11月11、12日に日本で初のワンマンライブ開催決定!日本への思い、故郷台南への愛をたっぷりと語ってくれました~♪
(C) Kotori Kawashima
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こんにちは、台北ナビです。
2016年11月11、12日に日本で初のワンマンライブ開催が決定した
盧廣仲(クラウド・ルー)。おかっぱ頭に大きなメガネの彼だよ!と言えば、「あぁ~!」と分かる人も多いですよね。
台北ナビスタッフ、そしてナビも小隊長(彼のニックネーム)が大好きで、事務所にはライブに行った時にもらったポスターがいたるところに貼られています。
そんな小隊長大好きナビが独占インタビュー! 日本で初めて開催されるソロライブ前の意気込みや台湾のこと……色々聞いてみました♪
「OH YEAH!!!」と「再見勾勾」は必ず歌います!
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――待望の日本でのソロライブ決定!おめでとうございます。まずは喜びの声を聞かせてください。
僕は日本が大好きです。しかも今回は初めてのソロライブを日本で開催できるので、待ち遠しいです。今までサマソニなどのフェスで日本公演の経験はありますが、7~8曲くらいしか歌う時間がありませんでした。でも今回は色々なパフォーマンスができるので、とても楽しみにしています。
――日本のフェスで、苦労した点はありますか?
苦労したところはあまりないのですが、台湾での公演よりも緊張してしまいます。僕はファンのみんなとおしゃべりするのが好きなのですが、日本語だとその時の思いをどう伝えたらいいのかわからなくて、とにかくずっと歌いました。笑
――小隊長のライブはトークの面白さも魅力のひとつですもんね。今回のソロライブでは、日本語でのMCは予定していますか?
今まで参加したフェスなどでは簡単なあいさつくらいしか話せなかったので、今回はもっと多く日本語を話したいと思っていますよ。
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――日本語の練習は進んでいますか?
日本語の勉強のために最近日本映画をたくさん見始めました。映画はドラマや漫画とは違って、朝のうちに1本見終えられる、手軽さが気に入っています。でも、映画を見ているからといって、必ずしも日本語が覚えられているかといえば、そうでもない気がします…苦笑。感覚的なものかなと思います。
今回は日本語のメモも作る予定です。歌や僕の紹介、いつもどんなことを考えているかを、自分の言葉で少しでも多く伝えられたらいいなと思っています。でも、その場のお客さんの声をすぐに聞き取れないのが、ちょっと残念ではあります。当日は通訳さんもつける予定なので、ファンとコミュニケーションが取れればいいなと思っています。
(ナビ)ツイッターなどのSNSでも日本語の練習をされているの、見ていますよ!きっと日本語たくさん使えるはずです。
まぁ、あれは…友達が手伝ってくれているんだけどね~大笑
――ライブでは毎回楽しい仕掛けを用意してくれていますが、日本ではどうでしょうか? 日本語の歌に挑戦する予定などはありますか?
台湾のライブとはパフォーマーが違います。テーマはまだ考え中です。初めてのソロライブなので、僕の歌をたくさん歌いたいなと思っています。日本語の歌はまだ考え中なんですが…何かこれを歌えばみんなが喜ぶような歌はありますか?
(ナビ)いっぱいありますよ~!ナビは関西人なので、大阪公演の時は関西弁の歌を歌ってくれると盛り上がっちゃうと思います。
――これは必ず歌うから予習しておいた方がいいよ!という曲があれば教えてください。また、ファンと一緒に盛り上がりたい曲などはありますか?
「OH YEAH!!!」と「再見勾勾」は必ず歌います!日本のファンのみんなも踊れる曲が好きなんだ!って気づいたんです。
(ナビ) 「再見勾勾」はオリジナルのダンスがありますが、練習しておいた方がいいですか?
うん!みんなが踊って歌ってくれたら嬉しいです。
――新アルバム「What a Folk !!!!!!」からも楽曲を披露してくれると思いますが、最近の「folk moment」を教えてください。
日本でソロライブを開催できる!ということがfolk momentです。歌を作り始めた頃には、こんなにもたくさんのところでライブが開けるとは思ってもみませんでした。しかも自分が作った歌を歌えるなんて…摩訶不思議なことだと思います。
――台湾と日本のファンの違いはありますか?
特に大きな違いはないと思いますが、日本のファンは「一体感」というものを大切にしているように感じます。
(ナビ)「日本小隊員ズ」というファンの皆さんですよね?
そうそう!同じタオルを持ってきていたりしていて、かわいいなと思っています。台湾のファンはみんな個々に楽しんでいますね。何人かで同じような格好をしたり…。
(ナビ)台湾のライブにも欠かさず駆けつけてくれる日本のファンの存在をどう思いますか?
