初めての蒸気機関車に乗ってきました!記念品ももらえて、とってもイイ思い出に…
こんにちは、台北ナビです。今日は、マル一日かけて存分に列車の旅を楽しんできました♪しかも、その列車というのがただの列車じゃありません。日本ではもう見られなくなった蒸気機関車に乗れるというではありませんかっ!ここは、鉄子<鉄(てつ)と呼ばれる列車好き(オタク?)の女の子バージョン>気味のナビがぜひとも行きたい!ということで、自ら手を挙げ今回の取材敢行と相成りましたー。
蒸気機関車CK124
まずは、蒸気機関車CK124のご案内から…
蒸気機関車CK124は、日本車輛製造株式會社が1936年に製造したもの。CK120型(C12型)と日本国内の型との最大の相違点は、車両の両側に付けられた『導煙板』というものです。CK120型は7両編成で、二水機関車庫(現在の彰化機務段二水分駐所内)に配置されています。集集線とその支線の主力車として、また、乗客と貨物に利用できる蒸気機関車でした。1979年6月、鉄道の電力後、蒸気機関車は全面的に使用停止となりました。たった1台残ったCK124は、MRT淡水線の新北投に展示され、淡水線のMRTシステムの工事が始まってからは、北投の従業員訓練所に保管されるようになりました。台湾鉄路局は文化財保存のため、およびCK101蒸気機関車を観光用に展示するため、2000年9月14日、CK124を台北機工場に輸送した後、7ヶ月を費やして修繕しました。翌年4月30日には竣工検査に通過し、6月9日鉄道節の竣工式の際にはその姿を復元しました。蒸気機関車CK101に第2両が連結して台湾鉄道を運行すると、長年聞けなかった鋭い汽笛もついに響き渡りました。現在彰化の機務段は、CK101と扇方の車庫によって相互の繁栄を写し出しています。
時刻表
今日のタイムスケジュールはこの通り!「瑞芳」から「侯※(石ヘンに同)」の区間で、蒸気機関車のCK124に乗車することができます。
5月21日8時30分、台北駅の東三門に集合したナビたち。ナビのお客さんは、計8名さま。みなさんもちろん鉄道好きだと思いますが、中にはこの日のためだけに台湾へいらした方も。ある男性の方は、世界遺産を回るのが好きで、世界あちこち、かれこれ30ヵ国は旅をしたそう。そのほか、駐在でこちらに住んでいるというファミリーの方も2組いらっしゃいました。まずは、9時15分発のクラシック列車に乗車します。
中に入ってビックリ!ゆったりもゆったり、2列プラス1列の3列設計で、グリーン車編成になっているんです。座席もフカフカ♪カラオケ車両まであります!そこはまたサロン風になっていて丸イスが。台湾人のお客さんが、これでもかっていうくらい、終始歌い続けていました。旅気分をより一層盛り上げてくれますよね。座席に座って、持参したおにぎりを食べようとしているナビにある物が渡されました。記念品です!列車が描かれたきれいなカードを開くと、中には昔ながらの切符が入っていました。その右側は記念スタンプが押せるスペースに。この切符、今後乗る列車の座席番号が記されていますが、そのまま持って帰ることができます。もうひとつはレアなキャップ!これはなかなか手に入りませんよー。テンション上がりますね↑それから、隣に居合わせた方と自己紹介などをしているうちに、あっという間に乗り換え駅「瑞芳」駅に到着。9時53分です。またあとで同じこの列車に乗るので、邪魔な荷物がある場合は、残したまま下車でも大丈夫。降りてみると、もうそこは台北の雰囲気とは違います。のどかな雰囲気~。駅弁売りのお兄ちゃんが笑顔で迎えてくれました。駅のホームではグッズの販売も行っていました。ゆっくり見ていたいところですが、CK124はもうホームには入っているし、10時10分には出発してしまうし…急がないと!駅員さんに急かされながら、ナビも隣のホームへ小走りです。
蒸気機関車CK124とご対面
いました、いました!今日のお目当てCK124くん。後ろ側には、青いDR2050型が3輌接続されています。初めて見る蒸気機関車の印象は、思ったよりも小さいかなぁ…でも、整備がしっかり行き届いているのがわかります。漆黒の車体は人の影を反射させるほど輝いているし、車輪もピカピカ。大きなネジで留められたプレートやら窓やら、すべてがレトロでかわいく感じてきました。そんな中「ポッポー」と大きな音をたてて、勢いよく煙を噴き出すさまは、かわいさだけじゃない迫力も感じさせてくれます。まさにこの「ポッポー」こそ、本当の「汽車ポッポーだ!」と思うナビ。こうはしていられません、遅れをとった写真合戦にも参戦しなくては!もちろん蒸気機関車は表情を変えませんが、不思議なことに何度も何度も撮りたくなってしまうのはナビだけ!?これが、プチ鉄子症状なのでしょうか…そうこうしているうちに、またもや「発車の時間だよー」と急かされてしまいました。急いで乗り込むと、ホームにはカワイイお見送り隊が!地元の幼稚園生が手を振ってお見送りしてくれました。ナビたちが日本人だとわかると、隣にいたおじいさんが「行ってらっしゃーい」って言うんだよって。最後には「行ってらっしゃい」で見送ってくれました!それでは、CK124に乗って本当の出発進行~!!
