ここ台湾でテコンドー元日本代表の彼が、モデルへ転進!少しずつ、確実に自分の手で磨き上げ、輝いていくダイアモンド「mondo」☆
こんにちは、台北ナビです。ここ台湾では多くの日本人が芸能界で活躍していて、実は日本人ってわからなくても、CMなどで随分多くの日本人が登場しています。そして、現在、元テコンドー日本代表の大谷主水(オオタニモンド)さんが『mondo(モンド)』として、ここ台湾で「モデル」という新境地を見つけ、活躍の場を広めています。凛々しき顔立ちや元体育会の気さくさ、自然さをもつ彼は、ここ台湾で何を考え、何をして、何を望んでいるのか? 台北ナビ独占インタビューです。
「大谷主水」さんは、宮崎県出身の27歳。元テコンドー世界選手権日本代表。テコンドーの強豪国、台湾に2002年に渡り、2006年引退。時同じく、スカウトをきっかけに、現在、台湾でモデルとして活躍中。
ナビがナビプラザに着いた時、椅子に座っているイケメン一人発見!もしや…?そう、彼が「mondo」さん。そこだけ、空気が違ってました。
それでは、インタビュー開始!
Q. 台湾生活も長いと聞いていますが、海外生活はどのくらいですか?
A. 台湾はもうすぐ4年になります。海外生活は7年くらいで、韓国やヨーロッパ、アメリカとか、遠征していたので…
Q. テコンドー選手からモデルに転進した経緯を教えてください。
A. 最初は現役の時、今後について考えている最中、台北で買い物中、たまたま台中の事務所の人に声をかけられたのがきっかけ、撮られる事に抵抗はなかったし、しっかりした事務所とわかったので始めたんです。最初は「蘋果日報 アップルデイリー(新聞)」のバッグのモデルでした(笑)
Q. 周りの反応はどうでしたか?
A. 一人っ子なので昔から両親とは兄弟のような付き合いなんです。信頼し合い、独立してるから、両親からは特に何も言われなかったですね。だから、すごく感謝しています。何で今さら、という、マイナスの声が上がるのもわかってました。すごく悔しかったけど、考え直して、注目されているんだ、と思うようにしていい方に考えてます。
Q. 決心の決め手は?
A. まさかこれが自分の仕事になるとは思ってなかった。でも、今後、仕事をする上で芸能という分野での自分のモチベーションがあがったかな。もともと、現役時代もTVの取材などで撮られていたし、興味はあったし、自分からテコンドーを取ったとき何が残るんだろうと考え、やろうと決めました。
台中だと仕事も限られてくるので、友達の紹介で今の事務所(台北)を紹介してもらってすぐ契約しました。
Q. 話を聞いていると比較的トントン拍子に事が進んできたように思うんですが・・・?
A. 始めの3ヶ月はやばかったですよ。オーディションの最終に残って自信はあったんだけど、背が高いパリコレにも出るような人やディーン藤岡(台湾で活躍中の俳優)、中村譲(最近日本に逆輸入された俳優)などなど、みんな背も高いし、カッコいいしこれは無理だと思って。結局、その仕事は取れなくてその後、オーディション19連敗したんですよ。19といっても、最終選考に残ったものが19だけだから、その他にもたくさん落ちてます。本当にこりゃ宮崎に帰らないかんわ、どげんかせんと、と思った(宮崎弁 笑)。せっかくとれた仕事もなくなったり…。この際20敗目、目指そうと思いましたよ(笑)
Q. そんなに落ちるのは普通の事なのですか?
A. 普通ですよ、100個中1回って事もあるみたいで。もともと、オーディションに行くこと自体選ばれていくわけだし…
Q. やっと、大きいCMがとれても一難去ってまた一難…でも…
A. 脇役はあるけど、主役級の役が欲しかったです。そして、やっと、20個目にCMがとれたんだけど、明日の撮影はスタジオが押さえられないから中止と電話が入るし、相手役のモデルに対し自分が弟に見えるとクライアントに言われるし、途中、諦めかけたけど、無事撮り終えることができ、その後はデミオやスマート(雑誌)のレギュラーが決まったり、最近は日本の仕事も入ってドキュメンタリー撮ったり、女性誌の取材を受けたりしています。
Q. 6月中旬、東国原宮崎県知事が台湾に来られた時、司会をされましたが…
A. 宮崎出身だし、いろんなつながりがあり、抜擢されたんだと思います。本当にたいへんでした…。プロでもないのに司会をする事になって…。しかし、あれ以来、仕事もいただいたりしたのでよい経験になりました。
山あり谷ありながらも現在は徐々に順調に仕事をされているmondoさん。
でも、分野の全く違うテコンドーと今の仕事。不安や戸惑いはなかったのでしょうか・・・
Q. テコンドーからモデル界に転進し、まったく違う分野なのに、すぐにモデルの仕事をこなす事ができたのですか?
A. それが、できたんですよ(笑) 少し似ている部分はあって、テコンドーをしていても自分を演じないといけない。日本代表だったから注目されるし、自分であって自分でないみたいな。そして、自分をいかにプロデュースするかという事が得意だったと思う。だから、この仕事は入りやすかったと思います。
