台北の夜市11選大特集Part2（⑤南機場、⑥華西街、⑦遼寧街、⑧雙城）

こんにちは、台北ナビです。第2弾は、⑤南機場、⑥華西街、⑦遼寧街、⑧雙城、台北の南2か所と中心部の2か所をご紹介します。夜市の発祥は、人口増加による人々の生活の必要性に応じて、数軒の屋台がやがて数十軒となり、夜市に変化してきたもの、また、廟を中心に自然と夜市になってきたもの、大学があるので学生街の一部として発展してきたもの、大体この3種に当てはまるようです。どの夜市も看板屋台があるのが、面白いですよね。

★指数付き（規模・ローカル度・食道楽、満点は5つ星）

ローカルなムードがいいんです ⑤南機場夜市

(MRT「龍山寺」駅より徒歩20分、タクシー5分)　
規模　★★★
ローカル度　★★★★★
食道楽指数　★★★★

台北の夜市11選大特集Part2（⑤南機場、⑥華西街、⑦遼寧街、⑧雙城）夜市 B級グルメ屋台台湾台北オススメ観光お土産

MRT駅から少し離れていますが「地元の人が多く集まる、地味だけとホッと落ち着ける夜市へ行きたい」という夜市リピーターにおすすめの穴場スポット。南機場(日本語訳：南飛行場)というユニークなネーミング。実はこの一帯、飛行場として利用されていた名残でその地名が残っているのだそうです。ここの特徴は、飲食店がほとんどを占めていること。台湾B級グルメが集まるパラダイス。あれも！これも！とついつい食べ過ぎてしまうはず。また別名「水餃子ストリート」と呼ばれていて、多くの餃子屋さんが軒を連ねています。

① 暁迪　：
ひと際にぎわいを見せているこちらは、滷肉飯、米糕、排骨酥湯の有名店。2時間ほどかけて煮込まれたお肉は柔らかで、スープには旨みがしっかり出ています。

② 基隆黒輪　：
「黒輪」とはおでんのこと。見かけも日本のおでん屋台風～♪しかし、よーく見ると、小さく仕切られたおでん鍋の中には台湾風な具材も。お好きな物を指差しで選んで。

③ 秀昌水餃　：
店先の大きなお釜に浮かぶのはたくさんの水餃子。店内奥では一心不乱に餃子を包む人々の姿。「支店は一切持ちません」という30年の老舗店。牛肉麺もあります。

④ 来来水餃　：
オープンな店の前にはテーブルが並び、奥では、餃子の皮を伸ばす人・包む人・茹でる人…と分担を手際よくこなす姿が。なんとなくみんな無愛想？ながら、味はピカ一。

⑤ 南機場現搾果汁　：
店先のオバちゃんが元気いいこちらは、新鮮果物・野菜のジューススタンド。3人の看板娘(！)は姉妹なんだとか。綜合果汁(50元)はリンゴのさわやかな味がしてヘルシー。

⑥ 好吃炸鶏　：
ズラリと並んだ揚げ物が圧巻の屋台。こちらはカゴ入れ方式ではく、ウィンドーに並べられた実物と貼られたメニューを見比べながらの注文スタイルです。

⑦ 永康街芋頭大王　：
こちらはもともと永康街で20年以上も続く老舗デザート店の支店。マンゴー牛奶冰(夏季限定)や伝統豆花もありますが、看板商品の芋頭牛奶冰をぜひ！

⑧ 黒師傅点心　：
牛肉や豚肉を薄―くのばした中華クレープで捲いた牛肉捲餅、猪肉捲餅やちょっとしたオヤツにもよさそうな芝麻豆沙鍋餅なども。食べ歩きに最適！　

⑨ 八棟圓仔湯　：　　　
以前、国宅(団地)第8号があったことから、「八棟」と名付けられたこちらは台湾デザートの店。圓仔湯(湯圓：餅入りデザートスープ)もさることながら、かき氷(35元～)も◎！

