台南でもおいしい小籠包を食べたいアナタはこちらへ!安くてオイシイのが嬉しい。
こんにちは、台北ナビです。今回は台南にある小籠包のお店、「上海好味道小籠湯包」へ行ってきました。小籠包といえば日本人の大好物ですよね!??たぶん。大げさですが、今までの人生でいちばんおいしい!と思った食べ物は、初めて台湾に来たときに食べた小籠包です。今までどんなものを食ってきたんだ?とかは聞かないで下さい。私が小籠包大好きと台湾人にいうと、「日本人は本当に小籠包が好きよね。」みたいな感じで、呆れ気味の顔をされます。台湾人の間で日本人の小籠包好きは有名みたいですね。今回は、なんと、小籠包づくりも体験できてとても楽しかったです!
このお店は少し分かりにくい場所にあります。台南は有名な観光地が駅の西側に多く点在していますが、このお店は駅の東側にあります。國立成功大学という名門大学が駅のすぐ近くにあります。成功大学には終戦まで日本陸軍が使用していた建物が今も残されており、広い公園もあるのでのんびり散歩をするにはとてもいいところです。その成功大学を南に下り東寧路というところを東に向かって東安路という通りを北に上るとそのお店はあります。黄色い看板が目印です。昨年の12月に改装してから少し広くなったらしく、とても清潔感があります。
メニューを見ても100元を超える料理はありません。
小籠包ってやはりおいしいだけあって、少し値段が高めですよね。でもこちらのお店は1セイロに小籠包が7個入って65元です!とても庶民的なお店なんです。お昼時を過ぎてもいつもたくさんの人で賑わっています。
でも安いからといってあなどるなかれ、数々の賞を受賞している実力店です。他の料理もお安く、高級料理はあまりありません。
あと、こちらでは飲み物はでないので、お店に入ってから左側にある冷蔵庫に入っているのを勝手にとりましょう。一律20元です。小籠包と一緒に食べるショウガもお店の真ん中辺りにある机に大量に置かれているので、勝手にとりましょう。
このお店は上海料理のお店ですが、上海料理以外のものもたくさんあります。特に麺が充実しています。あと、小菜と呼ばれる小皿に乗った料理が飲み物と同じく冷蔵庫に入っているので、勝手に好きなものを選んで取りましょう。値段は30元から100元まであり、いろんな料理が並んでいるので、ぜひトライしてみましょう。ビールもメニューにあります。
このお店の始まりは45年前だそうで、今のオーナー陳さんのお父さんが始めました。当時、南部にはほとんど小籠包のお店がなく、もっと小籠包を広めたいという思いから開いたお店だそうです。今でも台南の人気店としてお父さんの意思が受け継がれています。陳さんにおすすめの料理を伺ったところ、一番はやはり小籠包。その次にエビ餃子、そして春巻きだそうです。ナビもこのお店の春巻きは大好物です。エビ餃子のエビはぷりっぷりでおいしかったです。蟹黄湯包という小籠包はかにの卵と身が入っていて、皮を破るとカニの卵の黄色いスープがでてきて旨みがたっぷり詰まっています。
ちなみに伝票の中にある上海料理は、小籠湯包、蟹黄湯包、蒜泥白肉、炸春巻、炸排骨、酸辣湯の6つだそうです。蒜泥白肉とは豚を茹でて、にんにくなどと混ぜたもので、冷しゃぶみたいな感じで、さっぱりしていておいしいです。
人の良さそうなオーナー陳さんが小籠包のベストな食べ方を教えてくれました。まずは、醤油と酢を混ぜてタレをつくります。しょうがも用意しておきます。次に小籠包の上のキュッととんがったところを箸でつまみます。そして、小籠包を箸で左右に振ります。何で!?と思われたでしょう。これは小籠包の中に詰まったスープを下のほうに溜めるためだそうです。そしてレンゲの上に小籠包を乗せて皮を破り、中のスープを出します。そしてそのスープをまず飲みます。こうすると口の中をやけどせずに済みます。出来立ての小籠包は中が非常に熱いので気をつけましょう。 そのスープを飲み終えたらタレをつけて生姜を添えて食べましょう。これがベストな食べ方だそうです。やけど覚悟で一気に口に入れるのもナビ個人的にはありだと思います。店員さんのプチアドバイスとしては2分ぐらい経ってから食べるとやけどせずにすむらしいです。でもやっぱり蒸したてが一番おいしいとおっしゃっていました。
