2010年11月……4人で再編成を図り、大人っぽく、男っぽくイメージチェンジした「Lollipop F」!
こんにちは、饒波貴子です。台湾エンタメ好きの方なら、ご存知ですよね「棒棒堂 Lollipop」を……!? 2006年の放送開始と共に台湾で一大ブームを巻き起こした、アイドル養成番組『模范棒棒堂』。約2300人の中からデビュー候補生の美男子を選びパフォーマンスを審査して、勝ち抜いた6人でユニット「棒棒堂 Lollipop」を誕生させました。
デビュー前からすでに若い女子たちに人気のあった6人ですが、デビュー後はヒットアルバムを連発し、ドラマにも出演。台北アリーナ&香港コロシアムでコンサートを開催し、中国進出も果たすなど…中華圏全域で知られるトップアイドルに。
そして2010年11月……4人で再編成を図り、大人っぽく、男っぽくイメージチェンジ! 「Lollipop F」という新たなユニット名でアルバム「四度空間」をリリースし、磨き上げた体とダンス・パフォーマンスを披露しました。
現在アルバム・プロモーションで多忙な彼らですが、台北ナビのために時間を作ってくれましたのでインタビューを決行! 中国で映画撮影中の阿緯(アウェイ)は残念ながら欠席でしたが、3人がアルバム制作秘話や台湾のおススメなど、いろんなことを話してくれました。
インタビュー中、ささっと描いてくれました!
Q:台北ナビ初インタビューです! 自己紹介からどうぞ。
敖犬(アオチュエン):みなさん、こんにちは! 僕はLollipop Fのリーダー、アオチュエンです。台中出身で、178センチ、63キロ、血液型はO。星座はさそり座で、明るくて楽しいことが大好きな性格。チャレンジ精神も旺盛です。歌、ダンス、演技…仕事が趣味という感じで、絵を描くことが得意! 音楽創作も大好き!
小煜(ファビエン):ハロー! 僕はファビエン。台北出身で、172センチ、63キロでAB型。性格は……ちょっとシャイかな!? 純情なところがあるかもしれない。星座はかに座で、ロックンロール命! 歌を書くのが好きでしょ……ほかに何があったかな? 僕の趣味ってなんだろう? (と、隣にいるアオチュエンに笑いながら確認)ま、そんな感じです(笑)!
威廉(ウィリアム):ハロー、みなさん。僕はウィリアムです! アオチュエンと同じく台中出身で、身長175センチ、体重は65キロのAB型。てんびん座です。ユーモアがわかる、のんびり屋だと思う。好きなのはスポーツで、特にバスケや野球が大好き。仕事では、演技が好きです。
Q:今日は阿緯(アウェイ)が欠席ですので、代理で紹介をお願いします!
ウィリアム:OK! アウェイは身長165センチ。
ファビエン:もうちょっと高いだろ! 170くらい?
ウィリアム:じゃ~間をとって、168センチってことにするか(笑)。体重は60キロ前後で、血液型は多分A(笑)。
アオチュエン:A型に決定!
ウィリアム:てんびん座で、出身地は基隆市。性格は…女の子っぽいな。
(全員大爆笑)
ファビエン:信じないで! 冗談だよ~(笑)。
ウィリアム:面白くて、活発ながんばり屋。カンフーなど武道好き。ピアノを弾くことも好きだね。
Q:では、アオチュエンが、隣にいるファビエンを紹介してください。
アオチュエン:ナイーブな面があるかな。でも誰とでも付き合える、フリースタイル感覚を持っている。
ファビエン:それから? もっと褒めてよ。
アオチュエン:本人がそばにいるから、言いにくいな~! 音楽に対しての熱意がスゴイ。夢はロッカーだから、今こうやってアイドルユニットにいることに、ちょっと抵抗心があるかもね。でも仲良くやっているよ。本人は我慢しているかもしれないけれど。
ファビエン:我慢なんてしていないよ! もう慣れた(笑)。ロッカーになる夢を持っているけれど、一生懸命アイドルをやっている。楽器はギターを弾いています。
Q:ロッカーは30歳過ぎてもなれますよ。
ファビエン:もっと大人になってから、ロッカーに変身した方がいいよね(笑)。
Q:次は、ファビエンからウィリアムを紹介してください。
ファビエン:(じろじろ見ながら)そうだなぁ…ウィリアムは、何をやるにも思いつきでやるタイプ。その割には反応が遅い。
ウィリアム:あはは~。そうだっけ?
