知る人ぞ知る!元祖「松針小籠包」の誕生地は、台南のこのお店です!
こんにちは、台北ナビです。
今日は台南にある「上海華都小吃點心城」 にやって参りました。
このお店は台南市政府からも表彰されたこともあり、さらには観光ガイドブック、緑のミシュランにも紹介されたという、すごい実績を持つお店なんです。とはいってもお値段はリーズナブルなので、観光客だけでなく地元の人達にも人気があり、昼ごはん時になるとたくさんのお客さんで賑わいます。
場所は台鉄「台南」駅から徒歩で10分ほどの所。駅から中山路を歩き、民権路が見えたら右折すると程なく到着です。
お店のとなりは台南市指定古跡「台南公会堂」です。
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赤い看板とせいろが目印。
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元祖「松針小籠包」の秘密
「松針小籠包」70元(7個)
さてこのお店の目玉はなんといっても「
松針小籠包」。
しかもなんと、ここが、
台湾で初めて「松針小籠包」を発明したお店なんだそう。
元祖「松針小籠包」のお店というわけですね~。
とはいえ、「松針小籠包」とはなんぞや?「松針」って?普通の小籠包と何が違うの?と頭の上に??マークがたくさん出ている方も多いはず。実はかくいうナビもその一人、このお店に行く前には「松針小籠包」なるものを食したことはございませんでした。
そこでまず「松針小籠包」についてご紹介いたしましょう。
店長の詹瑞源さんが「松針小籠包」の秘密をおしえてくれました。
「松針小籠包」のネーミングにもある「
松針」とは
松の葉のこと。松の葉は細く針に似ているからこう呼ばれているんですね。
松の実などはお菓子や料理にも良く使われますが、松の葉は直接食用にするのではなく、その独特の香りから、食品の風味付けとして使われるそうです。
このような松の葉の用途からヒントを得た詹さんは、小籠包を蒸す際にセイロの下には通常は蓮の葉を敷くところを、松の葉を敷いたらどうだろうか?というアイデアが浮かんだんだそうです。
つまり松の葉をせいろに敷いて蒸すことにより、小籠包がより風味が増すというわけなんですね。なるほど~松の香りの小籠包ですか!
松の二枚葉を自然乾燥させたものがせいろの下に敷き詰めてあります。
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肉汁がたっぷり~。じゅわわわ~。
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お肉と皮のバランスもちょうどいい。
そもそも小籠包をいただく時、味わうことばかりに気をとられて、香りを楽しむ、ということをおろそかにしていたよな…と、思うナビ。そこで今日はできたての小籠包が運ばれてからまず香りを楽しむことにしました。くんくん。ふむふむ。確かにいつも食べている小籠包よりも深い香りがするような気がします。
そして蒸されることによって松の香りが小籠包にしみこんでいるのでしょう。また松の葉のおかげか、小籠包のお味もさっぱりしていて脂っこく感じません。それに肉汁たっぷり。小籠包はこの肉汁が命ですもの!
小籠包はお店の入口で作っています。このお店は民国68年(1979年)に詹さんのお兄さんがお店を始め、のちに詹さんがお店を引き継いだそうです。開店して以来30余年、ずっとこの場所でお店を守り続けている詹さん。このお店、そしてこの土地に対する熱い想いが伝わってきます。お店は1Fと2Fに席がありますが、店自体はそんなに広くはありません。
日本人に人気のメニュー
このお店は日本人のお客さんもよく訪れます。そのため日本語メニューもありますのでオーダーは簡単。しかしメニューがたくさんあるのでどれにしようか迷ってしまいますね。そこで詹さんが日本人に人気の一皿料理を紹介してくれました。
お店の料理は小皿(2~3人前)と中皿(4~5人前)があります。(ちなみに大皿はありませんのであしからず。)以下のお値段は全て小皿のお値段です。
麻婆豆腐 90元まずはこちら、麻婆豆腐です。ピリ辛が食欲をそそります。辛いものが苦手なナビにはちょっと辛すぎかな~、店内にあるセルフサービスのお茶を飲みながらいただきます。(あ、ちなみに冷えたビールやジュースもあります。)
ナビはビールが飲めないので、白いご飯がほしいかも・・・と思っていたら、詹さんに「いやいや!蛋炒飯(卵チャーハン)に麻婆豆腐をかけて食べるのがオツな食べ方だよ~」とすすめられました。
蛋炒飯(卵チャーハン)40元
オーソドックスな卵チャーハン。まずはそのままいただきます。卵のふわっとした甘さが口の中に広がります。次に、チャーハンに麻婆豆腐をかけていただきます。辛さと卵の甘さが混ざり合って、辛さがちょうどいい感じになりました。これなら辛いものが苦手な人でもいけますよ。
空心菜 80元 台湾の野菜炒めの定番である空心菜。シャキシャキ、この歯ごたえがたまりません。野菜炒めは数種ありますが、やっぱり台湾に来たら空心菜を食べないでは、日本に帰れませんよね~。
蛋炒蝦仁 135元 卵のとろとろ感とエビのぷりぷり感のハーモニーが絶妙。チャーハンにかけて食べてもおいしい。台湾のエビってすごいプリプリなんですよね~。
蒜泥白肉 125元 茹でたブタの薄切りに、にんにくを合わせたソースをかけていただきます。
これはおかずにもビールのつまみにもなりますね。しゃぶしゃぶ風でさっぱりしているんだけど、にんにくが効いてるから食欲をそそる!これが出てきた時点でもうすでにお腹いっぱいだったナビでも、意外にバクバク食べれちゃいました。
中華料理の食べ方は、やっぱりいろんな種類を食べてみたいから、小皿でいろいろ頼むのがいいですね。
1人旅の方はさすがにいろいろ頼めないけど、例えば「松針小籠包」に小皿料理冷菜1~2品頼んで、食べ切れなかった分はお持ち帰り、そしてホテルで夜食・・・なんて裏技もありますよ~。ちなみに残りを包んで持って帰りたいときは「幇我打包(バン ウォー ダーバオ)」と言えばお持ち帰り用に包んでくれます。
元祖「松針小籠包」を食べれるのはここだけ。台南にいらしたときには、是非お試しあれ~。
以上台北ナビでした。