「台東好玩卡(おもしろカード)」で台東を満喫しよう!(鹿野の旅後編・温泉でお肌スベスベになっちゃおうの巻)

穴場の温泉でサッパリ&スッキリ!はしご湯を楽しんでリフレッシュ!


こんにちは。台北ナビです。台湾東部にある台東に行かれたことはありますか?交通が不便で自由旅行は不安だと思っている人も多いかもしれませんが、今は路線バスの乗車券と観光スポットでの食事やDIY体験がセットになったお得なきっぷ「台東好玩卡(おもしろカード)」があれば、簡単に台東を満喫できちゃうんです。

今回は、スカイスポーツが楽しめるほか、日本統治時代に日本人の移民村があり、アルカリ性の温泉に浸かれる鹿野を台東おもしろカードの「迷鹿野很好」を使って秋のレジャーを楽しんできちゃいました!

龍田村から鹿野渓沿いの温泉へ

のどかな風景を見ながらのサイクリングは楽しい一時 のどかな風景を見ながらのサイクリングは楽しい一時 のどかな風景を見ながらのサイクリングは楽しい一時

のどかな風景を見ながらのサイクリングは楽しい一時


日本統治時代に日本人が移民した龍田村からレンタサイクルにまたがり、約25分かけて鹿野渓沿いの温泉に向かいます。

台東の温泉といえば、台東市から南に行った知本温泉が有名ですが、ここ鹿野にも肌をスベスベにして皮膚病に効果があるとされる炭酸水素塩泉が湧き出る場所があるんです。

名前は台東紅葉温泉。紅葉温泉と聞いて「花蓮じゃないの?」と思った方もいると思いますが、実は台湾東部には、花蓮と台東の2カ所に「紅葉温泉」があるんです。台東の紅葉温泉の知名度はまだまだですが、だからこそ知る人ぞ知る穴場となっているんです。

しかも宿泊できる場所もあれば、日帰り入浴が可能な場所もあり、選択肢はたくさん。さまざまな旅行プランに合わせられると便利ですよね。

宿泊も日帰り利用も可能な盈家溫泉

客室はバンガロー風。カップルやグループ、家族旅行にぴったりです。 客室はバンガロー風。カップルやグループ、家族旅行にぴったりです。 客室はバンガロー風。カップルやグループ、家族旅行にぴったりです。

客室はバンガロー風。カップルやグループ、家族旅行にぴったりです。



まず訪れたのは盈家溫泉。シャトル観光バスの台灣好行・縱谷鹿野線に乗った場合は、「四維」で下車してくださいね。ここはバンガロー風の宿泊施設で温泉が併設されています。宿泊の場合は内風呂が利用でき、日帰り入浴の場合は水着・帽子の着用が必要な混浴露天風呂と少人数で利用できる個室風呂が選べます。

個室風呂は湯船1つに洗い場がついたもの。平日は60分400元で休日は60分500元。2人利用が原則で、1人増えるごとに100元の追加支払いが必要です。安全のため、1人での利用はできません。今回は1人旅だったので、広々とした混浴露天風呂(時間制限なし・150元)に入浴しました。
個室風呂は落ち着いた雰囲気。喧騒から離れられるのがいいですね 個室風呂は落ち着いた雰囲気。喧騒から離れられるのがいいですね 個室風呂は落ち着いた雰囲気。喧騒から離れられるのがいいですね

個室風呂は落ち着いた雰囲気。喧騒から離れられるのがいいですね

脱水機やシャワールームを完備。ドライヤーもあります 脱水機やシャワールームを完備。ドライヤーもあります 脱水機やシャワールームを完備。ドライヤーもあります

脱水機やシャワールームを完備。ドライヤーもあります


露天風呂は大きく3つに分かれていて、それぞれ水温が違います。段々畑のようになっていて、一番上が水風呂のような冷たい湯。真ん中の比較的小さい空間は熱めの湯。一番下がぬるめの湯になっています。

温泉は無味無臭。ただ、実際に浸かって手足を動かしてみると、独特の触感があり、肌をさわると、すぐにつるつるするような感覚がありました。うだるような暑さの日でも冷たい湯に浸かれば暑さがサッと和らぎます。

広いプールのような気軽さで入れる温泉は、家族連れやグループにぴったりですよ。

農協運営の日帰り温泉施設にも挑戦

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さて、盈家溫泉でさっぱりしましたが、せっかくなのでもう1カ所の温泉も楽しみましょう。お次は鹿野地区農会(農協)が運営する日帰り温泉施設。「鹿野溪遊季」。台湾省道9号線の脇にあるのですが、看板があまりにも古めかしく、注意していないと気付かないで通り過ぎてしまいます。台灣好行に乗った場合は「鹿鳴溫泉酒店」で下車してください。

混浴露天風呂(100元)に浸かろうと大体14時30分ごろに行ったのですが、受付のおばちゃんに問い合わせると、「まだ露天風呂はお湯がはれてないのー」といわれてしまいました。幸いにもここでは1人でも個室風呂(60分・200元/1人)が利用可能なので、個室風呂に浸かることにします。こちらの混浴露天風呂も水着と帽子の着用が必要ですのでご注意を。

露天風呂の浴槽は3つ。冷たい・ぬるい・熱い3種類の温度が楽しめるのは盈家温泉と一緒ですね。
更衣室

更衣室

休憩スペース

休憩スペース

アルカリ性の温泉

アルカリ性の温泉

入口とは別に、中庭側にも換気用のドアがあり、とっても開放的

入口とは別に、中庭側にも換気用のドアがあり、とっても開放的


利用時間について再びおばちゃんに問い合わせると、「大丈夫よ。好きなだけ入っていきなさい」と気さくに返してくれました。混雑していない場合は比較的融通が効くみたいです。おばちゃん有り難う。

個室風呂の便利なところはお湯の温度を自分の好みに自由に調節できること。お湯の勢いがいいのですぐにたまっていきます。こちらのお湯はちょっとさらさらしていますが、誰にも邪魔されずにじっくりと長時間浸かっていられるのはとても嬉しいです。

自転車での来訪は注意!

