澎湖(ポンフー)島から船ツアー!「七美島&望安島スクーターめぐり」 -はにわきみこの台湾体当たり-

澎湖島で過ごした3泊4日は本当にあっという間でした!1日は自由行動で、バイクを借りて、馬公本島を走ってみることにしました!

馬公本島(クリックで拡大)

馬公本島(クリックで拡大)

本島は4つの島が橋でつながれ「つ」の字型になっています。
地図は「澎湖国家風景区」webサイトより。
http://www.penghu-nsa.gov.tw/pda/Article.aspx?Lang=3&SNo=02000024
4つの島をつないでるのは「203号線」。
馬公港から突端の漁翁島燈台までは、まっすぐ走って車で45分です。澎湖長春大飯店の王さんに「1日かけて巡るならここがいいよ」と地図に丸印をつけてもらいました。これらは「馬公1日ツアー」で訪れるスポットでもあります。

■125ccのバイクで出発!


まずは、ホテル向かいのレンタルバイク屋さんで手続き。日本の免許証と翻訳書を見せて申込書を書きます。スクーターの種類は、50cc、100cc、125ccと選べます。2人乗りしたいので、125ccを選びました(私は中型二輪=250ccまで=の免許を保持)。125ccYAMAHAで1日400元。私たちが借りた125ccのKYMCOは、360元でした(提携ホテルを通したから割引があるのかも?)。中正路を北上し、民正路ぶつかったら右折、続く五叉路を中華路へ。実はこれすべて203号線。街中を抜けると、あっという間に幅の広~い走りやすい道に出ます。
おっと、道が広くて障害物がない分、風が強いです。冬は季節風が強いという話。そのときは「車」の方が賢い選択ですね。

「飛龍租車旅遊」http://www.penghu.idv.tw

「飛龍租車旅遊」http://www.penghu.idv.tw

借りたのはKYMCOの 125ccタイプ

借りたのはKYMCOの 125ccタイプ

金牌 Jockey。手入れもよく、快適な走り

金牌 Jockey。手入れもよく、快適な走り

計器類はこんなふう

計器類はこんなふう

203号線は幅広!

203号線は幅広!

■道尽き海始まる「漁翁島燈台」


まずは一番遠いところへ走ってみます。距離的には45分で到着するはず。道中は全く渋滞もなく、交通量もまばら。初めて走る道でも何の不安もありません。ちょっと緊張したのは、人通りの多い馬公港周辺だけです。さて、目標としていた燈台のそばまで行ってビックリ。そこには軍事基地があるんです。ライフル銃を持った兵隊さんが門の見張りに立っています。
「この周辺、民間人が歩き回ってもいいんですか?」という気持ちに・・・。
カメラを持って歩いていたら「軍事機密を撮影しないように」と怒られるのでは?ドッキドキでしたが、おとがめナシ。ここは島の最西端、外部と接する要の場所。だから監視設備があるんですね。

燈台手前で一休み

燈台手前で一休み

海を眺めるあずまや

海を眺めるあずまや

周辺は切り立った壁

周辺は切り立った壁

サボテンの花がキレイです~

サボテンの花がキレイです~

国旗が掲げられています。内部には入れません。

国旗が掲げられています。内部には入れません。

青い空に映える燈台

青い空に映える燈台

サボテン「仙人掌」が群生

サボテン「仙人掌」が群生

■ガソリンスタンドでは「92」


燈台見物から戻る途中、ガソリンスタンドへ。実は、市街地を抜けてしまうと、ガソリンスタンドの数があまり無いんです。知らない土地でガス欠だけは避けたい、ということで、早めにガソリンを入れることにしました。レンタルするときに「ガソリンは92」と教わっています。油種は92と95。満タンに入れて80元ぐらいでした。

早めに給油!

早めに給油!

92って、レギュラー?ハイオク?

92って、レギュラー?ハイオク?

ごくごく

ごくごく

■昔の家並みが残る、二崁聚楽保存区


さて、ガソリンも満タン、安心して走り出した先は、古い家並み保存地区。
これがまた、いい雰囲気なんです。路地に入ってみると、時がそのまま止まっているかのよう。よく見ると、壁は「石壁」ではなく「珊瑚壁」なんです。その土地でとれるものを上手につかって、風の強い土地で暮らしやすい家を造っているんですね。このエリアには、流木と珊瑚を組み合わせた家屋も見かけました。軽食がとれる喫茶店などもあって、楽しめます。ちょうど小腹が空いてきたので、二人で1品、カボチャビーフン(金瓜炒米粉)と、黒糖かき氷を頼んでみました。直射日光の下は暑くてのどがカラカラになるのですが、ちょっとした日陰に入るだけで、サーッと涼しくなります。湿気がない分、日差しを遮るだけで快適に過ごせるんです。

伝統的な建築様式

伝統的な建築様式

珊瑚拡大

珊瑚拡大

オープンエアーのお店です

オープンエアーのお店です

このエリアのカミサマ

このエリアのカミサマ

石垣でなく珊瑚垣

石垣でなく珊瑚垣

流木と組み合わせたお店

流木と組み合わせたお店

喫茶店多し

喫茶店多し

カボチャビーフン(70元)

カボチャビーフン(70元)

黒砂糖かき氷、桑の実がけ(30元)

