台湾を代表するドリンクパールミルクティ−を飲み比べ。そんなに味に差があるのか??と疑問のままスタートしたこの企画。結果は?!思ってた以上に違ったのでした!
こんにちは台北ナビです。
パールミルクティといったら、今や台湾のどこの夜市に行っても、街中でも簡単に安く手にはいる、台湾の人はもちろん、日本のみなさんにも愛されている飲み物です。でも、ポピュラーゆえに、取扱うお店もとにかくたくさん!普段、味の違いなど気にもしなかったナビですが、他のナビスタッフが「お店によって味は全然違うよ」と。それならば、飲み比べてみよう!ということになりました。
今回エントリーされたのはこちらです!
(値段は2008年7月現在)
全部並べてみると圧巻です。
スタッフがよく使うお店、オススメのお店を中心に今回10種類がエントリーされました。
飲み比べ条件
※氷ぬき
※半糖(砂糖の量がほとんどの店で調節できます。半糖は通常の半分の意味です。)
※パール(タピオカ)の大きさが選べる場合は「大粒」
※サイズが選べる場合は「大杯」
それでは各選手、ご紹介します!
1 50嵐(45元)林森店 台北市林森北路93号
台北市内を歩いているとかなりの確率で遭遇する有名チェーン店です。チェーン店だけに、パールミルクティ以外の飲み物の種類も豊富。Lサイズが飲みきれない方はSサイズが30元とお手頃価格で手に入ります。
2 巧門(30元)
天母東路22巷23-5号こちらは、天母の三越横にあります。700CCで30元というお手頃価格も手伝ってなのか、子供に人気があるそうです。そして味はさておき、一番話題になったのはパッケージ。パールにもミルクティにも関係ないのになぜか関取のイラスト。
「これはパッケージ勝ちでしょう」(ナビA)
3 傳奇(35元)
師大店 台北市龍泉街37号ナビBが日頃から愛飲しているお店で、師大夜市の中にあります。この夜市付近には、ほかにもいくつかタピオカミルクティを取り扱っているお店があるので、この夜市だけでも飲み比べできちゃうかも?
4 清心(45元)
台北士林(徳行東店)台北市士林区徳行東路238号台湾内にかなり店舗数があるチェーン店。台南部にもあります。もともとはお茶屋さんなので、緑茶系が売れ筋です。ここでも話題になったのはパッケージ。素材がなんと発砲スチロール系です!見た目が他のお店と違うから違和感を感じてしまいますが、この素材のせいなのか、他の容器に入ったものとくらべて、長い間冷えていました。
5 青蛙撞奶(30元)学生でにぎわう公館にあります。サイズは1種類しかありませんが30元とお手頃価格なのも手伝って人気のお店です。これをチョイスしたのはナビAなのですが、これを見た途端に「これー!これがいちばんおいしいの!」と過剰反応するナビE。ナビE、飲み比べがはじまる前からこれだけを大プッシュです。
6 歇脚亭(35元)
松江店 台北市南京東路2段115巷18号緑茶系のドリンクがおいしいと評判の有名店。取り扱っているドリンクの種類が多くて、買う時迷ってしまいがちのお店です。スタッフのいち押しは「グレープフルーツ緑茶」なのですが、パールミルクティはどうなのでしょうか?
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7 春水堂(130元)ナビでも紹介済みの「元祖パールミルクティ」です。ここのお店がパールミルクティの発祥といわれていて台湾各地に支店も構えています。値段がほかと比べると、かなり差がありますが高いだけあってその実力は相当です!
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8 鮮芋仙(40元)芋圓や仙草で有名なチェーン店。こだわりの素材からつくられた芋圓が大人気で店舗数もかなりのもの。ここにも実はタピオカミルクティが置いてあるんです。芋圓の実力はすでに紹介済みですが、タピオカミルクティの実力はいかほど?
