4時間かかって一周しました!しんどくてめげそうになったけど、出発点が見えた時は達成感でいっぱいになりました!
ニーハオ、台北ナビです。かねてから行きたかった日月潭自転車の旅!やっと実現することができました。運よく快晴、そしてちょっと暑い。日焼け止めを腕に塗りたくり、出発です!
事前に距離は33㎞というのは聞いていたので、たぶん3時間くらいかなあと頭に思い描いていたのですが、実は数人からアップダウンが激しくて完走するのは至難の業!というのを聞かされ、二の足を踏み始めたナビ…。日程が決まった時は、雨が降って乗れなくなってもいいかもなんて、ちょっと後ずさりし始めていました。が、小さな期待?は見事に裏切られ、風も適度に吹いてて、もう最高の自転車日和になってしまったのです!
まずは水社遊客中心へ
高鉄台中駅から日月潭行きのバスに乗ると、終点が水社遊客中心。
では、GIANTへ!
自転車を選んでくれています
地下1階が台湾最大手の自転車メーカー「GIANT」、ショップ兼自転車レンタルのカウンターもここです。カウンターに着いてまずしなければいけないことは、最初の1時間のレンタル費用が、200元、500元、800元、1000元に分けられた自転車を選ぶこと。2時間目からはどの自転車も200元/1時間になります。自分の目で自転車を見て決めるのもいいし、決められなかったら、スタッフを頼ってみましょう。自転車は乗り慣れていますか?よく乗りますか?身長は?とかいろいろ聞いてくれて、合ったものを選んでくれます。ナビは200元のENLIGHT3、男性のナビスタッフにはACCEND3をすすめてくれました。あまり乗り慣れていない人は、この車種がいいそうですよ。
次はクレジットカードで、デポジットを払います。これは丸ごと戻ってきますが、200元の自転車で18000元なので、安くはありません。自転車そのものはもっと高価なので、と言われるとなるほど、と納得せざるを得ないですが。そんなわけで、カードはちゃんと準備しておきましょう。また、身分を証明するものもデポジットとして渡します。ナビは台湾の健康保険カードを預けました。
いよいよ出発
ナビにはこの自転車をすすめてもらいました
荷物がある人は、ショップのコインロッカーに入れましょう。10元で、この10元も戻ってきます。GIANTからは、ミネラルウォーター1本とヘルメットが提供されます。服は自由ですが、ジーンズよりもジャージがいいし、汗もかくので、吸収のよいTシャツをおすすめします。それと、半周くらい行くとおしりも痛くなってきます。一周する予定なら、お尻と股にパットが入っているサイクリング用パンツをはいておいたほうがいいでしょう。ショップを出たら右へ。水社遊客中心からも右へ、時計回り方向にペダルを漕いで行きます。今日の案内役は毛さんという女性、彼女はボランティアで日月潭のガイドをしています。彼女が言うには、必ず時計回りで。反対は大変だから、と。ナビたちも一周した後、それを実感しました。
ショップの横には日月潭の少数民族邵族の写真や紹介がありました。邵族は台湾原住民の中では一番人口が少ない民族で、その風俗や習慣も他の民族にはないかなり特別なものをもっています。出発前に毛さんが説明をしてくれました。
時計回りで
最初は湖に沿って走っていきます。途中土地の神様の廟が左に見え、台北や台中から日月潭に入ってくるところの道を通りぬけました。ここまではラクラクで気持ちよかったよかったのですが、ここから雲品ホテルを左に見ながら上っていくところが最初の坂です。自転車は、上りは右手の人差し指でスイッチを押し、下りは親指で。ブレーキはまず右を。左は前輪なので、左を先にかけるとつんのめって前に飛ぶ?ので、右だけで調節したらいいですとGIANTのスタッフが教えてくれました。
文武廟到着!
ここは日月潭観光では外せないスポットの一つです。体力があれば中に入ってもいいですけど、あ、中にもスタンプを押すところがあるんです。ナビはもうここで、少し足がガタガタになってきていました。
大竹湖歩道で水源を発見
湧き上がっているところ、見えますか?
ここでは、「水社遊客中心」からもらった冊子に鉛筆でこする個所があります。この冊子のすべての個所を埋めつくすと、スカーフがもらえます。ほっと一息つける空間ですが…さあ、先は長いので出発!
