台湾にはホテル文化があります。汽車旅館 これはどういうものなのか、ご紹介します!
台湾でこの数年で大ブレイクしたものに「汽車旅館」があります。米国風にいうと「モーテル」、日本風にいえば「ラブホ」。日本では「ラブホ」というと「ちょっと後ろめたい」イメージがあるのですが、台湾の「汽車旅館」はそうではなくて「カップルで楽しめるスペース」として人気が高いのです。
夜はこんなにきれいに見えます。
Z「汽車旅館のパイオニアともいうWe Goが、駅前にオープンしたから、さらに競争激しくなった感じだね」
F「ええ、その通り、週末は車の列ができるんですって。スゴイ。私たちが行くisis さんは、駅からは見にくい位置にあるけれども、建物が洋風で、目立つ建物ですよ!」
MRT内湖線「剣南路」から徒歩圏内。「isis」の建物は、5階までは車で直接チェックインできるオシャレな汽車旅館「台湾戀館」。そして6-7階は一般のホテル
「Hope Luxury Hotel」として営業をしています。NavizoとF嬢は、車でなく、徒歩で到着でしたが、車で来るところから、マネージャーの楊さんが案内してくれました。
楊「車はフロントの横から、直接入ります。ここでどんな部屋があるか、お客さんに選んでもらって、会計を済ませてチェックイン、客室番号とキーを受け取れます」
そして、カーガレージみたいなところを上がって、客室番号のある場所に行くと、すでにシャッターが開いているので、車を入れ、シャッターが閉まるようになっています。おー、すごいシステマチック。すすんでるな~。
駐車スペースの隣が、ドアになっていて、何やら、だれかのお宅へ伺うような雰囲気です。
F「わぁー、広~い!室内もフローリングで、気持ちいいですよね。あ、お風呂はジャグジーだ!」
Z「すごくでっかい湯船だし、こんなの温泉行かなきゃない大きさだ。それと、洗面台の周辺の芸が細かい。ライティングもシャレているしね」
F「ほら、みてください。食べ物がたくさん。カップめんまで…。冷蔵庫に入っているドリンクをふくめて、みんな無料なんですって!!」
Z「へえ。そりゃ素晴らしい。で、お茶を入れて、菓子を食べながら、映画鑑賞、ってわけか。一日中外にでなくても楽しめるよね」
F「Navizoさん、こんなもの発見しました!枕の形が女子用は唇の形していて、男子用は…これ何かしら?」
Z「海苔巻なんだって。どうしてかよくわからないけど」
最新の映画が数十本も無料で見れる!
F「テレビは、どんなものが映るんですか?」
楊「このホテルは、レンタル店とシステムでつながっているので、レンタル店でDVD化されると同時に、このシステムに配信されるようになっていて、最新作から50本以上の作品を見ることができます」
Z「漢字のタイトルで字幕も中国語だから、内容が分かりにくいのもあるけど、出演している俳優とかで、だいたいどんな話題作かわかるようになってるよね」
F「あ、この作品、私見ました。面白かったですよ」
Z「これも新しい作品なのか…。でも、映画鑑賞システムがこれほど充実しているとは。しかも無料サービスでしょ。ほかのホテルだったら、絶対追加料金とられる」
F「それに、この広さで平日は1泊3200元(2009年10月現在)だそうじゃないですか。これ、フツーの5つ星に泊るより、お得かもしれないですよね」
Z「そうなんだ。僕もまさにそのことを考えていたんだけど、映画をのんびり見て時間をつぶしたい人なら、確実にこっちのほうがお得感があるよね。友達と誕生パーティするにも、デザインが奇抜なこちらのほうが、楽しめるような気がする」
楊「いや、このフロアの利用料金は乗車している2人しかカウントされないので、大人数でパーティーは困るんですが…6-7階のホテルなら可能ですが」
Z「あ、そうっすか。そりゃどうも。でも、ものは考えようで、5つ星ホテルはプールやレストランなど、周辺設備が整っている、っていうことも見逃せないよね。使い勝手によって、ということだよね」
最初に見た客室なので、備品も含め、あれこれ時間がかかってしまいましたが、次からはインテリアを中心にテキパキと回っていくことにしました。
