288秒間、約3万発という夢の花火に多くの人が酔いしれました!
こんにちは、台北ナビです。今年も年末恒例の「台北101カウントダウン花火」が無事終了しました。この日、12月31日の午前6時から、翌日1月1日の午前6時まで、MRTには250万人が乗り入れました。昨年より33万人も多かったのです。101の花火を見るためもあったでしょうが、台北観光全体に拍車がかかり、猫空のロープウェイも午前9時から夜中の2時まで、この日はなんと12000人の人たちがロープウェイに乗車しました。台北101の花火イベントのために、MRT会社は530人のスタッフを導入し、乗客の誘導やホームへの警戒、エスカレーターや出入り口の管理体制を強化しました。MRT警察チーム(というのがあります)も230人の人員が、主要な場所で警備に就いていました。南港、板橋、土城は30日の午後から便数を増加。いつもは駅の構内で警察は見かけないのですが、この日は、要所駅で警察のユニフォームを着ている人が目につきました。
夜の台北101
18:00ごろの「台北101」
日も暮れて、ナビも「Joyce East」のお店に到着しました。店内はゴールドとシルバーの風船が椅子に結んであり、テーブルセッティングも完璧。華やかなムードにカウントダウンディナーの気分も高まってきます。
食事の方は、19:00頃始まりました。最初はカクテル。新鮮なイチゴが入ったロゼシャンパンにカシスが入った赤いカクテルです。ナビが座ったのは、カウンター席。キッチンの慌ただしさが目の前に見られました。
最初に運ばれてきたのは、海道海胆慕斯襯濃縮牛肉清湯凍佐山葵奶油沙司。北海道のウニと卵を蒸しムース状にしたもの。その上にビーフスープのゼラチン、ワサビとバタークリームが隠し味に入っていますが、ウニのうまみの方がインパクトが強かったです。
嫩煎法國鵝肝佐無花果紅酒汁は、中央にイチジクとフォアグラ。ワインソースに少しずつつけながらいただきます。こういう料理は、ゆっくり味わいながらいただくのがいいですね。
次に運ばれてきたのは、野蕈義大利燉飯配碳烤海鰻。香ばしく焼かれたウナギの下はリゾットです。見た目は小ぶりですが、お腹にはきっちり収まりました。この段階になると料理のスピードがかなり遅くなり、ナビたち以外の団体客の受け入れなどで、店内はてんてこまいのご様子。
メイン料理が来たのは、ディナー開始からだいぶ経っていました。この日は2種類のメインで、碳烤熟成美國特級肋眼牛排と法國香檳芥茉烤羊排。牛肉ステーキは柔らかく、表面はおいしく味付けがなされ、焼き具合もちょうどよかったです。ラムステーキも柔らかかったです。肉のラムの周辺にマスタードが塗られ、パン粉をまぶして揚げただけなんですが、美味。ただ、ラムの中の焼き具合は、ちょっと緩め。赤身が多すぎた感がありました。付け合わせの野菜もおいしかったです。
全体的に重くないのが「Joyce East」のディナー。が、ナビのように普通より多めに食べる人には、ちょっと物足りない感もあり。その分はおいしいパンで補います。手作りパンの種類は、5種類ほどあり、ナビはすべてをいただきました。温かいパンはフワフワとしていて、最高でしたね。
お店のスタッフは新年のウサギです!
最後にJoyceスペシャルデザート。最後のスイーツはゴマ味のカラメルがのっていて、粒リンゴ、パンがまじったプリンケーキの上にはイチゴ。濃厚な味で満足できました。この日はほんとにレストランもゆっくりで、テーブルに来たのは22:00を回っていました。ナビのお客様は1:00までお席を確保されているので、店側もスロースペースにしたそう。
また、この日は台北でも特に寒い日で、戸外は7度ほど。外に出るにはちょっと勇気が要りました。というのは、台湾で7度と言ったら、皆大変な騒ぎなんです。これで雨が降ったら、もう氷点下感覚になります。幸いこの日はいいお天気で、気温だけが低く、よってヒヤッとした空気は日本の冬を感じさせてくれました。
始まります!
始まりの20分くらいに前になってくると、ナビもソワソワ。お店の人たちも皆花火を見に外へ出るということで、お客さんが出てしまった後は、花火終了まで、ドアをロックします。お店の前は台北101の全貌がほぼ見える絶好のシャッターポイント。たくさんの人が集まり始め、それぞれが自分の場所を確保。お店が入ったビルのコーナーでは、カウントダウンショーも行われ、開始前には大きなアナウンスが響きました。スウ、ジョウ、バー、チー、レオ、ウウ、シー、サン、アール、イー!!ドカン!という爆発とともに、101の左方向にも小さな花火が上がりました。白、赤、緑、いろいろなバリエーションを加えながら、花火は横にも縦にも、回転したり、部分的に花開いたりと様々な表情を見せてくれます。そして、左の花火が終わったら、今度は右方向にもドンドン花火が上がり始めました。今年は一か所に釘付けではなく、あちこちに目がいってしまいます。もしヘリコプターに乗れていたら…台北中の花火ショーが満喫できたと思います。
288秒、約3万発
さて、民国100年を迎える盛大な花火は、アーティスト蔡國強の企画によるもの。今までも台湾の数か所で、お得意の爆発アートパフォーマンスを披露してきた彼。パフォーマンスは回を追うごとに豪快に、そしてメディアも派手に取り上げるため、ファンもどんどん増えています。台湾では多くの人が「蔡國強」の企画演出による「台北101の花火!」というのを耳にした時、おそらく世界最大の爆発が見られるかも!?と大きく期待したことでしょう。が、フタを開けてみると…ちょっとアレ?と思った方もいるかも。特に毎年目を凝らして、101花火を研究している人には、今年の花火に何か違うものが?そうなんですね。台北市政府の準備の遅れにより、花火はすべて到達していなかったそうな。実際に目にした花火は、予定の3分の2のパフォーマンスだったそうです。それでもあれだけきれいだったのだから、すべての花火が上がればそれはそれは言葉にならないほどの美しさだったでしょう。CM予告の龍の滝登りもはっきり見えず、少し未消化気分のナビでした。
終了後
祭りの後は、その余韻を楽しむ者、静かに引き上げる者といろいろ。タクシーはなく、バイクの人も乗ることはできず手押し。皆この場から立ち去る準備に入ります。ナビたちはMRT「市政府」駅に向かいましたが、近くまで来てアゼン。ものすごい人で、駅の内部へ入っていくことができません。挙句の果てに女性の悲鳴「救命ア~~」(助けて~)やら「推すな~」の大声。が、ケンカという感じはなく、皆年明けの楽しい気分を保っています。が、いずれにしてもMRTを待っていたら、いつ乗れるかわからないと判断したナビたち。國父紀念館方向へ歩き始めました。が、MRT駅が近づくとまたすごい人並み。ナビたちはさらに歩いて延吉街を左に折れて信義路方向へ進みました。ここで「台北」駅行きのバスが集結していたので、その一台に飛び乗りました。この時点で夜中の1時半。東区中を人が歩いていましたね。自宅に着いたのは夜中の2時過ぎ。次の日のニュースで、市政府、永春、國父紀念館、忠孝敦化、忠孝復興の駅に乗客が殺到したということ、MRTが朝の6時過ぎまで満員だったことを知りました…。花火鑑賞には、体力も必要ですが、やはりTVで見るよりは実物を…この感動に勝るものはないと思います。
以上、台北ナビでした。
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記事登録日:2011-01-19