とっても幸せです。僕の性格が前向きなのは、こんなに素敵なファンがずっといてくれるからだと思います。僕の後ろには僕を支持してくれる人がたくさんいます。愚痴をいう理由なんて見つかりませんよ。
癒しと元気をくれるハッピーな楽曲の数々!
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――聴くとハッピーで前向きになる曲が多いのですが、ご自身が一番ハッピーになる時はどんな時ですか?また、逆に落ち込んでいる時は、どのようにして元気を取り戻しますか?
健康な時が一番ハッピーです。朝起きて、体中どこも痛くない時、鼻が通っていると時なんかは、「わぁ!なんて気分がいいんだろう!」と思います。こういうのって、歳を取れば取るほど感じるというか…。
この感覚は僕の音楽にも表れていると思うんです。例えば「早安,晨之美!」は「みんな朝ごはんを食べに行こう!」という曲なんですが、朝ごはんを食べるには規則正しい生活をしなくちゃならない。規則正しい生活は健康の第一歩。ほら、健康が一番って歌っているでしょ?
落ち込んでいる時は散歩に出かけます。会社からの帰りを家まで歩いて帰るとか、早朝ぶらぶら歩くとか。台北の早朝は人も少ないし、空気もきれいで、散歩にとっても適していると思います。
そういえば、ちょうど今日の朝、「10分間歩くと幸せ感を高めてくれる」っていう研究結果が発表されたっていうニュースを見ましたよ。
(ナビ)ナビは歩けば歩くほど「しんどいなぁ」と思いますけど…涙
もし歩いてなかったら、もっと「悲しいなぁ」と思っているんじゃないかな 笑
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――台北アリーナでのライブでは恋バナも出ましたが、今後恋愛に関する曲は増えそうですか?
どうかなぁ…。恋愛に関する詩を書くのは、ちょうど周りの人が恋愛中で、歌詞にしたい!と思うようなことが起こった時なんです。だから、そういうことが起こらないとあまり恋愛の曲はできないんですよね。
――では、どんな女性が好きですか?日本の女性はどうでしょう?
ポジティブで前向きな人が好きです。日本の女性は気品があって素敵ですよね。もしかしたら、言語がわからないからかもしれませんが、神秘的です。
昨年仲のいい男友達と京都へ旅行に行きました。その時ある洋服屋さんでかわいい店員さんを見かけたんです。友達と30分くらい盗み見していたんですが、見ているだけで幸せ!と感じました。今でもその旅行で一番印象的だったのが、その店員さんなんです。笑
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――小隊長は日常の何気ない題材を曲にしてしまう天才だと思います。最近、気になってしまって、次の曲のテーマにしようかなぁというものがあれば教えてもらえますか?
赤ちゃんや子ども達の歌を作りたいなと思っています。友達の奥さんが妊娠しているので。一緒に学生時代を送った友達が、社会人になり、今ではパパになろうとしている。生活の中に新しい生命が宿るというのは、人生において大きな転換を迎えているのだなと思います。友達にどんな変化が訪れるのかも知りたいし、想像してみたいです。
―― 一度聴くと耳に残るキャッチーな曲をたくさん作り出されていますよね。メロディーはどのように思い浮かぶのですか?
作曲する時は、ギターを抱えて思いのままに弾くんです。1時間弾いてみて、その後覚えているものだけを書き出して後から組み合わせるという方法を取っています。実は僕、記憶力がとても悪いんです。だからこんな僕にも覚えられるメロディーだけが残るので、覚えやすいのだと思います。作曲中はいつも僕が実験台となって、キャッチーかどうか試しているのかもしれませんね!笑
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――台湾語の楽曲も多いですが、それはこだわりがあるのですか?
僕は台南人で、実家の周りの人たちはみんな台湾語を話しています。台湾語の歌は、実家や大好きな人たち、つまり故郷を思い出させてくれます。だから台湾語の歌を聴くのも好きなんです。寶島歌王と呼ばれた「葉啟田」の歌はよく聞いていました。「愛拚才會贏」とかが有名です。実はTICCにライブを見に行ったこともあるんです。会場にいるのは年配者ばかりでしたが…笑 きっと僕が一番若かったんじゃないかなと思います。
日本の演歌をカバーした台湾語の歌も多いので、台湾語の歌は日本の方には馴染みやすいと思いますよ。
――台湾語を学びたい読者も多いのですが、ファンに言って欲しい簡単な台湾語を教えてもらえませんか?
