高雄市内観光循環バスを利用して、より便利に、そしてよりお得に高雄観光を楽しむ方法を教えちゃいます!
こんにちは、台北ナビです。
前回ご紹介した高雄市内観光循環バス「文化公車哈瑪星線編(1)」の後編です!前回は香蕉棚(漁人碼頭)までをご紹介いたしましたね。前半に続きやってきたのは、今高雄で一番ホットな場所、駁二藝術特区です!
駁二藝術特区
青い空の下に巨大なモニュメントが。
ここは今高雄の若者に人気のスポット「駁二藝術特區」です。ここには以前商港として栄えた時代に、魚粉や砂糖の貯蓄に使われた倉庫が数多くありましたが、時代と共にその役目を終え、長い間閉鎖されていたそうです。その場所に現代新鋭アーティスト達が集まり、様々なギャラリー、パフォーマンスが開かれる新たなアート空間として生まれ変わることになったのです。今ではこのエリア一帯が現代文化芸術発信地として高雄で最も注目を浴びているスポットとなっています。
今は廃止された縦貫鉄道の線路の両側に倉庫が取り囲むように点在し、線路沿いの道はサイクリングロードとして整備されているので、このエリアは細長い形状をしています。休日にはギャラリーを参観する人々のほか、サイクリングを楽しむ人々も多く訪れます。さあ、さっそくナビも「駁二藝術特區」を散策することに。「駁二藝術特區」の停留所を降りるともうそこはエリアの中心です。いろんなところにモニュメントが飾られてあるので、自由に散策しておもしろいものを見つけてくださいね!
おしゃれな倉庫に変わりました。
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今にも動き出しそう?
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高雄は工業と漁業を中心として栄えた都市。これは工場で働く男性と漁業を手伝う女性で高雄の特徴を表現しているそうです。
向こうには85ビルが見えます。それにしても空が広い!
駁二藝術特區
住所:高雄市鹽埕區大勇路1号
電話番号:(07)521-4899,(07)521-4881
ファックス(07)521-6720
営業時間:月曜~木曜:10:00~18:00,金曜~日曜:10:00~20:00
休業日:月曜日休館
高雄で一番のっぽのビル、「85大楼」の見える方向にサイクリングコースを歩いていると、左手に何やらオモシロそうなお店を発見! ナビは興味津々、店内に入ってみることにしました。
壁に書かれた「倉」の大きな字と入り口のかわいいブタさんが目印。ここは「本東倉庫商店」というグロサリー&ステーショナリーショップです。
このお店のオーナーは台湾の著名なイラストレーター李瑾倫氏。イギリスの大学院で絵本挿絵を学び、以前は日本でも活躍していたそう。そのため李氏の実力は台湾だけでなく日本で高く評価されており、日本で開かれた絵本コンテストでも受賞経験があるほど。現在李氏は高雄にデザイン事務所を設立し、多くの絵本の挿絵を手がけています。そして4年ほど前からはポストカードやノートなど李氏オリジナルのステーショナリーグッズ製作を開始し、それをきっかけに事務所の近くにギャラリーカフェを開きました。李氏のデザインしたオリジナルグッズは人気を集め、そして2013年1月に、ここ「本東倉庫商店」が新たにオープンしたというわけです。ここには李瑾倫氏のオリジナル商品のほかに、李氏がセレクトした世界各国のおしゃれな雑貨も販売されています。
李瑾倫イラストポストカード。
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李瑾倫が挿絵を担当した絵本もあります。
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コーヒーはがきの中にはドリップパックコーヒーが入っています。あなたの想いをはがきに託してみてはいかが?(マグカップは別売りです。)
店長の石依玄さんに店内を案内してもらいました。石さんによると、このお店の建物はもともと自転車倉庫だったんですって。
さて石さんにお店の人気商品を聞いたところ、「コーヒーはがき」と「オーダーメイドノート」の二つをおすすめされました。まず「コーヒーはがき」ですが、これはドリップパックコーヒーをはがきとして送れるというアイデア商品。しかも店内でメッセージを書いてそのまま郵送できちゃうのです!
