後半は「新竹」を中心に巡ります♪
こんにちは、台北ナビです。
客家のことをもっと知って欲しいと「客家委員會」が2016年から、プロモーションを行っている「台三線ロマンチック街道」。この「台三線ロマンチック街道」を体験するメディアツアーに参加した体験レポートの後半です。
後半は、新竹を巡ります。ナビ友の中で新竹出身者は全員客家人!というほど、客家人が多く住む新竹。客家文化に触れるなら「新竹」へ行くのがオススメですよ~。
台湾本島で客家の古い街並みを楽しむなら「北埔老街」
ちょっとした道が絵になります
台湾で最も客家の味わいを色濃く残す街「北埔」。決して大きな街ではありませんが、台湾で最も古蹟と歴史的建築の密度が高いことで知られています。その伝統的な風情は、古い家屋や店舗など、街の端々から感じられますよ。
赤煉瓦を積んだ家屋、狭くて曲がりくねった路地は、客家移民たちの街の特色です。老街の中央には、住民たちが信仰する「慈天宮」がありますが、面白いのはクネクネとした細い路地を歩いていると、どう歩いても最後に行きつくのは、この「慈天宮」だということ。「すべての道は慈天宮に通ず」なのです。
「慈天宮」
老街の屋台や店舗では、干し柿や擂茶、客家菓子、東方美人茶(またの名を、白毫烏龍、膨風茶など)、客家の鹹肉やタケノコの漬物、金柑のソースなどなど客家料理に使用される調味料も売られています。
ショッピングや街歩きが楽しいので、ゆっくり巡ってくださいね!
天水堂の脇道を進んだところに位置する「水井茶堂」で擂茶体験!北埔には擂茶体験のできるお店はほかにもありますが、ここまで雰囲気溢れる場所はそうありませんよ~!
同じテーブルの方と協力して擂り擂りして完成させた「擂茶」。これを1杯飲むだけで、お腹がい~っぱいになっちゃいました♪
胡椒使いの上手な客家料理屋さん「笠竹園客家菜」
北埔老街にあるこぢんまりとした客家料理屋さん。こちらの特長は客家料理に漢方の考えをプラスし、どんどん新しいメニューを生んでいるという点にあります。オーナー夫人は漢方を生業とした家で生まれ育ったということもあり、漢方への理解が深いんです。
どのお料理も総じて、食材本来の甘みを存分に味わえるのですが、味にメリハリがきちんとついているんです。「食材の味を大切に……」とうたうお店のお料理は味がぼやけていることも多いのですが、「笠竹園客家菜」ではそれはなし!調味料の使い方が本当に上手なんです。
こちらの看板商品は「蒜香胡椒鴨」と「五行炒湯圓」。この2種類は必ず食べてくださいね。もちろん、定番の客家料理もいただけますよ。
世界各国のトマトが大集合!きっとあなた好みのトマトが見つかる「金勇DIY番茄農場」
地元台湾人や東南アジアに観光客に大人気というレジャー農場。30種あまりの温室で大切に育てられたトマト採りができるんです。トマト採りの前には、1テーブルに5色のトマトセットが配られ、こちらの簡単な紹介があります。
ところで、なぜこんなにもたくさんのトマトを育てることになったと思いますか?
それは、来場者が欲するトマトがないとクレームにすべて対応していたからなんですって。人それぞれ好みは違うけれど、どんな人が訪れても自分好みのトマトを見つけだして欲しいという優しい思いがあるのですね。
これ、すべてトマトなんですよ~!
トマトのほかにも、11月~6月にはイチゴ、11月下旬~6月末にはパプリカ、季節限定の温室野菜やフルーツも採ることができますし、季節限定できゅうりやスイートコーンも販売しています。
田園風景に囲まれた伝統的な三合院建築「羅屋書院」で「客家菜包」を作ろう♪
100年の歴史がある三合院式の建物。ここが羅氏家の私塾の役割を果たしていたことからこの名前がつけられました。建物の前には田園が広がり、のどかな風景が楽しめます。保存状態のよい建築、装飾も是非見ていただきたいのですが、この日のメインイベントは、中庭で開催された「客家菜包」DIYでした。
客家小吃を代表する食べ物「客家菜包」。今までたくさん食べてきましたが、作ったことはありませんでした。
シンプルな作り方ながら、コツを掴むまではなかなかどうして難しい!やっとのことで出来上がったナビの客家菜包ちゃんは、見た目は悪いが味は良し♪
形は自由に創作していいということで、美術の才能あふれる方はキュートな形を作り出していましたよ~。
DIYは周りの方と仲良くなるいいチャンス!
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ナビは「羅屋書院」正堂の屋根を模して形をつくってみました~♪
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ナビが訪れた日は特別に星空を見ながらの音楽会が開催されました。二胡と琵琶の演奏を聴きながら、客家料理をいただきましたよ。
あたりがどんどん暗くなっていき、羅屋書院もライトアップされます。そして心地よい音楽を聴いていると、昔にタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥ってしまいます。こんな贅沢な時間を過ごせるなんて、幸せだなぁ……と夢見心地になってしまいました。
優しい味がした客家料理の数々!
こちらでは、上記のDIY体験のほか、關西鎮を巡る半日・1日ツアーも開催しています。これらはある程度の数の申し込みが必要なので、個人での参加は運次第ですが、宿泊は2名様から可能ですよ。
駆け足で巡った「台三線ロマンチック街道」。客家文化とは全く関係のないスポットもご紹介しましたが、こういうスポットを組み合わせることで、飽きのこない旅になるのかな?とも思います。
また、今回1泊2日のツアーで感じたのは、客家人はお米を上手に調理しているなという点と教育に力を注いでいるなという点。聡明な人が多いなと思っていましたが、なるほど、集落をあげて教育熱心だからなのですね。
以上、客家料理が食べたくなってきたナビがお届けしました。