今年のランタンフェスの見どころは?お祭り好きが台湾全土をご案内♪
こんにちは、お祭り大好き、台北ナビレポーターのせきけんです。
2014年もあっ!という間に一ヶ月。日本ではあまりなじみがない旧暦ですが、ここ台湾ではまもなく旧暦のお正月(今年は1月31日)を迎えようとしています。旧正月後、最初の満月に当たる日(日本の小正月に当たる日/旧暦の1/15)が「元宵節」と呼ばれ、台湾各地でさまざまなお祭りが行われます(今年は2月14日が旧暦の1月15日にあたります)。そこでお祭り大好きのわたくしが、「元宵節」のイベントをナビゲート!台湾各地で行われるイベントなどをご案内!
●台湾燈會(台湾ランタンフェスティバル)
開催日:2014年2月14日(金)~2月23日(日)
開催場所:南投県中興新村
行き方:台湾新幹線台北駅→台中駅下車 (所要時間1時間)
台中駅下車後会場まで連絡バスにて移動(所要時間40分程度)または台北西バスターミナルより直通バスあり
※会場付近かなり混み合っているという情報があります。お時間には十分余裕をもってお越しください。
<みどころ>
「風習文化に根差し、伝統を世界に広めよう!」を合言葉に1990年から開催されている台湾でいちばん大きなランタン祭り今年で25回目になります。元宵節に台湾を旅行される方にはぜひ訪れてほしいお祭りです。
なんといっても注目は「龍駒騰躍」と名付けられたメインランタン。高さが23メートル、重さが30トンもあり過去最大の規模だそうです。またエコをテーマにしたランタンだそうで20万個を超えるLED電球をつかっており、どんなメインランタンになるのか注目です。
<ポイント>
今回開催される中興新村は、1950年代に農地の中に建設された人工都市で、中華民国の「台湾省政府」が置かれていた場所でもあります。また周辺には約80年前の台湾の街が再現された室内型のテーマパーク「寶島時代村」などもあり、1日時間をかけて周辺を観光しつつ会場を訪れるのも楽しいかもしれません。
会場は例年非常に大きなスペースにさまざまなランタンが展示されます。あわせて最寄の高鉄台中駅からも時間がかかることが予想されますので、時間に余裕を持ってランタン会場を楽しんでください。
●台北燈節(台北ランタンフェスティバル)
開催日:2014年2月7日(木)~2月16日(日)
開催場所:花博圓山および美術公園
行き方:MRT「圓山」駅下車後徒歩または無料連絡バス12:30~20:30の間、15分間隔で運行
(ただし2/7-2/16 16:30-17:30及2/10は終日運休)
<みどころ>
花博圓山および美術公園をメイン会場に行われます。1月25日~2月16日まで、中山北路がイルミネーションでかざられ、ランタン会場同様にみどころ満載になります。会場全体に「幸せの台北城」などのさまざまなテーマにそって作られた多くのランタンが展示されます。
メインランタンは、今年の干支にちなんだ「馬」と「エコ」をコンセプトに作られた高さ14メートル、長さ11メートル、幅11メートルの駿馬だそうです。また台座には、市民1万7868枚の願いごとが書き込まれたCDが取り付けられます。
<ポイント>
昨年から会場を移し花博圓山および美術公園で行われるようになった台北ランタン会場が非常に大きくなりました。メインランタンは期間中、毎日午後5時30分から点灯。夜7時~11時までは30分ごとにライトアップショーが行われ、特殊なプロジェクターを使って投影された駿馬や赤ちゃんパンダの円仔の3D映像が映し出されるそうです。会場に設置される舞蝶館ステージでは連日台湾のさまざまなアーチストによるイベントが行われます。その他にもスタンプラリーが行われたり、目で見て音で楽しみ歩いて楽しめるランタンかと思います。台北市内での開催ですのでアクセスのしやすさなどから滞在中にぜひ足を運んでほしいランタン祭りのひとつです。
●新北市平溪天燈節(平渓ランタン祭り)
開催日と場所
2014年2月03日(月)18時~21時
菁桐國小 (新北市平溪区菁桐街45号)
2月08日(土)18時~21時
平溪國中(新北市平溪区石底街92号)
2月14日(金)18時~21時
十分廣場 (新北市平溪区南山坪136号)
行き方:台鉄(在来線)で行く方法
台北駅から東部幹線(花蓮・台東方面)の列車に乗車し途中駅、瑞芳駅で平渓線に乗り換え(※瑞芳駅はすべての列車が停車するわけではありませんのでご注意を!)
