のどかな景色の中で思い思いの時間を過ごせる場所がたくさんあります
こんにちは、台北ナビです。
台湾南部に位置する高雄市は、高雄85ビルをはじめ多くの超高層ビルが立ち並んでいたり、歴史を感じさせる古跡や活気溢れる夜市があったりします。しかし今回紹介するのは高雄市中心部ではなくもっと郊外の「美濃」と「旗山」にある民宿!郊外というと交通アクセスが不便だし、観光スポットが分散していて行くのは大変という印象を持たれがちですが、そんな場所だからこそ体験できる感動があります。日本人観光客が少ないというのも魅力です。
みなさんもぜひ郊外で宿泊し、ゆっくりとしたひと時を過ごしてみませんか?というわけで、観光局がおすすめする優良民宿をど~んとご紹介します。
客家文化に触れ合える「美濃」
高雄市美濃は、人口4万人弱の田園風景が広がる素朴で小さな街。客家人が多く暮らすことで知られ、独自の言語や文化、歴史が残ります。
野鳥や蝶々などが観賞できる自然豊かな茂林国家風景管理区に近いほか、先住民族が多く住み、宝来温泉などがある甲仙や六亀など山間部への玄関口になっていて、観光の拠点になっています。
高雄市に若者が集うおしゃれな民宿を発見「菸城民宿」
「若い人が集まる場所を作りたかった」というオーナー。一つ一つの部屋にはテーマがあり、とってもフォトジェニック。実際にたくさんの「網紅」と呼ばれるインフルエンサーが宿泊し、人気を博しているんです。ちょっと別世界に舞い込んでしまったかのようでワクワクします。
また、夜には民宿に隣接するダイニングバーがオープンし、一般客も利用できます。地元の若い人たちが集まる場所になっていて、ここに泊まれば、思わぬ出合いや触れ合いがあるかもしれません。
交通の便が少し悪いところにありますが、事前予約で送迎サービスも実施しています。(長距離の場合有料)
台湾伝統家屋の三合院は民宿オープン時に建てられたものなのでとても清潔。古きよきレトロ感がないのではとお思いの方もいらっしゃると思いますが、その点もご安心を。建設に際してはしっかりと専門の建築士と話し合い、外壁や柱などの装飾についても凝った作りに仕上がっていて、よくあるハリボテ感は一切感じられません。三合院の精巧な作りを間近にじっくりと観察してくださいね。
素朴で質素な暮らしをしていた客家人の生活に触れられる「林家民宿」。ここでスローライフを満喫しちゃいましょう!
家族旅行におすすめ!体験型で子供も楽しめる「人字山荘」
この民宿の特徴は敷地内のいたるところに芸術作品があふれているということ。それもそのはず、オーナー夫妻はどちらも芸術大学を卒業しているんです。そのため、毎日20時には希望者に工作教室を開講。団扇や小さい傘への絵を描いたり、オリジナルカードを作ったりと、要望に応じて記念品作りができます。
自然と芸術に囲まれながら過ごせる「人字山荘」は、体験型の旅行が叶うから思い出も作れちゃうのが嬉しいですよね。家族で泊まるなら絶対お薦めだなと思います!
地方ならではの景色が見られる「春緑民宿」
折角台湾の地方都市に来たのだから数日くらいは、地方ならではの生活をじっくりと堪能してみたくないですか?地元の人たちとのふれあいも楽しい思い出になるはずです。
ヤモリの鳴き声が聞こえたり、朝には蝶々が飛び回り、本当に自然豊かな場所に来たんだなぁと思わず嬉しくなってしまう春緑民宿。四季折々の草花が観賞できるので、来るたびに違った光景が見られるはずですよ。
日本統治時代にサトウキビ栽培で発展。今はバナナのふるさと「旗山」
「美濃」に隣接する「旗山」。知名度は美濃ほど高くはないですが、日本統治時代は製糖工場があったためサトウキビ栽培が盛んでした。時代の変化で現在は製糖工場は閉鎖され、サトウキビ栽培は衰退したものの、農家はバナナやコメ、エダマメの栽培に転換し、依然として農業で有名な町です。
台湾の4大仏教の総本山がある「仏光山」や、台湾南部で人気のテーマパーク「義大世界」に近いので、観光にも便利です。
田舎に帰ってきたような懐かしさを感じることができる「旗山三合院」
台湾の伝統的な家屋、三合院を改造したこの民宿。それだけで貴重な体験ですよね。
三合院は基本的にコの字になった建物。「旗山三合院」では手前が家庭菜園になっていて、ネギやキャベツなどの野菜やバナナやグァバなどの果物が栽培されています。実はここで栽培された食材は翌日の朝食で使われるんです。毎日採れる食材によって提供されるメニューが違い、台湾南部の旬の味が楽しめるって素敵ですよね。
「風景の美しい場所でお洒落に、豪華に」というラグジュアリーなリゾート民宿とはかけ離れていますが、台湾らしい田園風景に囲まれた、素朴で飾らない三合院で過ごすという貴重な体験が味わえます。