャータータクシーを利用するべし!値段も中国語での簡単な説明がついて一日一台で約3000~4000元(日本円で1万円前後)なので、複数人で行けばおトクに周ることもできます。
では、花蓮の海岸線の秘境を周るツアーにいざ出発ー!
愛する奥さんの為に花蓮に移住したナイスガイ!英語が話せる素敵なガイドさん!
青いキャップがトレードマークの素敵なガイドさん!
今回案内してくれたドライバーガイドさんは「Jason」さん。元々別のお仕事を花蓮以外の場所でしていたのですが、花蓮出身の奥さんに惚れ込んで、花蓮に移住されたナイスガイです!!
最初出発前に行きたい清水断崖や花蓮南部の美しい海岸を見たいとざっくりお伝えしただけだったのですが、そこからJasonさんのおススメスポットを交え最強ツアーをコーディネートしてくれました!
車の中でも時間ができれば、色々と教えてくれ、その博学さを惜しげもなく披露してくれます。
英語も話せて、花蓮の歴史や文化等の知識がかなり豊富。台北ナビ編集部イチオシだという本当に素敵なガイドさんでした!!しかも写真が上手で、たくさん記念写真を撮影してくれます。
【台北ナビ編集部より】
Jasonさんはゲストハウス「
傑森‧櫃子民宿」も営んでいて、
facebookからも連絡が可能です!ちなみに奥様のGraceさんもガイドの資格を持っています。
神社?教会?宗教を超えた神父さんの素敵な心遣いにより残された場所
まずJasonさんが連れていってくれた場所は「新城教会」。ここは歴史的な意義が非常に深いスポットでした。
ここは元々神社があった場所です。1896年にこの場所で日本軍と原住民の太魯閣族が衝突した事件がありました。そこで亡くなった13名の日本人をまつる為に1914年に神社が築かれました。
手水舎の上になんと十字架が付けられていました!
戦後、台湾が日本から中華民国へ返還された後、日本時代の建築が排斥される運動があり、各地の神社やお寺などが壊されました。この場所もその運動の中で壊されそうになったのですが、スイス国籍の神父さんの図らいで鳥居を十字架の形に「改造」し、教会施設だと主張して排斥から逃れることができたというエピソードがあります。
教会の中は自由に見学が可能です。
「この場所で亡くなった方を偲ぶ心、そして平和への願いは宗教を超える」そうした神父さんの思いにより、この場所が今に残されているんですね。
多様な文化が共存する花蓮の人の願いがこめられている像です。
ちなみに花蓮市内から新城教会に行く途中でJasonさんは地元の人しか知らないエピソードも教えてくれました!
例えばこの銅像。銅像の上には「私達は一つの家族」と書いてあり、そこに四人の頭があります。ここには台湾を代表する4つの部族、「原住民、外省人、閩南人(ビンナン)、客家人(ハッカ)」が象徴されています。この銅像は「美崙断層」という断層の上に設けられていて、それはもし部族同志が分裂してしまったら悲劇が起きてしまうことを表しています。
まさに原住民等多くの多様な民族が集まる花蓮ならではの場所であります。
ブルーとグリーンの圧倒的な自然美!台湾10景にも選ばれている絶景スポット『清水断崖』
花蓮を代表する絶景スポットです!
次の目的地は「清水断崖」。ここは花蓮の北東部の海岸にある、太魯閣と並ぶ、台湾10景にも選出されている花蓮を代表する絶景スポットです。
平地が広がり居住エリアが多い西部とは異なり、台湾の東部は地層の隆起により形成された土地のため山岳地域が非常に多いエリアです。そして山から海までの距離が非常に近く、この様な高い断崖と海との落差が大きい特殊な景観が形成されるのが特徴。
コバルトブルーの海の美しさ、そして山のグリーンとのコントラストが非常に美しく、花蓮に来たからには絶対に行って欲しい絶景スポットのひとつです!
山の方角を見ると霧が出ており、神秘的な雰囲気を醸し出していました。
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台湾10景の石碑の前では多くの観光客が記念写真を撮っていましたー!