その後3日は終点菁桐駅 8日は平溪駅 14日は十分駅で下車します
■台鉄「瑞芳」駅からの運行時間
行き9時~19時 帰り9時40分~23時30分運賃MRT「動物園」駅から50元 台鉄「瑞芳」駅から30元 帰りは無料
バスで行く方法
ランタン祭り開催中は、MRT「動物園」駅および台鉄「瑞芳」駅から臨時バスも運行されます■MRT「動物園」駅からの運行時間行き9時~19時の間 帰り9時40分~23時30分(14日は9時50分~23時30分)
<みどころ>
この時期だけは、台湾、そして、全世界から多くの人が押し掛け、普段静かな平渓の街も人・人・人で埋め尽くされます。天燈のはじまりは昔、盗賊の襲撃を受ける事が多く、その盗賊が去った後安全を知らすために飛ばしたのが最初だといわれています(諸説いろいろありますが)。
現在では、天燈は安全の象徴として、またより良い生活ができるようにと願いを込めて飛ばすようになりました最大のみどころは大量の天燈が夜空に上がっていく幻想的な風景。混雑を考えるとどうしても尻込みしてしまいますが、ぜひとも足を運んでみてください!
<ポイント>
開催日の9時~24時の間はタクシー等での現地乗り入れはできませんので、その他の公共交通機関を利用しましょう。また、メイン会場でランタンを上げるには事前に整理券が必要です。
■整理券配布時間:2月03日(月)11時から480個分
2月08日(土)11時から1950個分
2月14日(金)11時から1550個分(計10回分)
各メイン会場ではすべての会場で10回ずつランタンが上がる予定です
(2月3日は各回60個ずつ合計600個、8日は各回195個ずつ合計1950個、14日は175個ずつ合計1750個)。
●台南「鹽水蜂炮」(鹽水爆竹祭り)
開催日:2014年2月13日(木)~2月14日(金)
開催場所:台湾台南県 鹽水
行き方:台鉄(在来線)利用の場合 台北駅から自強号利用で新営駅下車(約3時間50分)新営駅からバスまたは、タクシー利用
台湾新幹線利用の場合 台北駅から嘉義駅下車(約1時間30分)後、連絡バス(約30分)で台鉄嘉義駅へ。台鉄(在来線)に乗り換え 新営駅下車(約15分)
<みどころ>
普段静かなこの街も、この「鹽水蜂炮」の時だけは、台湾各地から多くの人が訪れます。
はじまりは昔、鹽水で疫病が流行した時だと言われています。当時の医学はまだまだ発展しておらず、地元の商人が平安祈願のために関聖帝君を乗せた神輿を巡回させました。人々がそれに続き、疫病払いの祈願のために爆竹を鳴らしながら歩いたのが起源だとか。時を同じくして、疫病の流行が治まったことから、その後も鹽水のお祭りとして根付いています(諸説いろいろあるそうですが)。
<ポイント>
元宵節のお祭りの中でも一番過激なお祭りの代表格の鹽水蜂炮。ロケット花火の飛び交う激しいお祭りです。安全には十分注意!写真のような完全防備が必須!フルフェイスヘルメット(現地でも販売)、マスク、ジャケット、ジーンズなどは欠かせません!少し下がった場所で見る場合は、ここまでの重装備は必要ないかと思います。
ただしロケット花火がどう飛んでくるかわかりませんので、安全面を考慮した服装は絶対必要です!また、心臓病、高血圧などの持病のある方は参加を自粛してくださいとのこと…当たり前ですが、煙草と火気厳禁です!!
