台湾の典型的な朝食メニューは日本とはずいぶん違うんです。その数々を作り方も含めて解説してみましょう!
こんにちは、台北ナビです。
せっかく旅行にきたのだから、ホテルの朝食をゆっくり楽しんで…と思われている方、ちょっと待った~~!!ホテルの朝食もよいですが、一歩街に出れば、台湾っ子の愛する「台湾風朝食」を味わえますよ。
外食文化の発達している台湾では、日本の朝ご飯の定義を覆すような味とラインナップがあり、しかも「おいしくて格安!」とくればハマる日本人が多いのもうなずけます。
中でも伝統的な朝ご飯屋さんは「豆漿」という看板を掲げているお店です。では朝食の代表選手である、豆漿、蛋餅、肉まん、台湾風おにぎりなど、ドンドン紹介していきま~す。
豆漿
世界豆漿大王
日本の豆乳に似ていますが、日本のものよりさらっと薄くて量が多く、作り方も少しだけ違います。冰(cold)、温(warm)、熱(hot)3種類の温かさがあります。何も言わないと、夏はコールド、冬はホットが、そして砂糖がたくさん入ったものが出されます。温度の希望や砂糖の量を変更したい時はその旨を伝えましょう。
時間が経ってくると、砂糖が器の下の方に沈殿していることもあるので、甘くないなと思ったらかき回すことをお忘れなく。
鼎元豆漿も朝から手作り!
人気店では、毎日豆から手作りです。
例えば…阜杭豆漿では、前日の18時ごろから大豆を水につけてふやかし、朝4時から機械にかけてすり下ろし、それを鍋に入れてかき回しながら煮ていくそうです。防腐剤など添加剤を使っていないので美味。世界豆漿大王の鍋の中には、豆から作らないとできない豆皮が見られました。
基本的な作り方は日本も台湾もほぼ同じですが、ミキサーにかけた後、すぐに濾すのが台湾式。煮てから最後に濾すのが日本式。作り方に大差はないのに、台湾で飲むのは何でこんなにおいしいんだろう…??
鹹豆漿
こちらは辛党向け。砂糖の入っていない豆漿=清漿に具を加え、醤油やお酢などで味付けしてあります。店によって見た目も味も違うので、お気に入りを探してみてください。日本ではまず食べられないお味ですよ~!
世界豆漿大王はほとんど固まっていません!
ゆるく固まっているタイプは、豆腐に似ているのですが、にがり等を使わずお酢の力だけの固まりなので、もっと自然でコクがあり、口の中でふぁ~とろける感じ。鼎元の味のポイントはラー油、阜杭豆漿は小エビとザーサイ。食べるときはよく混ぜるのが正解。
固まらないタイプも多いです。世界豆漿大王は切干大根、ネギ、油條、小エビ、酸菜、肉髭、醤油、お酢、ラー油と盛り沢山の味が楽しめます。なかでもお酢がきいているのがとっても印象的です!
米漿
ピーナッツの甘さがちょうどいい!(世界豆漿大王)
米漿はお米とピーナッツから作った飲み物で、台湾では豆漿と並んでポピュラー。甘くておも~い味なので日本人にはちょっとムリな人も多いかも。でも、はまるとくせになるお味。
豆漿と違い、甘いものしかないのも特徴です。豆漿と米漿を半分ずつ混ぜるのもひとつの方法ですし、油條を入れる地元民もいるんだとか!
台湾風揚げパン。小麦粉を練って細く切り出したものを、たっぷりの油に入れるとアッという間にふくらんで棒状の油條のできあがり。豆漿屋の軒先には、必ず何本も油條がさしてあります。
食べ方は、そのまま豆漿に浸して食べたり、鹹豆漿や飯糰などありとあらゆる定番朝ごはんの具になったりします。
焼餅
台湾風焼きパン。これも豆漿屋には欠かせないものの一つです。間に油條や卵、最近ではサラダを挟んで食べるのも人気ですよ!
シンプルに何も挟まないものもオススメ
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世界豆漿大王ではメニューにない「焼餅猪排起士蛋(豚肉チーズタマゴ入り)」も食べられます
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澎湖で食べたのは「燒餅香燻雞肉加蔥蛋(スモークチキン&葱たまご入り)」!
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どんなものを挟んでもOK! |
台東で食べた油條+タマゴをはさんだ燒餅♪
焼餅の間に油條を挟んだ「焼餅油條」は地元民が愛するもっともポピュラーな食べ方。パンの間にパンで超ボリュームあり。
台湾伝統の朝ご飯です。お店にあるものなら、メニューになくても、はさんでくれるのが台湾風!味覚の想像力を働かし、自分好みの焼餅を探し出してくださいね!
阜杭豆漿の焼餅は、炭を使って焼いているので香ばしさが格別。強い火力で5分足らずで焼き上がります。ゴマと麦のトッピングもカリカリ感に一役買っています。間に卵焼きを挟んだだけのシンプルな焼餅加蛋は他にはないおいしさです。
飯糰
世界豆漿大王の「飯糰加鮪魚」
地元民に人気の台湾風おにぎりロール。日本のおにぎりとの違いは…
①米がもち米
②のりを巻いていない
③でかい
④具がやたらと多い。
「劉媽媽飯糰」は黒いおにぎりが大人気!