Z「次は地中海スタイル、ということは、エーゲ海をイメージできる、ということだな。明るいのかな」
F「青いイメージと、ガラスを多用しているところは、地中海っていう感じはしなくはないけど…」
Z「青と白のタイルを使っているところがギリシャ風、という感じもするけど、さっきのバリ風と比べると、インパクトはそれほどでもないよね」
F「どうもですー、次お願いします」(さっさと退散)
「舞動芝加哥…直訳すれば躍動のシカゴ、というようなことだけど、これはコスモポリタン風ってことか…」と想像していると、F嬢のおたけびが…
F「キャー!Navizoさーん、これって、もろラブホ仕様ですぅ!」
Z「なんと…なるほど、照明はパープルだし、ベッドもまん丸だし…、日本でもシチュエーションを盛り上げるために、こういうのがあるよね」
F「バスルームもまんまるで、すごいなぁ」
楊さんによると、こちらの客室のほとんどが女性の室内デザイナーによる作品だそうで、嫌悪感があるようなケバケバしいものは排除した、というのだが、やっぱりラブホはラブホ、という王道をゆく客室なのでした。
で、アラジンの部屋という奇妙な名前の部屋に入ってみます。
Z「アラベスク風のデザインもあって、ベッド周りの布や、ベージュの色使いがアラビアンナイト!というような感じはするけれどねぇ…」
F「これといって、特徴はありませんねぇ」
Z「あ、ここの入口には魔法のランプが描いてあるよ!」
F「言われなきゃ、ぜんっぜん気づきませんでしたぁ…(と関心なし)」
けっこう人気がある、といわれて入ったこの客室は、駐車スペースが2つ…「一人ずつ、別々に来るカップルもいるんですよ」と楊さん。車でやってくる男女二人…これって、ちょっと意味シン、ですよね。まあ、そんなことはともかく、「シーワールドの間」です。「わぁ、Navizoさーん、こことってもカワイイですよ!」とF嬢、けっこうお気に入りの様子。
Z「天井に水面が揺れているような効果は、なかなかアイデアだし、枕もとのライトはクラゲの形をしていたり、ちょっと面白いよね」
F「ほら!この鏡台見てください。鏡がたくさん貼りつけてあって、形もオッシャレー。その後ろにはリクライニングもあったり」
Z「貝殻で作られたような長椅子もあったり、遊び心たっぷりだね。ここのベッドも円形だけど、さっきのシティ風と違って、違和感があまり感じられないよね」
F「私は、この部屋がイチオシです!」
Z「これは男子の夢心をそそられそうだなぁ。入口からして、派手じゃないの…」
F「このデザイン、星空をイメージしているみたいですけど、なんだかディスコに来ているみたいですねぇ」
Z「なんだか、目がチカチカしてきた。でも、バスルームのタイルがシルバーだったり、なんとなく宇宙船をイメージした雰囲気、悪くないと思うよ。Navizoはこのタイプをイチオシ、ということにしよう!」
F「そうでしょうか…(と、ここでもまたそっけない返事)」
さて、男女2人で見学した「汽車旅館」潜入レポ、いかがだったでしょうか。「汽車旅館」見学デビューだったNavizoにとっては、いい社会勉強(笑)になりました!
F嬢は「台湾の汽車旅館って、日本のより遊びゴコロ満点というか…変にコソコソしなくていいところもイイかも!朝ブッフェ式のレストラン完備なんてところもあるくらい。この際、カップルで泊まってみて日本と比較してみるのも悪くないかな?これぞ、台湾の文化体験って感じでしょうか。」との意見。
Z「楽しかったから、Fさん、また『汽車旅館』めぐりしようか!」
F「Navizoさん、仕事ですけど、それってセクハラになりませんか?」
Z「ハーイ、気をつけまーす」
台北市樂群三路123号(MRT内湖線剣南路駅より徒歩3分)
TEL(02)8501-1112
C/I 15:00 C/O 12:00
日本語 不可
行き方
MRT内湖線剣南路駅のミラマーモール前の出口を出て、クリーム色の建物を目標に。徒歩3分です。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-10-23