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たまたま立ち寄った「新城駅」の巨大アートに感動!
現代的な建築とバックの山脈の組み合わせが素敵です!
ガイドのJasonさんは特別に私達を「新城」駅に連れていってくれました。ここは太魯閣渓谷から一番近くにある駅であり、台湾の中で最も美しい駅の一つだと言えます。
まずの駅の中に入ると迎えてくれるのは巨大な芸術作品。原住民の伝統的な機織りの技術を使い、カラフルな色で織り込んだ作品が展示されています。女性の子宮の形をモチーフにしていて、繁栄と再生を象徴しているのだとか。
また、太魯閣がテーマの美しいステンドグラスも展示されています。作品名は「太魯閣之美」。太魯閣の時間によって刻々と変わる自然の変化を象徴している作品で、この場所に住む方々の太魯閣への思い、そしてこの場所がいかに特別かということがとても伝わってきます。
超絶景スポットでお弁当ランチタイム!!
絶景かな~!
花蓮駅近くで弁当を買い、そこから台湾の国道である「台11線」(別名:花東海岸公路)を南に向かってドライブしました。台11線の中で最も美しいと言っても過言ではない展望台「芭崎休息區」でランチタイム!
海岸線を見渡せる絶景で食べる弁当は最高でした~!
バナナの繊維を使ったオシャレな原住民の伝統工芸工房
芭崎サービスエリアから更に南下して今回の旅の最南端スポット「
新社」地区に着きました。ここでまず訪問するスポットは「噶瑪蘭(クバラン族)」の伝統工芸工房「
新社香蕉絲工坊」です。
噶瑪蘭族は台湾の東部を中心に暮らしている原住民族で、バナナの繊維を使った織物が伝統工芸のひとつとなっていますが、現在台東や宜蘭ではこれらの文化が失われてしまい、ここ花蓮の新社にいる噶瑪蘭族でしか保存されていないと言われています。
建物の1階では製造の過程を見学することができます。まずはバナナの茎を剥いで繊維を手で一つずつ取って行く作業から始まり、そこから糸の形に整えて手作業で一つずつ織物を作っていきます。
二階の展示スペースではバナナの繊維がどうやって作品に生まれ変わるか、その段階が展示されています。また、手作りの美しい作品が販売されています。
ちなみに先日沖縄県から、美術関係の大学の先生と職人さんがこの工房を訪れ、沖縄県でもバナナの繊維を使用した織物の伝統工芸「芭蕉布」が今でも残っていることを教えてくれたそう!台湾と沖縄はやはり文化も似ていますね。
思わず欲しくなる素敵なデザインの小物ばかり。お土産にも喜ばれそうです。
思いを感じる作品の数々
ひとつとして同じ物がない「世界にひとつだけ」のバッグ、財布、筆箱や小物入れ等が販売されています。デザインがおしゃれなだけではなく、背景にある作り手の思いや伝統が込められた素晴らしい作品ばかりです。
時間があればDIY体験も楽しんでみて!
ここでは見学だけではなく手作り体験もできます!
◆3つの体験コースA.バナナの茎を削る体験(約30分間)150元/1名、4人以下の場合は材料費200元別途発
B.魚の形の小物作り体験 (約30分間) 150元/人
C.フクロウの小物制作体験(約40分間) 150元/人
写真はBとCの魚とフクロウの小物です。
●予約方法(事前予約必須)①電話(中国語対応のみ):(03)871-1361
②Facebookのメッセンジャー(中国語・英語対応可能)
https://www.facebook.com/LalaBanXinSheXiangJiaoSiGongFang
海外沿いに続く絶景の棚田「新社梯田」
ここでしか見られない絶景です。
工房の道路を挟んで向かい側にあるのが、花蓮の海岸線沿いにあるもう一つの人気スポットである「新社梯田」。海の近くに並ぶ棚田が非常に素晴らしい場所です。
棚田は本来山間部に多いですが、花蓮の沿岸部の様に山と海が近い場所では、海の近くに美しい棚田が並んでいるんです。水田と海と空の境界線がまざり合う絶景に息を飲んでしまいます。
※工房から新社梯田は道路の向かい側にあって歩いてすぐの距離ですが、横断歩道が無いので気を付けてくださいね
心を奪われる美しさ
今回ナビが訪問した二月末はちょうど田植えの時期でした。田んぼに水が入り、水面が青い空を反射するように輝く様子は非常に美しく、心に残っています。
田んぼの中ゆっくり奥まで歩いていくこともできます。
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こうした大自然の美しさを見ると、自分の小ささを感じますね。
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また、稲刈りをする前の時期(6月頃)もオススメです。黄金に輝く稲穂とバックの青く美しい海、空の様子が非常に美しい時期ということなので、この時期にもまた訪れようと心に決めています!