黒砂糖かき氷、桑の実がけ(30元)

■ダイナミックな玄武岩の柱状節理


古い街並みを堪能したあとは、少しだけ道を戻って「大菓葉玄武岩区」へ。
ポストカードや、観光名所の写真としてよく使われている場所です。柱のような玄武岩が横に連なって、屏風のように見えます。地図を頼りに走っていると、海へ続く下り坂の途中に、ふとその姿が現れるんです。港まで降りてバイクを止めて、そこから階段を上っていくと、玄武岩の柱が目の前に出ます。島の成り立ちを感じさせる、ダイナミックな光景です。

いったん海辺にバイクを置いて

いったん海辺にバイクを置いて

この階段を上ります

この階段を上ります

海に続く下り坂の途中にドーン

海に続く下り坂の途中にドーン

そばで見ると大きい!

そばで見ると大きい!

説明用看板あり

説明用看板あり

■万座毛を思い出す「鯨漁洞」


続いて203号を北上、「袴海大橋」の手前に、見どころスポット「鯨漁洞」があります。
ここは、駐車場も広く、平らな土地が広がっています。バイクを降りて階段を上っていくと、立派な建物が。これは「小門地質館」。今回は見学はパスして、自然景観を楽しもうと周辺を散策してみました。とっても広い公園になっています。閉じこめられた鯨が体当たりしてできた洞窟、と言われているそうです。沖縄を旅したとき、万座毛にも、波で削られた、ゾウの鼻のような穴があったなあ。なんだかそれを思い出しました。潮が満ちてくると、この穴に波の音が響くのだそうです。景色を楽しんだ後は、駐車場近くの石畳に数件ある、食堂へ。猫のいる店の「小管麺線」でエネルギー補給!

階段を登ると公園

階段を登ると公園

海を見下ろす高台です

海を見下ろす高台です

日差しを遮るあずまや

日差しを遮るあずまや

巨大な鯨漁洞

巨大な鯨漁洞

道中には牛が~

道中には牛が~

猫のいる食堂

猫のいる食堂

小管=イカ

小管=イカ

小管麺線(70元)

小管麺線(70元)

店自慢の一品を味見

店自慢の一品を味見

■袴海大橋、南は老人像、北はガジュマル


4つの島をつなぐ最も長い橋が「袴海大橋」。その北側には、巨大な老人像があり、ちょっとした公園のようになっています。

袴海大橋(南側)

袴海大橋(南側)

漁扇の像(巨大!)

漁扇の像(巨大!)

像の裏側には階段が

像の裏側には階段が

海まで降りられます

海まで降りられます

この端を渡って北側に着くと、観光バスがギッシリの「通梁古榕」です。
ガジュマルの木が、藤棚のように入り組んで屋根のようになっています。涼しい木陰になった道を進んでいくと、一番奥には「保安宮」。神木であるガジュマルには赤いリボンが巻いてあります。さっそくお参り。旅の安全をお願いしました。それにしても、日なたは暑くてたまらないのに、この木陰の快適さは何事でしょう。自然の持つ力ってすごいなあ、と改めて思います。ここで、名物の「仙人掌」アイスを味見。参道脇にはアイスクリームを扱うおみやげ屋さんがギッシリ。どこで買うか悩んでしまうほどです。

保安宮

保安宮

枝が日よけに

枝が日よけに

涼しい参道

涼しい参道

しっかりお参り

しっかりお参り

サボテンアイス~!

サボテンアイス~!

203号線、次なる見どころは「澎湖水族館」。ですが、あまりに天気がいいので、水族館は次のお楽しみに取っておくことにしました。天候に影響されない屋内設備(小門地質館や、澎湖水族館)なら、風の強い冬場でもOKですから。続いては、市街地近くまで南下し、馬公空港を東回りに迂回するルート(202号~204号)を通って、静かなビーチを目指します。

■静かな浜辺、林投公園


王さんお薦め「のんびりできる、綺麗なビーチ」を、バイクツーリングの最終地に選びました。
公園入口には立派な門。バイクを止めて、海まで真っ直ぐ伸びる道を歩いていきます。シーズン中はここは海水浴ができる様子。シャワーやトイレ棟が目に入りました。この日は平日とあってとても静か。隣に広がる「隘門砂浜」でしばしボーっと過ごしました。

門周辺には食堂&雑貨やさん

門周辺には食堂&雑貨やさん

海に続く遊歩道

海に続く遊歩道

海は青く砂は白く

海は青く砂は白く

隘門砂浜、誰もいない海

隘門砂浜、誰もいない海

海風に吹かれて

海風に吹かれて

以上、見どころは「観光ツアー」で効率よく訪れることもできます。
とにかく日差しが強くて暑いため、体力を消耗します。冷房の効いたバスで巡るツアーもまたよし。4~5人のグループだったら、レンタカーも良さそうです。

一緒に旅をしたパートナーが「屏東・高雄・澎湖島」の写真集を作りました。
Club mybook「台湾-離島を巡る旅2009」 http://www2.mybook.co.jp/clubmybook/library/viewer/index.php?albid=15286

■日本の免許証の「翻訳書」を作るには、JAFの窓口へ。
http://www.jaf.or.jp/inter/taiwan.htm
作成したものは1年間有効、受取は郵送も可能。手数料は、1通3,300円(税込)。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-07-09

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