ファビエン:質問に答える時、もじもじすることがある。でも真面目な性格で、自分がいる場所に何が足りないかを常に考えている人。アイドルユニットにいるのは、つらいかもしれないね。芸能界には興味がなくて、スポーツに熱中していたみたいだから。ダンスや歌などいろんなことを勉強する必要があって、ついて来るのが大変だったと思う。人より時間がかかるタイプでもあるしね。でも倍の時間をかけ、一生懸命がんばってきた。ウィリアムを一言で表現すると、口が早い! 話し上手で食べるのも早い。それが特徴かな~。
ウィリアム:そんなことないって! 自分のことをそんな風に思ったことはない(笑)。
Q:ウィリアムから見たアオチュエンは?
ウィリアム:アオチュエンは……そうだなぁ。
ファビエン:ほらほら、反応が遅いでしょ(笑)。
(全員爆笑)
ウィリアム:気づかいのある人。そして、仕事に対してすごく真面目。でも気になること以外は、なんでもいいんじゃないっていう大らかな面もある。何かに夢中になると、一日一食でも生きていけるタイプたね。最低限食べていれば、生きていけるって感じかな。何ごともキチンとやりこなすから、リーダーにぴったりの性格。
Q: アウェイについて、言いたい人は?
アオチュエン:僕から話すね。アウェイとは知り合ってもう10年位の、長い付き合い。一緒にダンスをしながら、成長してきたよ。義理がたい性格で、みんなとのつながりを大切にしている男気のある性格だと思う。そして、気になることややるべきことは真面目に取り組んでいる。だけどそばにいて耐えられないのは、小言が多いこと! よくぶつぶつ言っているから、イヤだなぁ(笑)。自分の信念を通そうとして、ファビエンが意見しても「そんなの無理!」って一言で片づけてしまうことが最近あった。「僕にも意見を言わせろ」って強く出ると、「ごめん、ごめん。どうぞ、どうぞ」と譲るから、そんな時は言われてヤバイと気づくんだろうね。
Q:次の機会には、アウェイに会いたいです。
アオチュエン:会う必要ないと思うよ。うるさいから(笑)。
Q: ファーストアルバム「四度空間」のリリース&大ヒット、おめでとうございます! 日本のみなさんに、自信作をアピールしてください。
アオチュエン:このアルバムは、僕たち4人が長い時間をかけて準備し、制作した作品です。ユニットとしてさらに強くなり大きくなり、男っぽさを出したいと思って努力した。成長した僕たちを感じてもらえるアルバムにしたい、と4人でがんばりました。体を鍛えてダンスや歌の特訓を受け、いいコンディションの中で、このアルバムをリリースできたと思う。バラエティに富んだ楽曲が入っている、楽しいアルバムです。日本の佐々木康先生に、振りつけてもらったのも大きな特徴。名付けてクレイジーダンス! 佐々木先生の指導は厳しかったけど、ユーモアのある楽しい方だった。日本の方は礼儀正しくて、仕事に対して真面目な姿勢で取り組むよね。
ファビエン:「四度空間」というアルバムには、僕たちの経験や気持ちがこもっています! Lollipop Fのダンスっていいね! 歌もいいね! 曲も作れるんだね! ってわかってもらえたら嬉しいな。僕ら4人の全てをつめ込んだ作品で、MVもいい映像にしたい、とアルバムの要素1つずつにこだわった。特に気に入っている曲は自分で作曲した「放空」で、昔の棒棒堂の曲や他のアイドルユニットとはテイストの違う曲を作りたいという意識で、完成させたもの。今までのアイドルの曲って、クールだったり、かわいかったり、曲風や歌詞がはっきり別れていたと思うんだ。でもそれでは物足りなくて、自分たちの経験や気持ちを曲にしたかった。この曲は、今年自分が作った曲の中で、最高傑作だと思っているよ! 友達やファンに褒められると、素直に嬉しい。日本のみなさんも、ぜひ聞いてくださいね!