行きは下り坂なので楽ですが、帰りは長い上り坂を登ることになります 行きは下り坂なので楽ですが、帰りは長い上り坂を登ることになります

行きは下り坂なので楽ですが、帰りは長い上り坂を登ることになります


たっぷり約2時間半の温泉を堪能したところで、龍田村に戻ります。ですが、この時、ナビは重大なミスを犯していたことに気付きました。それは、龍田村と温泉がある鹿野渓沿いには大きな高低差があるということ。龍田村で自転車を借りる時、すっかり忘れて電動アシストがない普通の自転車を借りてしまったのです。

「行きはよいよい、帰りはこわい」とはよくいったもの。帰路には心臓破りの坂が待ち構えていました。ナビは高校時代に坂道の多い多摩丘陵を毎日自転車通学していたため、足には自信があったのですが、そもそも15年以上前の話な上に乗りなれない自転車で坂道をこぎ続けるのは正直無理だったようで、膝に大きな負担がかかり、結局自転車を推して坂を上ることに。それでも約30分で龍田村にたどり着きました。

龍田村から温泉に行くためには、バスかフル電動自転車の利用を強くオススメします。
沿道には鹿野の魅力を伝えるモザイク画が 沿道には鹿野の魅力を伝えるモザイク画が 沿道には鹿野の魅力を伝えるモザイク画が

沿道には鹿野の魅力を伝えるモザイク画が

紅烏龍茶でほっと一息

一面に広がる烏龍茶畑

一面に広がる烏龍茶畑

 
そんなこんなで龍田村に戻ってきました。まだ時間が有るので、もうちょっと村内を散策しましょう。

見えてきたのは茶畑。その向こう側には製茶工場と直営のお茶屋さん「碧蘿園茗茶坊」があったので、坂道を登りきった後の休憩もかねてお邪魔することにしました。
製茶工場の隣が直売所になっています

製茶工場の隣が直売所になっています

紅茶は台東の名物なんだとか

紅茶は台東の名物なんだとか

台東の魅力にとりつかれ、台北から移り住んだという柯さん

台東の魅力にとりつかれ、台北から移り住んだという柯さん


実はナビ、てっきりお茶は台湾の北部から中部の標高の比較的高い場所で栽培されるものが上質だと思っていたのですが、おかみさんの柯秀芝さんのお話によると、空気と水がよく、気温の寒暖差が大きい台東はお茶栽培に適している場所なんだとか。特に力を入れているのが紅茶の栽培なんだそう。鹿野の特産は紅茶と烏龍茶をブレンドした紅烏龍。飲んでみるととっても香り高く、コクと深みがある味。

茶葉のほか、ティーバッグも販売していて、夏場は冷水筒に水とティーバッグを入れて6~8時間置けば、おいしい水出し茶ができるそう。ナビは甘い香りのする蜜香紅烏龍茶の味にはまってしまい、自分へのお土産として1袋買ってしまいました。

最後は台東鹿野コーヒーをいただきます


さて、長かった龍田村のサイクリングもそろそろ終盤。自転車を返却したら、阿渡的店の斜め向かいにある阿榮甘仔店で台東産コーヒーを飲むことにします。

日本統治時代に伝わった台湾でのコーヒー豆栽培。豆の収穫が機械化できないため、人件費がかかりすぎるとして、一大産業として発展することはできませんでしたが、今でも台湾中南部、そしてこの台東で栽培が行われています。
いい香りが漂ってきます

いい香りが漂ってきます

台東コーヒーは180元

台東コーヒーは180元

レトロな内装が素敵なカフェです

レトロな内装が素敵なカフェです


台東産コーヒーの特徴はなんといってもフルーティーな香りが強いこと。苦味や酸味がなく、すっきりとして飲みやすいんです。食後や夏の暑い日にもぴったりな味。生産量は決して多くないので、ぜひ試してみたい一品です。

とりあえずカップの半分くらいを飲んだところで、小さなお皿が運ばれてきました。その上にはこげ茶色の塊が2つ。明るい方はジンジャーシュガー、暗いほうはチョコレート。どちらも台東で作られたものなんだそう。

ジンジャーシュガーは優しい甘さとショウガの上品な香ばしさがマッチしたオトナの味。チョコレートは甘さ控えめながらも中にパフが入っていて、サクサクとした触感が楽しめるおいしいもので、どちらもコーヒーとぴったり。大満足しちゃいました。

台東市内へ戻ります


鹿野の大自然と温泉、おいしいものを堪能したら、そろそろ台東市内に戻りましょう。台灣好行は1日6往復のみの運行。帰りの時間だけはしっかりとチェックして乗り遅れしないようにご注意を。最終便は鹿野高台17時10分発で、台東轉運站(バスターミナル)には18時30分着。台東から台北への特急電車に十分間に合いますし、台東に宿泊される人も市内のグルメを楽しむ時間がたっぷりありますよ。

美しい風景に楽しい温泉、おいしい飲み物にも知り合える鹿野の旅。なかなか知られていない台湾東部の魅力を発見できるとってもいい機会になりましたー!

以上、また遊びに行きたくなっているナビがお伝えしました!
関連タグ:台東東部台東コーヒー紅茶温泉鹿野龍田村

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-11-10

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