台湾人だからこそ知る「ウマ飯」が登場!台湾ローカル飯の実力を楽しめるロケ地とは……
こんにちは、台北ナビです。
日本のNHKと台湾の公視が共同制作したドラマ「路~台湾エクスプレス~」のロケ地巡り特集。第4回目の今回は、梁正群演じる「レスター・王」に関するロケ地を見てみたいと思います。
劇中ではスーツを着こなし、流ちょうな英語を話して、渋く決めていた梁正群さん。そんな彼は現在、ドラマ「姊妹們追吧」に出演しているのですが、その役柄が180°異なる超ダメ男(ご自身のSNSには「クズ男」と書かれているくらい……)。多重人格を疑わせるくらい、全く違う人を演じていて、その演技力の高さに驚かされました。今後も引き続き注目したい俳優さんです!
【MRT南港展覽館駅】物語の中枢「高鐵(台湾新幹線)」ビルの入口は「本物の隣」にあり!
題名にもなっている「台湾エクスプレス」。そう高鐵(台湾新幹線)のことですが、このオフィスやビルはドラマの中で何度も出てきましたよね。このビルの入口やロビーは「南港軟體園區(三期)(南港ソフトウェアパークⅢ)」にあります。
「高鐵」のビルは台北市南港區經貿二路66號(J棟)なのでてっきりここで撮影したと思いきや、何かが違う……。そこでお隣の台北市南港區三重路66號(I棟)へ移動したら、確信!左手にエレベーター、右手に階段がありました。
J棟にもI棟にも「台灣高鐵」の文字はありませんが、「I棟」で撮影していますよ~
この日は真ん中のドアが封じられていましたが、ここからビルに入っていたんですね!
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I棟に入っている会社一覧~!
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HP(エイチピー)関連の会社が入っているJ棟の外にはロゴが大きくかけられています!
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J棟は入って左手が階段!
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≪アクセス≫
MRT「南港展覽館」出口1を出て、左手に見える大きな道路(經貿二路)を渡り「南港軟體園區(三期) J棟」に入り、建物の中を通り、隣ビル(I棟)の裏口入口へ。ここから奥へ進むと正門が出てきます。
ナビが訪れた時は猛暑だったので、冷房の効いた建物内を通りましたが、建物の外の經貿二路62巷や世貿公園の横道を通って、I棟の正門に移動するのももちろん可能です。また、經貿二路62巷を隔てたJ棟の向かいにはMRT「南港展覽館」への通路もありますが、階段しかないなので、エスカレーター好きのナビは出口1のエスカレーターを利用しました。
南港軟體園區(三期) J棟
台北市南港區三重路66號
エスカレーターがある出口1、最高!
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迷いたくない方は階段だけど、ここを使うのも◎
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【MRT台電大樓駅】レスターが春香に「台湾オリジナル」の新幹線を作りたいと話したお店はローカル市場の端っこにあり!
台湾人の意見を聞きたい春香に、「台湾の誇りとなれるように、日本やヨーロッパのコピーではなく、台湾独自のオリジナルな新幹線を作りたい」と伝えたレスター。この場所はMRT「台電大樓」駅すぐの龍泉市場を抜けたところにある「龍泉深海鮮魚湯」です。春香が思わず「おいしい」と言った魯肉飯が食べられますよ~。
大きなお鍋でよ~く煮込んだお肉や野菜を豪快に取り分けてくれます!
ふたりが食事をしているシーンを見てみると、魚鬆(魚田麩)が乗っている「魯肉飯」や指差し注文できる「滷白菜(煮込み白菜)「滷豆腐(煮込み豆腐)」、燙青菜(ゆで青菜)が並べられていました。ふたりと同じものが食べたい方はこれらをどうぞ!
食べ物がおいしいのはもちろんですが、MRTの駅から近いのに、ゆる~い空気が流れていて、手軽にローカル感が味わえるというのも魅力かなと思います。
≪アクセス≫
MRT「台電大樓」駅出口3を出て左後方にある細道(龍泉街)を入って行くと、市場の最後にお店が見えてきます。市場の中を通るのではなく、大きな道で移動したい場合は、出口3を出て右手にある師大路を歩いて117巷を右折。少し歩くと右手にお店があります。
【台鉄多良駅】台湾で最も美しい高架鉄道も登場!
