台北市内での学生街にあたる「台大」と「師大」、安くておいしいレストランに負けないくらい、個性的なカフェの数も多いんです!
~台大(公館)付近のカフェ~
静かに本を読んだり、1人で過ごすのに最適なカフェをお探しなら、ここ台湾大学・公館付近へ来てみましょう。どのカフェも文芸人にピッタリのムードを醸し出し、カフェに入るやいなや、心が落ち着き、即効で自分の世界に沈んでいけそうな気配が漂っています。
滴咖啡 Drop Coffee House
本格派コーヒーの店が台大の向いにありました、テイクアウトもできます!
時間がない人やちょっと安めに済ましたい時にはテイクアウトコーナーをどうぞ。が、ここまで来たからには、お店に座って飲むことをおすすめします。外からもそのいい感じのムードはガラス越しに見えますが、ドアを開けて入るとコーヒーのいい香りが漂ってきて、一瞬コーヒー酔いを起こしそうな感じに。コーヒー豆の袋もコーナーに何気なく置かれています。メニューを見てビックリ。他では飲めないようなコーヒーもほぼ揃っていました。オーナーはDavid。この道数十年の大ベテランで、気さくな人です。ナビは酸っぱいのが好きなのでケニアAAコーヒー(160元)を飲みました。窓際に座って、道行く人を眺めつつカップを傾け少しずつコーヒーの味を楽しむ・・・。こんな極上のひと時は毎日あるわけないので、かなりゆ~っくりたしなみました。外を歩いている人からは、かなり羨ましがられたかもしれません。ところで、ここのメニューはコーヒーのみ。David曰く、ケーキとか甘いのはないので、食べたかったら今度来る時は、自分で持ってきていいんだよって。ここのコーヒー最高ですねって声をかけてあげたら、オーナーはとってもいい笑顔を返してくれますよ。
住所:台北市新生南路三段149-11号 電話:(02)2368-4222 営業時間:12:00~24:00 年中無休 カード:不可、最低消費額120元 日本語:不可
海邊的卡夫卡(海辺のカフカ)
台湾のロックバンド「1976」、オーナーが開いた店なので週末の夜はライブに!
「1976」のリーダー、阿凱の店である「海辺のカフカ」。名前に由来は、まさしく彼自身が村上春樹のファンであったことから。お店の1Fは、多くの有名アーティストを輩出しているライブハウスの雄「河岸留言」。木のドアを開けると、左側にはオーナーの本棚がありました。すべて中国語だけど、じっくり見ていると、本や作家名がわかってきて、大体趣味の域が把握できました。右側には、カフェスペースが広がります。ナビが行った時間は、午後の昼下がりで、お客さんは皆PCを見ながら各自がとても静か。柱の棚にはCDもたくさんあり、テーブルや椅子の配色や座り心地からして、長居してしまいそうなかなり落ち着けるカフェ。クリームたっぷりのアイスコーヒー(150元)をいただきました。ところで、この日のスタッフはHushといって彼自身もブルースバンドを持っています。コーナーはライブスペースですが、週末の夜は、このカウンター前で演奏が行われ、カフェエリアはライブ目的のお客さんでいっぱいになります。この昼間の静けさからは想像ができないほどの熱気と活気で溢れかえるのです。
住所:台北市羅斯福路三段244巷2号2F 電話:(02)2364-1996 営業時間:12:00~24:00(金土の夜は~2:00) 年中無休 カード:可、最低消費飲料一杯 日本語:不可
雪可屋咖啡茶館 ShakeHouse
学生街にあってご近所の固定客も多い、公館ではなくてはならないカフェ
1989年からという、この界隈では一番の老舗と言われるカフェです。ジャズレコードを収集するオーナー黄さんは、大体夜の9時過ぎからいます。コーヒーには徹底したこだわりを持つオーナー。ラテは120元、ナビがいただいたのはアメリカンとフレンチトースト。おすすめの軽食だけあって、今まで台湾で食べたフレンチトーストの中で一番おいしかったです。店内は、ややレトロムードも漂い、灯りも落としめな、大人のカフェというムードが漂っています。
住所:台北市温州街86号 電話:(02)2367-3036 営業時間:10:30~深夜1:00 年中無休 カード:不可、最低消費額70元 日本語:不可
魯米爺 Lumiere
店内を転げるワンちゃんマントウ、ボオッと過ごせるくつろぎのカフェです
世界で最初の映画は、1895年12月、パリのカフェで上映され、この映画を撮ったのがLumiere兄弟でした。魯米爺はLumiereを中国語読みしたもの。カプチーノは120元、紅茶や水果茶、花草茶、ジュースもあります。チョコレートの種類も揃っていました。店内は静かで、まったりもできます。「饅頭」(マントウ)という白いワンちゃんが、カフェ内をちょこちょこ走っています。お客さんが少ないときは入口で客待ち。なんとも惹かれる可愛いワンちゃんでした。
住所:台北市羅斯福路三段283巷14弄15号 電話:(02)2364-3440 営業時間:11:00~24:00 年中無休 カード:不可、最低消費額100元 日本語:不可
~師大付近のカフェ~
師範大学近辺のカフェはどこも個性が光っています。オーナー色が強く出ているカフェが多いとも言えますね。食事をするにも穴場が多いこの近辺ですから、安くておいしいとこでお腹を満たした後は、お気に入りのカフェへ移動というのはどうでしょうか?
