張鈞甯(ジャン・ジュンニン)独占インタビュー

『ザ・ホスピタル/白い巨塔』でヒロインのグアン・シンを演じ話題を呼んだ、話題の知性派女優。ナビが彼女の素顔に迫ります!

こんにちは、台北ナビです。
張鈞甯(ジャン・ジュンニン)さんは最近、台湾でじわじわと人気が集まっている実力派女優。かわいらしさや美しさもさることながら、彼女が台湾芸能界で人気を博している大きな理由のひとつは、彼女が「知性美」という女優のジャンルを確立したからでしょうか。実はまだ学生の彼女。学業と仕事に専念し、日々頑張る姿、また大学も台湾ではかなりの有名どころの大学ということで、元来の美しさにプラス「気品と知性」を備えたイメージを与えるようになったのです。特に、台湾版「白い巨塔」が放映されてから、その麻酔士の役どころが彼女のその気品あるイメージに拍車をかけ、台湾では、好感度のとても高い女優となっています。

今日は、そんな彼女に、縁あってお会いすることになったNAVI。さっそく、台北市内にある彼女の事務所でインタビューを行うことになりました。その日、私たちと会う前に写真撮影が入っていたので10分ほど遅れてきたジュンニン。車を降りてすぐに「待たせてごめんなさい」と遠慮がちに挨拶をしてくれました。そして、車から降りた瞬間から女優オーラが…やはり、言葉にするのがもったいないほどの輝きでした。
事務所に入ったナビは少々緊張気味。オロオロしていると、ジュンニンは笑顔で手を振って、和ませてくれました。安心したナビは、すかさずナビマガ(ナビ発行の無料月刊誌)をジュンニンへ!彼女はマフラーを外し、ソファーの上に座りリラックスしながらナビマガを広げて興味津々に読んでくれていました。

何をしていても絵になるジュンニンに思わず、ナビの心は『キュン』と、ジュンニンに釘付け!さて、ドキドキのインタビューを始めましょう。

もとは学生だった彼女。芸能界入りするきっかけは?


Q.大学で法律を勉強しているそうですが、学ぶきっかけは?

A.父が法律家だったからでしょうか、ちなみに母は小説などを書いています。でも、勉強の仕方なども普通で、普通の小学校、中学校、高校に通っていました。大学へはまず歴史学科で入学して、それから法学部に転学したんです。


Q.卒業してからこの仕事を始めたの?それとも、学生の時から?

A.まだ卒業してないんです。まだ、学生で…今年には卒業したいと思っています(笑)



Q.台湾の大学は何年まで通えるの?

A.多分6年。(マネージャーさんも思わず「早く卒業してほしいと思っているの」と一言)
Q.この業界に入ったきっかけは?

A.道を歩いているとき、スキンケア商品を売っている人にアンケートを頼まれたんです。でも、私は肌が弱いから書くだけなら、ってアンケートを書いたんです。その後、その人が今の事務所の社長と知合いになって、社長もちょうどモデルやこの業界に興味を持っている子を探していて、その人に「誰か知り合いにいないかい?」と尋ねたときに、私のことを思い出し、以前書いたあのアンケート資料の中から私のを見つけ出して連絡してきたの。はじめはアルバイトでCMを撮ったりして、それから今のように映画やドラマを撮るようになったの。

台湾の監督について


Q.今はどんな仕事をしているの?

A.今はドラマや映画を撮っています。まだメディアに出てないから詳しくは言えないんですが。今までのものとは全く違い、賑やかでとても面白い作品です。

Q.昨年は金馬獎(台湾の映画賞)にもノミネートされた「情非得已之生存之道」のヒロイン役や現在(1月)放映されている「我在墾丁」など若手の鈕承澤監督とのお仕事が多かったようですが、彼とのコラボレート、どうでしたか?

A.作品自体も好きだし、一緒に作っているときもいい仕事ができたと思いました。彼の作品は、全部ほのぼのとしていて、内容も日常生活で起こりうる事が多いので、すぐ感動できるし、共感もできるんです。普通の、アイドルが出ているドラマは見た目は派手だけど、感動できるものって、少ないと思うの。「我在墾丁」は監督が鈕承澤で脚本家は王小棣。どちらも台湾で有名な監督と脚本家なんですが、環境問題とか、まじめなテーマがあって、とても意義があると感じました。

撮影時のハプニング




Q.キスシーンを撮影した時のエピソードがあるって聞いたんですが・・・

A.彭于晏(エディー・ポン)とのキスシーンで、監督がずっとカットを言わなかったの。それで後から監督に「何で、あんなに長かったの!?」って聞いたら、「君とエディーは以前も一緒に仕事をしてよく知っているからさ」って『イタズラ』したんです。エディーは「すごくうれしいよ、こんなに長くキスができて~」って(笑)
Q.じゃ、撮影の時の雰囲気はどんな感じでしたか?

A.監督の要求も高かったから、現場は少し重々しい感じでした。でも、ワンシーンごとでは厳しくなくて、割と自由に表現させてくれました。

Q.どんな役が簡単で、どんな役が難しいと考えますか?

A.簡単なのはやっぱり学生!それか、先生かな・・・自然にできるから(笑)それか、自分に似ている役かしら。それに、今まで私が経験したことがあるものなら、表現しやすいですね。でも、今回の役はとても難しかったんです。「我在墾丁」で演じた役は、派手好きで見た目はとても綺麗な女の子。でも、心の中は空っぽで、寂しさから、パブに行って男の人と遊んだり・・・私とは全く違うから、難しかったです。
Q.では、映画「情非得已之生存之道」で演じた役はどうでしたか?