歩道入口、すぐそこに水源が見えると言われたのでいってみることに
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ここでは、まだ笑えてるナビ、毛さんと撮っておきましょう
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こんなところに水源が
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机の上のここに…
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出発時にもらったノートをおいて、鉛筆でこすります
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ノートは日本語もあり、日月潭について詳しく書かれているのでぜひもらってください
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ズンスン進んでいきます
ロープウェイ近くにある蝶々館
文武廟の次は「孔雀園」。ここには、鳥たちがたくさんいます。が、ここも左に見ながらどんどん進んでいきます。そして、水蛙頭歩道に着きました。歩道は歩きませんでしたが、歩道の先には、蛙5匹が重なった銅像があります。いつもは水面に3匹くらいが見えていますが、ここ数年は5匹全員が見えるとのこと。水位が下がっているんですね。
ウワサ通りのアップダウンを繰り返しながら、九族文化村へ向かっていくロープウェイの乗り場に到達!平日でも人が多く2時間くらい待つこともあるんだそうです。ナビは一度往復しましたが、30分も待ちませんでした。運がよかったんでしょうか?ロープウェイからの眺めは最高!日月潭へ来たなら、皆さんもぜひ乗ってみてください。
対岸「伊達邵」に到着!
半周しました~
水社のちょうど対岸にあたる「伊達邵」に着きました。体、かなりボロボロです。ここも遊覧船の埠頭があるので、皆ここでいったん下船し、お土産屋さんや小吃の店、原住民踊りの広場、民宿と賑やかな集落を散策しながら楽しみます。ナビたち3人はどこへ行くにも自転車。埠頭のチケット売り場に着いた時に、チケット売りのおばさんから「乗らない?」と誘われました。遊覧船は自転車を持って乗車できます。チケットは半額で150元。あと半周回れるかかなり不安になってきたので、正直乗りたいなと思って船を眺めていたら、毛さんがさあ行こう!と掛け声をかけてくれたんで続行することに。そうそう、GIANTからは、何かあった時には、と緊急用の携帯を渡してもらっています。椅子のところのポケットに入れてもらった携帯は、#を7秒押すとショップにつながるのです。
ショップ街では、魚池名産の「アッサム紅茶」や小米酒、イモのお菓子、原住民グッグや衣装など、お土産になりそうなものもいっぱい。でもここで買っては重くなる?携帯と小型のデジカメ、多少のお金だけを持ってできるだけ軽装で出発したナビ。試食だけさせてもらい、さあ、次の目的地へ!
走ってばかりではなく、観光も楽しみます!
邵族の踊りが見られる「逐鹿市集」に来ました。ここでは、原住民料理も食べられますし、こじんまりしていますが、九族文化村まで行けない場合は、こちらでも十分楽しめるでしょう。
一度立ち寄ってもいいでしょう
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原住民料理が食べられるレストラン
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踊りが始まりました
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きれいな人が多いです
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坂道の後は、休憩
「土亭仔歩道」は邵族の守護神でもあるフクロウの像がおいてあり、ここが歩道の入口です。行き帰り1時間ほどということなので、今日は時間が足りなくて歩けませんが、整備も整っていて、景色のよい小道になっています。邵族には、新婚の家にフクロウが飛んできたら、もう懐妊したよというお告げだという迷信が今でも伝わっています。
玄奘寺!
ここには、釈迦の金の仏像が祭られています。ここからさらに登っていくと蒋介石が母親のために造った「慈恩塔」があるのです。塔には「永久に慈愛と恩を忘れぬ」という意味が込められています。今日の調子では、塔に登る時間の余裕、そして何より体力が全然足りません。玄奘寺の前にもいくつかお土産屋さんがあり、ナビたちはここで少し休むことにしました。まずは、ここにしかないというアッサム紅茶味のアイスクリームで体の熱を下げます!茶葉粒の食感もいい感じで、紅茶の香りもします。他にもここではシイタケや霊芝で煮込んだ卵がおいしいと評判だそうです。
一番先にあるお茶屋さんで「台茶8号」の紅茶をいただきました。さっきのアイスクリームは暑さを和らげてくれる役割を果たしてくれましたが、まだ疲労感はとれません。さあ、座ってと言われ、茶杯に注がれた一杯目を飲みます。のど越しに熱さが来ると疲れが飛んでいくような、スッキリした目覚めを感じました。2杯目はもっと元気にさせてくれました。ここまで来ると、もう後には引き返せないし(引き返すほうの距離が長い…)、かといって本当に最後まで行けるのかという不安もあったのですが、この一杯の紅茶で活き返りました!最後まで行けそうです!
こちらに座らせてもらいます
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このお茶で活き返りました
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紅茶もいろいろ
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芋類なのかなあ?