ウィリアム:「四度空間」のダンスは、バック宙を披露するなど、激しいパフォーマンスに挑戦したよ! 実は4年前にバック宙をした時に怪我をしてしまったので、それ以来トラウマになっていた。飛ぶのが怖かったんだよね。でも「四度空間」という曲にはどうしても必要だと思ったので、再び挑戦したよ。過去を克服するために、何度も練習したんだ。最初は震えてしまって、恐くて大変だったけど段々慣れてきた。でも今でも、1回ごとに「よし、今からバック宙だ!」って気合を入れて取り組んでいるよ。気を引き締めないとダメだと思うから。ファビエンは練習中に怪我をしてしまって、今回は止めた方がいいってことになった。
ファビエン:そうそう。本当は僕もバック宙できるんだ。でも無理はしないように、今回はダンスでカバーした。
ウィリアム:僕たち3人がバック宙する時、ファビエンは拳をにぎって、地面をたたく。そのアイディアは僕が出したんだよ。それは自慢だよ~(笑)!
Q: アウェイが主役を演じたMV「最佳男配角」がとても素敵で、かっこよかったです!
ウィリアム:本人はイケメンを演じるのは、慣れていないよ(笑)。
アオチュエン:アウェイは今回初めて、曲作りにチャレンジしたんだ。作曲したので、アウェイをメインにしてMVも作ったんだ。1人で歌いたいってワガママ言っていたけど、それはNG!
ファビエン:ヒロインは韓国のモデルさんで、「4人の内誰が好き?」って聞いたら、なかなか答えてくれなかった。「みんな好き」って当たり前の答えを言うんだ。でも撮影を通してアウェイとごはんを食べたり、コミュニケーションをとって……最後にはキスシーンもあって、ついに「アウェイが好き!」って言ったんだよ。悔しかったな~(笑)。
アオチュエン:韓国の女の子は、キスした人を好きになる(笑)。
ファビエン:アウェイは服を脱いで上半身ヌードになって、体を見せた!
ウィリアム:体を自慢したくて、自分でシーンを増やしたに違いない(笑)!
Q: 言いたい放題ですね(笑)。日本にはアウェイのファンが多いと聞いたことがあります。台北ナビの日本人スタッフの中にもいますよ。
3人:ええっっ!? ホントに~? げげ~!! (とブーイング)(日本語で)どうして~?
ウィリアム:信じたくないね(笑)。
Q:台北ナビは、台湾の観光情報サイトです。好きな食べ物やよく行く店などを、ファンの方に教えてください。
アオチュエン:麻辣火鍋! 唐辛子の入ったからい鍋だよ。台北の「鼎王麻辣鍋」というお店によく行くよ。
ファビエン:僕も同じ! 麻辣火鍋が大好き。スープの味が濃い「鼎王」は他の店と違っておいしいと思う。薬味のネギと酢だけをタレにしておいしく食べられるし、お肉もやわらかい!
ウィリアム:僕が好きなのは「花雕鶏(鶏鍋)」。あぁ、思い出すだけでお腹がすいてきた~~!! 僕の出身地、台中の食べ物はおいしいよ! 僕は台中で「雙雙」という台湾料理のお店をやっているので、ぜひ食べに来てね。「逢甲夜市」という有名なナイトマーケットの、福星路・西安街口にあります!
Q: 日本人がイメージする台湾の美食は、小籠包や牛肉麺です。
ウィリアム:そうだよね。牛肉麺も確かにおススメ! 特に「林東芳牛肉麺」で食べるとおいしいね。牛肉がやわらかくて、スープの味が濃いよ。
アオチュエン:他の店と比べると、値段はちょっと高めだけどね。
ウィリアム:半筋半肉麺(牛筋と肉が入った麺)が、おススメ!
ファビエン:台湾のスープは主に紅焼と清湯に別れるけれど、この店のスープはちょうど中間位でおいしいよね。
ウィリアム:小籠包を食べたい時、日本のみなさんは「鼎泰豊」に行くよね。たまには他の店に行ってもいいかも。台湾にはおいしい小籠包の店がたくさんあるから、いろんな店で食べ比べてみてね。
Q: 3人の思い出の場所が知りたいです。
ウィリアム:緑島。昔の景色がそのまま残っている、美しい小さな島。海でちょっと潜るだけでも珊瑚が見れて、自然を楽しめる。バイクで廻ると40分くらいで一周できるんだ。先住民とも触れあえて、温泉もある。海水と交わる珍しい温泉で、満潮の時に入ると上は冷たくて下の水は温かい。スペシャルな感覚が楽しめるよ。台湾にはこういう温泉は3カ所しかないんだ。12時頃太陽の陽射しを浴びながら、温泉に入るのは気持ちいい! 機会があったら、ぜひ行ってみてね。
ファビエン:なつかしい場所は、墾丁(ケンティン)。春には日本のフジロックフェスティバルやサマーソニックのような、「春天吶喊」という音楽祭があってよく行った。普段はのんびりできて、マリンスポーツやゴーカートで遊べる楽しい場所。海を見ているだけでもいいし、おいしい食べ物もあるよ。台湾に長期滞在できるのなら、ぜひ遊びに行って!