Q. テコンドーと芸能の仕事を比べてみて、mondoさんにとって何が違いますか?
A. 違うものは、今の仕事は自分にそのままかえってくる。テコンドーは10年間、日の丸を背負っていたから、骨折しても歯が折れても弱音は絶対はけなかった。今は怪我しないし、シビアな世界だけど、楽しく仕事ができていると思います。
Q. アスリートだった事が現在、何か役に立っていることはありますか?
A. 体(筋肉)かな?でも、実際、テコンドーしていたから仕事が入るってことは全くないです。ほんとは、もっと、あると思ってたんだけど…(笑)
Q. 先輩や、他のからアドバイスもらったりする事はありますか?
A. 普段はそんなにないですね。仲のいい先輩俳優には時々アドバイスもらったりしてます。
Q. 現在は、本名からとって「mondo」として、活動中ですが、変わった名前ですが何か由来があるのですか?
A. 大谷主水は中国語で「ダーグージュウシュエイ」でしょ(笑) 元々の「主水」の由来は水は全ての元になるという意味で親父がつけたみたいです。オオタニモンドって読みかえると「大きいダイヤモンド」なんですよ。だから、よくタイトルなんかに使われますね。(ナビもしっかり使わせていただきました!)
Q. 尊敬する(目標)にする俳優は?
A. 特にはいないかな…演技がうまいと思うのは、真田広之さんとか、北村一輝さん・・・
ナビ:そういえば北村一輝さんに似てますよね…
よく言われます(笑) 台湾で「夜王」が放送されたときに周りからすごく言われましたよ。でも、それがきっかけで彼を見るようになって、彼のすごい所は、やる役全てその役になれるっていう所がすごい。
あとは、嵐の二宮くんもすごいと思う。あと、この前、金城武に会ったときは、やっぱりかなりかっこよかった(笑)
Q. ちなみに好きな女優さんは?
A. 松下奈緒は大好きですね~♪
さて、mondoさんは台湾生活も、約4年。中国語もペラペラの彼。台湾の衣食住、プライベートではどう過ごしているのでしょう??
Q. 台湾の食べ物で好きなものは?
A. 食べ物にはうるさいですよ! 魯肉飯(ルーロファン)とか好きですし。でも、台北はあんまりおいしくないんですよ。台中のはほんとにうまい!あと、火鍋、臭豆腐も好き。香菜は大嫌いです!コーヒーが凄く好きで、砂糖はたっぷり入れないとダメ。モカが大好き!スタバに行くとキャラメルマキアートのキャラメルソースはいつも追加で入れてもらいますよ。(取材中のコーヒーにもたっぷりの砂糖を入れております)
Q. 普段の生活は?
A. 健康的な引きこもりです(笑) ジムへ行くくらいかな。基本的にオフが決まってないから。一人で映画に行ったりもします。何か、楽しい事ないですかね?前に本気で周りから、ゲイだと思われていて、男とばっかり話すし、ジムにばっかり行ってるから(笑)一回、誘われそうになったやばい事もありましたよ・・・(笑)
男女問わず、好かれるmondoさんだということ判明!!
Q. プライペートのmondoさんは?
A. 普段はお笑いだから(笑) だけど、仕事はクール系が多くて・・・ふだん、よくしゃべるから、社長によく、現場でしゃべるなって言われますよ。
取材中、いろんなプライベートの小話を聞かせてくれたmondoさん。
プライベートで飲みに行った時、ころんだ拍子に左のおでこがパックリ…大量出血で救急に駆け込んだり・・・しかも、撮影3日前・・・でも、さすがアスリート(?)そんな困難も無事乗り越え何とか撮影ができたのだとか・・・。その後、事務所の社長に怒られたそうですが・・・
今では笑い話で…っと、ナビ一同、大笑い!!
そんな、等身大のmondoさん。自分でも話されていましたが、画面や写真からはなかなか、彼の気さくさ、自然さや3枚目な部分が見て取れないのはナビ的にはちょっと残念なような・・・でも、将来のことや仕事の話をしているmondoさんは、自分でしっかりとしたイメージを持ち、力強く語っています。
Q. 自分のここを見てほしい!というところはどこですか?
A. ゲイにもてるところですかね。いやいや、冗談です(笑)。やっぱり、自分しか持ってないテコンドーをしていたという経験が画面を通して出ていると思うので、それを感じ取ってくれればいいなぁと、他の人とは違うという部分を見てほしいと思います。
Q. では、最後に、今後の目標は?
A. 映画や日本のドラマに出たい。香港やシンガポールなどにも進出して行きたい。で、来年くらいには日本に帰って、仕事を探したいと思ってます。最終的にはアクション映画に出たいですね。本物のアクションを見せられるような…。
『今やっと点ができたので、それを線に変えていかないといけない。誠実さをもってやっていかないといけないと思う。』
と、最後は特に本気に強く語ってくれました。
「華やかな世界」と、ナビ達も思いがちですが、話を聞いていると、厳しいシビアな世界で、生き残るための道を、常に模索し自分で行動する事が大切なんだと知りました。取材は約2時間ほどでしたが、半分(以上?)は余談というか、話がそれ・・・ナビにはとても楽しい取材となりました。そんな、おしゃべり好きで3枚目な部分も持ち合わす彼だけど、仕事に関して彼の凄いところは具体的なビジョンが自分の中で決まっており、自分のやるべき事を具体的に理解しているところ。日本ではまだまだ、テコンドーの元日本代表としての知名度の方が大きいと思いますが、これを気に、モデルとしての彼をもっと知ってほしいとナビも思います。 彼の努力が実り、彼の希望通り、日本で彼を見かけるようになればナビも何だか嬉しいです♪そうしたら、クールさだけじゃなく、3枚目の部分も持ち合わす素敵な彼に会えると思います。みんなで、「mondo」を応援していきましょう!!
台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2008-08-27