アラサーの青春再来!泣いて笑った3ヶ月間の軌跡
こんにちは、台北ナビです。中華圏での端午の節句のメインイベント、ドラゴンボートに参加しました!実はナビかれこれ3年目の参加!!今年は学生の身ではない初めての参加で、体力・時間配分と色々大変でしたが楽しい思い出になりました。
どんな人達が集まるの?
さてドラゴンボートを漕ぎたい!と思っていてもメンバーがいないと漕ぐことができませんよね。ドラゴンボートは18人で船を漕ぎ、舵取り、太鼓係、旗取り係と1チーム21人が必要になってきます。そこで、大学の掲示板やFACEBOOK、MIXIなどでメンバーを集めます。ナビは去年MIXI上でメンバー集めをしているのを知り参加しました!今年もMIXI、facebookを見て参加した!というメンバーが多数いました。それでも人数が足りず、自分で友達を誘ったりして何とか人数が集まりました。ナビが参加した「台日交流龍舟隊」というチームは台湾人と日本人が約半分ずつ。台湾人は半分以上が学生。日本人は語学留学に来ている学生が多数参加しました。アラサーは少数ということで、アラサー旅行と称して集まり、台中へ旅行に行ったりアラサーはアラサーなりに楽しんでいました。
体力作りが必要です
アラサー女子ナビ、以前は毎日のように水泳やバレーボールなどを楽しむスポーツ女子だったのですが、台湾に来てからというもの台湾の美味しさに負けて、スポーツする時間があれば食べる!!という食いしん坊生活が身に沁みていまして…。試合は6月上旬に開催されるのですが、ナビのチームは3月上旬から体力作りをスタートしました。チーム内に運動を専門に学んでいた者、スポーツ選手であった者が中心にプログラムを組んでくれました。そのため正直、日々運動不足のナビは毎日ヒーヒー!!一般人の体力を全く考慮してないんじゃないかっ!とナビは思いながら、チームスポーツでは一人が怠けてはいけぬと頑張りました…。なのに痩せない…。どういうこと~??
大きな桶でフォーム練習!
今年が初めての参加!というメンバーばかりだったので、小碧潭という駅近くにある特製のミニプールで漕ぎ方の練習をします。この練習が一番しんどい!というほど過酷なんです。それはなぜか…。それは舟を漕いで舟が動けば軽くなるのですが、このミニプールは動かない…。漕いでも漕いでも負荷は同じ…。でもここでフォームをマスターすれば舟の上で役立つと信じてみんな漕ぎます。ひたすらゴールも見えず漕ぐ。そんな日々が2週間ほど続きました。そんな時コーチから痩せなさい!とのご命令が…。え~ん><わかっちゃいるけど…痩せられない…。
みんなすごい形相で漕いでいます
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桶の前で記念写真♪
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意見が衝突するのもチームです
何事もすべて順調にいくということはないようで、去年も意見の食い違いなどで話し合いの場が設けられるなどしましたが、今年もやはり意見が衝突><一番の問題は舟を漕ぐ練習場所。メンバーを集める際には試合予定地である碧潭(新店)か大佳河濱公園での練習と聞いていたのですが、コーチの独断と偏見で練習場所が「關渡」。ちょっと遠すぎるんですけど…。反論するも甲斐がなく…。この決定に仕事があるものはブーブー!この後仕事に支障が出るものが多く…。ナビはお昼休みが1時間半と長いためお昼にエネルギーを投入できたのですが、1時間弱のものはお昼ご飯を食べずに寝たり、そんな時間がないものは仕事中睡魔と闘いながら1ヵ月半耐えたようです。しかし今年はすぐに自分の意見を口に出す勇気がない人が多かったようで、最後の最後になり不満が爆発し、意見のぶつかり合いとなってしまいました。でも、この意見が衝突した後に、チームがまたひとつになれたような気がします。毎年思うのですが、チームの中では言いたいことを言い合えるそんな雰囲気が必要なのだと思います。
会議を開いたり・・・
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バスケットを楽しんだり・・・
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またまた誕生日パーティをしたり・・
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練習以外に色んなイベントを通して仲良くなりました! |
5時起きで舟を漕ぐ
さて、1ヶ月半苦しい体力トレーニングとミニプールトレーニングを行ったのですが、4月中旬から一番楽しい舟漕ぎ!朝5時に起きるのはかなりの負担ですが、舟を漕ぐのってやっぱり気持ちいいんです。ドラゴンボートを漕ぐ上で一番大切なこと、それはチーム全員が息を合わせること。初めは息が全然合わずバラバラでしたが、毎日顔を合わして舟を毎日漕ぐと不思議とどんどん息が合ってくるものなんですよね!きっとそれは自分のフォームが固定化してきたことと体力が付いてきたからこそだとも思うのですが、それ以上に何か違うパワーが効いているような…。みんなでタイミングもピッタリに漕げた時の気持ち良さったらないですねっ!