A.彼女は名前や性格は私そのもので、唯一違うのは演じた役が「監督の彼女」ということだったところ。撮影の時は「もしこの事件が実際に起きたら、君はどうする?」と聞いてきて、私に表現させるんです。彼女のカレは浮気ばかりしているという設定で、役作りの時、私はこういった経験をしたことがないので、インターネットでそういう人たちのブログなどを見て、彼女たちはどう傷ついているのか、頭の中で何を考えているのかまなど、いろいろ調べました。ですから今回、金馬獎にノミネートされたことは、新人の私には思っても見なかったことで、とてもうれしかったです。


Q.日本ではジュンニンさんが出演した「白い巨塔」が放送されています。医者の役でしたが、役作りに苦労されたのでは。

A.そうですね、専門知識と役にあった雰囲気を出すところかな。やはり、医者を演じるとき、手術の動作など「慣れている」ように自然に動かなければならなかったり。専門知識は医学部の学生たちの本を読んで、医者はどんな問題に直面するのか調べたり、病院に行って、手術の現場を見たり麻酔士の動きはどうかなど観察しました。そして、やはり見た目で『医者』と分かる雰囲気を出すのがいちばん難しかったです。


Q.白い巨塔の撮影が終わってから、挫折感に襲われたと聞きましたが、なぜ?

A.放送を見るたびに、自分自身に怒りがこみあげてきました。「何でこんな演技をしているの!」って。映画だと画面も大きいし時間もとても短いから、ある人の状況を演じるだけで演技も淡泊ですが、ドラマはそうではなくて、視聴者に何が言いたいかを分からせないといけないし、物語の中で様々な人との関わりがあるので、全然違います。私自身、始めの時はただ演じるだけでどうするのかも分からないことが多かったけど、だんだん慣れてくると自分自身も演じ方を把握できるようになってきました。だから、撮り終わったのをテレビで見ると「違うわ!今の私ならこうするのに、こうやって表現するのに!」って挫折感を味わいました。それはそれでとても辛かったですね。

日本は大好き☆




Q.日本には行ったことありますか?

A.ええ、何度も。仕事でも行っているけど、プライベートでも家族と温泉に行ったり、買い物に行ったりしていますよ。東京の表参道とかはかわいいものがたくさん売っているから、よく行きます。このマフラーも今日履いている靴も日本で買った物ですよ。日本のコンビニに売っている甘い物もとてもおいしいし、おしゃれなカフェも多いから、大好きなんです。



Q.日本のどの俳優が好きですか?
A.竹野内豊さん!かっこいいですよね。それから、香川照之さんですね。(ナビ一同、一瞬??) ちょっと前、「鬪茶 / tea fight 」という映画で共演したんですが、彼の演技は素晴らしかったです。普段はとてもリラックスして、冗談なんかいってふざけているのに、『本番!アクション!』という声がかかったとたん、別人みたいに演技に集中するんです。『おぉ~~』って(笑)、すっかり感心しちゃいました。彼が台湾に来たときも、台北のバーなどに案内して、演技についていろいろな話ができた。「緊急病棟24時」では、香川さんは江口洋介さんとも共演していたので、そのとき私、彼がとても好きだったので、江口さんについてもいろいろ聞けたので、得しちゃった☆

プライベートについて


Q.撮影がないときは何をしているんですか?

A.音楽を聴いたり、映画を見に行ったりかな。


Q.映画を見に行ったりしたら、大変じゃないですか?

A.変装すれば大丈夫(笑)それに、バレてもそんなに大騒ぎにはならないし。


Q.音楽はどんなのを聴いているんですか?
A.バラードのロック、映画のサウンドトラック、フランスの音楽とかイギリスのロック、あとピアノ演奏とか幅広く聞きますよ。


Q.台湾歌手の曲とかは聞かないんですか?

A.聞きますよ。ん~張嫻に陳綺貞とか。彼女たちの声は普通のアイドルと違って、やさしく独特で、とても好きですね。男性なら陶喆(デビット・タオ)をよく聞きます。


Q.白い巨塔でF4のジェリーと共演したけれど、どうでしたか?

A.彼はとても面倒見がいい人なんです。現場に来ると、役柄上、緊張感と不安感を出していました。でも私にはアドバイスしてくれたり、寒~いジョークで私を和ましてくれました。彼のジョークは本当に寒いので、呆れて思い出せないくらい(笑)。でも、とてもまじめで、仕事に対する志も高くて、とってもいい人です。




Q.では、最後に日本の視聴者の方に一言!

A.機会がある限り多くの方に、私の作品も見てもらって好きになってもらいたいと思います。
ドラマのイメージから、頭がよくてとっつきにくい堅いイメージがあった彼女。でも、話すととても優しくて、知的に、ユーモアあふれる女性。でも、まだどこかにあどけなさを残している面もありました。

前の仕事で疲れているはずなのに、全く疲れを見せず、インタビューに応じてくれ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。帰ったらすぐ寝るのかと思いきや、何と帰ってからも演技の宿題に学校の宿題もあって、翌日は朝の6時から仕事だとか。

そんな頑張っている彼女を応援しないわけにはいきません!みなさん、これからもジュンニンを応援していきましょう~! 台北ナビでした。


関連タグ:闘茶女優台湾女優モデルホスピタル主演映画

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記事登録日:2008-02-04

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