季節により見られる風景が異なることも、この場所の魅力の一つですね。
四季それぞれの魅力を味わえる場所!
画像提供:花蓮縣政府
絶景だけど恐怖スポット!!「親不知子断崖」
素晴らしい景色だけど思わず足がすくむほどスリル満点!
新社から車で花蓮市内の方向に約10分移動した所に、「親不知子断崖」という場所があります。東部海岸に省道11号がまだなかったころ、この付近の様々な原住民にとってこの断崖の道が唯一の道でした。あまりにも危険過ぎて、この道で子供を背負って渡る母親は万が一子供が落ちてしまっても気付かないという意味から「親不知子(親知らず)」と呼ばれています。
入り口に行くまでは高いテンション!
駐車場に車を停めていざ出発!
入り口でチケットを買い(40元/人)、安全のために白色のヘルメットを付けて断崖に向かいます。
このカーブを超えた所が一番美しい場所で、多くの人が記念写真を撮りますが、ナビは怖すぎてスマホを取り出すことができませんでした。涙
地元の台湾人はとても楽しそうにしています。笑
青と白の世界
岩の上に波が当たる景色を見渡すと、先ほどの落ち着いた新社とは違う景色が広がっていました。場所によって海沿いの景色が大きく異なるのも花蓮の海岸線の特徴ですね。
ガイドさんお気に入りの超ディープスポット「花蓮溪嶺頂沙丘」
花蓮の川と海が交じり合うこの場所には謎のテントがたくさん!?
ガイドのJasonさんが最後に連れていってくれたのが「嶺頂沙丘」。花蓮駅方向に戻る最後にJasonさんがとっておきのディープなスポットに連れていってくれました。
花蓮県の主要な河川のひとつである花蓮溪は、水源地の中央山脈の白石山から花東縦谷を縦断し、この場所で太平洋に注ぎます。右側には太平洋、左側には縱谷平原が広がり、花蓮の町の全体を見渡すことができます。そして自然環境も非常に特別なんです。花蓮渓の海口一帯は生態系が豊富であり、多くの野鳥が観察できるんですよ!
捕まえた稚魚を確認している漁師さんに遭遇しました!
そして気になるこのテント……、一体これは何でしょうか?なんと漁師さんがここで夜漁の準備をしているんだとか。漁師さんは夜になるとヘッドライトを持ち、海岸で魚を釣るためにこれらの網を使うそうです。ここでよく捕れるのは、ウナギの稚魚。高級魚であるウナギの稚魚は高値で取引されるのです。
次は夜に訪れたいです!
夜になるとヘッドライトが一斉に光り、漁が行われます。その光景はとても壮観だとJasonさんは仰っていました。ナビもいつか見てみたいなぁ……。
ここは地元の人の暮らしが垣間見える超ディープなスポット。Jasonさんがいなかったらきっと来られなかっただろうなぁ。こうしたその土地の人々の暮らしの様子が見えると、土地への理解がすごく深まりますよね。
夕方に花蓮駅まで送ってもらい、充実のチャーターツアーは終了です!花蓮は市内中心部から離れた場所に絶景・秘境スポットが多くあるので、公共交通機関では難しい場所にはチャータータクシーの利用が絶対便利。また、素敵なガイドさんとの出会いも、旅の魅力ですね!Jasonさん素敵な旅を本当にありがとうございましたー!
以上、台北ナビ(
路(ルー))が届けました。また次回の記事を楽しみにしてください!