新鮮な空気、おいしい水、自慢のお米に金城武の木!注目スポット盛り沢山!
こんにちは。台北ナビです。
台湾東部にある台東に行かれたことはありますか?交通が不便で自由旅行は不安だと思っている人も多いかもしれません。しかし、今は路線バスの乗車券と観光スポットでの食事やDIY体験がセットになったお得なきっぷ「台東好玩卡(おもしろカード)」で、簡単に台東を満喫できちゃうんです。
今回は、台湾有数の米どころ、池上を思う存分遊べちゃう台東おもしろカードの「就是愛池稻」を使って秋のレジャーを楽しんできちゃいました!
台東おもしろカードとは!?
使い終わったらお金をチャージして一卡通(iPass)として使えます
台東ハオワンカード「就是愛池稻」は、路線バス・鼎東客運(山線)の台東-池上線と台東市内を走るシャトルバス・普悠瑪(プユマ)市区客運が24時間乗り放題となるほか、池上地区にあるお店やレストラン10店舗から2つを選んで食事やDIY体験などができちゃうお得なきっぷです。
日本語が通じなくても、このカードを提示すれば、お店のスタッフさんたちは分かってくれるので安心ですし、規定の範囲内であれば、別途料金を求められることもありません。なんて便利なカードなんでしょう!
入手方法はインターネットで申し込みをし、4~5日営業日後に雄獅旅遊(ライオントラベル)の窓口で受け取るだけ。台北駅にも営業所があるので、簡単にゲットできますよ。
台北から池上へは6時17分発の特急・タロコ号に乗れば3時間16分で到着。早起きしていたので、車内でウトウトしていたらすぐについてしまいました。それだけ快適な旅なんです。
この日は快晴。青空が出迎えてくれました。ちなみに真新しい駅舎は2013年の台東線電化に合わせて新築された木造駅舎。日本統治時代の穀物倉庫をイメージした造りになっていて、広々として、落ち着きのあるシックな印象を受けました。
まずは自転車を借りましょう
駅前には多くのレンタルサイクル屋があります
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フル電動自転車
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さて、探索に出かける前に、移動の足を確保します。台湾で移動といえば、スクーターを思い浮かべる人が多いと思いますが、環境に配慮する米どころ・池上の主流は自転車!坂道が少ない比較的平坦な土地なので、自転車での移動は実はとても便利です。でも、日ごろ運動不足で体力に自身がないという人もご安心を。フル電動自転車もあるので、楽ちんですよ。
ただ、一度田園風景に足を踏み入れると、コンビニや日陰が少なくなるので、きちんと飲料水を確保して、熱中症や日焼け対策を万全にしてから出かけましょうね。
池上鐵馬出租
台東縣池上鄉中正路48號
0918-883-692
8:00~17:00
最初にやってきたのは、駅からも程近い「秋菊皂坊」。台東で採れた天然素材を使ったオーガニック石鹸を製造・販売していて、台東おもしろカードを提示すると、オリジナル石鹸に刻印体験ができます。
QRコードが写っていますが、実際はかざすだけで引き換えが可能です
ちなみに、台東おもしろカードをお店やレストランで使う時は、スタッフさんに専用のモバイル端末でカードをスキャンしてもらい、引き換え作業をする必要があります。でも、お金の支払いはいりません。作業が完了すると「チャラーン」と爽快なチャイムが流れます。
カラフルな石鹸は無添加で自然素材だけを使用しています
さて、さっそく石鹸DIYに取り掛かりましょう。まずはすでに用意されている立方体のカラフルな石鹸から、好きな色や好きな香りのものを3種類選びます。勿論、同じ色を3つ選んでも大丈夫です。
その次には漢字が書かれた専用のスタンプを選びます。「我愛你(あいしてる)」「謝謝你(ありがとう)」などとメッセージを込めてもいいですし、自分の好きな漢字を探してもいいでしょう。ナビは「集好運(良い運が集まりますように)」と祈りを込めたメッセージを刻印することにしました。
その後はドリルで穴を開け、紐と数珠玉を通して3つの石鹸を吊るしたら完成です。水道の蛇口にかけることができて便利ですね。ハンドソープと違い、洗い上がりがさっぱりでヌルヌルしないのが石鹸の良いところ。お子さんがいれば、手を洗うことが楽しくなってくれそうです。
店内ではウコンやローヤルゼリー、大豆が配合された石鹸も販売。お土産としても最適。添加物を使っていないそうですが、直射日光が当たらず乾燥している場所で保存すれば1年間は持つそう。まとめ買いしてもよさそうです。