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変わってしまった玄光寺
眺めがいい「玄光寺」に着きました。三蔵法師の頭頂の仏舎利が祭られているところです。ここは、その眺めの良さがたたって?日月潭と彫られた石象の前に記念撮影をする中国大陸からの観光客が続出。ナビたちが行ったときも皆列になって順番を待っていましたが、割り込みしただので大ゲンカ騒ぎもあり、少し前にはニュースになっていました。数年前に来たときはのどかで、こ~んなに人はいなかったのに…。これも時代の流れでしょうか、中国人の台湾旅行で日月譚は必須の観光地、ここで写真を撮ることが、「日月潭」に来た!という証しなのだそうです。と、気を取り直し、ナビたちは更に進みます!
「環湖一號」というトンネルのあたりは油桐花が5分咲きくらいになっていて、風を切って自転車をこぐナビたちの目を和ませてくれました。
頭社自転車道
次はビンロウ畑の中を突っ切っていきます。下りはかなりスピードがでるので、上りのしんどさとはまた違った怖さがあります。勢いづくと下りカーブで対向車線を越えてしまうことも。平日は車も少ないのですが、やはりヒヤッとします。休日は車も自転車も多いので、右手はずっとブレーキを引きながらの下り坂になるでしょう。
ビンロウの群れを越えたら、ちょっと「頭社自転車道」に寄り道をしてみました。ハア、寄り道できる余裕があるなんて…自分で感心。これも、さっきの熱い紅茶と茶卵のおかげです。ナビ、ペットボトルはこの段階でもう飲みほしてしまってました。木に直接実をつけるぶどうの畑がありました。毛さんが食べてみたら?と。ちょっといただき。おいしい!
ここに入ります
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自転車道と書いてあるのに、ガタガタ道でした
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見た目は…ですが、甘くておいしい
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ダムの入口まで来ました、16:00以降は入れません
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心臓破りの「月潭自転車道」
ナビたちは最後の難関「月潭自転車道」を迎えました。毛さんが「私はいつもここで自転車を押してしまうの、このまえも20人で来て、押さずに一気に登れた人は7人だけだったのよ、今日の私の目標はここを越えること!」
ナビは聞いただけでもう心臓がドキドキ、さっきも数々の苦しい坂があって、もうダメかと思っていたけど、それを超える坂が最後に待っていたとは。ここまで来ると、後には到底引き返せず、前進あるのみ。ここを越えたらもうゴールだと思って頑張るしかありません!車量も多い大きな道路が上に向かって伸びています。到達地点は見えず、また見えないから、とりあえず一生懸命ペダルをこいで、進んでいくしかありません。前をいってる毛さんを抜いたナビ、ただひたすらこぎます。自転車を押している人が2人前方に。さらに抜いて橋を渡った先に休憩所が見えました。つ、着いた~~~。
あとはラクラク
湖を横目にスイスイいけるフラットな「向山自転車専用道」「涵碧親水歩道」に入りました。いい景色なので、ここでも結婚写真を撮っているカップルを発見。家族連れも多くてのどかです。左手に月下老人のお寺「龍鳳宮」を過ぎて少し行くと、前方には「水社遊客中心」が見えました!おお、出発点に戻って来た!達成感を感じたナビです!
自転車返却!
自転車は再点検作業などがあるので、入口において、GIANTのカウンターで到着を告げます。ここで「イノチの携帯」を返却、カード費用も返してもらいます。そして、一周達成証明書を発行してもらうために写真を撮ってもらいました!証明書ができあがるまで、服を着替え、シャワーをするならして、ショップ内の自転車やグッズを眺めながら待ちます。おそらく一周できた人は、この時点で自転車買っちゃおうかなあ、なんて思ってしまうでしょう。もう自転車があるなら、足りないグッズも購入したり・・・。或いはGINATが主催するほかのコースを見せてもらったり…。これで、あなたも自転車愛好家の1人になってしまうことでしょう!
少し休みます…ハア~疲れた~
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荷物をとりましょう
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着替えルームもあります
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シャワー室も完備されています
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月下老人など、神様の記念品
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日月潭スカーフ
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スタンプノートを押したり、日月潭を自転車で一周すると、1Fでは記念品がもらえます |
GINAT住所:南投県魚池郷水社村中山路163号
電話:(049)285-6713
営業時間:6:00~19:00(5月~10月)、7:00~18:00(11月~4月)休業日:木曜日
http://tw.myblog.yahoo.com/giant-sunmoonlake/ 行き方:一番早くて便利なのは、高鉄台中駅から南投客運で日月潭直行(途中埔里経由の便もあり)、30~40分に一本で、約1時間半かかります。終点が水社遊客中心で、地下1階に「GIANT」のショップがあります。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-05-21