去る6月24日(金)、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで、台湾映画『太陽の子』の上映会が開かれました。
インターネットでの予約開始後、数時間で満席になってしまったほどの人気っぷりで、この日も上映15分前には会場がいっぱいに。
2015年の台北映画祭で観客賞を受賞、シンガポールやインドでの国際映画祭でも高い評価を得ているこの作品、ナビもワクワクしながら上映を待ちます。
実はこの上映会は、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター虎ノ門新設1周年記念行事「台湾カルチャーフェスティバル」の一環ということで、
まず、顧問の朱文清氏がご挨拶をされました。
6月9日に就任されたばかりという台北駐日経済文化代表処の新代表、謝長廷氏も、お忙しい中、奥様と一緒に来場。
「地理的にも近く、観光や文化交流も盛んな台湾と日本。よく『パートナー』などと言われますが、
私はそれ以上の関係、運命共同体だと思っています」と謝氏。
さらなる日台交流を目指したい、と初就任の意欲を語ってくださいました。
そして、この上映会の立役者、ジャーナリストの野嶋剛さんが舞台上に。
台湾で『太陽的孩子』を見て、その素晴らしさに惚れ込んだ野嶋さんは、
自ら鄭有傑監督に願い出て非営利の上映権を獲得し、この映画の上映プロジェクトをスタート。
「たくさんの方々が協力してくださり、約3カ月という短い期間で上映に漕ぎつけることができました」と語る野嶋さんは、本当にうれしそう。
この映画の共同監督の一人である鄭有傑監督も、この日の朝の飛行機で台湾から駆けつけ、堪能な日本語でご挨拶。
「みなさん、私の日本語がどうしてこんなに上手なのか、と驚いていらっしゃるでしょう。実は私の父が華僑で、日本に住んでいたことがあるんです」
国際的にも評価の高い映画監督であり、また俳優としても数々の映画やドラマに出演されている鄭監督。ちょっとはにかんだような笑顔がステキです。
野嶋さん、謝代表、鄭監督、朱顧問が舞台に並び、記念撮影。貴重な4ショットです。
©一期一會影像製作有限公司
いよいよ上映開始! 花蓮の先住民族・アミ族の暮らす港口を舞台にしたこの映画は、故郷の土地と伝統の海稲米を守ろうとする主人公・パナイとその家族、
そして観光開発の夢と先祖代々伝わる大切な土地との間で揺れ動く先住民族たちの姿を描いています。
どんな困難をも乗り越えようとするパナイの強さ、ときに涙を流しながらも成長していく子どもたちの姿、そして台東の美しい自然など、
とにかく見どころ満載で、『太陽の子』の世界に引き込まれてしまったナビ。その感動の詳細は、後日、詳しくレポートします!
上映後、鄭監督と野嶋さんのトークイベントもありました。
撮影の苦労話や偶然から生まれた名シーンの話など、映画の感動がさらに深まるようなエピソードが盛りだくさん。
また、野嶋さんがこっそり、鄭監督のびっくりエピソードを暴露して、会場は大いに盛り上がりました。
「このストーリーは単なる小さな部族の話ではなく、台湾全体でも起こっている出来事なんです。
一度失うと二度とは取り戻せない、かけがえのないものがあります。そのことを、もっとみんなに真剣に考えてもらいたい」と鄭監督。
この普遍的なテーマは、常に新しいものへと飛びついていく現代日本にも当てはまりますよね。
最後に、鄭監督と野嶋さんを囲んで、観客の皆さんとの記念撮影。
「この素晴らしい映画を、もっともっとたくさんの人に見てほしい。私の目標の一つは、日本の映画館で正式に『太陽の子』の上映が決まることです。
だから皆さん、FBやツイッターなどで今日のことをどんどんシェアしてください」と野嶋さん。
ナビもぜひ、映画館の大スクリーンでもう一度、この感動を味わいたいです!!
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記事登録日:2016-06-28
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