「哩厚(リーホー)」はこんにちは!という意味です。僕の田舎では、村の人に会うと「呷飽没(ジャパーボエ)」と挨拶します。「ご飯食べた?」という意味です。
地方の都市に行って、「哩厚、呷飽没」と挨拶してみたら、喜んでくれると思います。おしゃべりを始める良いきっかけになります。まぁ、僕が日本に行った時みたいに、あいさつは出来るけど、「何言っているかわからない!」ってことになっちゃうかもしれませんが…笑
ナビがずっと気になっていたこと、直接聞いちゃいました!
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――よく聞くアーティストは誰ですか?また、好きな日本人アーティストがいれば教えてください。
事務所の先輩である陳綺貞かな。日本のアーティストなら坂本龍一と玉置浩二が好きです。
(ナビ)なかなか渋い方々が好きなのですねぇ。もう少し若いアーティストは聞いたりしますか?
大橋トリオは好きですよ!彼は若いでしょう?笑
(ナビ)お母様がよく洋楽を聴いていた影響を受けたと聞いたことがありますが、ご両親や妹さんとの思い出の曲などはありますか?
父は日本映画の「里見八犬伝」のテーマ曲で「Legend of the Eight Samurai」が大好きです。英語の曲なんですよ。幼い頃に一緒にこの映画を見て、「この曲がいいんだよ!」と教えてくれたんです。大きくなってギターを弾くようになってから、お父さんにこの歌を歌ってあげたらすごく喜んでくれました。
あと、ワム!のジョージマイケルのレコードをお母さんと妹とよく聞いていました。この歌を聴くと幼いころを思い出すますねぇ。
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――最近インスタも開始されました。Facebookでも素敵な写真を見せてくれていますが、もっともお気に入りの一枚を教えてください。Facebookを見てみたのですが、おばあちゃんと一緒に写っている写真がお気に入りです。おばあちゃんと一緒に写真を撮る機会はあまりなかったので……。
おばあちゃんは雑貨屋さんを営んでいて、山に住んでいます。幼い時はいつもおばあちゃんの家へ帰るのが好きでした。だってジュース飲み放題なんですもん。
最近は携帯で写真を撮ってその場でおばあちゃんに見せてあげるんです。「ほら、おばあちゃんだよ!」って。そしたらおばあちゃんは「あぁ、写真写り悪いよ~」っていつも言います。苦笑 おばあちゃんは写真を撮ってすぐに見られるのも慣れないみたいです。昔は、写真を撮ったら写真屋さんへ行って現像してもらってからじゃないと見られませんでしたから。
――おかっぱ黒縁メガネがトレードマークになっていますが、個人的に年々かっこよさが増している気がします。個人的に髪型などにこだわりなどありますか?
髪型にはこだわりがあります。今の髪型はおでこが前髪で隠れているでしょう?こんな風におでこが隠れていると守られている気がします。冬もいいですよ、温かい!でも、夏は暑いんです~笑
兵役に行く時は丸坊主にするのですが、「うゎ~どうしよう!不安だなぁ」と思いました。でも、今振り返って考えてみると、おかっぱ頭ともまた違う安心感があったなぁと思うんです。うまく表現できないのですが……。まぁ、シャワーの時間はとっても短くなりますよね! 頭からつまさきまでせっけんでちょちょいと洗えますから~大笑
――熱唱している時、足がとっても活発ですよね。歌が上手くなる裏技かと思ってまねしてみましたが、ナビの音痴はなおりませんでした。歌を上手く歌えるコツは何かありますか?
今までで一番効果のあった練習方法は、カセットテープに吹き込んで自分の歌を聞くこと。そうすると、自分がどんな風に歌っているかがわかるんです。そして、何度も声の大きさや方法とかを修正していくという感じです。
例えば、深い思いを友達のために歌うとするでしょ?でも、友達は必ずしも同じように聴いてくれているとは限らない。それは、人間関係にも当てはまると思うんです。僕が友達に対して、いいなと思ってやっていることでも、もしかしたら友達はそんな風には思っていないかもしれない。だから、このカセット吹き込み方法は人間関係にも当てはめられると思うんです。でも、人間関係に使えるカセットがないのだけが残念です。だから、自分の悪いところも指摘してくれる本当のいい友達が大切ですよね、カセットのような!
ディープな台南がオススメ!!
(C) Kotori Kawashima
台北ナビは台湾の観光情報をお届けしているサイトです。
――ファンのみんなに台湾のオススメを教えてください!是非行って欲しいスポットなどありませんか?