➉ 現蒸臭豆腐　：
揚げた臭豆腐や煮込んだ臭豆腐はよく見かけますが、こちらはめずらしい、蒸した臭豆腐。他の調理法よりも若干ふっくらとしている感じです。　

南機場夜市台湾の熱気漂う、超ローカルなエネルギッシュ夜市！地元っ子になったつもりで歩いてみませんか?! Googleマップで見る

下町を感じる街角で、アヤシげな霊気に包まれる？ ⑥華西街夜市

(MRT「龍山寺」駅より徒歩5分)
規模　★★★★★
ローカル度　★★★★★
食道楽指数　★★

台北で初めて「観光夜市」として誕生した、龍山寺そばの「華西街」。龍山寺をふくめたこの界隈は、以前と比べると観光夜市としての勢いに欠けるが、蛇やスッポンの血を飲ませる店、カラオケ茶店など、妖しさにかけては台北随一。他の夜市とは一線を画します。裏道歩きの好きな人はぜひ。
華西街夜市アーケードは、ひと昔前の土産屋通りという感じで、いまひとつなのですが、その周辺「広州街」や龍山寺東側の「西昌街」にも屋台風の店が数多く出現し、全体的に「屋台村」の様相を帯びています。

まずはMRT「龍山寺」駅から歩き始めると、広州街方向の正面にあるのが龍山寺。台湾の中でもとびきり古い廟なので、ここで軽くお参りを済ませ、広州街を西へ。夕方近くに訪れると、もうすでにこの通りに屋台の灯りが多く出現しているので、すぐわかります。（龍山寺東側にある西昌街は、衣料品問屋のような屋台がたくさん並びますが、ローカルすぎて、センスがいまいち）

ちなみに、西昌街近くの路地「康定路278巷」付近は薬草を専門に売るストリート。ハーブに興味のある方は、寄ってみてくださいませ。この一帯で売られる「青草茶」は体のホテリを取り除く効果があります。夏場に飲むと、すっきりさわやか～～


「龍都氷菓」の名物かき氷。大盛でボリュームは申し分なし！

MRT「龍山寺」駅出口3近くにある胡椒餅がおいしいことでも有名。

さて、広州街をしばらく歩くと、入口の、華麗な中国テイストの大門から始まる、長い長いアーケードがみえます。これが華西街夜市。中には海鮮レストランやちょっと風変わりなものを扱うショップが軒を連ねています。

なんだかグロテスクで巨大な、わけのわからないものがうじゃうじゃ水槽に並んでいます。ロブスター、カニ、見なれない魚の脇には、動物の内臓、鶏の睾丸やら、さらには、すっぽんが生きたまま水槽に入っていて、檻の中には巨大な蛇が飼われていたりします。夕方7時ごろになると、蛇の兎の生食いショーやら、蛇をお客さんの首に巻きつけるショーなんかが行われ、いわゆる「ゲテモノショー」街道と化していきます。

これは雄鶏の睾丸。頭がよくなるらしい…

「毒蛇研究」って、思いっきりイカガワしい看板。蛇の肉や、蛇の血を扱っています。滋養強壮や魔除けに効果があると、台湾の人には信じられています。

アーケード中央程に行くと、海鮮レストランが増え始めます。突如右手に現れるギラギラしたお店は「台南但仔麺」。この華西街では最も有名なお店で、入口前には、多くの観光客が集まっています。1958年創業のこのお店は、食器がすべてWedgewoodと、当時の台湾で最もハイソで豪華なレストランとして登場し、今も本格海鮮店として君臨しています。

かつての赤線地帯 ??!

広州街に戻って、さらに西の方角に屋台の灯が続いているので、歩いて行くと、途中、右側にズラッと食物屋台が並ぶ通り(悟州街)にあたります。食事をしたい人は、こちらは種類も多いので、適当かもしれません。
さて、この華西街の近辺の地裏を歩くと(三水街付近）、赤や紫の妖艶な色合いが目立ちます。実はここは、台北で一・二を争う、公的に認められた風俗産業のメッカだったのです。そんな時代は過ぎ、今はめっきり寂れてしまいましたが、路地の中を歩くと、まだそれらしい赤い看板が…。そんな時代に思いを馳せながらの散歩も、ノスタルジーがあっていいかもしれません。

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エリアを歩こう～龍山寺～古い街並みの中に残る台湾のよさ、庶民の生活がむき出しになっている伝統的な市場がおもしろい！

海鮮料理がメイン　地元住民のたまり場　 ⑦遼寧街夜市　

(MRT「南京東路」駅より徒歩10分)
規模　★★★
ローカル度　★★★★★
食道楽指数　★★★★

市内のど真ん中にあるのに、日本人に意外と知られていないのは、規模が小さいからでしょうか。歩いただけでは5分ほどで終わってしまう通りですが、食べ物がメインで、ビアホール的なにぎわいがあるのがこの夜市の特徴です。
朱崙街と遼寧街の交差点から入っていきましょう。右側には数軒の屋台が。ここらへんは数十年前からの老舗らしく、お店の風格にも年季が入っています。

