自転車で世界をつなぐ!
大家好、一青妙です!食欲とスポーツの秋到来ですね。
最近、ママチャリではなく、カゴがついていない本格的な自転車「ロードバイク」をよく見かけます。特に東京都心の主要幹線道路では、ヘルメットを被り、カラフルなロードバイクをこぎ、車やバスの前をさっそうと走り抜ける通勤のサラリーマンやOLの姿が目立ち、休日は本格的なサイクルウェアに身を包んだ人を多く見かけています。
気軽にできるスポーツとして、今人気の自転車•GIANTは台湾が世界に誇るブランドって知ってました!?
今回は台湾の世界的自転車メーカーGIANTが主催し、2012年5月10~15日に開催された「日台交流•瀬戸内しまなみ海道サイクリング」サイクリングツアーに参加したときのことをレポートして行きたいと思います。
四国へ到着!
降り立ったのは四国愛媛県の松山空港。実は私、愛媛県は初めてだからかなり興奮しちゃいました。でも、残念ながら松山観光をしている時間はなく、集合場所の今治市へ向かわなくてはなりません!
ラッキーなことにアンパンマンの列車に乗れました
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今治駅
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今治市といえば「タオル」が有名だと思いますが、駅にタオル屋さんはなく、そのかわり、GIANTストアとレンタサイクルの看板が!しまなみ海道を自転車で走る人気の高さを感じました。
台湾の關渡駅みたいでしょ!
GIANTストアが日本に誕生!
お洒落な外観だと思いませんか
サイクリングルート「しまなみ海道」の魅力に触れ、「しまなみ海道」を世界に誇るべき
“サイクリングの聖地”として国内外に広めたいとの思いから、2012年4月、今治駅にGIANTストアができました。
日本国内のGIANTストアとしては初めてのレンタサイクルサービスの提供を行い、
GIANTの最新モデルに乗って風を切ることができます。また、サイクリング後のシャワールームやガイドツアーもあるから至れり尽くせりですね。
“手ぶらでスキー”みたいな感覚で、本格的なサイクリングができちゃいます。
ちょっと心配です・・・
実は私、本格的なサイクリング経験はなく、最長は通勤で30分程度の都内を走る程度。それなのに、無謀にも走行距離約80キロのサイクリングに挑戦しようとしているのだから準備も念入りにしないと不安です。
主催者より配られたネームシールがあったので、これを持ち物につけ、サイクリングでの注意点をよく読み、手信号の勉強をしました。手信号、日本と台湾では微妙に違うらしく、今回のかけ声は共通語として全て英語で行なうことになっていました。
到着した日の夜は今治市長によるレセプションパーティーがあり、とても盛り上がりました。でも、会場の外には翌日の予定がボードに書かれていて、モーニングコールAM5:30という時間を見て、起きられるか心配になってしまいます。
出発進行~♪
がんばるぞ!
2012年5月13日、今治から尾道までバス移動し、各自の自転車を持ち船でスタート地点•向島へ。台湾、日本から集まった人は総勢約160名にもなります。個々のサイクリング経験に基づいて班分けをされていたのですが、女性は一班しかなく、みんなピンクチーム。台湾人が殆どで、皆さん結構な年齢でびっくり。私で若い方だから「これならいける、大丈夫かも」と思ったのが間違いの始まりでした(笑)
今回のツアーは5泊6日の日程で、そのうちの4日間がサイクリングとなっています。
1) 広島 江田島 65キロ
2) 今治 33キロ
3) しまなみ海道 80キロ
4) 伯方島•大三島 69キロ
いざ出発!
台湾からの参加者はほぼ全員が全行程(合計約270キロ)に参加していましたが、そのうち一日のみの参加もOK。人数が一番多かったのは、私が参加した3日目のメインイベントの「しまなみ海道」でした。
各グループの中には、いざとなったら助けてくれるスタッフの方々がトランシーバーを持って並走してくれるので、頼もしい限りです。
不安の中、自転車にまたがりこぎ始めたのですが、早朝の爽やかな風ときれいな景色にうっとりしながら、出だしは絶好調!
しまなみ海道って美しい☆
イエ〜イ!
向島から因島に向かう因島大橋は、しまなみ海道で唯一の二重構造になっているので、自転車は下の階層を走ります。
走行中の写真撮影は安全上禁止されていたので、景色の写真があまりなくて伝えられないのがとても残念。
とにかくきれいでしたよ。
時速25キロくらいでこぎながら、約1時間ごとに休憩ポイントがあります。そこにはたっぷりのご当地スイーツやサプリメント、飲み物が準備されていて、快適!快適!
自転車が小さく見えます
道中、巨大なタンカーが分解されていたり、船台で貨物船の建造現場を間近に見たりしながら走れたのでスケールの大きさに驚きます。
休憩しま~す!
出発してから約4時間後、全行程の半分の40キロを走破し、昼食会場の多々羅しまなみ公園に到着!