さて、そんな練習ですが、早朝ということで仕事のあるナビは大変!6時50分~8時前まで漕ぎ、そこからMRTの駅へ向かいます。着替えも手短に済まして、MRTに乗ります。毎朝MRTに間に合うかドキドキ!!スリリングな一ヶ月半となりました。
大会初日!
苦しかった練習も終えいよいよ試合当日がやってまいりました!ナビは去年参加していたので、あぁ1年ぶり~!と懐かしく思っていたのですが、初めて大会先を見たメンバーは大興奮!4月まで花博会場であった大佳河濱公園がドラゴンボート会場に大変身しているんです。ここで漕ぐのか~という興奮と緊張でみんなのテンションがちょっとHighになっていました。
会場までは専用バスが出るんです
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大佳河濱公園に到着するとレース間近のチームが最後の調整をしていました
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この大量の水は参加チームに配られます。こんなに多くのチームが参加するんですね~
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試合結果を発表する場所にはいつも選手が真剣に結果を見つめます
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初日は男子のみの試合。女子は同じチームとして応援団となりました。男子の緊張は女子まで伝わるほどで、経験者ナビは気合の入り過ぎにちょっと心配…。そんな当たって欲しくない予感ほど当たるから怖いのですが、男子の初レースは緊張しすぎて、漕ぎ方を忘れてしまったという者が出るほど。練習中はもっとみんなと息を合わせて漕げていたはずなのに…。と、とても悔しそうな表情が見られました。大丈夫!また明日敗者復活レースがあるから!頑張れ!!男子!!!
がっくり肩を落としています
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うぅ~んおじちゃんチームは強い・・・
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女子チームも男子のレースを見て試合の異様な雰囲気と緊張のしすぎ、気合の入れ過ぎはいけないんだと女子チーム全員でミーティングを開きました。そう言えば去年は緊張したっけ!いつも關渡で練習をしていたから他のチームの様子やレースの感覚を掴めていなかったのも原因かなぁと分析してみたり…。
他のチームはどんなチーム?
最近は台湾でもドラゴンボートに再度スポットが向けられ、学生も記念に!と参加するチームも増えました。また、外国チームも多く、フィリピンからはナショナルチームが参加していたんです。台北市の大会には男子、女子と分けられているだけでなく、高校生の部、エリア別(中山区などの区ごとのチーム)、機關團(警察や消防署など台北市の公務員)などバラエティに富んでいます。細かく分けられていることで力も近付き、見ている方も手に汗握る試合が見られるんです。しかもおじいちゃん、おばあちゃんチームが若者をギャフンと言わせているのを見ると感動してしまいます!その力どこから?何を隠そうナビは去年おばちゃんチームと3度も戦い、全て負け><え~ん。強い!と言われているのが、原住民族チームと警察チーム、消防署チーム、そして体育大学チームです。もう芸術!と思うほど一糸乱れぬ漕ぎっぷりは是非その場で見て欲しいほどの圧巻です♪
消防署チーム!みんなが同じ動きです
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強いチームの舟の前方には大きな水しぶきがあがります
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大会2日目
この日、碧潭(新店)でも新北市のドラゴンボート大会が開催されており、ナビのチームは台北市と新北市両方ともエントリーしていたので、バスを借り会場を行ったり来たりしました。この日は男子が碧潭で試合中は女子が大佳河濱公園で試合と入れ換わりの試合だったため男子の試合は少ししか見られず…頑張れ!男子!!
女子の試合は大佳河濱公園の試合から!初めての試合、やっぱり緊張で声が出なくなるものが続出。そんな時はみんなで円陣を組み大声を出して、心配や緊張を打ち消しました。
レースがスタート!ナビのチームはスタートダッシュが合わず、後から追いかける展開へ。後半追いつくも時すでに遅し…。1位と0.2秒差で2位。でも実はコーチから2位狙いでいこう!と言われていたので、チームの表情はとっても明るく、2位になれるなんて思っていなかったから嬉しい!緊張が解けてほっとした!そんな表情が見てとれました。やったね!でも、ナビはスタートダッシュのふがいなさに気持ちがスッキリせず。負けず嫌いナビはやっぱり1位がいいなぁと思っていたのでした。
スタートダッシュがうまくいかずライバルと差が・・・
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お~!中盤の追い上げでかなり近づいてきました!