筒仔米糕というのは、筒にもち米をいれて蒸したもの。コッテリ甘辛ソースと柔らかなもち米の食感が食欲をそそります。

広東風の煮込み粥のお店。寒い日にはお腹にコタえます！


長安東路側から入ってすぐのところにある「又一村」は、台北でも有数の餃子のチェーン店。ここが本店というだけのことはあり、やはり高い人気があるそうです。昼間はビジネスマンであふれる、ランチスポットにもなっています。


屋号「郭」の担仔麺。老舗で、おでんなどのサイドメニューもおいしそう！


遼寧街は海鮮店がメインで、その中でも名実ともに人気が高いのが「鵝肉城」。名前どおりガチョウ肉と、海鮮料理が自慢のお店です。

ずらっと並んだ、新鮮な海鮮の数々。店員さんに今日のおすすめを聞いて、しょう油蒸しにするなど、調理法をリクエストします。

プリップリで美味しそう！

日本語も少しできるお店の元気のいいおばちゃんたち。注文はお任せしゃおう！とってもローカルで観光客もまばらなのがイイんです。

遼寧街夜市海鮮料理やガチョウ料理が充実の、隠れた美食街！地元の食通たちに長年愛され続ける、居酒屋感覚の夜市 Googleマップで見る

朝からやってる「夜市」といえばここ ⑧雙城夜市

(MRT「民権西路」駅より徒歩10分)　
規模　★★★
ローカル度　★★★
食道楽指数　★★★★

中山北路2段に入口がある晴光市場の細い路地を抜けると、食べ物屋台が並ぶ通りにぶつかります。ここが「雙城夜市」。ここの夜市の特徴は、昼間から会社員たちの胃袋を満たすため、臭豆腐や大腸麺線などのB級グルメ群が楽しめること。夜まで待たなくとも屋台が楽しめるのはありがたいですね。塩味で満たされたら、今度は愛玉や豆花、カキ氷のデザートを試してみませんか？新鮮なフルーツジュース屋台もあり。夜と同じで、メインを食べるテーブルに、いろいろ持ってきてもらうことが出来ます。昼間から楽しめる屋台、これぞ、台湾。

だいたい、早朝5時からが朝の屋台のオープン時間。徐々にお店が開き始め、出勤時間ともなると、まずは、朝食を買い求める人でにぎわいます。また、お昼ごろには近くのオフィスから出てきたサラリーマンやOLさんでいっぱいに！ランチタイムを過ぎると、グンと静かになって落ち着きを取り戻します。ここからがお昼寝タイム、夕方5時くらいまでが彼らの時間。
ココは歩行者天国のような雰囲気ですが、実際はそうなのか、そうでないのか…？？？ランチのピーク時には歩く人にまじって、自転車で買い付けに来る人、バイクにまたがったまま注文している人、屋台の間は人・人・人でごったがえします。お店に目をとられて、バイクと接触！なんてことのないように、気をつけてくださいね。さすがにみなさん、ここでは安全運転を心がけているようですが。

夕方5時ごろ～が交代の時間。朝の店に代わって、夜営業の屋台の出番です。しかし、歩いてみると、「アレ？昼間にもお会いしましたよね～」なんて屋台もチラホラ。実際は100％違うお店が出店、というわけではなく、数店舗は場所を移動して(または同じ場所で)営業を続けているよう。また、24時間制といっても、お店によって閉店時間は異なり、深夜2～3時ごろには店じまいしてしまうところも。日によっても異なるようなので、実際のところは安全面も考え、早めの時間に利用するのが安心かも！
また、ストリート内にはテーブルと椅子もたくさん並んでいるので、比較的ゆっくりと食事を取ることも可能。スープはこちら、メインはあちら、デザートはそちら･･･と、それぞれのお店から注文してお好みコースを作ってしまうのもアリ。通りの中間あたりにはコンビニもあるので、ビールはそこで調達OK～！お手軽にオープンエア・レストラン気分を味わえます(台湾風)。
農安街と民権西路にはさまれた、短い、短いストリートですが、その中味は意外と濃縮されていました。食べ歩きなら、路上に立ち並ぶ屋台をめざし、のんびり座って食事をご希望なら(特に、夏の暑い日にはエアコンのきいた涼しい場所で休みたいですよね！) ストリート脇のお店をめざし、それぞれの趣向で楽しめるのもイイですよね。
雙城街のお隣は晴光市場。こちらは、地元の人にまじって、ショッピングを楽しめるプレイスなので、合わせてチェックしてみてくださいね。