台北のバスを徹底追跡!乗りこなし方を伝授いたします。バスに乗って、旅の思い出をいっぱい作りましょう(^O^)
こんにちは、台北ナビです。今回は台湾初級者の方、必見のレポートです。皆さんがツアーで来たときの自由行動や個人旅行の交通手段として、一番使いやすいのは「MRT」という電車だと思います。本数は多いし、安全で料金などもわかりやすい。言葉が通じなくても快適に利用できます。その反面、観光客に、とっても不親切なのが
「バス」。言葉が通じないと困ることが多々あるんです。そこで今回、その不親切な
「バス」を徹底追跡し、皆さんに
「バス」の乗りこなし方を伝授いたします。
★バスで困ることってなに?
まずはバスに乗った時どんなことで困るのか、ナビスタッフを集め、話し合ってみました。総勢7人がナビプラザ会議室に集結。ナビスタッフはみんな、バスには乗り慣れている人ばかりでしたが、バスに乗り始めた頃のことを思い出し、盛り上がりました。
Aさん:まず、バスに乗ったのはいいけど、電光掲示板が壊れてて、次の駅が何駅かわからないっていうのは困るよね~。もちろん、運転手さんからの案内もないし。何度も同じバスに乗っていれば、外の風景でそろそろ着くなってわかるけど、観光客にはそんなのわかんないもんね~。
Bさん:そうそう。乗り始めた頃、中国語もしゃべれないし、とにかくバス内の路線図の前にずっと立って、外のバス停の名前を見ながら、無事目的地で降りてたよ。オチオチ座って寝ることなんてありえなかったよ~あの頃は。
Aさん:バス停で乗りたいバスが来ても、運転手さんの気分で、手あげても停まってくれないことあるんだよねー。
Eさん:あー、そういうとき困るんだよね。本数少ないと30分位待つことになるし…夏場で、屋根のない停留所だったらサイアク。最初からタクシー乗るんだったら、バス停まで来ませんよって。
一同うなづく
Cさん:私は友達から「大台北公車捷運指南」(台北のバスとMRTの路線図が記載された本)便利だよ~ってすすめられ、即購入し、どこかへバスで行くときはそれを持ち歩いてるよ。ちょっと荷物になるけど。慣れるとすごく便利。
Dさん:私もかなり愛用してたよ、それ。便利だよね~。でも、たまに書かれている場所にバス停がなかったり、路線が変わってたり、結構多いよ。台湾だから、そんなに頻繁に改訂版も作らないんだろうね。
ナビ :私も騙された経験ある~。でも、観光客があれを120元で買う価値があるかな~?
Cさん:そうだね~。台湾が好きでこれから何ども来るっていう人は、購入した方がいいかもね~。
ナビ :そうだね~…。
(2)運賃の支払い方について
ナビ :運賃の支払い方も初心者には難しいよね~。
Eさん:「上車収票」(乗る時に支払う)と「下車収票」(降りるときに支払う)と表示されるけど、たまに乗る時に払ったのに運転手さんに降りるときにも払えって請求されたこともあるし。
Cさん:あれは説明しにくいよね~。それは運転手さんに何か言われたら払うってことにするしかないんじゃない?
ナビ :そうだね…言葉が通じなくて右往左往してたら、もういいって感じで手で追っ払われて、わからないまま降りたこともあるんだけど…。
Dさん:いや、そのまま降りて、運転席から怒鳴られた人もいるとか・・・。
ナビ :ヒェ~
Fさん:これは日本も同じだけど、バスは所要時間が読めないのも難点だよね~。時間帯によっては結構道が混んでて、いつもの倍の時間がかかったこともあるよ~。
Aさん:そうなるとやっぱり、MRTは本数多いし、所要時間はそう変わらないし、急いでるときは便利だよね~。
Cさん:私は結構、MRTとバスを両方使うことが多いかも。確か、EASYカードを使うと乗り換え割引があるんだよね~。半額ぐらい?
ナビ :そうそう。確か、MRTからバスに乗り換えるとバス代が7元になったはず。バスからMRTも割引があるみたい。あのカードは便利だよね。私は落としたら怖いから少しずつチャージしてるけど。あれってMRTの駅でしかチャージできないの?コンビニでもできる?
Cさん:セブンイレブンだとできるみたいよ~!
Aさん:便利だし、割引もあるし、長期滞在の方にはおススメだよね!