コーヒーはがき。一つ60元なり。
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ここでペンも貸してくれます。切手も売っています。
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そしてもう一つのおすすめ商品「オーダーメイドノート」ですが、これはこのお店の2階にある工房で自分だけのオリジナルマイノートを作ることができるんだそうです。さっそく、ナビも記念にマイノートを作ることにしました。
最後に綴じ方を線圏(らせん状のワイヤー止め)か騎馬釘(ホチキス止め)のどちらか選んで店員さんに渡します。10分ほどで完成するので、その間店内をまわりましょう。天井が高く、2階部分が吹き抜けになっており、広々とした店内を見渡すことができます。
とてもさわやかなお味。もう一つくらい食べれそう…。
もう一つ、ここに来たら是非試して頂きたいのが「本東倉庫商店」オリジナルソフトクリームです。マンゴー、キウイ、タロイモ、パイナップル、イチゴヨーグルト、ミックスフルーツ・・・等フルーツを中心としたフレーバーがあり、その中から1日2種類ごと、毎日違う味に変わります。今日は優格(ヨーグルト)と山蕃荔の味が売られていました。山蕃荔とは釈迦頭に毛の生えたような熱帯フルーツで、台湾でも珍しい果物なんです。ということでナビは山蕃荔を頼みました。一つ20元なり。とてもお安いわ~と思っていると、出てきたのは超ミニサイズのソフトクリーム!かわいい~!試飲カップとほぼ同じ大きさのアイス、これなら先ほどカキ氷を食したナビでも余裕で一ついけちゃいます!
さて、アイスクリームで喉の渇きを潤おした後、ノートを受け取りにカウンターへ。じゃーん!世界に一つだけのマイノートが完成しました!高雄の思い出として、また大切な人への贈り物にぴったりですね!
店長の石依玄さん(左)と店員さん、そしてこの店のボスである(?)ネコの逗點ちゃん。鼻の頭が黒いから「逗點」(日本語の読点の意味)なんですって。
ここ「本東倉庫商店」は2013年1月にオープンしたばかりですが、店内には多くのお客さんで賑わっており、早くも駁二藝術特區の必見スポットになりそうな予感。皆さんも駁二藝術特區に来た時には是非立ち寄ってみてくださいね。高雄の素敵な思い出が作れること間違いなしです!
本東倉庫商店
住所:高雄市鹽埕区光榮街1号
電話番号:(07)521-9587
営業時間:3~4月及び9~11月:月曜~木曜:10:00~18:00,金曜~日曜・祭日:10:00~20:00
6~8月及び12~2月:10:00~20:00
休業日:年中無休
高雄歷史博物館/電影館
いよいよ最後の停留所「歴史博物館/電影館」までやってきました。
高雄歷史博物館
まずこの2つのスポットの概要を簡単にご説明しましょう。歴史博物館は日本統治時代の1939年に大野米次郎が設計し清水建設によって立てられた建築物で、当時高雄市役所として使われていたそうです。終戦後も高雄市政府として使用されていましたが、市政府移転により1998年から歴史博物館として生まれ変わりました。館内には常時展示品と期間限定の特別展示があります。台湾の歴史に触れたい方は必見のスポットです。
電影館
そして高雄電影館は歴史博物館から徒歩約10分、愛河沿いに位置しており、高雄の映画産業の発展及び普及を目的に2001年に建てられました。ここでは各国の映画上映のほか、カルチャー講座や記録映画コンテストや映画フェスティバルの開催など、さまざまなイベントが行われます。
さあ、さっそく目的地へと向かいましょう。「高雄歷史博物館/電影館」のバス停を降りると右側が公園になっています。高雄歷史博物館へはその公園を横切って、歩道橋の方に向かって歩きましょう。歩道橋の左側に大きい建物がありますよね。高雄歷史博物館はその建物の後ろに隠れています。
チャイナドレス(子供用)。
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台湾原住民の民族衣装。これも子供用です。大人用は、残念ながらありません~
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歷史博物館
