ミャンマー街を歩いてみました~華新街~

ミャンマーや雲南の雰囲気が味わえるレアなスポット、MRTに乗って、ちょっと遊びに行ってみませんか?4月11日(日)には水かけ祭りが行われます!


こんにちは、台北ナビです。今回は台北市のお隣、中和市にあるミャンマー(ビルマ)人街を歩いてみました。…とは言っても、MRTで台北駅から20分もかからずに行ける身近なスポットなんですよ。
比較的車の多く、バスも通るので便利

比較的車の多く、バスも通るので便利

ミャンマー街を歩いてみました~華新街~ ミャンマー ベトナム MRT 台湾 台北 オススメ 観光お土産 おしゃべりに花が咲きます

おしゃべりに花が咲きます

目的の華新街は、通り自体は長さ500メートル、幅12メートルほどで、さほど規模は大きくありませんが、台湾最大のミャンマー華僑街となっています。20数店のミャンマー食堂が並んでいて、通称「リトルミャンマー」「ミャンマー人街」と呼ばれています。MRT「南勢角」駅の4番出口を出て、ローカル色豊かな通りを10分ほど歩いて行くと到着。さぞや熱気にあふれる場所だろうと思っていたら、夕方だったせいか、車が行きかうごくごく普通の通りでした。よく見てみると看板やメニュー表示に見慣れないミャンマー文字が目につきます。多くの店が歩道にテーブルを出し、お客さんたちがお茶を飲みながらおしゃべりに花を咲かせています。華新街の入口に立つ「南洋観光美食街」という表示を見過ごさないでくださいね。

「清真」=イスラム教徒のためのお店なんです

閉店直前だったので、すいていました

閉店直前だったので、すいていました

よかった、うれしい写真付きメニュー

よかった、うれしい写真付きメニュー

街を歩き始めると、「清真」と店名に入ったお店をよく見かけます。これはイスラム教徒のためのお店で、商品に豚肉やラードを一切使いません。
最初におじゃましたのが「李園清真小吃」という食堂で、こちらの看板メニューは入口そばの窯で焼き上げる印度烤餅(ナン)と千層餅(パイ)です。どちらも原味(プレーン)・豌豆(エンドウ豆)・砂糖(印度烤餅はバター)の3種類から選ぶことができます。他にもカレーチキン麺(50元)や牛肉麺(80元)など麺類もそろっていますよ。ナビたちはあとのことを考えて、軽めに印度烤餅の豌豆(30元)を注文しました。
出てきたのは日本で見かけるナンよりも、薄くてもっちりしたナンです。裏がパリッと香ばしく焼かれていてとってもおいしい!しょっぱい系の味に調味された豆を載せて食べると、おやつにも軽い食事にもなりそうです。このほかにドリンク2種類も注文。名前に惹かれて注文した「好力克(25元)」というドリンクは、とっても不思議な味で、豆をすり潰したようなザラザラした舌ざわり。正直キンキンに冷えていないとつらいです…。もうひとつの「新鮮乳酪(50元)」はいわゆるラッシーで、甘すぎずさわやかな酸味ですのでヨーグルトが好きな方には自信を持ってオススメ!そうそうこちらのお店、手を使って食べるものが多い割に手を拭くものが置かれていませんので、気になる方はぜひウェットティッシュをご持参くださいね。
ミャンマー街を歩いてみました~華新街~ ミャンマー ベトナム MRT 台湾 台北 オススメ 観光お土産 裏はパリッパリ!

裏はパリッパリ!

これが「好力克」

これが「好力克」

このかまどで焼き上げるんです

このかまどで焼き上げるんです

ミャンマー街を歩いてみました~華新街~ ミャンマー ベトナム MRT 台湾 台北 オススメ 観光お土産
李園清真小吃
住所:台北県中和市華新街9号
電話:02-8668-9653
休業日:毎週木曜日
営業時間:6:30~17:00

東南アジアの品々がそろうスーパーをのぞきましょう!


次に訪れたのが、小さいスーパーといった趣の「曼第一(MAN THIRI)商店」というお店。おもにミャンマーやタイ、ベトナムなど、東南アジアの製品をたくさん売っています。品ぞろえは広範囲で、店先に並んだ新聞・雑誌に食品・ドリンク類・調味料、薬品やCD・DVDも扱っていて、まさに「なんでも屋さん」。特にCD・DVDは大きな棚3つに山のように積まれて充実しています。調味料も日本でおなじみのチリソースから、カレー用にミックスされたもの、使い方不明なものなどいろいろありますので、おみやげにしてもおもしろそう!薬品は…効用が分からないと不安ですので気をつけましょうね(笑)。
所狭しと積まれたCDとDVD

所狭しと積まれたCDとDVD

店先には各種新聞が並んでいました

店先には各種新聞が並んでいました

全般的に値段はとってもリーズナブルで、ミャンマービールは1缶35元、3缶だと100元だそうです。外国に住む者にとって、こうしたお店は故郷の空気を思い出させてくれる大切な場所なんですよね!ナビたちがおじゃましている間も、次々とお客さんが入ってきていました。
また、こちらのお店はチェーン展開をしているようで、通り内に数軒、同じお店を見かけました。
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さまざまな薬品類…