台南人だからやっぱり台南かな。台南といっても元台南県の田舎の方なのですが。台南には伝統的な村が残っていますが、人口流出が顕著です。今台南に帰ると年配の方にばかり会いますが、伝統的な四合院が残っていたりして、個人的にすごく好きです。
僕の実家もそういうところで、田舎に帰るといつもくつろげます。目的地を決めずに自転車でぶらぶらすると、まったりできるんですよね~。でも、観光客の方はちょっと行きにくいかも知れませんね…。苦笑
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――学生時代に過ごした淡水でオススメのスポットなどはありますか?
淡水老街の奥のほうに素敵なカフェがたくさんありますよ。カフェから淡水の向かい側にある観音山や夕陽を眺めたりしています。
オススメは「天使熱愛的生活」というこぢんまりとしたカフェ。2階に席があって、半オープンの店内に座ると、目の前には河口が見えます。
―― 何か淡水での思い出があれば教えてください。
やっぱり淡水老街が思い出の地です。ここで「Nice to Meet You」を創作しました。僕はみんなよりちょっと大学にいるのが長かったので、卒業する時にはクラスメイトはほとんど淡水には住んでいませんでした。だから、たまにひとりでスクーターを運転して淡水老街まで来て、ぼぉ~と太陽が沈むのを見たりしていました。
(ナビ)何だか悲しくなってきました…。
そんなことないですよ~!まだクラスメイトがいた時、誕生日パーティがあったら、主役の子を淡水に投げ込んでいました。笑
(ナビ)えっ?危ないんじゃ…
水が浅くて、水遊びしてもいい場所があるんです!安心してください。若いときはそんなことばっかりしていました。老街に来ると毎回そういう思い出を懐っています。そして淡水老街が僕の充電場所だなと思います。
――朝ごはんを必ず食べる!というポリシーをお持ちですが、ここの朝ごはんはとにかく最高!というお店を教えてもらえますか? また、お気に入りのメニューがあればそれも教えてください。
一番好きな朝ごはんはやっぱり台南のものです。姑婆(おじいちゃんの姉妹)が喜樹という場所に住んでいるのですが、そこは虱目魚などが養殖されています。ここで食べられる虱目魚湯(サバヒースープ)はその場で魚をさばくので、新鮮でおいしいんです。小さな頃からずっと食べていて好きでしたが、台北に出てきて初めて「どこにでもある朝ごはんじゃないんだ!」って驚いたんです。それから本当に好きになりました。
牛肉湯もそうですが、台南には牛のとさつ場があるから特別なおいしさです。台北にも同じようなお店はありますが、味は全然違うと思います。
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――早寝早起きのイメージですが、夜市に行くこともありますか?
行きますよ~笑! 台北の夜市にはあまり行きませんが、行くとしたら台南の夜市です。台南の夜市は流動的で花園夜市、大東夜市、武聖夜市の3つです。どれも台南市内にあって、僕の家からは不便だったので、大きくなってから初めて行きました。今は人で込み合う花園夜市だけど、以前はそこまでじゃなくて好きでした。
僕の田舎は大甲村という場所なんですが、毎週日曜日に廟の広場で夜市が開かれます。小規模なのですが…屋台は7~80個くらい出るかな。
(ナビ)え?十分大きいですよ!!
それは一番栄えていた時で…苦笑 昨年行ったら…3~4店舗しかありませんでした。ちょっと寂れてしまったなぁって。でも、僕が一番好きだった花枝羹(イカのとろみスープ)の屋台はまだあったんですよ~。すごく嬉しかったです。
――台南は今、日本人観光客にも大人気の場所です。台南出身として、台南のオススメスポットはありますか?
観光客の方が行きやすい台南の中心地はあまりわからないんです……。僕は日本に行った時も目的地も決めないで歩くのが好きで、小さな小道にぶらりと入ったりよくします。僕はすごく方向感覚がいいんです!だから迷子になったことがないんです。
(ナビ)日本は迷子になりやすいですよ!!気をつけてくださ~い。
えっ?本当?今まで一度も迷ったことがないよ。
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――Facebookを追いかけていると、昔からの習慣や行事を大切にされていることに気づきます。端午節の立蛋もFacebookを見て初めて知ったのですが、特別好きな習慣などはありますか?