住所:高雄市鹽埕区中正四路272号
電話番号:(07)531-2560
ファックス(07)531-5861
営業時間:10:00~17:00
休業日:月曜日休館
入場料:無料
歴史博物館の見学を終えて余力がある方は、愛河のほとりを散歩がてら電影館まで足を運んでみましょう。歴史博物館から約10分の道のりです。
10分ほど歩くと右手にモニュメントと電影館の建物が見えてきます。
電影館の1階には映画に関する書籍や台湾映画のグッズが販売されています。台湾映画ファンの方は是非中をのぞいてみて下さい。
電影館
住所:高雄市鹽埕區河西路10號
電話番号:(07)551-1211
ファックス:(07)551-6903
営業時間:13:30~21:30
休業日:月曜日及び旧暦の大晦日から元旦は休館
料金:館内見学は無料。映画鑑賞の場合入場券が別途必要となります。入場券は一般120元、優待(障害者、65歳以上の方、学生)100元です。
さて高雄哈瑪星線の旅もそろそろ終盤に近づいてきました。電影館から先ほど降車した「高雄歷史博物館/電影館」へ戻ることにいたしましょう。しかし元来た道を戻るなんてあまり芸がないな、ということでナビは別のルートで電影館からバス停まで戻ることにしました。
「MRT鹽埕埔駅」「新楽街」の方向に進みましょう。
まず電影館の脇の道、モニュメントが並ぶ道を建物の後ろ側に向かって行きましょう。そうすると案内板がありますので、「捷運鹽埕埔站」「新樂街」の方向に進みます。緑の美しい遊歩道を5分ほど歩くと大智路に出ます。そこを右に曲がり、さらに3分ほど進むと先ほどのバス停の道にぶつかるので、道なりに左に曲がり、2分ほどで行くとバス停到着です。
大きい通りにぶつかります。写真左奥オレンジ色の建物の隣がバス停留所です。
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はい、バス停に戻ってきました!前の交差点を左に行ったところにMRT「鹽埕埔」駅があります。
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実は「高雄歷史博物館/電影館」のバス停のすぐ隣にMRT「鹽埕埔」駅があります。なので別の場所に移動する方は、ここから直接MRTに乗っていくのが便利です。もちろん再びバスに乗り、最初の乗車地「打狗鐵道故事館」まで戻ってもOK。
西子湾にある打狗英國領事館官邸。西子湾から眺める夕日は絶景。
さてここまで散策を終えてバス沿線8ヶ所全ての観光スポットを回ってきました。散策後の感想ですが、「哈瑪星線」エリアは美しい自然、そして古い歴史と新しい文化という異なる要素がうまく溶け合っていて、とても魅力ある場所だなあと感じました。しかも見る、食べる、買うの全てがこの路線内でできるし、移動時間もバス代も節約できるので、お得感満載!でした。今回は沿線の全ての停留所の観光スポットをご紹介しましたが、全部を半日で回るのは正直少しハードかもしれません。
高雄を代表するバナナを担いだ高雄人のモニュメント。
ちなみにナビが必見だと思うスポットは、打狗鐵道故事館、打狗英國領事館官邸、鼓山魚市場 (渡輪站)のカキ氷、駁二藝術特区、そして高雄歷史博物館です。ナビのおすすめのスポットを参考に、皆さん自由に散策ルートをカスタマイズしてみてくださいね。例えばナビのように全ての観光スポットを一気に回るのもよし、または興味のあるスポットを厳選してゆっくり回るのもよし、あるいはあえて下車せず車窓から街を眺めて1周するのもよし・・・といろんな楽しみ方ができますよ。
皆さんも高雄の市内散策には是非この文化公車「哈瑪星線」をご利用くださいね!以上台北ナビでした。
★☆★☆★高雄市文化公車「哈瑪星線」☆★☆★☆
運行時間:火曜日~金曜日:10:00~17:00の1時間間隔、土日祭日は10:00~18:00の30分間隔で運行。
運休日:月曜日
運賃:50元(身長80センチ以下は無料)
その他の情報: 文化公車哈瑪星線の始発地は打狗鐵道故事館前で、当館内にサービスセンターがあります。バスチケットは乗車時にバス内で購入してください。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-06-18