曼第一(MAN THIRI)商店
住所:台北県中和市華新街88号ほか

色鮮やかなドリンクでひと休み~

ちょっと小腹が空いてきたので、また近くの「金孔雀緬式小吃店」という食堂へ入ってみました。お店の中にもいろいろなおかずが並んでいるのですが、今回はお店の方のおすすめメニュー「涼麺(50元)」を注文。そのうえ待っているあいだに近くに座っているおばさまが飲んでいるピンク色のドリンクに目を惹かれてつい追加注文してしまったのが「印度冰(50元)」!ビールジョッキほどの大きなグラスに入っていて、ピンク色の液体の底には緑色の寒天と粒の細かーいタピオカ、仕上げにバニラアイスクリームがのっているというパワフルなドリンクです。雰囲気としてはソーダフロートのようなものですが、ドリンクは炭酸なしです。決してまずくはありませんが、正直ビールジョッキ一杯は飲みきれませんでした。興味のある方はぜひトライしてみてくださいね!
底には緑色の寒天が沈んでいました

底には緑色の寒天が沈んでいました

さっぱりと酸味のきいた涼麺、また食べたい!

さっぱりと酸味のきいた涼麺、また食べたい!

そして「涼麺」、台湾でもよく見かけるメニューですが、台湾のそれとは趣が違います。まず麺の上に具が載っていません!よーく見ると麺に生の玉ねぎが混ざっています。味はちょっと酸味があるドレッシング風味で、暑くて食欲がないときにもスルスルと食べられそうです。値段は50元ですが、ちゃんと酸味のあるアジア風味のスープが付いてきますよ!

金孔雀緬式小吃店
住所:台北県中和市華新街48-1号
電話:02-2942-5202
営業時間:6:00~21:00

日本語が話せるご主人経営の食堂発見!


最後に入ったのが「欣明月泰緬料理」というタイ料理・ミャンマー料理のお店です。まず目についたのが、料理ではなく、店先で包みながら売っているミャンマーのビンロウ。台湾のビンロウとは葉の中に包まれているものが違い、甘草・ココナッツなど数種類の香料が入っていて、メインのビンロウも乾燥させてスライスしたものが使われています。いくつか中に入れる香料の香りをかがせてもらいましたが、どれも香水のようなとってもいい香りでした。インドから取り寄せている香料もあるそうですよ。
乾燥ビンロウが主な原料

乾燥ビンロウが主な原料

インドから取り寄せた香料

インドから取り寄せた香料

店先で作っているんです

店先で作っているんです

さてお料理ですが、店先に張ってあるメニューの豊富なこと…。値段も魚料理が170元のほかは、どれも100元か120元とリーズナブルでどれを注文するか迷ってしまいました。結局冒険できず「緬式咖哩鶏(ミャンマー風チキンカレー・100元)」という無難な選択をしてしまいました。待つこと5分、出てきたのがライス・カレー・スープ・サラダと調味料2種の合計6皿です。調味料は辛みを増すものですので、味を確かめてから入れましょうね。ちなみにナビたちは調味料なしでOKでした。カレーのお味は、日本のカレーともインドカレーともまったく違います。スープのようにサラサラで、辛みと共に、ちょっとしょうゆを思わせる塩からい味でとっても食べやすい!チキンも柔らかく煮えていて、日本人好みの味といえそうです。そして付いてきたサラダがこれまた特徴的。きゅうりや青パパイヤをミャンマーの辛い調味料「ナッピ」につけていただきます。野菜のパリパリした食感にピリッと辛いナッピがよく合い、カレーの味をやわらげてくれます。
またこちらのご主人、曽さんは以前日本のホテルでコックとして働いたことがあり、日本語が少し話せます。とってもフレンドリーなご主人で、いろいろな質問にも答えてくれた上、ナビが「ビールはありますか?」と聞くと「隣の店で買えるよ」と一緒についてきてくれました(笑)。オープンエアの席でカレーときたら、やっぱりビールでしょ!?
ミャンマー街を歩いてみました~華新街~ ミャンマー ベトナム MRT 台湾 台北 オススメ 観光お土産 やっぱりここはミャンマービール!

やっぱりここはミャンマービール!

ミャンマー街を歩いてみました~華新街~ ミャンマー ベトナム MRT 台湾 台北 オススメ 観光お土産 野菜には「ナッピ」をつけてどうぞ

野菜には「ナッピ」をつけてどうぞ

気さくなご主人の曽さん

気さくなご主人の曽さん

欣明月泰緬料理
住所:台北県中和市華新街44号
電話:02-8942-3087
営業時間:6:30~14:00、17:00~21:00

毎年4月には水かけ祭りがおこなわれます!

華新街では、毎年4月(2010年は4月11日)に「潑水節(水かけ祭り)」が開催されます。ミャンマーでは、ミャンマー暦の元旦に先立っておこなわれる代表的なお祭りだそうで、華新街にも毎年多くのお客さんがおとずれるそうです。
MRT「南勢角」駅そばには中和興南夜市もありますので、台北市内とは一味違うローカル色豊かな雰囲気を味わいに、ちょっと足を延ばしてはいかがでしょうか?
以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-07

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