ナビ :MRTとバス、うまく乗りこなせたら怖いものなしってことだね~。
(4)観光地へのアプローチについて
Fさん:有名な場所に行くには何番で行くか、いくつか紹介するのもいいかも?
ナビ :それはいいかも。でも、これだけ台北市内に観光地が密集してて、観光客も多いんだから、観光地を巡回するバスがあってもいいと思うんだけど?観光局に提案してみようかしら?
Aさん:その前に、バスの運転手さんの態度を直してほしいよ!運転は荒いし、携帯で電話してたり、何か食べてたり、日本では考えられないよね~。
Fさん:ま~それは時間が解決してくれるでしょう。まだこれでも5年前に比べれば良くなった方だから。
Aさん:そうなんですか~!じゃぁ、気長に待つしかないですね。
※観光地へのアプローチはナビ基本情報→バスに記載予定。そちらを参考にして下さい。
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と、ま~こんな感じで、話は尽きませんでしたが、これが今の台湾のバス事情なんです。日本の皆さん、びっくりでしょっ!!!では、これらの難関を突破するにはどうすればいいか、これからお教えいたしましょう。
★下準備が必要です!
「バスに乗って台湾を満喫したい」という方は、ちょっと面倒ですが、下準備が必要です。「大台北公車捷運指南」があれば、何番に乗るかはすぐにわかります。頑張って調べてみましょう。その手順とは…。
1:
台北市内の地図、MRTの路線図を準備。
2:
長期滞在やまた何度も台湾に来る可能性がある方は、「大台北公車捷運指南」の購入をオススメします。買わない方はホテルのフロントには置いてあると思うので、それを借りてください。ナビプラザにもあります。
3:
自分の行きたい場所をいくつか挙げ、地図上で探してマークを付ける。
4:
どの順番で行くか、ルートを決める。(近い場所から行くか、遠い場所から行くか。食事をしたい場所にもよりますが、昼食場所を経由し、最終的に夕食の場所にたどり着けるようなルートで考えてみる。)
5:
第一目的地を
「大台北公車捷運指南」の地図上でチェック。
6:
第一目的地付近のバス停に書かれている番号の路線図を開き、目的地に近いMRTの駅または宿泊先付近の場所名を見つける。番号を控える。(早く行きたい場合は、第一目的地に近いMRTの駅からバスに乗ることを考える。)
7:
もうひとつの検索方法として、宿泊先(又はMRTの駅)と第一目的地のバス停に書かれている番号を見て、同じ番号を探し、路線図を確認。
8:
路線図を確認する際、「発車間隔」も確認。「固定班次」(決まった時間に来る)と書かれている場合は本数が少ない可能性があるので、省いた方がよい。
9:
第二目的地以降は同じように繰り返す。
10:
おおよその時間も入れて、1日のタイムスケジュールを作る。 (MRTは一駅約2分。バスは一駅約3分と考える。)
★スケジュール例をご紹介
台北駅付近を宿泊場所とした場合のスケジュールを作ってみました。
※故宮行きのバスはこれ一本で発車時刻が決まっているようなので、本数が少ない。臨機応変にタクシーで。
※忠烈祠のバス停は2007年2月版から変更されています。今は忠烈祠に向かって左手。
注1:電車やバスは待ち時間が必要なため、タクシーや観光バスより時間がかかります。余裕をもった計画を立てることをオススメします。
注2:道路は日本と反対の右側通行です。それを参考に地図でバス停を確認してください。
注3:「大台北公車捷運指南」に書かれているバス停が変更されていたり、路線が変わっていたり、書き間違えていたりすることがあります。
注4:MRTの駅の周りのバス停はいろんな所に散らばっている場合が多いので、バス停の場所が分からない場合はMRTの駅員さんに番号をメモに書き、聞いてみてください。
といった感じで、計画的に動くには下準備にもちょっと時間がかかってしまいますが、いたしかたありません。皆さん是非、「大台北公車捷運指南」を活用してみてください。
★バスの乗り方・降り方
さて、下準備ができたところで、お次は実際バスに乗る時の注意点を伝授。
(2)乗車の手順
1:
バス停を探す。バス停にはバスの番号と路線図があるので、それを確認。
2:
バス停ではバスの番号が見える場所で待機。(手を上げないと停まりません)
3:
乗りたい番号のバスが来たら大きく手を上げる。(大きく手をと運転手さんに見えません。遠慮していると無視される可能性大。)
