今年から、台北と台中で交互に毎年行われることになりました
こんにちは、台北ナビです。
これまで2年に一度台北で行われていた「Simple Life簡單生活節」ですが、昨年の台北に続き、今年は台中で「Simple Life簡單生活節在台中」として行われました。
Simple Lifeとは、シンプルな生活を提唱すべく、さまざまな店舗がブースを出店したり、アーティストが参加したりするイベントです。台北では毎回、非常に大きなイベントとして注目を集めています。
今回のSimple Life台中は、「漫歩城遊」と「漫歩市場」という2つのスタイルで開催されました。前者は、台中市内の素敵なお店やスポットを舞台にさまざまなトークショーやワークショップなどを実施。後者は、台北でも行われているSimple Lifeと同じく、さまざまな店舗のブースやアーティストの音楽が楽しめるスタイルです。
今回ナビは、「漫歩市場」におじゃましてみました!
入場料はすべて無料!
台北で行われているSimple Lifeとの一番大きな違いは、「漫歩市場」の入場料が無料だということ。つまり、アーティストの演奏などもすべてフリーでみられちゃうのです。また、開催された場所は台中の中心地にある大きな公園(市政府公園)で、ゆったりとしたレイアウトなのは台中ならでは。老若男女、子供からお年寄りまでたくさんの人で賑わっていました。
ステージのレイアウトにもいくつかあり、これはボヘミアンスタイルとのこと
台中発のお店も、台北発のお店も
広い会場をグルっとまわっていると、いくつか気になるお店を発見。
ナビは木製のグッズが好きなのですが、台中発のお店がありました!
まずは「樂樂木」。動物をモチーフにしたキーホルダーのほか、スマホを充電するためのケースに小物入れが付いたものや、木製のカレンダーなど。オーナーのKayさんによると、スマホを充電するケースは本体を立てかけることもできるので、便利だと人気があるとのこと。また、調味料入れは果物をモチーフにしているのがキュート!
さらにもう一軒、「GOMMA(カマ) 陳雕刻」は、木材を使ったグッズをはじめ、カトラリーや食器などをそろえるショップです。かわいいネコのチャームは、お店のFacebookページで「いいね!」を押すと、ひとついただけました!
オーナーの韓惠菁さんは、もともと台中にある80年以上の歴史を持つ彫刻店「陳彫刻處」のお孫さんだそうで、祖父の技術を受け継ぎながら、2010年に新しくブランドを立ち上げたとのこと。
こちらはおじいさんの彫刻店の作品
台中にあるもっとも大きな大学、東海大學がオーナーとなって、卒業生などの若いクリエイターを応援しているプロジェクト「品樂東海 TASETE CREATIVE」では、9ブランドがそれぞれ作品を展示していました。
普段、なかなか外にはお目見えしない作品の数々をその場で展示即売しており、なかなかの人気ぶり。
「天使兒童創意工作坊」は、子供が作り上げたアートを商品として発売しているという珍しい試みです。また、大理石を使った置物を展示している「Chu, an」はすべてのモチーフが動物で、そのフォルムがすっごくかわいらしい!
Simple Lifeを開催するのに欠かせない、台北のお店「好,丘」は台中に初出品!ベーグルを販売していたのですが、台中で初めてお目見えしたということもあり、長い行列ができていました。
ジャムと一緒に試食をすすめるお兄さんも、たくさんのお客さんに向けてお店をアピールしていました。
「好,丘」といえばベーグル!
来年のさる年カレンダーは限定生産だそう
また、台北に本店を構える、カラフルな布で観光客にも人気の「印花樂」のお店も発見しました。台湾の鳥をモチーフにプリントしたカラフルな布を使った小物が人気のお店ですが、来年の申年カレンダーも売り出されていました。
あざやかなプリントが目を引きます
台北のほか、台南や香港にもお店を構える靴屋さんの「Oringo林果良品」では、伝統的な靴が展示されていたのですが、ちょっと価格は高め。
しかし、靴の皮と靴ひもを使って、牛のマスコットをその場で作ることができました。あらかじめ形を切ってあり、穴の空いた皮に靴ひもを通すだけで作り上げられるので、不器用なナビでもラクラク10分ほどで完成。
お店を切り盛りするスタッフの笑顔もステキです!
手作りのぬくもりを感じるブースがたくさん
「漫歩市場」は総勢で100を超えるブースが出展されており、限られた時間の中で全てを回るのは至難の技でしたが、どうしても商品を購入せずにはいられないお店がありました。「moshimosi(もしもし) 你好事務所」です。
オーナーの艾倫周さん
手作りのパターンや刺繍を使って、バッグやポーチなどをすべてハンドメイドで製作しているとのこと。そのパターンには手書きの味が残っており、なんとなく懐かしいのですが、色の使い方がおもしろく、そこに新しさを覚えました。
まだ実店舗はないというのが残念ですが、オーナーの艾倫周さんによると、数年前に日本の京都を旅した際に、いろいろとインスピレーションを受け、2012年にブランドを立ち上げたそう。日本のテキスタイルブランド「SOU・SOU」に影響を受けて、ブランド名を「もしもし」にしたそうです。
もっとも大切にしているのは布の質で、伝統的でありながら高い品質の布にこだわっているとのこと。ナビはオレンジ色が目を引く、トートバッグを選びました。
ステージでの演奏も熱い!
Simple Lifeといえば、ライブも外せません。ステージは5つ用意されており、ステージごとに、熱演がくりひろげられていました。夕方になると、ステージの照明も変わり、なんともいえないよい雰囲気がただよっているからか、しばし見入ってしまいました。
台北と台中にライブハウスを持つLegacy舞台で演奏をするのは、台北をベースに活動する兄弟ユニットの「來吧!焙焙」
メインステージの微風舞台では、外国のアーティストの演奏も!
來虎舞台の後ろには、なぜか砂場があり、お子さんの遊び場になっていました
2年後はまた台中で!
紹介した以外にも、スイーツやコーヒー、カフェ風なフードなどを揃える飲食スペースや、自然派コスメ、ポストカードやハンドメイドアクセサリー、ファッションなどなど、1日いても飽きないほどのお店が軒を連ねていました。
台中市長も訪れ、気さくに写真撮影に応じていました
Simple Life自体は来年、台北で開催されるそうですが、また再来年は台中にスケールアップして戻ってきてほしいと願っています。
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-12-30