こんにちは、台北ナビです。
台湾は日本と同じ火山国、台湾全土には、約170か所もの温泉地があると言われています。
また、温泉の泉質は全部で6種類。ほとんどが、硫黄泉と炭酸泉ですが、ドロ温泉といわれる鉱泥濁泉や鉄泉などもあります。
1894年のこと、ドイツ人のQuelyによって、北投で初めて温泉が発見されたのが台湾の温泉史の幕開けです。その後日本統治時代になり、日本の温泉文化が台湾に伝わりました。1896年3月に、大阪出身の平田源吾が、北投に台湾初の温泉旅館「天狗庵」を開き、北投温泉郷時代が始まりました。当時最も名が知れていた四大温泉は、北投、陽明山、関子嶺と四重渓でした。しかし、1945年以後、台湾の温泉は、繁栄から衰退へと転じます。1999年になって、新たに台湾温泉の華やかな風貌が再現され始め、温泉ブームは現在まで進化しながら続いています。
台湾・今の温泉事情
台湾の温泉は、伝統的な温泉浴に新しい健康への概念が加わり、温泉の楽しみ方も多種多様となってきました。温泉療法から、温泉プール、温泉サウナ、温泉ジャグジー風呂など何でも設備されています。温泉旅館は新設或いは改築され、現代的で洗練された快適な設備もどんどん取り入れています。そのため、人々は伝統的な温泉浴を楽しむだけでなく、先進的な設備を通して、健康保養の目的でも温泉を訪れるようになりました。台湾の温泉は、ほとんどが風光明媚な山林の里にありますが、台北市内から30分で着くことができる温泉もあります。都会を離れて1時間かからないところに湖や山の景色を眺めたり、大自然の鳥や虫の鳴き声を聞いたり、森林浴に浸ったりしながら、温泉に満喫できる温泉地も多いのです。
台湾への温泉の旅…、きっと大満足できます!
温泉の種類
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泉質:硫黄泉
黄褐色や白濁色を帯び、卵が腐ったような強い匂い。皮膚病、婦人病、ぜんそく、神経痛、解毒喀痰、動脈硬化、リウマチ、肩や首、腕の諸症状に良い効果があります。飲用すると便秘、糖尿病の改善に効果があるそうですが、医者の指示が必要です。
北投・陽明山地方の温泉の特徴はと言えば、白磺と青磺の湯。白磺は、硫黄の匂いがきつく、字の通り白く濁り、肌にはヌルヌルした感触。疲労回復を助け、お肌にもいいと言われます。青磺は、透き通ったきれいな湯で、皮膚病や関節痛などに効き、短時間でも芯からあったまります。
■北部地区:新北市萬里温泉、台北市北投・陽明山温泉。
■東部地区:台東県緑島朝日温泉
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泉質:炭酸泉
泉質は無色透明。関節炎、水虫、胃腸病、皮膚病、神経痛を治療することができます。血圧を下げたり、心臓の負担を軽くするのにも効果があります。台湾で最も多い泉質は、この種類。炭酸泉は、炭酸気泡で清涼飲料水を作ることができるとも言われています。
烏來の湯は、通称「美人湯」と呼ばれ、皮膚に潤いをもたらし、角質を軟らかくする効果があるそうで、烏來の湯につかれば、天然の化粧水の中に入るのと同じ、皮膚はしっとり、さらに美白効果もあるんだとか!火傷や怪我の跡がある人も、この湯で傷跡が薄くなるそうです。
■北部地区:宜蘭県仁沢温泉、蘇澳冷泉、新北市烏来温泉、桃園県四稜温泉、新竹県清泉温泉、苗栗県泰安温泉。
■中部地区:台中市谷関温泉、南投県東埔、廬山温泉。
■南部地区:高雄市大岡山、不老、宝来温泉、屏東県四重渓