【2018年10月~】台湾の好東西(いいもの)を無事に日本へ持って帰るには??
横浜植物防疫所さんと農委會動植物防疫檢疫局さんに詳しく教えていただきました!
こんにちは、台北ナビです。
突然ですが、2018年10月から台湾から持ち帰る際に「検査証明書」が必要となったものがあります。検査証明証が添付されていない植物は廃棄処分となるほか、検査証明書を添付せずに輸入した場合や輸入時の検査を受けなかった場合は、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる場合があります。
今までは、台湾を代表するフルーツ「パイナップル(パインアップル)」を日本へ持ち帰る際、日本の空港・港の植物検疫カウンターで検査を受けて合格すれば持ち込むことができました。しかし、2018年10月以降、台湾により発行された検査証明書(Phytosanitary certificate)を添付していないと、持ち込むことができなくなったのです!
ナビ、詳しく書いている
ホームページを見ながら、よもや今まで違法に持ち込んでいたかも……と色んな不安が湧き上がってきました。そこで、横浜植物防疫所さんに色々と聞いてみました!
台湾輸入規制一覧は
ココからチェック!
人気お土産の「ドライフルーツ」「ドライベジタブル」は持ち込んでもかまわない??
台湾が誇るフルーツや野菜を日本でも味わいたい!そんな時に買って買える定番と言えば、「ドライフルーツ」や「ドライベジタブル」ですよね??
きっと大丈夫だけど、心配だから確認!さて返答は……
→ドライフルーツは、検査証明書も日本での検査も不要です(ただしタマリンドのドライフルーツについては、検査証明書と日本での検査が必要です。)。
一方で、ドライベジタブルは、原則として、検査証明書と日本での輸入検査が必要となります。ただし、高度に加工(油で揚げたチップスなど)がなされていた場合は、病害虫の付着の恐れがないものとして、検査証明書がなくとも輸入できる場合があります。
ガーーン!!知らなかった……。ドライベジタブルは原則として検査証明書と日本での輸入検査が必要だったなんて……。今後きちんと検査証明証を発行してもらい、日本での輸入検査をしてもらいます!!
ドライフルーツは検査証明書も日本での検査も不要
|
|
ドライベジタブルは、原則として、検査証明書と日本での輸入検査が必要
|
最近注文されている台湾コーヒーも検査が必要ですか??
脚光を浴び始めている台湾コーヒー。台湾で飲んで気に入ったらコーヒー豆をお土産に持って帰るという人も多いですよね??
ナビ、見つけてしまいました……。輸入規制一覧にコーヒー豆の文字を……。え?これも検査が必要だったのですか??教えてくださーーーい!
→生豆(いわゆるグリーンビーン)については、検査証明書と日本での検査が必要ですが、ロースト済みの豆(こげ茶色の豆)については、検査証明書も日本での検査も必要ありません。
なるほど~!よ~く輸入規制一覧を読むと「(生)」とちゃんと書いていました!! 失礼しました……。
ロースト前の生のコーヒー豆は検査証明書と日本での検査が必要です!
|
|
ロースト済みなら検査証明書も日本での検査も不要!
|
最近台湾の麦わら製品が素敵で何度か日本へ持って帰ったことがあります……
ムギワラも「入国時に検査が必要です」と書かれていました……。ナビ、白状します。無検査でかわいい麦わら帽子を日本へ持ち込みました……。あぁ、罰金か……?涙
→ここでいうムギワラとは、観賞用、園芸用、原料などに使用するもので、刈り取った麦をそのまま乾燥させたもの(ほとんど加工されていないもの)を指しています。
これらは、検査証明書と日本での検査が必要となりますが、市販されている麦わら帽子やバッグなどは高度に加工されているため、台湾産のものであれば原則として検査証明書も日本での輸入検査も不要です。
ほっ!良かった!!罰金も怖いですが、病害虫を侵入させてしまった恐れがあるのかも……と、返事がくるまで怖かったんです。一安心です!
最近人気のこんなものはどうでしょう??
台湾の味を日本でも再現したい!そんな人が増えてきていますよね。そんな方に人気の商品はどうだろう……まとめて聞いてみました!
→まずは
こちら(輸入植物検疫の対象とならない植物について)をご覧ください。
いずれも
輸入禁止品には該当しませんが、
検査証明書が必要か否かについては、加工の程度、容器包装などで変わってくるため、一つ一つ明確に回答するのが難しく、
個別に植物防疫所にご照会いただくか、または
、念のために台湾で検査証明書を取得いただくことをお勧めせざるを得ない状況にあります。
なるほど~!持って帰ってもいいのかよくわからないものはとにかく台湾で検査証を取得してみようと思います。プロに直接聞くのが一番ですもんね!