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9 天仁銘茶(50元)台北市林森北路261号
お茶で有名なチェーン店。台湾人はもちろん、日本人にも人気があります。パックタイプのお茶を日本へのお土産にする人も多いです。(ナビは日本にいたころ、ここのお茶を台湾みやげとして友人からいただいたことがあります)
10 天仁銘茶(鮮奶茶)(70元)大きさは「9」同じ。ふたの部分がちがいますね。
そもそも「タピオカに差はあるのか」というナビの疑問のもと、用意された全てのパールミルクティ−(珍珠奶茶)からパール(タピオカ)だけを取り出してみました。普段違うブランドの同じ飲み物を同時に飲む機会などないのでわからなかったのですが、こうやってみるとタピオカの大きさだけでもお店によって全然違うんですね!ここでポイントになったのは「大きさ」「QQ度」です。「QQ」というのは「モチモチ感」のこと。台湾人はモチモチ感をQQと表現します。
1 : 50嵐ここのタピオカで多かった意見は「ほかの店にくらべて粒が固い」でした。
2 : 巧門 3 :傳奇 4 :清心
見た目的にはほぼ同じの3ブランド、味についても意見も同じでした。タピオカ的には特徴が少ない、言い換えると平均的な味といえるかもしれません。
5 : 青蛙撞奶「やわらかすぎ」「ツヤツヤしている。コシはないけどおいしい」「QQ度は少ない。やわらかい」と、どうやらここのタピオカは他とくらべてやわらかめに作られているみたいです。そして食べる(飲む?)前からこの店を押していたナビEは「黒糖の味。つぶにすでに味がついている。やわらかくツルンと食べられる」とイチ押しなだけあって感想も長め(笑)
6 : 歇脚亭見るからに大きい印象なのですが、食べた感じもやはり大きく「粒が大きすぎて飲み込めない」「大粒」といった意見がちらほら。
7 : 春水堂これは見てすぐに違いがわかります。一番小さいです。それをうけて「小つぶなのでたべやすい」「紅茶と一緒に吸い上げることを考えたら飲みやすいかも」といった大きさにたいしての意見が多くでました。
8 : 鮮芋仙ここのタピオカも特徴があります。食べた感想を追っていくと「QQなし」「口の中ですぐにとける」「ソフト」「やわらかい」と。やわらかさでは今回ダントツです。QQしているのが好きな人には物足りないと感じるでしょう。
9 : 天仁銘茶 10 : 天仁銘茶(鮮奶茶)
この2つは同じ店なのでパールは同じです。なので、比較で出てくる感想は味の違いばかり。あれ?これだとパールの評価がわからない。
そう、最後の天仁銘茶の2つを飲み比べての結論…タピオカだけでは評価ができない!
1 : 50嵐
「万人向けの味。味がちょうどいい」「飲みものとして美味しい」「無難な味。歩けばすぐに見つかるというチェーン店の割には味もそこそこ」と、タピオカだけだった時はさんざん「固い」といわれまくっていた「50嵐」ですが、一緒に飲むと味の評価は悪くなく、そんなにつぶのかたさは気にならない結果になりました。
2 : 巧門
「甘い。子供が好きそう」「甘すぎ」「紅茶の味がしない。砂糖水の味」と「味は普通」と評価した人もいたのですが、「甘い」と評価した人が多かったです。
3 : 傳奇
「紅茶を飲んでいる感じがする」「一番紅茶の香りがする。上品」「アールグレイと合わせてあるのがGOOD」といった評価にたいして「紅茶らしいが化学的な味もする」といった評価も。しかし全体的に紅茶の味がでていて飲み物としておいしいという評価でした。
4 : 清心
これは評価が大きくわかれました。「牛乳がおおくておいしい」という評価をする人もいれば「粉っぽい」「ミルクの味がしつこい」という評価も。全体的にミルクが多すぎてだめだという意見がほとんどで、中には「一番まずい。甘ったるい。しつこい甘さ。いつまでものどにのこる」というケチョンケチョンの意見も。さらに、味だけではなくパッケージにまで意見が及び「パッケージがいや。中が見えないから見た目が悪い」なんていう意見まで出る結果になりました。
