台湾から世界進出目指すガレッジセール!ゴリさん&川田さんにインタビュー

今回は迫って来た台湾公演を心待ちにしている、ガレッジセール:ゴリさん、川田さんに見どころや意気込みなど聞いてみました!

こんにちは、台北ナビです。
みなさん、最近お腹を抱えて笑ったことがありますか? 仕事や学業に追われ忙しい毎日を過ごしていると、笑顔になることを忘れがちです。もちろんプライベートでも、あれこれ考えたり悩み事を抱えてしまう場合がありますね。そんなジメッとした日常を、笑い飛ばしてみませんか。
人気お笑いコンビ「ガレッジセール」が、「おきなわ新喜劇」という笑いあふれる公演を、
12月6日:台北市 臺北戲棚 (タイペイ・アイ)にて開催します!

「おきなわ新喜劇」とは、“笑って学べる沖縄”をテーマにガレッジセールが座長をつとめる舞台劇。



沖縄の風習や歴史を紹介しながら、お笑いの本場・大阪で老若男女に愛されている「吉本新喜劇」のコメディ要素を取り入れた、大爆笑間違いなしのステージです。


プロデューサーもつとめているガレッジセールのゴリさんは、故郷・沖縄への恩返しの気持ちを込め、「沖縄発のエンタテインメント作品を作りたい」という思いで、この舞台劇を立ち上げました。2014年から15年にかけて年末年始に行った、第1回全国ツアーは約8,000名を動員し大好評。15年4月からは那覇市にオープンした「よしもと沖縄花月」で、30分サイズの作品をほぼ毎週末に行う人気公演へと成長しました。そして9月、【第2回おきなわ新喜劇ツアー『空手フリムン一代!』】がスタート! 「世界に広がる空手は、沖縄が発祥地だった」という史実を背景に、沖縄色たっぷりの出演者たちがドタバタ劇を繰り広げます。幕が上がった瞬間から最後まで笑い続けて、楽しい気分になりますよ!

今回は迫って来た台湾公演を心待ちにしている、ガレッジセール:ゴリさん、川田さんに見どころや意気込みなど聞いてみました。

――【第2回おきなわ新喜劇ツアー「空手フリムン一代!」】の沖縄公演が終わりました。沖縄各地を回った感想と見どころを教えてください。

ゴリ:昨年の第1回公演「DO YOU“シーミー”?」を超えていたという感想をたくさんいただいたので、それが一番嬉しかったです。すべてが報われる最高の言葉だと感じました。

川田:全体の内容がとにかく面白いんです! 前回の「シーミー」も面白かったんですけど、今回の「空手フリムン一代!」は、前回にはなかったアクション・シーンがあります。ゲストのきいやま商店が、歌う場面もあります。お笑いの基本を吉本新喜劇から引き継いでいる点は変わりませんが、アクションも歌も加わりました。エンタテインメント色が前回よりも強くなり、スケールアップしていると言えますね。言葉がわからない外国の方でも沖縄パワーが伝わり、観客のみなさまのテンションが上がる楽しい舞台です!

――沖縄公演の思い出はありますか?

川田:10月25日に宮古島で2公演行ったのですが、打ち上げの「オトーリ」がすごかった! お酒を回し飲みするペースの早さに付いていけず、飲まされたほぼ全員、記憶が残っていません(笑)。現地の関係者さんとすごく盛り上がったんです。もちろん2公演とも盛り上がりましたが、宮古島は「オト―リ」の印象が鮮烈に残っています。すごかった(笑)! 沖縄公演は宮古島が最終で、沖縄市・浦添市・名護市でも開催し、たくさんの方が見てくださったお陰で全公演盛り上がって幕を閉じました。

※オトーリ:宮古島の飲酒習慣。お酒を飲むメンバー内で親を決め、親は口上を述べながら一気飲み。続けて全員が順番に一気飲みをし、親を変えながら回し飲みを続けていく泡盛の飲み方。
――「おきなわ新喜劇」が世界に羽ばたく第一歩となる、台湾公演が迫ってきました。