ナビのようにこれは持ち帰っていいのかな?持ち帰るには検査が必要かなと疑問に思った方はまず
「輸入規制一覧」をご確認ください。それでも、まだよくわからないという方はナビのように
「植物防疫所」まで問い合わせてみてください。
一言で植物と言っても多種多様に及びます。事前に最寄りの又は利用される空港の植物防疫所に照会するのが、ベターですよ!
緑茶・紅茶・中国茶(台湾茶)は検査なしで持ち込み可能♪
|
|
アーモンド、カシューナッツ、ココやし、こしょう、ピスタチオ、くるみ及びマカダミアナッツの乾燥した種子は検査は必要ですが、検査証明書は不要です!
|
これでパイナップル(パインアップル)持ち込みも怖くない!台湾の空港で「検査証明書」を発行してもらう方法を教えていただきました
海外で「検査証明書」を発行してもらうのは、言葉がわからないから、ハードルが高い。だから、せっかくだけど日本へ持ち込むのは諦めよう。そう思った方。ちょっと待った~!実はとっても簡単です。今回は桃園空港、農委會動植物防疫檢疫局へたずねてみました。
※今回は最も持ち込むであろう「生パイナップル」を持ち込む想定で聞いてみました。
→基部(根)を除き、土の付着していない状態である「パイナップル」を「動植物出境檢疫辦公室(動植物出国検疫事務所)」または「動植物檢疫櫃台」へ持って行き検査をしてもらいます。
その際パスポートとエアチケット(航空券)を提示し、申請用紙に記入するだけです。検査で問題ないと判断された場合、檢疫卡(検査証明書に相当)を発行してくれます。この檢疫卡は台湾から日本へ向かう方のみに適用されるもので、ほかの国や地域では適用できません。
申請用紙の記入って難しいですか??と聞いてみると、係員がきちんと対応するので、全く難しくないです。安心して申請しに来てくださいとのことです。
※1回の申請につき作業料100元が発生します。
※10kgを越えるパイナップルの検疫には申告価格(FOB)の0.1%の検疫料がかかります。
※平日8:30~17:00以外の申請は時間外作業のための追加料金が発生します。
【時間外作業のための追加料金】
・200元
月~金曜日 6:00~8:30、12:30~13:30、17:30~22:00
・1000元
土・日曜日、祝日 6:00~22:00
・2000元
毎日 22:00~翌6:00
「動植物出境檢疫辦公室(出国検疫事務所)」または「動植物檢疫櫃台」はどこにあるの?
申請方法が分かったら、こっちのもの!あとは申請場所である「動植物出境檢疫辦公室(出国検疫事務所)」または「動植物檢疫櫃台」へ行くだけです。
桃園國際機場(桃園国際空港)
【第1ターミナル】
→北側にあります!
画像提供:農委會動植物防疫檢疫局(https://www.baphiq.gov.tw/office/hcbaphiq/view.php?catid=130)
【第2ターミナル】
画像提供:農委會動植物防疫檢疫局(https://www.baphiq.gov.tw/office/hcbaphiq/view.php?catid=130)
臺北松山機場(台北松山空港)
移民署カウンターの横にあります。近くにはセブンイレブンがあります!
台湾のパイナップルって本当においしいですし、日本で買うよりもかなりリーズナブルです。生で持ち込める数少ない台湾フルーツなので、ちょっぴり手間ですが、是非持って帰ってみて欲しいと思います。
また、このほかの台湾での動植物検疫については「
農委會動植物防疫檢疫局」まで問い合わせください。
フレッシュマンゴーの密輸はダメ、絶対!
また、生のマンゴー(マンゴウ)などを隠して持って帰っているという話も聞きます。でも、それって罰金や懲役を受ける可能性があるだけでなく、日本へ害虫侵入の脅威をもたらしているかもしれません。
生のマンゴーは台湾でいっぱい召し上がってください。日本でも食べたいなという時は、日本へ持ち込めるように特別に処理をし、検査に合格したマンゴーをお買い上げください。台北ナビでも夏前~夏にかけて販売していますよ。
この記事を参考に、多くの方が無事に日本へ台湾の好東西(いいもの)を持って帰れますように……
以上、台北ナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-10-26