乗り心地と言えば…レトロ蒸気機関車だけあって狭いです。そして、この日はとっても暑かった…でも、これまたレトロな扇風機が風を与えてはくれています。窓を開けているのですが、やっぱり石炭臭い。窓際に座ったナビは、降りる頃には自分の顔が真黒になっているのでは、という心配を覚えました。なんだか、これだけ書くと文句を言っているようですが、そんなことはありません!これでこそ、蒸気機関車の旅を味わっているというわけです。この環境こそが醍醐味!「ポッポー」は何度聞いても迫力があるし、車内で聞くと体に震動が感じられ、余計「乗っている!」という臨場感が増します。車内では、みなさんの列車話も盛り上がっているよう。今回ちょうど、JR西日本の現役新幹線運転手の長野さんが乗車していたので、その方と元蒸気機関車の運転手さんとのご対面という、思いがけない場面にも出くわしました!ナビももともとJR東海の新幹線関係の仕事をしていたので、長野さんと話していると、やっぱり蒸気機関車を見る視点も違うし、本当に興味があって好きなんだなって感じられました。また楽しいのが、車窓から外を見ていると至る所にカメラ小僧がいるんです。「こんな所にまで!?」って所からひょっこり現れたりします。また、狭いながらも車内販売も。お姉さんがカワイイちょっとレトロな制服を着ているのもGOOD!日本語ガイドの王おじいさんが、流暢な日本語でガイドをしてくれます。でも、突然ナビたちが知らないような日本の歌を歌い出したり、イケテル傘をかぶった中国語のガイドさんが乗っていたり…車内はとってもにぎやかで、楽しい雰囲気♪そして、景色などを楽しんでいるうちに、10時53分終点駅「菁桐」に到着。ここでは、30分間の自由時間があります。引き続き写真撮影に興じるもヨシ、駅前はちょっとした雰囲気のある街並みになっているので、ブラブラするもヨシ。駅前のショップに記念スタンプが押せる場所がありますので、スタンプはこちらでどうぞ。11時23分、ふたたびCK124に乗車します。
終点駅を折り返して、「十分」駅まで戻ります。11時39分着。12時45分までの1時間6分自由行動です。ナビツアー参加のお客さんにはお弁当が付いています。ここで、お昼にしてください。台湾式のボリューム満点弁当です。ナビたちも景色のイイ場所を見つけてお昼にしました。十分には、壺穴・眼鏡洞などの観光スポットもあるのですが、お昼を食べていると1時間で見て回る時間はなかなか取れないかも…ただ、駅の近くが古い商店街の老街(ラオジエ)になっていて、その間を線路が通り、お店がすぐ近くまで迫っているという、めずらしい光景を見ることができるので、そこをブラブラしても楽しめると思います。
そして、CK124最後の乗車は「侯※(石ヘンに同)」駅まで。13時4分着。みなさん別れを惜しむように、またもや写真合戦の開始です。運転席まで入って写真を撮ることができました!運転席は思った以上に熱気ムンムン&石炭の臭いですごかった…運転手さんのご苦労が垣間見えたようでした。お疲れ様です!
13時10分。元々乗ってきたグリーン車にふたたび乗り換えです。ここから、台湾有数の温泉の町、宜蘭県の礁渓温泉に向かいます!列車は海沿いを走っているので窓からの景色もとってもイイ!途中、離れ小島の亀山島の姿がうっすらと見えました。車内でもカメラが手放せません。窓の外に田んぼが広がってきたと気付いたころには礁渓に到着、13時52分です。礁渓では、ちょうど旅館かなにかがキャンペーンを行っていたようで、麺線の試食もできちゃいました。思いがけず、うれしい歓迎を受けました♪バスに乗り、「
ホテルロイヤル礁渓温泉」へ移動!ここは、日航ホテル系列の人気の高級温泉リゾートホテル。ナビもプライベートで一度は泊まってみたいと思える場所です。ナビツアーのお客さんにはこちらでひとときの温泉を楽しんでいただきます。