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レースが終わるとすぐさま荷物を持って碧潭へ移動します。バスの中でもみんなリラックス!次は頑張るぞ~とみんなの意気込みも大きくなっていきます。ナビは碧潭が大好き!去年はここで練習していたということもあるし、この水のキレイさと開放感が、あぁドラゴンボートだなぁと思うのです。
さて碧潭に到着すると女子の試合まで時間があったのでお弁当を食べ、男子の試合を応援!頑張れ!男子!今日は最高の漕ぎを見せてね~!と送りだすも、あれ?スタート地点には2チームしかいない…。ライバルがひとつしかいないんだったら勝てる~!と何も知らないナビは思っていたのですが、男子は本当にくじ運が悪く、そのライバルは優勝候補…。すごいスピードでナビの前を通り過ぎていきました…。が~ん。でも、男子にはあともう1試合大佳河濱公園が!今度こそ最高の漕ぎを!!
さて、女子のレースの時間がやってきました。ここで試練が!実は碧潭の船と大佳河濱公園の船は作りが全く違い、このタイプで練習したことのないメンバーはビックリ!またスタート地点に到着しても船の位置が定まらず、みんなドキドキしている中で「よ~い」というスターターの声が聞こえていないものが続出し、またもやスタートダッシュがうまくいかず…。焦れば焦るほど空回りして散々な結果に…。うぅ~ん、集中が足りなかったのかなぁ…。反省しながらまたバスに乗り、大佳河濱公園へ。さきほどと打って変わってどんよりした雰囲気が。そんな中アラサ―ナビはバスの中で足がつってしまいました。歳にはかなわないようです><。
慣れない舟に戸惑っている様子
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漕ぎ方もぎこちない・・・
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すぐさま会場を後にします
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バスの中の雰囲気はどんより><
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大佳河濱公園に到着すると男子は準備運動を開始していました。女子チームの試合時間と近くチラっとしか見られませんでしたが、ナビの目からは今までで一番いい漕ぎを見せてくれました!各組1位だけが準決勝に勝ち進めるレースで結果は2位。ここで男子のレースがすべて終了しました。でも、みんなの表情からは達成感が見られ、涙が見えるものも。本当にお疲れ様でした。
女子はというと、このレース2位以内に入れば決勝進出という大事な試合で、やはりスタートダッシュが決まらず3位。少しの差で明日の5~8位決定戦へ挑むことになりました。ナビはこの結果がすごく悔しい!あとちょっとだったのに…。
(この時の女子のレースの写真は次への移動のため撮れませんでした・・・)
と、感慨にふけっている時間はありません。レース後一目散に岸までボートを漕ぎ、岸に上がったらみんなダッシュでバスに向かいます。そう、碧潭でもう1試合あるのです。試合に間に合うか間に合わないかの瀬戸際!バスの運転手さんも誰の目から見てもわかるほどの速さでバスを運転してくださり、碧潭へ。でも、一足遅く碧潭での試合は棄権となってしまいました。うぅ~ん、残念!でも、大会関係者は10分以上ナビたちが来るのを待ってくれたようで、大会関係者の温かさとバスの運転手さんの思いに感謝感謝です。
初めての女子会
そういえば練習を開始してから一度も女子だけが集まってご飯を食べに行ったことがなく、次の日のミーティングも兼ねてみんなでイタリアンを食べに行きました。チームスポーツ、こういうみんなとのコミュニケーションをはかることが大切ですよねっ!特に女子はみんなでいれば会話が途切れない!やっぱり女子はしゃべる生き物のようです。みんなで食べたイタリアンはおいしかったなぁ~。ミーティングを兼ねてと思いましたが、試合に関することはすこ~しだけ。後は…やっぱりトークの内容は秘密です!
最終日!
レース1位を取るぞ~~!!
女子にとって、いやチームにとって最後の試合となる5~8位決定戦。3カ月の思いをすべてぶつけるべく、みんなの顔は朝から気合が入っていました!また手や顔にチーム名などを書き、準備は万全。狙うは大会5位となるレース1位のみです☆レース前は今まで以上の静けさの中みんなとても集中出来ている様子。これはイケる!「よ~い、バン」とスタートダッシュも決まり、そのままの勢いで、1位でゴール!最後の最後にレースで一番を取ることができ、みんな大満足!!最高のフィナーレになりました。
気合を入れるためみんなで文字を刻みました
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スタート地点まで漕ぐのも最後です・・・
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ドラゴンボートの敬礼!応援してくださった方々にお礼を!
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みんなが笑顔で出迎えてくれました♪
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みんながいたから漕げたんだよ~!
みんなで喜びの乾杯
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ちょうどこの日誕生日だったメンバーを胴上げしました
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アラサ―女子が3カ月間駆け抜けたドラゴンボート!正直体力、気力すべてが限界でしたが、やっぱり楽しいのがドラゴンボートですね。中華圏の伝統行事にも触れながら友情も育める魅力的なスポーツです。来年も参加しちゃうのかなぁ…。うぅ~ん今は体が悲鳴をあげているしなぁ…。
以上、ドラゴンボートが終わって次は何をしようかなぁと模索中のナビでした。