5 : 青蛙撞奶
「黒糖の味が濃い」「やわらかすぎ。黒糖の香りが全面に出ている」と、単品で飲むと気がつかないけど、他の店のと比較して飲むから出る黒糖風味という感想に一同納得。これを選んだナビAは「なまじっか紅茶が入っているより黒糖の味が強調されていていい」と、そして飲む前からいちおしだったナビEは「黒糖ベースの紅茶味でピカ一」とこの店のまわし者では?と思ってしまうくらいの高い評価(笑)
しかしそんな高い評価をする人もいれば「ふつう。ちょっとうすい」「わたしにとっては甘すぎる」なんていう意見もありました。
6 : 歇脚亭
「香りもあり甘さもあり」というプラス評価もあったのですが、全体的にマイナスの評価が多かったです。どんな感じかといいますと「薬品っぽい」「化学調味的な味」「タピオカミルクティではなく、別の味がする」「ほぼ味がしない」などなど。他のお店とは味付けが違い独特の味を出しているみたいですね。
この店はパッケージが透明ではなく広告が印刷されています。これにたいしても双方から意見が…「パッケージは冷たさを逃さずいい感じ」というプラス評価と「パッケージに洗剤の広告はどうかと思う」という広告の写真にたいする意見まで飛び交いました。
7 : 春水堂
ここはさすが元祖なだけあって、味そのものにたいしては「飲み物だけでもおいしい」「甘さも適当でのみやすい」「他より濃厚でやっぱり好き。しっかり味わえる」「小つぶでたべやすい」とほぼ全員プラス評価。しかし、「価格」に関してはシビアで「高い割には特別な香りなどはしない」「高すぎる、問題外」とランク外の評価をする者もいました。
8 : 鮮芋仙
ここは、ナビも好きな店のひとつなのですが、タピオカ?茶に関しては予想外の結果になりました。「ダージリンの紅茶味がきいている」という意見もあったのですが、「うすっ!」「水っぽい」「うすい、甘くない」とマイナス評価が続き、しまいには「うっすい。水みたい。許せない」「お茶の味がよくない。期限切れの紅茶を飲んでいるみたいだ」なんて意見まで。今回飲み比べした中で一番散々な評価をされる結果になってしまいました。
9: 天仁銘茶「ふつう」「ちょっとうすい」「うすいけど香りがある」「紅茶の風味だけ感じる」といった評価。お茶の専門なだけあって紅茶の風味がいいという評価でした。
10 : 天仁銘茶(鮮奶茶)「茶の味が濃い」と感じたひともいれば「うすい。苦手な味」「ジャスミン系でうすい」「牛乳の味がする。以外にうすい」「ジャスミンはだめ、ミルクと合わない」と評価は様々。他のが全部紅茶ベースだったのにたいして、これだけジャスミンベースだったことが評価を大きく分けることになったみたいです。
上位3位の発表
全部飲んだところで審査に入ります。厳密なものではありませんが、ナビスタッフの評価によるランキングです。
☆第1位☆50嵐
☆第2位☆傳奇
☆第3位☆春水堂
1位の50嵐は、味・コストパフォーマンス・チェーン店ならではの手に入りやすさ、どれをとっても平均以上の評価でした。「たくさん店がある→需要がある→人気がある」って考えたら納得の結果でしょう。
2位の傳奇は、意外に大健闘!紅茶の味に特徴があって飲み物としておいしかったです。3位の春水堂は、さすが元祖というだけあって味としては文句なしですが、値段の高さがランクを下げることになってしまいました。
果たして、飲み比べとして成り立つか、試行錯誤のまま始めた今回の「パールミルクティ」飲み比べですが、比較するとそれぞれ味は全く違うという面白い結果になりました。今回さんざんな評価をされたお店はどれも、ほかに看板商品があって、それがおいしいと高く評価されているお店ばかり。「餅は餅屋」ってまさにこのことなのかなー、なんて思う結果になりました。みなさんも機会があったらぜひ飲み比べてみてください。
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2008-08-25