アオチュエン:僕は行動派じゃないから、そんなに遊びに行ってないな~。思い出深い所は少ないけど……今浮かんだのは、2年前にウィリアムと行った富基漁港。車で行ったんだ。台湾の北の方にある港だよ。海鮮レストランがたくさんあって新鮮な海鮮を選んで食べて、最高の気分だった!
ウィリアム:注文する時はあれも食べたいこれも食べたいって、いろいろ張り切って選ぶけど……お金を払う時は、キビシイな~(笑)。アオチュエンと食べまくった後に金山の温泉行って、楽しかったね。
Q: では、日本人におススメしたいスポットはどこですか?
ウィリアム:さっきも言ったけど、僕の店「雙雙」(笑)! 特製ソースが自慢で、揚げ物やチキン、海老餅……何につけてもおいしいので、一度食べてほしい。そして、台中の逢甲夜市は食べ物の種類が多くて、料理がおいしく有名店がたくさんあるんだ。台北の士林夜市ほど大きくはないけど、自慢できる夜市なので、ぜひ一度行ってみて!
ファビエン:やっぱり台北101かな。高層ビルで、台湾のシンボルだと思うから。でも実は、僕はまだ行ったことないんだ。一緒に行きたいと思える相手がいないから(笑)。好きな人と一緒に行きたくて、とってある。近々チャンスがあるといいけどね。台北の生活は忙しくてスピードが速いから、のんびりしたい時は陽明山に行くのがいいね。景色を楽しんでいろんなお花を見たりして、楽しめる。僕のパパはよく陽明山で写真を撮っているから、行くと会うかもよ(笑)!?
アオチュエン:淡水の漁人碼頭。老街(古い街並み)を歩きながら観光も食べ物も楽しめるし、カップルにいいね。ムードが盛り上がって、そのまま泊まりたい時はファビエンに連絡するといいよ! 別荘を持っているから。貸してくれるかどうかわからないけどね。
ファビエン:僕の別荘から漁人碼頭まで、10分くらい。最近は行ってないけど、休みがあれば時々行くかな。でも寒い時は行かない(笑)。
Q: 台湾の紹介ありがとうございました。最後に、日本の好きな場所を教えてください。
3人:僕たちは日本大好きだよ~!
アオチュエン:特に裏原宿。行くとショッピングしまくって、財布は空っぽ。観光名所や温泉も好きだけど、1回行ったら満足してすぐ忘れちゃう。でもショッピングは燃える! 日本に行ったらお金をたくさん使うけど、買った服は長持ちするからお得だよね。台湾でもお金を出せば買えるけど、日本で買ったってことで嬉しくて自己満足できて楽しいんだ。来年また行って、たくさんの服を買いたい!
ファビエン:僕が好きなのは沖縄! ショッピングには興味がないし、台北で忙しいから離れる時はのんびりしたいんだ。東京に行くと、台北にいる時と同じ感覚でプレッシャーを感じたりするからね。自然が好きで1人でバリ島行った時は自由気ままに過ごして楽しかったし、砂浜に座って一日海をながめながらぼ~っとするのが最高だよね。海外行ったら開放感を味わって、リラックスしたい。台北に戻ると忙しい毎日が待っているから。
ウィリアム:沖縄にも東京にもいい思い出があるけれど…大阪が好き! 城があったり、にぎやかな所もあって日本らしさを感じた。近々、野球を見に日本へ行きたいと思っているので計画します!
新生・Lollipop Fのインタビュー、いかがでしたか? 歌とダンス……パフォーマンスで多くのファンを魅了している彼らですが、アルバム収録曲の多くをメンバー自身で手がける音楽面の実力も持っています。そしてデビュー当時から合宿所で生活を共にしているだけあって、本当に仲良し! お互いをわかりあって信頼し合っている姿は微笑ましくもあり、兄弟のような強い絆を感じます。男らしさが加わり、ますます魅力的になった才能あふれる4人。今後の活躍が楽しみです。
画像提供:Gold Typhoon Music Co. Ltd.(金牌大風音樂文化)
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記事登録日:2010-12-27