「台湾にとっては史上最大の民間によるプロジェクトなので、工事の遅れがあるけれど、順調だといえますよ」というレスターに、「でもこのスピードのまま続けたら、開通予定に間に合わないのではないかと心配です」という安西。
日本と台湾の仕事中によく起こりがちな意識の違いですが、どちらがいいとか悪いとかそういうことではないですよね。
なぜかいつ行っても雨や曇り……。ナビ、雨女疑惑……
このシーンは台湾鉄道(台鉄)南迴線の電気化に伴う、高架新ルートのための工事現場で撮影されました。この高架線路は瀧溪駅と台湾で最も美しいと称される多良駅の近くを結ぶもので、曲線になっていることから列車から海側を見ると、まるで海面を走っているような錯覚を起こしてしまうといわれています。いつかその絶景をこの目に収めてみたいなぁ……。
そして劇中のトンネルは、今は廃駅となっている多良駅から見ることができます。
≪アクセス≫
台鉄「金崙」駅を出て目の前の道をまっすぐ歩き、「金崙聖若瑟天主堂」のはす向かいにあるバス停から鼎東客運「8132(台東-安朔國小)」「8135(台東-大南-安朔)」「8136(台東-豐源-安朔)」「8137(台東-大南-尚武)「8158(金崙-安朔)」のいずれかのバスに乗り、バス停「多良」下車すぐ。
※いずれのバスも本数は少ないので、事前に時間を調べることをオススメします。ナビなら車をチャーターして、ほかの観光スポットも回りたいです。
多良火車站
臺東縣太麻里鄉多良村瀧溪路8-1號
【MRT忠孝復興駅】春香とレスターのデートは東區の素敵ホテル内レストラン!
700T列車デザイン発表の後に、リーダー研修案が通ったお祝いに訪れたのは東區にあるホテル「HOTEL PROVERBS TAIPEI(賦樂旅居)」の1階にあるレストラン「TK SEAFOOD & STEAK」です。前菜からデザートに至るまで、口の中はおいしい驚きに満たされ、旅行中こういうきちんとしたお食事をいただくのもいいなと感じさせる名店。ナビ、次のお誕生日ディナーはここにすると心に決めています。
お料理のレベルの高さもさることながら、ホテルの気品あふれるデザインもお食事タイムの気分を高めてくれます。さすが、台湾の有名デザイナーである陳瑞憲氏がデザインしているだけのことがあります。
撮影時は丸テーブルと角テーブルの位置を入れ替えて対応したそうで、完全な再現写真を撮影するのは難しそうです。
テーブルの形は違うけれど、お店真ん中の席でふたりの気分を味わうのもいいなぁ……
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ドラマの中でも一瞬映ったレストランを上から見る絵。これはバーのある3階のトイレ前から!
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でも、レスターと春香が食べたメニューを試すのは可能!ふたりが食べたのは、前菜の「美國生牛肉韃靼,榨菜,黑蒜泥(U.S. Beef Tartare, Pickled Mustard Greens, Black Garlic)」とメイン料理の「澳洲新南威爾斯州和牛橫隔膜 5oz(AUS. Willow Tree Wagyu Onglet)」。どちらも食べると思わず笑顔になってしまうおいしさですよ。思い出すだけでもよだれが……。
≪アクセス≫
MRT「忠孝復興」駅出口4を出てそのまままっすぐ歩き、大安路一段を左折。公園を越えるとすぐに右手にインダストリアル風のホテルが見えてきます。ここの1階のレストランです。
【MRT南港展覧館駅】レスターを心配して春香が駆け付けたスポットはあの人気ドラマのロケ地でもありました!
レスターが高鐵を去ると知った春香がレスターに会いに来た場所は、高鐵ビルのすぐ近くの「南港軟體園區(二期)F棟」の階段です。
ここ、台湾エンタメ好きの方やF4の言承旭(ジェリー・イェン)ファンの方は、すぐにどこなのかわかったのではないでしょうか?!というのもドラマ「白色巨塔(ザ・ホスピタル)」のオープニング曲「你是我唯一的執著(YOU ARE MY ONLY PERSISTENCE)の映像に出てくる場所だからです。彼のCDのジャケット写真でもありますよね!これからはレスターと春香を真似て写真を撮る人が出てくるかな?!