5:
入口を入ってすぐ前方上に「上車収票」または「下車収票」と書かれている。「上車収票」であれば、すぐに運転手さんの横の回収箱に15元お金を入れる。その時、小さな札のようなものを渡されたらもらう。(どの区間で乗車したか見分けるためのもの)EASYカードがあれば、回収箱近くのEASYカードと同じような色をした機械にカードを接触させる。「下車収票」であれば、払わずに乗る。
6:
「大台北公車捷運指南」を持参している方は、優先座席以外で空いていれば、座っても構いません。優先座席に座る場合は、お年寄りや体の不自由な方が乗ってこられたら席を譲りましょう。「大台北公車捷運指南」がない方は、バスの前方左上の壁に路線図があるはずです。その路線図が見える場所で立ち、目的地の前の駅名と目的地は乗車地からいくつ目の駅なのかを確認。
7:
バスの前方の電光掲示板で駅名の案内があればそれを見ながら、目的地のひとつ前の駅を出発後、「下車按鈴」または「下車鈴」を押す。電光掲示板がなければ、バスが止まった時にバス停の名前を確認する。
8:
ベルを押したら、なるべく早めに前方入口へ移動。(遅れると降りれない可能性大。)15元またはEASYカードを準備。
9:
到着したら、乗車時、支払った人は「謝謝」と言って、後ろからバイクが来ていないか確認してから降りる。バイク要注意です!
もしかして、運転手さんからもう一度払えというジェスチャーなりを受けることがあるかもしれません。その時は、もう一度払う。(どこにも表示はないが決められたブロックを越したり、長距離乗ると、2倍払う必要がある。)
乗車時支払っていない人は、降りるときに15元支払う。
10:
無事、目的地に到着!おめでと~ございま~す!
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注1:台湾のバスは時間通りに来ないことも多々あります。臨機応変にタクシーを使うことをオススメします。
注2:バス停などがわからない時は、勇気を出して近くにいる台湾人に聞いてみましょう。きっと親切に教えてくれるはずです。
ちょっと細か過ぎたかもしれませんが、初めてバスに乗る方は、ご参考にしてください。
★おまけ…ナビは見た!
バスの中はほんと、びっくりする光景をよく目にします。ナビが見た中でベスト5をおまけにご紹介。
ベスト1−優先座席をすぐ譲る台湾人。
お年寄りや体の不自由な方はもちろんのこと、自分より年上だと思う人が乗ってくると、優先座席に座っている若者~中年の方はすぐに席を立ち、譲ります。そして、譲ってもらった人は感謝の言葉を口にします。この微笑ましい光景を見るたびに心が和むナビです。
ベスト2−自分に席を譲れと要求する台湾人。
ある日、中年の女性が超混雑中のバスに乗ってきました。乗るや否や優先座席に座っている少し若めの女性に何か注意をしている様子。その後、その中年女性は、注意していた女性が座っていた席にちゃっかり座ってました。きっと、あなた若いんだから立ちなさいって注意したのでないでしょうか?これは日本ではないですよね。
ベスト3−子供に席を譲る中年おばさん。
台湾では、お年寄りだけでなく、子供も大切にするというような風習というか決まりがあるようで、子供にもおばさんたちは席を譲るんです。過保護すぎると思ったのはナビだけでしょうか?
ベスト4−お弁当を食べるおばさん。
決まりでは、バス内ではもちろん飲食禁止。飲み物はま~許しましょう。しかし、ここ台湾では、隠れながらお弁当やパン、果物を食べている人をよく目にします。運転手さんはなぜ注意しないんだろう?と思いきや、運転手さんもしっかり食べてました。そりゃ~注意できませんよね!
ベスト5−バス停に椅子があるのに座らない台湾人。
なぜ座らないのか?その答えは簡単でした。台湾のバスはタクシーと同じで、手を上げないと停まってくれません。だから、座っていたら乗りたいバスを見過ごし、乗れなくなっちゃうんです。お年寄りも同じ方向を向き、道沿いにきれいに並んでますよ。
皆さんもバスに乗った時は、人間観察してみてくださいね。きっとおみやげ話しが増えることでしょう。「バスに乗ってみたい」という台湾大好き日本人の方々、バスを乗りこなし、旅の思い出をたくさん作って下さいね。以上、台北ナビでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2008-09-05