黄金の稲穂が呼んでいる!今年のランブイベントも圧巻でした!
こんにちは、台北ナビです。
初夏には生き生きとした一面の緑だった田んぼが、この時期になると柔らかい黄色のじゅうたんを思わせる様相に変わります。秋、です。
秋は収穫の時期。今年もイベント当日の28日の午前中、日暉國際渡假村(パパゴリゾート)にて、記者会見が行われました。
以莉・高露(Ilid Kaolo イーリー・カオルー)さん
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2週間前は大雨で稲穂が倒れ、この日を迎えられるのかと心配で眠れず、土地公(日本でいうお地蔵さん)を5ヵ所お参りしました、と梁正賢理事長
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以莉・高露(Ilid Kaolo イーリー・カオルー)さんは、会場でも一曲歌ってくれました。今年フジロックフェスティバル 17.や東京でもライブを行ったことは、自分にとてもプラスになったし、言葉は分からなくても、耳を傾けてくれた日本の皆様に感謝です、と話してくれました
最後に記念撮影。左から日暉國際渡假村・鄭越才董事長、台東県池上郷公所・張堯城郷長、台東県池上郷文化芸術協会・梁正賢理事長、台湾好基金会・李應平執行長、そして、今回のゲストである以莉・高露さん。
いざ、会場へ!
さて、14時ころになると観客がどんどん入り始めます。
入口や道すがら、池上中学の生徒さんたちは、毎年ボランティアで会場案内をしてくれています。張堯城郷長が、今日は池上に住んでいることを誇りに思える日、と話されましたが、彼らの笑顔と元気な声からもそれが感じられます。
いい景色を左に見ながら、会場入り口へ!チケットを渡して中へ入ります。
池上米も販売中。1.5㎏で500元。冠軍米と呼ばれる最高級米で、ナビも一袋買いました~。
入ったら右側の田んぼの溝に沿って、ちょっと歩いてみました。
そして、皆、写真を撮るのに夢中です。こんな美しい景色、そうそうあるもんじゃないですから!この時期だけ!それにしても電柱が一本も見えません。今回、張堯城郷長は、電柱地下化の範囲をもっと広げる、と話しておられました。その時には今以上の視野が果てしなく広がっていることでしょう。
坐りましょう
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そろそろ始まります
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席に着いた人たち
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ナビの前に広がる景色
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以莉・高露(Ilid Kaolo イーリー・カオルー)さん、登場!
毎年おなじみの曾寶儀さんが司会をつとめます。明るい雰囲気と軽快なトークに会場はもう盛り上がってきました。
農業に携わりながら、歌手もするという以莉・高露さん。
今日歌った曲は全部で5曲(海浪、阿嬤的呢喃、休息、倔強的微笑、餵奶歌)。
原住民民謡とボサノバが混じったようなリズムと彼女の声が、稲穂の揺れと連動しているように聞こえます。彼女の声を聞いたら、お米も格別美味しくなりそう。午後の日差しの中、まったりともなる心地よい音色でした。
今年のテーマは、「伍佰 &China Blue :後山日先照」
今回の出演者を決めるのに、主催者である「台湾好基金会」は、異なるジャンルの人たちや一般の方たちからの投票を行い、その結果!ダントツで伍佰&China Blueが選出され、この日池上のこのステージに立つこととなりました!
最初に稲穂の波に合わせて、優雅に踊るダンサーが登場してきます。
「華麗的水波」と題された曲は、音楽にもダンスにもうっとりと酔います。
そして、4人のメンバー キーボード大猫、ドラムDino Zavolta(Dino)、ギター秀秀、ベース小朱が登場。
ダンスが続く中、伍佰がギターを持って登場し、観客からの歓呼が飛びます。
一曲目の「東石」。嘉義県出身の彼が郷愁の情感をもって歌い始めます。
そして、おなじみの「愛情限時批」「蹦孔」「樹枝孤鳥」「樓仔厝」「斷腸詩」「媽媽請妳也保重」と続き、観客は一緒に歌い始めました。
初めての「池上秋收」で、伍佰は「今日は特別な日、後ろには無敵の山が控え、アップテンポでもスローでもきれいな田園の詩歌になってしまう。皆も一緒にこの一体感を味わおう!」。「伍佰!」「伍佰!」と観客のあちこちから歓声が。
そして、8曲目はこの日のために伍佰が特別に書いたという「台東人」。
皆が静かに聞き入ります。
9曲目の「放浪舞者」が終わったら、人気曲の「台灣製造」。伍佰の合図に皆両手で波を作ったり、ブロックごとのウエーブが起こりました。
そして、「心愛的再會啦」の後は、今日の最後の曲である「海上的島」。伍佰は今回「池上秋收」の演出に合わせて歌詞を換え、観客は大きな声で今日のテーマである「後山日先照!」と歌います。
アンコール2曲!
まずは台湾語曲で賞を獲った「釘子花」。その次は定番の「你是我的花朵」。簡単な振り付けなので、皆が立ち上がり、一緒に歌いながら踊りました。
来年また~! 画像提供:台湾好基金会
子供の頃、台東は自分にとって遥か遠い地方で、台東にはどんな人が住んでいるのか好奇心いっぱいだったそう。池上に出会った時、自分が生まれ育った嘉義の景色を思い出したと話していました。でもここには山があるけど、自分が育ったところは嘉南平原が果てしなく広がり、山は見えなかったと。
ここはコンクリートの台北と違って、嘉義と同じ「土」のあるところ。今回、イベント前にChina Blueの皆と自転車にも乗ったそうです。
そして、この大地とここに暮らす人たちのために作った「台東人」の歌は、準備に長い時間がかかったと。そして、今日この大地を見たら、歌いながら走りたくなったよ。でも走るとマイクと離れちゃうので走れなかったそうです。
★次の日28日のライブで、伍佰は、「媽媽請妳也保重」の曲を大地に向かって歌いました。
以上、今年も「池上」に感動を受けたナビがお届けしました。
また、来年が楽しみです。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-11-20