F棟ですよ~
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黒い方が映えるのになぁ……
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ロケ地巡りは再現写真を撮るのも楽しい!
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一緒にロケ地巡りしてくれた台湾人友曰く「かなり低いところから撮影したんじゃない?」とのこと。再現写真を撮る方はご参考くださーい! |
≪アクセス≫
MRT「南港展覽館」出口1を出て經貿二路をまっすぐ歩き、台北南港展覽館1館を過ぎたあたりで經貿二路を渡り、中國信託金融園區と世貿公園の間の道(經貿二路106巷)に入ります。そのまままっすぐ歩いていくと三重路が出てくるので、それを越えれば「南港軟體園區(一期)」があります。二期(F棟)はその奥なので、一期の建物を突っ切れば到着します。
本来なら回り道をするべきなのですが、一期の建物1階はかなり自由に出入りできます。
南港軟體園區(二期)
台北市南港區園區街3號F棟
<付近のオススメ店>
台湾料理の老舗レストランとして、地元民にも観光客にも長年愛される「欣葉」が若者向けに展開する台菜ダイニング「欣葉小聚」。この南港店が中國信託金融園區A棟に入っています。ブランドがスタートした頃は林口にまで行かなくては味わえなかったのですが、今は南港にあって便利になりました!
台北市南港區經貿二路166號(中國信託金融園區A棟1樓)
【MRT龍山寺駅】ローカルofローカル!屋台版自助餐で手軽に台湾家庭料理を食べていたレスター!
レスターなしでは高鐵の開通は難しいと判断したジャック・バルトがレスターを呼び戻しに行くシーンは、萬華の「中原夜市」で撮影されました。
朝は市場になるこの夜市はこぢんまりしていますが、毎日多くの地元民の胃袋を支えています。ナビも観光地化されていない夜市を訪れるのは久しぶりで、このディープな雰囲気にテンションが上がりました。
レスターが食べていたのは「宵夜清粥」。数点のおかずに白粥を合わせて食べていました。周りを見てみるとレスターのように食べる人が大多数でした。注文の仕方は、屋台に並べられたおかずを指差しするだけで、簡単です。どれも白粥が進むような濃い味付けで、日本人好みだと思います。一品のポーションが少なめなので、たくさんの種類を楽しめるのもいいんです。
ちなみに一緒に行ってくれた台湾人の友人は焢肉飯に苦瓜排骨湯を合わせて大満足。焢肉飯は野菜のおかずを3種類選んで70元でボリュームもありました。
宵夜清粥
台北市萬華區西園路二段96巷34號
≪アクセス≫
MRT「龍山寺」駅出口1を出て、目の前の西園路二段を左手へ進みます。西園路二段96巷で右折してまっすぐ進むと右手にお店が見えてきます。
ナビは歩くのが億劫だったので、MRT「西門」駅のバス停から667バスに乗車し、バス停「雙園街口」で下車しました。バスの進行方向とは逆方向へ歩き、二つ目の交差点を左折し、セブンイレブンのある西園路二段140巷へ入り、まっすぐ歩けば左手にお店が見えてきます。
歩くのが嫌いな人はバス利用が便利です!
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ちなみにお店の営業時間は17:00~翌1:00!
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<付近のオススメ店>
日本統治時代に建設された4階建ての建物をリノベした「スターバックス 艋舺店」は台北市の古蹟(史跡に)指定されています。ほかのスタバと同じ値段なのに、歴史的建築でコーヒーが楽しめてお得だと思います!
レスターは台北のおいしいものをよく知っている設定なんだなぁというくらい、胃袋が満たされたロケ地が多かったです。ローカル飯と高級レストラン、どちらも知っているレスターとデートしたい~♡と思っちゃうほど魅惑のスポットばかりですよ~。
以上、レスター役の梁正群さんのSNSをフォローし出した台北ナビがお届けしました。