端午節や中秋節は普通に好きです。あと、建醮活動も好き。これは台湾の伝統的な廟で、何年かに一度開かれる盛大なお祭りなんです。僕の実家の近くの廟では、6年に一回開催されます。村中すべての人が机の上に食べ物などを用意して並べます。そして、家の前に電動で動く人形が置かれるんです。ちょっと名前は忘れてしまいましたが、とにかく伝統的なもので、この人形は田舎でしか見られません。このお祝いはすっごく特別で、都市部ではあまり見られないものだから、もし機会があれば、観光客の方も是非参加してみて欲しいです。
僕の実家のお隣は灣裡という場所で、西側は台湾海峡を望む場所にあります。そこには海に向かって経つ大きな廟(灣裡萬年殿)があるのですが、何年かに一度建醮が開催されます。そこでは王船と呼ばれる大きな船が、海まで大人数で引っ張って運ばれ、海で燃やされるんです。すごくクールなお祭りですよ!
――ズバリ、台湾の魅力は何だと思いますか?
科学技術の発展や文化の創作など、ほかの国に追いつけ追い越せとばかりに、新しいものが生まれているけれど、僕が一番好きなのは台北だと西側に残る伝統的なマーケットですね。あと、迪化街の慈聖宮も好きです。ここでアルバムの写真撮影したんです。周りには屋台があって、もう数十年にもなるお店もあります。そういったお店は、ずぅっと同じことを繰り返しています。どんなに時代が進歩しても、自分が若かった頃からいいと思ったことを、歳をとってもやり続けている。それこそが台湾の伝統的なものであって、台湾が持つ魅力的な部分だと思います。
台南の田舎に帰ったら、田んぼがいっぱいあって、収穫した稲を廟の広場に天日干ししています。昔からずぅっと変わらずに。その稲木を見ると「うわぁ、なんて素敵なんだ!」と思います。懐かしい気持ちにもなりますしね。自分が信じたものに身を尽くしているというのは素晴らしいことだなと思います。
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日本の樹はとっても大きくて大好き!
――日本の印象はどうでしょうか?
日本はとてもきれいで、ルールをきちんと守っているというイメージです。あと、日本には独特の香りがあります。
(ナビ)どんな香りですか?
いい香り。笑
しかも、不思議なのですが、台湾のライブに来ていた日本のファンからもその香りがしたんです。小河岸のライブの時に、「あれ?日本の香りがするなぁ…」と思っていたら、本当に日本のファンの方がいたんですよ。もしかしたら僕の鼻が良すぎるのかもしれませんが…笑。 生活習慣を改めたら、鼻がとっても良くなったんですよ。
日本人の方は、日本の香りと言われてもわからないかもしれませんが、甘~い香りなんです。飛行機から降りて、深呼吸したらその香りを感じられますよ。
台湾には台湾の香りがありますし、どの国でもその国特有の香りがあると思います。僕が思うに、台湾は醤油の香りです。笑
――日本で必ず行きたいところはありますか?
日本の樹が好きで、樹がたくさんあるところに出かけます。ツイッターには明治神宮の樹に散歩しに行く!とつぶやきましたが、有名なところ以外でも、街の中に突然現れる大きな樹を見たら「うわぁ~!」と思います。台北ではあまり見られないので……。日本の樹は本当に大きいと思います!
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――日本ではどんなものが食べたいですか?
うぅ~ん…ラーメンもそうでもないし……。あっ!日本料理が食べたいです。お寿司がいいですね。そういえば、関東と関西では食べ物は違いますか?
(ナビ)うぅ~ん、私が思う一番の違いは醤油です。うどんのスープの色は使っている醤油が違うので、全然違いますよ。
え~! 今回は東京にも大阪にも行くので、両方試せますねぇ。
最後に日本の読者にメッセージをお願いします
11月のソロライブをとても楽しみにしています。台南人なので、台南っぽさを忘れずに、東京と大阪でも台南らしさを感じてもらえるように歌いたいと思います。来てくれる皆さんが台南と東京・大阪のコラボレーションを楽しんでくれたら嬉しいです。
(C) Kotori Kawashima
ナビに癒しと元気を与えてくれた1時間のインタビュー!小隊長のまっすぐな人柄が何度も感じられ、ユーモア溢れる回答に笑いっぱなしでした。日本でのライブを心から楽しみにしている小隊長の様子を見て、ナビも休みを取って台湾から飛んで行きたいくらい!(社長、編集長、いいですか~?笑)
11月11日の東京公演分は一般発売日早々に完売! 12日の大阪公演分はまだ若干チケットが残っているようです。小隊長の歌をあまり聴いたことがないし……という方でも、「台湾が好き」「楽しい雰囲気が好き」な人なら誰が行っても楽しめること間違いなし!しかも、台湾ではアリーナライブを開くほどの人気者がライブハウスで見られるという貴重な機会です。お見逃しなく~♪
以上、心が疲れていた時に小隊長に会って、パワーチャージできたナビがお届けしました。