ゴリ:ワールドツアーをやりたいと思ったきっかけは、世界中に広がっていったウチナーンチュ。つまり沖縄移民のみなさんに、沖縄をテーマにしたこの舞台を見ていただきたい、という気持ちから始まったんです。みなさん戦後苦しい環境の中で、長い時間地獄のような開拓や重労働を味わいながら、自分たちの力でコミュニティーを作っていった先輩ですからね。そういった先輩たちが集まって沖縄県人会を結成している国々を、すべて回りたいというのが、ワールドツアーの初めの目的だったんです。でも「おきなわ新喜劇」は、立ち上げたばかりでまだ赤ちゃんレベル。いつかブラジルに行きたいと思っていますが、地球の裏側までたくさんの出演者やスタッフ、大きなセットを持って行くのは無理。予算調整も難しいです(笑)。なのでまずは近い、台湾から行こうと決めました! 「笑って学べる沖縄」がテーマの舞台劇ですので、一番近くにいる台湾のみなさんに、まずは見ていただくべきだと思いました!

川田:台湾公演が決まったと聞いた時、思わずガッツポーズしました! 本当に楽しみなんです、美味しい物をいっぱい食べられますからね(笑)。以前仕事で行きましたが、小籠包(ショウロンポウ)の美味しい店が忘れられません。美味しくて値段が安い店がたくさんありますよね。きいやま商店の3人が最近台湾に行ったらしく、美味しい所をいっぱい知ってるようなので、情報を教えてもらうつもりです。本当に楽しみです!

ゴリ:きいやま商店の3人は、「ひとり2000円で北京ダックがたらふく食べられる店」を見つけたそうです。案内してもらわないと! ショウロンポウで有名な、鼎泰豊(ディンタイフン)もやっぱり好きです!

――台湾で演じる「おきなわ新喜劇」は、沖縄と同じ内容ですか?

川田:そうです、基本はそのまま。台湾に住んでいる日本人の方、日本から台湾に旅行中の観光客の方、たくさんの方に来場いただきたいですね。

ゴリ:台湾にいるウチナーンチュ(沖縄出身者)も、ぜひ来てください。沖縄から台湾に移住して3世~4世あたりになったら、ウチナーグチ(沖縄のことば)はあまりしゃべれなくなっているでしょうね。そういった方たちも来てくださると思いますが、客席のどの位の人数が日本語をわかっているのか…。ウチナーグチもわかってくれるのかな、という心配も少しあったりします。台詞なしのパントマイムだけの作品を作り出す技量は、今はありませんからね。今回はたくさんのお客様に集まっていただいて、楽しい雰囲気の中で沖縄文化を伝え、みなさんが笑ってくれるといいなと思っています。

川田:台湾の舞台に立つのは初めてです。沖縄にルーツを持つ方が懐かしい気持ちになってくれたら、それも嬉しいですね。面白いということだけではなく、自分には沖縄の血が流れているんだと感じ、思い出しながら舞台を見てくれたらありがたいと感じます。

ゴリ:懐かしく思ってもらいながらも、海外で暮らしているウチナーンチュを腹の底から笑わせたい! 沖縄出身でない方も、もちろん笑っていただきます。みなさんから「また来てほしい」って言われたら、こんなに嬉しいことはありません。

――台湾にはどんなイメージがありますか?

ゴリ:やっぱり食べ物!

川田:安くて美味しい食べ物がいっぱいある!

ゴリ:前に行った時、飛行機降りて移動式通路を歩いた瞬間にパシャパシャと写真を撮られ、ビックリしました。台湾メディアの方たちが、通路まで入って来たんです。人気ミュージシャンと一緒に到着したんですけど、大衝撃でしたね。スタッフが止めても全く聞かずに、台湾メディアの方たちは「俺たちに触るなよ」的な感じで、本当にすごかった。台湾ではマスコミを拒否することはタブーらしくて、俺たちが報道してあげている感覚で上の立場なんですよね。協力しないと、翌日の新聞で叩かれると聞いたことがあります。今回は「おきなわ新喜劇」ツアーで行くので、メディア陣は来ないと思いますけど(笑)。

川田:日本の他県の方は、沖縄に来て懐かしさを感じると聞きます。子どもの頃の日本が残っているらしいですよね。僕は台湾行った時、昔ちっちゃかった頃沖縄にあった感じの空気がまだ残っていると思いました。言い方が悪いかもしれませんが、昔の沖縄にあったちょっと雑な感じって言うのかな。

ゴリ:雑な感じは落ち着くよね。あまりにキレイ過ぎると、美しいと思っても気持ちが落ち着きません。雑多な感じが、ものすごい安心感をくれるんですよね。夜市とかに行くとそう感じます。

川田:台湾のみなさんは、接していてすごく優しい方ばかりですね。

ゴリ:沖縄のおばあちゃん、オバーたちがわ~っていっぱい座っている昔の市場みたいな雰囲気が残っていますよね。那覇の農連市場と公設市場の、20~30年前の雰囲気があります。

――ゴリさんも川田さんも、台湾行きを楽しみにしているようですね! 散策する時間は今回ありそうですか?