肉髭、酸菜、卵、味付けして細かく切った油條、切り干し大根など具だくさん。熱々のご飯を包むので、布巾の上に敷いたビニールの上に、もち米をのばし具をのせて、手早く丸めてできあがり。苦手な具は抜いてもらうこともできます。
朝ごはん屋さんの飯糰もかなりのレベルですが、飯糰を専門に売っている「劉媽媽飯糰」は地元民が朝早くからの行列もいとわないというほどの人気店です。
蛋餅
阜杭豆漿
鉄板の上で広げた卵の上に、クレープのような薄皮を載せて、クルクルッと丸めて食べやすく切ってできあがり。手際もよい!ボリュームもほどほどなので、ナビお気に入りの朝ご飯のひとつ。スーパーではこの皮を売っているので、日本で再現も可能です。
火腿(ハム)を入れたら、口がとじなくなってしまった蛋餅。でも味はグー!
クレープ生地をお店で手作りしているところは、しっとり感が違います。お好みで辛いソースや醤油をかけて食べてくださいね。色々な具を選べるお店では色々試してみてください。駐在の日本人に人気があるのは、ベーコンや切り干し大根入りだそう。
小籠包
朝ご飯に小籠包?でも台湾の方々はけっこう食べています。カラオケ帰りなどで前日の続きみたいな人々も見受けられますけれども…笑。豆漿店は、夕方からお昼まで営業しているも多く、夜食としても利用できます。
朝ごはん屋さんの小籠包という域を超えているレベルですよ~
朝ごはん屋さんの小籠包は、皮が厚めで濃い味付け!食べ応えがあります。その中で、雙連の世界豆漿大王は皮が薄くて結構本格的でしたよ♪
蘿蔔糕
おなじみの大根餅。香港式点心も朝ご飯屋さんなら気軽につまめます。
肉包
ホッカホカ本場の肉まん。ちなみに饅頭(マントウ)というのは具なしの蒸かしパンみたいなものです。豆漿に浸して食べたりします。
オープンキッチンで作られる包子は…
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見た目もグッド!
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具沢山の餡でお腹いっぱ~い♪
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上質の肉包が食べられる「包HOUSE」 |
水煎包
具入り饅頭の底を油でカリッと焼いたのが煎包。中には肉、ニラ、白菜などの具が入っています。ひとつひとつが小ぶりなので、すべての味を買って、食べ比べできちゃう手軽さが嬉しいですね。
酥餅
個数限定で毎日売れ切れ必至の小餅(阜杭豆漿)
鼎元の蟹殻黄は、ラードを使っているのでサクサク感とコクが倍増。ネギの香りとちょっと強めの塩気があいまって、2~3個食べられちゃうおいしさ。
ほかにも韮菜盒や蘿蔔酥餅、高麗菜包韮菜包などもあります。
台湾は「カスタマイズ」天国
最後は調味料で好きな味を作っちゃおう!
最後に…ちょっと注文の際のコツをお教えしましょう。
というのも、台湾の多くのお店ではお客様のリクエストは出来るだけ聞いてくれるのです。砂糖や氷の量はもちろん、食べたくないものは抜いてくれるし、焼き加減の希望も伝えることができます。
出来るなら、自分好みの朝ごはんを食べてエネルギーチャージしたいですよね?そこで、朝ごはん屋さんで使える中国語を書き出してみたいと思います!これを使って、カスタマイズ朝食を楽しんでください!
入れないで!不要放○○(○○は入れないでください)
・ネギ(蔥cong1)・コリアンダー・パクチー(香菜xiang1cai4)など、
不要なものを○○に入れればOK!
砂糖の量0% 30% 50% 70% 100%
無糖<微糖<半糖<少糖<正常
氷の量 0% 50% 100%
去冰<半冰<正常
朝ごはん屋さんで見かける具 一覧表培根:ベーコン
火腿:ハム
菜圃:切り干し大根
鮪魚:ツナ
肉鬆:肉でんぶ
玉米:とうもろこし
起司:チーズ
豬排:豚焼き
台湾の朝ごはんはこれだけじゃない!!
いわゆる「豆漿屋」だけでは語れない「台湾の朝食」。その他、オススメの朝ごはんをリストにしてみました!お店選びの参考にしてみてくださいね。
ちょっと遅めの朝ごはんにいかが?9:00から営業しています
ちょっと遅めの朝ごはんにいかが?9:00から営業しています
台東の米苔目は結構有名!
羅媽媽米粉湯
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民楽旗魚米粉湯
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賣麵炎仔 金泉小吃店
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サイドメニューもなかなかのレベルです! |
三明治(サンドウィッチ)やバーガーが食べられる【早餐店】
台南は朝食天国♪
牛肉湯
海鮮粥
その他
台南朝ごはんを食べながらまち歩き!