しまなみ海道ルートの醍醐味はいろいろな橋を渡れるところにあると思うのですが、中でも、斜張橋として世界2位を誇り、広島県の生口島と愛媛県の大三島をつなぐ多々羅大橋は、全長1480mと圧巻です。塔の下の歩道で手を叩くと音が何重にも反響する「鳴き龍現象」も体験できるそうですが、そんなことをする余裕はありませんでした。
みんなの到着を、地元の方が太鼓の演奏で出迎えて下さり、お昼は焼き牡蠣と豪華な幕の内弁当でみんな幸せ気分。
GIANTの会長•尾道市長•今治市長などお偉いさん
午前の40キロ、特にハプニングもなく、スムーズに走行できました。
お昼を食べてエネルギー補給した後、午後の後半戦に備えている参加者の皆さんです。
偶然の出会い
サイクリング中は荷物を背負うことなくなるべく身軽に、そして安心して楽しむため、車が各自の荷物を載せて中継ポイントまで運んでくれます。
自転車になにか不具合があったときも、すぐに修理できるようスタッフがスタンバイしてくれているので心強いです。
偶然、台湾から日本一周の自転車の旅にいらした方とお会いすることができ、なんだか嬉しくなりました。
休憩後、今治に向けて出発!
十分に休息をしたから楽勝と思いきや、後半には一番の難所としてきつ~い坂が待っていました。それまで経験者に「一青さん凄い健脚ですね」と言われ、上機嫌でいたのですが、この坂は本当にきつくて、途中、後ろから背中を押してくれる温かい手が差し伸べられ、なんとか自転車から降りずに登り切ることができました。
そんな私を横目に、台湾から参加した年配の女性たち(毎日通勤や趣味で自転車を乗っているベテランさん)は、みんなスイスイと登って行っていたので、基礎体力の違いを痛感。やはり日々の鍛錬が大切ですね。後半の休憩は、瀬戸内特産の柑橘類でパワーを補充!
美しい
午後4時過ぎに見えてきた円形の大きな橋は海峡を跨ぐ来島海峡大橋。いよいよゴール間近で私たちの興奮も最高潮に。
3つの長大橋梁により構成される世界初の三連吊り橋は全長4105m。全員が連なってゆっくりと進んでいきます。
ついに・・・
やりました!走破!
海峡の島々を眺め、なだらかなループを描きながら坂から橋へとアプローチすると、日本三大潮流の1つに数えられる来島海峡を一望する糸山公園へ到着。ゴールです!
台湾の代表とツーショット!
約30年ぶりに自転車に乗ったという馮寄台代表。
お尻が割れそうに痛いと言っていましたが、無事完走されました!
しまなみ海道走破後のパーティーは大盛り上がり!
GIANT JAPANの中村社長も勿論完走です
汗を流して何かを成し遂げたあとは本当に気持ちよいですね。みなさんほんのりと日焼けしていい色になっていました。
なごみます
朝から一日かけて、向こうからこちら側に渡ってきた景色。
このままさよならするのが名残惜しいです。
下に自転車が!特注です
サイクリングを楽しみ、ご当地名産を満喫し、お土産まで頂いたイベント。
楽しかった~!!
台湾映画「練習曲」をご存知ですか。
聴覚障害を持つ大学生の主人公が、自転車で高雄から台湾一周の旅をするストーリなのですが、この映画がヒットして、自転車の「環島」(島を一周すること)ブームが起きたのです。
この映画に共感したGIANTの会長•劉金標(りゅう・きんひょう/キング・リュー)は、2007年72歳で台湾一周という快挙を成し遂げました。その後もオランダ、中国と走破し、今回は2012年5月11日から14日まで、日本の「瀬戸内しまなみ海道」エリアを走り、その美しさを世界に発信するべく、台湾の財界人を中心とした約40名とともに来日されました。台湾の「財団法人 自行車新文化基金会」主催、愛媛県とジャイアント日本法人が共催するというかたちで実現したこのイベントに運よく参加する機会を得たのですが、とにかく台湾からの参加者はみんなパワー溢れる人たちばかりで、台湾人の明るさと底力を感じました。又、日本の風景の美しさに台湾からの参加者は感動し、とてもよい交流ができました。
最後に皆で記念写真!
台湾には自転車旅行専門のGIANT旅行社があり、台湾各地の自転車ツアーがあります。
勿論「環島」もあるので、それに申し込めば、自転車から宿泊、ケータリングまでなんでもありだから、気軽に一周できちゃいそうです。台湾の自転車ロードは日本よりずっと整備されていて驚きますよ。さすがに暑い夏は尻込みしちゃうけど、これからちょうどよい季節になるので、是非「台湾一周自転車の旅」を計画されてみては如何でしょうか?
スポーツに言葉は関係ありません。地元の人たちの交流をしながらヘビーな台湾旅行。小籠包や足裏、九份とはまた違った台湾の発見の旅になること間違いなしですよ!!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-10-04