●2014 台東元宵民俗嘉年華會 「炮炸寒単爺」(寒単爺爆竹祭り)
開催日:2014年2月13日(木)~2月17日(月)
開催場所:台湾 台東市内中心部各所で開催
台東玄武堂(正氣路2号-1)、台東天后宮(中華路1段222号)などで開催
行き方:台北松山空港より飛行機利用UNI AIR立榮航空・Mandarin Airlines華信航空 で1時間
<みどころ>
寒単爺とは、台東市の玄武堂にまつられている武道と商売の神様。爆竹をぶつけることによって寒さを追い払うといった説があるそうです。
爆竹がより盛大であれば、その年の財運もより良くなるといういわれがあります。爆竹の中で勇敢に振舞う「寒単爺」の姿は必見です。
<ポイント>
鹽水蜂炮と同様爆竹を使う激しいお祭りです。台北から見に行くにはやや遠いので大変ですが、爆竹が寒単爺にあたる激しい姿を見るだけでも行く価値は多いにあります。「炮炸寒単爺」(寒単爺爆竹祭り)は2月13日1回、14日5回、15日6回、17日1回行われる予定です。
また行われる場所ですが、台東市内各所で開催されますので予定表を元に現地へお出かけください。爆竹が飛び交う祭りですので(鹽水のように激しく飛び交うことはありませんが)、念のため、安全に対する配慮は必要です。
●内湖「夜弄土地公」
開催日:2014年2月14日(金)
開催場所:台北市内湖区内湖路二段450号周辺
行き方:MRT「内湖」駅下車
<みどころ>
土地公(土地の神様)の像を神様の籠に固定して町中を練り歩くお祭り。道沿いの店が爆竹を用意し神様の籠が通過すると煙でいっぱいになります。爆竹の多さが多いほど財運がよくなると言われています。また景気の良いお店ほど爆竹の量が多いので鹽水や台東に匹敵するぐらい迫力のあるお祭りです。
<ポイント>
台北市内で身近に爆竹を使ったお祭りを体験できます。なんといってもものすごいのが爆竹の量!あまりのすごさにものすごい煙につつまれます。鹽水や台東へはいけないけど爆竹祭りは体験したいという皆さんにお勧めしたいお祭りの1つ。かなり狭い裏道で爆竹を派手に使いますので安全対策は忘れずに!
●野柳神明淨港文化祭
開催日:2014年2月14日(金)
開催場所:新北市野柳保安宮(新北市萬里區野柳里港東路69號)
行き方:台北西站から国光客運のバスにて野柳バス停下車
(MRT「淡水」駅、台鉄基隆駅からもバスがあります)
<みどころ>
「神明浄港」とは海への感謝の気持ちを表すお祭りです。
漁船が海を巡回する淨海巡洋、神輿を担いだ人が海に入る神明淨港(豊漁を願う)、神様を担いだ人が火の上を渡る神明過火海(平安を祈る)などといった儀式があります。このお祭りは台湾ではここでしか見ることができないので、それだけでも見る価値があります。
<ポイント>
台北市内からも比較的近く行きやすいお祭りの1つ。
海に飛び込む神輿や爆竹の上を走る神輿、そして、三太子などの神様が練り歩く姿を観たりと、1度にさまざまな様子が観られるお祭りです。お祭り後、野柳地質公園を観光することも可能です。
のんびりと訪れてみるのはいかがでしょうか?
ランタン祭りを楽しむために!まとめ!
寒さ対策:
台湾の2月の気温はなかなか難しいところがあります。
会場によっては山の中だったりするので、思わぬ寒さになる可能性も。しっかりとした服装で、充分な寒さ対策をして会場へ!
安全対策:
爆竹系のお祭りも各地で開催されますが、日本と違い基本的に規制はありません。その分お祭りを肌で感じ体感できますが、絶対に必要なのが安全対策!特にマスクは絶対必需品です。そのほかにも燃えにくい服など安全に充分配慮して、
爆竹系のお祭りを楽しみましょう!また周りの人の様子も見つつ安全かつ危険の少ない場所で見学しましょう!
交通対策:
夜のお祭りの場合、帰りの交通機関が見つからず、思わぬ事態が発生する可能性があります。帰りのことも考えながらお祭りを楽しみましょう。またタクシーなども上手に活用しましょう!
いかがでしたか?台東や鹽水など行きにくいところも多いですが、どれもこの時期にしか見ることのできない良さがあります。台北ランタンや台湾ランタンといったランタン祭りをじっくり見学したり、爆竹系のお祭りに体当たりで参加したりなどなど、楽しいことが満載の元宵節のお祭り、皆さんも肌で感じ元宵節を楽しんでください!
以上、お祭り大好きせきけんでした!
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記事登録日:2014-01-28