天暁得
「真情愛台湾」の文字に主張を感じます、30年の知る人ぞ知る文人カフェ
個性的なカフェが狭い通りにちらほらとある師大エリアで、30年以上を誇るカフェと言ったらここです。30年前のカフェ?そのとき台湾の人はコーヒーを飲んでいたの?と聞きたくなるほどの昔ですが、確かに当時コーヒー人口は極々少なかったようで、飲んでいる人といえば、海外へ留学をしたことのある知識分子たち。お店の入口からアラ?とわかりますが、入ったらなるほどと納得する台湾色が濃いお店なのです。女性オーナーがすすめるコーヒーをいただきました。カップも可愛くて、おいしい。政治云々は抜きとして、おいしいコーヒーを飲みたいなら「天暁得」も選択肢の一つ。特に入口横のレトロな窓際の席は落ち着きます。午後には木漏れ日がやわらかく差し込むこの席は、大切な話しをしたい時にはピッタリの場所。カフェ内のそこかしこに台湾を知る資料が貼ってあったりするので、台湾社会のいろんな面を知るチャンスだと思って、興味をもって見てみましょう。
住所:台北市師大路105巷9号 電話:(02)2362-6415 営業時間:11:00~24:00 年中無休 カード:不可、最低消費額150元 日本語:不可
廣生食品行
学生街に突如現れたレトロ上海、サロン風の品のいいレストランカフェ
テーブルの上にはきれいに磨かれたワイングラスが置かれていて、のんびりと食事をしながら優雅な雰囲気を楽しむ地元主婦達の姿がありました。このエリアでゆっくりと異国情緒を味わいながらの食事、またはアフタヌーンティーをするなら、おすすめのお店。台湾の観光書でもよく見かける、ガラスのカップの中できれいに花開く上質の花茶も楽しめ、なにかと忙しい台北の町からちょっとタイムスリップした気分をあじわえますよこのお店のランチセットメニューは「廣生套餐」というメニューの中からメイン料理を1つ選び、それに2種類の副菜、野菜入りの混ぜご飯、スープ、飲み物、デザートが付いてきます。飲み物は酸梅湯、冰洛神花茶、紅茶、緑茶の中から選べます。ご飯やスープも、ただついてくる普通のセットではなく、それぞれに凝った味付けがされていて、副菜としてではなく、りっぱな一品としていただけました。食事セットのほか、お昼の急がしい時間が終わり、静かになってからの14:30~17:30の間は下午茶の時間。中国茶と甘いデザートが楽しめます。
住所:台北市泰順街38巷25号 電話:(02)2363-3414、 2366-1057 営業時間:11:30~14:30、17:30~20:30、金土日のみtea time14:30~17:30 年中無休 カード:不可、最低消費額150元 日本語:不可
極簡 café Minimal Cafe
選りすぐりすぐりのカフェのオーナー達もすすめる店、猫カフェでも有名
ゆるい感触の木の扉を推し開けると、コーヒーのよい香りに包まれました。珈琲好きが静かに集まる店の香り。期待に胸ふくらませながら店内を見回すと、基調は目に優しい木のダーク・ブラウン。表に面した壁はガラス張りで開放感があるのですが、店内はしっとりと落ち着いた暗さもあります。カウンターの丸椅子などインテリアのひとつひとつが、気負わない大人のセンス。初めてきたのに懐かしさを覚えました。さて極簡caféもうひとつの名物は猫。現在は30匹。出入り自由だという猫たちは、どうやって入ってくるのかと思っていたら、私達が開けたのと同じ、ゆるい木の扉を自分の頭で推し開けて入って来ました。出て行くときも同じでした。ナビ達がせっせと取材をしている間にも、当然のように隣の席に上がり込んで取材カバンの中をのぞいたり、イスで爪を研ぎ始めたり。夏の昼間は、陽の当たらない中庭の方で寝ていることが多いそうです。極簡の冷房がきつすぎないのは、寒がりの猫たちのお陰かも。
お客さんたちは猫と同じ自由な対応で、かまったりかまわなかったり。カウンター席で呉さんが静かに小狐狸をなでていて、2人(?)の幸せそうな姿に本当に猫が好きな方なんだなあと感じました。
住所:台北市泰順街2巷42号 電話:(02)2362-9734 営業時間:12:00~2:00 年中無休 カード:不可、最低消費飲料一杯 日本語:不可
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-12-24