ゴリ:夜はあると思います。

川田:夜自由がないとクレーム言いますよ(笑)。夜市は絶対行きます!

ゴリ:公演が終わって翌日の帰りの飛行機の出発までは、時間あります。僕も絶対夜市に行って、うまいモノいっぱい食べたい!

川田:屋台料理が食べたいね! プチ旅行感覚です(笑)。

ゴリ:日頃頑張っているご褒美ではないですが、美味しいモノを食べて帰国したい。でも舞台では、どの場面で笑いが起こるのか…今から結構気にしています。沖縄と同じ場面が受けるのか!? 台湾の人が見ていたら、僕らが笑わす気がない場面で急に笑いだしたりするのかな!? とか。演じていて動揺してしまうかもしれません(笑)。国籍や住んでいる場所が違うと、何かが違うはずです。笑いのツボは、全部が全部一緒ではないと思うんです。

川田:台湾では生のお笑いを見ることができる機会が少ない、と聞きました。「おきなわ新喜劇」を見て喜んでいただきたいですね。全然喜ばれなかったら、ショックだな~。

ゴリ:それはショック! 台湾がワールドツアー一発目なのに、「来年止めます」って言いたくなりますよ(笑)。

――大丈夫です! 「おきなわ新喜劇」は最高に楽しい舞台ですし、ガレッジセールさんの出演番組は台湾で放送され多くの台湾人が見ています。台湾在住の日本人もお2人のことはもちろん知っていますから、心配無用です。

川田:日本の方も、たくさん来てくれたら嬉しいですね。でも台湾の人はどう思うかな。

ゴリ:怖さもありますが、みなさんに喜んでもらえるよう頑張ります!

川田:台湾公演を第一歩に、世界にステップアップして各国を回りましょう。

ゴリ:台湾の次は香港でもいいですし、ハワイ・ペルー・ボリビア・ブラジル。沖縄県人会がある国を中心に、行きたい所がたくさんあります!
――「おきなわ新喜劇」立ち上げの知らせを聞いてから2年足らずですが、沖縄花月という常設劇場でほぼ毎週定期公演を行い、ツアーは昨年に続いて今年で2回目。海外公演を願っていたら、間もなく台湾で実現しますね。すごいことです!

川田:本当にありがたいですね。

ゴリ:結果論ではありますが今のところは順調かもしれません。やりたい事を口にしてきましたが、制作側のスタッフのみなさんも動いてくれました。スタッフとの良い関係をキープするためにも、作品づくりをさぼる事はできません。お互い気を抜かず、いい緊張感を持ちながらずっと続けていこうと思っています。

ゴリ&川田:12月6日、【第2回おきなわ新喜劇ツアー in 台湾 「空手フリムン一代!」】、みなさまぜひ見に来てください!



※公演案内
第2回おきなわ新喜劇ツアー in 台湾 「空手フリムン一代!」
日時: 12月6日(日)2回公演
1回目公演 15:00~(開場14:30)
2回目公演 18:30~(開場18:00)
公演時間:90分
会場: 臺北戲棚 (タイペイ・アイ)/台北市中山北路二段113號3F

http://www.taipeieye.com/

出演:ガレッジセール、普久原明、城間やよい、チョンダラーズ、宮川たま子、どさんこ室田、大屋あゆみ、
ありんくりん

ゲスト:きいやま商店
※出演者は変更になる可能性がございます

チケット: 全席指定/1,300台湾元(台湾ファミリーマート設置のファミポートで販売中)
言語対応について:日本語での公演となります。/中国語字幕をご用意しております。
主催: 吉本興業/スーパードーム

※「1回目公演(15:00開演)」のチケットを1組2名様にプレゼントいたします
◆応募期間 : 2015年11月16日(月)~2015年11月22日(日)
◆当選者発表 : 2015年11月25日(水)

関連タグ:台湾お笑い吉本喜劇

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-11-16

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