夏はヒンヤリ、冬はポカポカ、舌の上でフワっととろける台湾スイーツを代表する豆花。でもどうしたら美味しくできるの?
おはようございます!台北ナビです。今日は大豆がおいし~い豆花になるまでを実際に知るべく、「古早味豆花」にやってまいりました!豆花大好き!のナビ、今日はコツを盗んで帰りますよ~。
まずは大豆を一晩水につけてふやかします
大きなたらいの中には水につけられた大豆が、本日の主役です。既に水を吸って成長した大豆は指でつぶせるくらいの柔らかさになっています。ちなみにこの段階で品質の悪い豆をより分けるのだそうです。
>> はじめはこんなものだったのが
>> 一晩寝かすとこんな感じに!!
さて、大豆がいい感じに柔らかくなったら、お次は専用の機械で豆の汁気をいただきます。上から大豆を流し込み、水を加えます。すると横からおからっぽい豆の糟、もう一方の口からはまだ全く味のない豆漿が出てきます。豆漿の濃度は水の量で調整するのだとか。職人の技ですね!
>> 豆を上から入れると豆漿とおからのモトがばらばらに出てくる仕組みです。
澱粉を入れて加熱します。焦がさないように気をつけて!
さて、早くも佳境に入ってまいりました豆花作り。いよいよ豆花の味を左右する(?)加熱、攪拌の作業です。先に「地瓜粉」を凝固剤として豆漿の中に入れ、混ざるようにすばやくちょっと大げさに、鍋にひっくり返すのがコツなのだそうです。加熱している間は専用の機械で絶え間なくかき混ぜて、焦がさないように気をつけます。一煮立ちしたら火を止めてOK!
>> 豆勢いよく流し込むとかき混ぜ効果があっていいのだそうです。
>> 何かと思ったら、豆漿自動かき混ぜ用メカだそうです
魔法の粉と一緒に容器に入れて冷ましたらできあがり!!
最後にやはり何か粉を入れています。「それ何ですか?」と尋ねたところ「これも凝固剤の一種です」とのお答え。もしや企業秘密?そしてこの粉を入れた後、器に移し替えて冷ませば固まるのです。
>> こちらは水で溶かした凝固剤をこしいれているところです
>> 豆漿を容器に入れて…あとは待つだけ!
ちなみにナビ班こんなものを入手してみました
さて、冷ましている間にナビ班は、スーパーで見かけた「豆花粉」なるものを失礼ながら持ってきて「これで作りたいんですけど」と図々しく聞いてみました。「いいけれど、これも加工前の豆漿が必要みたいよ」とのこと。えー!!水で溶いて、はいできあがり!なのかと思ってました!ナビ、浅はか!!それでも一応作ってみました。工程は上とほぼ同じです。お味はプロの味にはもちろん負けますが、お家で楽しむには十分。問題はバケツいっぱいにできてしまうことでしょうか。
>> ちょっと怪しげなパッケージ、「金興發生活館」で購入
>> こんな感じで、粉を豆漿に混ぜて加熱して…成功!(ただしすごい量ができちゃいます)
固まりました!!早速試食です!!
「本当は暖かいままのほうが美味しいんですよ」ということでできたばかりの豆花を早速いただきます。普段は見た目上の理由でとってしまう上澄み部分にできる泡にも栄養があってよいのだとか。
ところでナビ、実は古早味豆花さんの豆花の盛り付けに割と疑問を感じていたのですが、豆花を薄く削るようにして盛るのは、そのほうが食感がよいからですか?と尋ねると「それもあるけれど、美味しいものでお客さんに出すものだから、丁寧に扱いたいの」とのこと。その気持ち、おみそれしました!
>> 綺麗に盛り付けして
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2006-07-28