秋菊皂坊
台東縣池上鄉仁愛路191號
089-861-172
09:00~21:00(不定休)
藁の肩たたき棒作りに挑戦
石鹸作りの後は、フル電動自転車で約15分のところにある「稻米原鄉館」に到着。池上の特産品を販売し、食事もできるショップです。ここでは台東おもしろカードを提示すると藁の肩たたき棒が作れちゃうんです。
藁のいい香りが漂う部屋で渡されたのは、藁の束とニッパー。中央部分に紐がくくりつけられていますが、これを境に一方の藁を反対側に折り曲げます。
そしたら今度は紐で形が崩れないようにくくって、毛羽立った部分をニッパーで整えたら花柄の袋に入れたら完成!とっても簡単です。正直なところ、肩たたき棒というよりは、ただの藁の棒なのですが、実際にこれで肩をたたいてみると、とっても気持ちいいんです。市販されているものは竹などの木製やプラスチック製のものが多いと思いますが、藁は適度な柔らかさがあり、肩に心地良い刺激が伝わります。
指導してくれたスタッフさんによると、濡れて虫が湧いたり、カビが生えたりしない限りは半永久的に使えるそう。時々緩みを直したり、天日干しするといいと教えてくれました。
稻米原鄉館
台東縣池上鄉萬安村1鄰1-12號
089-863-699
08:30-17:00(月曜定休)
それでは、続いては池上の田園を東西に貫く伯朗(ブラウン)大道をサイクリングします。
そもそも池上という場所は、中央山脈と海岸山脈に挟まれた花東縦谷という谷に位置し、日中と朝晩の気温差が大きい特徴があります。また、秀姑巒溪や卑南溪に代表される中央山脈から湧き出る豊富な水資源に恵まれていて、おいしいお米が採れるんだそう。
実際に池上に来て感じたことは、本当に空気がおいしいということ。台北を含む西部にいるとどうしても大気汚染が気になってしまいますが、池上なら心配無用。まさにリフレッシュという言葉がぴったりです。目を閉じて風や音、太陽の光を感じてみてください。
ブラウン大道という名前は、台湾のコーヒーブランド「伯朗咖啡館(ブラウンコーヒー)」が1997年にこの地でCMを撮影したところ、美しい光景に問い合わせが殺到。多くの注目が集まったことで名づけられました。
さて、ブラウン大道を進んでいくと、たくさんの人が立ち止まって写真を撮っている場所が見えてきました。そうです、ここが近年大注目となっている「金城武の木」です。
田んぼの中にどっしりとそびえる金城武の木。貫禄があります
2013年に俳優の金城武さんが出演するエバー航空のイメージCMのロケ地となって一躍脚光を浴びました。翌年には台湾を直撃した台風10号の影響で根元から倒れてしまう悲劇にも見舞われたものの、その後戻され、日本から樹木医を呼んで治療を受けるなどして見事復活しています。ぜひ写真を撮って記念を残してくださいね。
池上に来たら弁当はマスト!
最後にやってきたのは、「悟饕池上飯包」の台東池上店。全国的に有名な「池上弁当」を販売する有名弁当チェーンの旗艦店で、台湾各地だけでなく中国大陸や香港、マカオ、東南アジアからも多くの観光客が訪れる人気店なんです。
「悟饕池上飯包」は全国に店舗を持っていて、どのお店でもおいしい花蓮・台東産のお米を使用し、余分な水分を吸収する木製の弁当箱を使っていますが、やっぱり本場で食べるお弁当は格別。しかも、お店の前にはかつて台湾を走っていた鉄道客車2両が留置されていて、車内で食事をすることだってできちゃいます。風情たっぷりのお弁当屋さん。試さないのはもったいないですよね?
台東へは路線バスで
池上を堪能したら、そろそろ台東へ足を運びましょう。台湾省道9号線上に台東方面行きのバス停があります。観光や宿泊のために市内に行く必要がある場合は、鉄道よりも断然バスの利用がお勧め。
台湾鉄道の台東駅は台東市の郊外にあり、市の中心部にはそこでバスやタクシーに乗り換えて20分かかるんです。その点鼎東客運の池上-台東を結ぶバスは、台東駅に停車せずに市の中心部に直行。池上から台東までは約1時間30分とちょっと時間がかかりますが、乗り換えが不要だと思えばやはり便利です。
途中の四維で下車して温泉を楽しんでから台東に向かっても良いでしょう。
今回は晩夏から初秋の風景を楽しんできましたが、春や盛夏、晩秋や冬にはまた違った光景が見られることでしょう。
以上、ゆっくりと時間の流れる池上で日常から離れてリラックスできたナビがお伝えしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-11-08