待ちに待った『KANO~1931海の向こうの甲子園~』がいよいよ日本公開!!
こんにちは、台北ナビです。『KANO~1931海の向こうの甲子園~』は台北ナビでも何度も取り上げている台湾映画ですが、2015年1月24日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開されます。
そこでもう一度、「台湾から、まだ見ぬ甲子園、そして決勝へ。弱小チームが起こした奇跡の実話」から生まれた『KANO~1931海の向こうの甲子園~』について詳しくご紹介します。ページの最後には試写会プレゼントもあります!是非最後までご覧くださいね。
『KANO~1931海の向こうの甲子園~』あらすじ
日本統治時代の台湾。
かつて中等学校野球の名門・松山商業を監督として率いた、近藤兵太郎(永瀬正敏)は、台湾南部の嘉義の学校で簿記を教えていた。地元の嘉義農林学校から野球の指導を乞われていたものの、過去の出来事から頑なに拒否していた近藤だが、ある日偶然、野球部の練習を目にし、抑えていた野球への情熱が再燃、自らの過去と向き合い、監督を引き受ける。
近藤は、スパルタ式訓練で鬼監督と呼ばれながらも「甲子園出場」を目標に掲げ、台湾でも大多数のチームが日本人のみで編成されていた時代に、打撃力のある台湾人(漢人)※注1、俊足の台湾原住民※注2、守備に長けている日本人と、3民族のそれぞれの強みを生かし、選手達を分け隔てなく独自の方法で特訓した。部費の援助をもとめ地元の有力者に頭を下げ、選手も「自分の子供だ」と言い生活費を切り詰めてまで面倒を見る近藤に、妻(坂井真紀)も子供を抱えながらあきらめ顔で応援するのだった。
近藤監督に才能を見いだされエースピッチャーとなった呉明捷<ご・めいしょう、通称アキラ>(ツァオ・ヨウニン)は、淡い恋心を抱いていた幼なじみの結婚が決まり、失恋を経験しながらも、野球に真剣に向き合っていく。テニス部だった蘇正生(そ・しょうせい)は、通りがかった野球練習場で何気なく打ち返したボール返球の力強さを近藤に見いだされ、家族の反対を押し切って野球部に入部する。その他、家庭の事情で日本に帰ることが決まり、夢半ばにチームを去らなければいけなくなり悩む者、学校生活最後の試合を雨天コールドゲームで甲子園行きのチャンスを失った三年生バッテリー…様々な想いを胸にチームは結束し、「甲子園」への夢に向けて絆が強まっていった。それまで1勝もしたことのなかったチームは近藤の猛特訓で実力をつけ、3民族混成チームで全島大会に臨んだ。本当に試合に勝てるのか?という周りの大人たちからの声や他校からの嘲笑をよそに、近藤兵太郎率いる嘉義農林野球部<KANO>の快進撃が始まったのだ。
そこには、“決して諦めない”KANOの精神が生まれていた。
※注1:中国大陸から移住した漢民族の子孫
※注2:台湾の先住民の正式な呼称
国内外の映画祭で大人気!
7月に行われた台湾映画の祭典「2014台北電影節」では、台北電影奨の観客賞とツァオ・ヨウニン(曹佑寧)が助演男優賞を獲得。また3月の大阪アジアン映画祭のオープニング作品として日本初上映され、エンドクレジットが全て終わると観客全員が立ち上がり、"いい映画をありがとう!""素晴らしかった"と本映画祭初のスタンディングオベーション沸き起こりました。
また、台湾最大にして世界でも歴史ある映画賞のひとつ<金馬奨>で、本作は主要6部門にノミネート。51年の歴史で初の日本人俳優として<主演男優賞>にノミネートされた永瀬正敏は「信じられません、嬉しいです。(中略)台湾映画に出演させて頂いた事は、僕にとって誇りです」とコメントしました。金馬奨では「国際批評家連盟賞」と「観客賞」のW受賞を果たし、観た方の心に残る作品となっています。
永瀬正敏:近藤兵太郎 役
宮崎県生まれ。83年『ションベン・ライダー』でデビュー。
永瀬正敏<近藤兵太郎>91年に『息子』で日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、 他計9映画賞で、主演、助演男優賞を総なめにし、『学校Ⅱ』(96)と『誘拐』(97)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を、そして『隠し剣鬼の爪』(04)で同優秀主演男優賞を受賞。またカンヌ国際映画祭芸術貢献賞受賞『ミステリー・トレイン』(89)、ロカルノ国際映画祭グランプリ受賞『アジアン・ビート(香港編)オータム・ムーン』(91)、エジンバラ、リミニ両国際映画祭グランプリ、トリノ国際映画祭審査員特別賞受賞『コールド・フィーバー』(’95)など80本の映画に出演している。近作では、11年に公開された『毎日かあさん』で日本映画批評家大賞 主演男優賞受賞。『スマグラー』で日本放送映画藝術大賞 優秀助演男優賞受賞。待機作に『まほろ駅前狂騒曲』『Words With Gods四苦八苦』『さいはてにて』『十字架』他。写真家としても活動。青森県立美術館、津軽伝承工芸館、みやざきアートセンター等で写真展を開催。台湾華山1914で写真展が9月13日10月26日まで開催された。今後都内他各都道府県で写真展を開催予定。
大沢たかお:八田與一 役 1968年3月11日生まれ。東京都出身。
1994年、TVドラマ『君といた夏』で俳優デビュー。 『解夏』(04)で日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞、 『地下鉄(メトロ)に乗って』(06)で日刊スポーツ映画大賞助演男優賞、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。 他の主な映画出演作:『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)、『Life 天国で君に逢えたら』(07)、『GOEMON』(09)、『終の信託』(12)、『藁の楯』(13)。また、TVドラマ、舞台などでも幅広く活躍。2009年放送の主演作『JIN-仁-』は驚異的な高視聴率を記録し、2011年に続編、台湾でも正続編が繰り返し放送された。