ちなみに小籠包はもともと上海料理で、上海から台湾に伝わり、台湾で発展していきました。そして30年前ぐらいからは、小籠包は上海より台湾のほうがおいしといわれるようになったそうです。
陳さんのこだわり
こちらのお店は先ほども書いたとおり、45年前からずっと続いているお店です。台南はグルメな街なので、ここで45年間も店を続けているのはすごいことなのだそうです。それはやはり陳さんのこだわりがあるからではないでしょうか。その陳さんこだわりの小籠包の厨房に案内していただきました。
ここの小籠包はもちろん全て手作りです。皮もその場で一枚一枚作られています。小籠包の中には豚肉と鶏肉をベースに、金華ハムや貝柱も入っていて、うまみを出すためにいろんな工夫がされています。
この店では一日に小籠包を1000セイロほど売れるそうです。ひとつのセイロに7個の小籠包が入っているので毎日7000個も作られているんですね。すごいです。ちなみにこちらのお店に来るお客さんの2割は日本人だそうです。これも結構すごい割合だと思いませんか!?台南で。やはり日本人は小籠包大好きなのでしょう。
陳さんがこだわりの一品を紹介してくれました。それは「蛋黄鴨」という鴨肉と魚肉に卵の黄身が包まれている非常に手間のかかる料理で、昔からずっと作っているものだそうです。まず、鴨肉の骨を全て取り除き、広げます。その上に黄身をのせ、その上に更に魚肉をのせます。そして鴨肉で包みます。これはすべて手作業で作られていて、珍しい料理なのでぜひ食べてみてください。小菜なので冷蔵庫の中にあります。
小籠包づくりを体験!
なんと陳さんが私たちに小籠包作り体験をさせてくれることになりました。お言葉に甘え、皮作りを体験することに…。厨房に入ると小籠包の皮作りをする人や、あんを詰める人など5人ぐらいがせわしなく作業していました。行ったのは平日のお昼過ぎだったので、夕食時などはもっと人がたくさん働いているのでしょう。横では職人さんが次々と皮を作っていきます。皮の真ん中は少し厚めに作るそうです。そうするとあんを入れて包むときに皮の厚さが均等になるそうです。やってみると本当に難しいです。うまく円形になりません。
次にあんを包む作業を体験してみました。あんを皮の真ん中に入れ、端っこの皮を伸ばして肉を包んでいきます。しかし、包めません。陳さんが見本を見せてくれますが、それでもうまく出来ません。ちなみに包むときは18回しわを作って包むそうです。だから上のキュッとなったところは18個のしわが出来ているそう。作りたての小籠包はプニプニしていてかわいらしかったです。包み終えた小籠包は5分間蒸します。膨れ上がってきたら完成です!
やっぱりこんな感じで・・・
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陳さんがつくるとこんな小さくてプニプニ
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そして驚くことに、日本人にもっと小籠包に親しんでほしいということで、お店が空いている時間帯であれば、ナビたちも挑戦した「小籠包作り体験」をさせてくれるそうです!なんというサービス精神でしょうか。小籠包作りの難しさをぜひ体験して見てください!このお店は夜の12時半まで開いています。もし、台南に到着するのが遅れても大丈夫ですね。もしなにかあれば気軽に電話をして下さいと陳さんはおっしゃっていました。ぜひ優しい陳さんに会いに行ってみてください。台北ナビでした。